郵送のDMを外に出そうとすると、想像より工程が多いことに気づきます。

宛名を用意して、文面を作って、印刷して、封入して、切手を貼って、郵便局に持ち込む。1,000通なら、封入だけで丸一日かかります。

だから代行を使うのですが、見積を並べても比べにくいというのが最初の壁です。この記事では、比較の観点を整理します。

見積で比べるべき5つの項目

1. 何が含まれて、何が別料金か

「1通あたり◯円」と言われても、その中身が業者ごとに違います。

工程 含まれることが多い 別料金のことが多い
封入・封緘 ○
郵送料 場合による 場合による
印刷 ○ 用紙を指定すると別
宛名の印字 ○
文面の作成 ○
デザイン ○
リストの作成 ○
不達分の報告 場合による

とくに郵送料は要注意です。含まれているのか、実費が別に乗るのか。1通110円でも1,000通なら11万円ですから、ここを取り違えると見積が倍近く変わります。

2. リストは持ち込みか、任せるか

ここが総額をいちばん左右します。

  • 自分でリストを用意する … 代行費は下がるが、リストを作る手間と費用が別にかかる
  • リストごと任せる … 楽だが、どんなリストを使ったのか見えにくい

任せる場合は、どこから取ったデータを使うのかを必ず確認してください。出どころを説明できない名簿だと、届かない住所が混じっていても分かりません。閉鎖した会社に送れば、その分の印刷代と郵送料がそのまま無駄になります。

3. 手書きか、印刷か

反応率に効くところです。

方式 特徴 向いている場面
印刷 いちばん安い。大量に出せる 認知目的・件数を出したい
手書き(同じ文面) 開封されやすい。印刷より高い まとまった通数で反応を取りたい
手書き(1通ずつ書き分け) もっとも開封される。単価が高い 相手を絞って丁寧に届けたい

封筒がDMだと分かった時点で捨てられる、というのが郵送の最大の壁です。宛名が手書きであるだけで、開封率は変わります。

ただし単価は上がるので、「全件を1通ずつ書き分け」ではなく、まずは手書きでまとまった通数を出し、反応があった層だけ書き分けるという順番が現実的です。

なお、手書きを外に頼む場合は、書き手が何人いるかを聞いてください。数百通を数日で仕上げるには、それだけの人数が要ります。少人数の会社に大量発注すると、納期が読めなくなります。

4. 発送までの日数

依頼してから投函までどのくらいかかるか。繁忙期には2週間以上かかることもあります。

キャンペーンや展示会に合わせて送るなら、逆算して余裕を見てください。「来週送りたい」で間に合う業者ばかりではありません。

5. 最低ロット

「500通から」「1,000通から」という下限がある業者が多いです。まず100通試したい、という要望に応えられるかは事前に確認してください。

創業直後で予算が限られているなら、小ロットに対応しているかどうかが実質の選定条件になります。

総額で比べる

比較するときは、**「1通あたりの単価」ではなく「実際に届く1通あたりの総額」**で見てください。

計算に入れるもの:

  • 代行費
  • 郵送料
  • 印刷費(用紙・カラー指定があれば)
  • 文面・デザインの制作費
  • リストの費用
  • 不達分(届かなかった分は丸ごと無駄になる)

とくに最後の2つが抜けやすいところです。

依頼する前に決めておくこと

  • 誰に送るか(業種・規模・エリア)が言葉にできている
  • 何通送るか
  • いつまでに届いてほしいか
  • 手書きにするか、印刷でよいか(手書きなら、書き分けるか同じ文面か)
  • 返信をどこで受けるか(電話・フォーム・QRコード)
  • 送付停止の申し出を受ける窓口
  • 反応をどこに記録するか

返信の受け口を決めずに送るケースが意外とあります。せっかく届いても、どこに連絡すればいいか分からなければ反応は返ってきません。

郵送DMが向いている相手

DMはどんな相手にも効くわけではありません。住所しか分かっていない相手にこそ効きます。

  • 設立して間もない会社 … Webサイトも代表電話もまだ、ということが多い
  • Webサイトを持っていない会社 … フォーム営業が使えない
  • 電話がつながりにくい業種 … 現場仕事が中心の業種など

逆に、Webサイトがあって問い合わせフォームもある相手なら、フォーム営業のほうが安く早く届きます。手段は相手の状態で選んでください。

送るときのマナー

  • 郵送のDMに事前の同意は要りませんが、送付停止の申し出を受ける窓口は用意してください
  • 申し出を受けたら記録して、次回のリストから外す
  • 本店所在地が自宅の会社もあります。受け取るのが個人の生活空間である可能性を考えて、頻度と内容には配慮を

まとめ

DM代行の見積は、**単価ではなく「実際に届く1通あたりの総額」**で比べてください。含まれる工程、リストの扱い、手書きか印刷か、日数、最低ロット。この5つを揃えて聞けば、見積が比較できる形になります。

そして、リストの出どころは必ず確認してください。届かない住所に送った分は、そのまま損失になります。


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運営はあさひ国際会計株式会社(法人番号 6010501044373)です。

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