共用アドレスの返答の扱いは書いた人と立場で決まる

共用アドレスから届く返答は、毎回同じ人が書いているとは限りません。この資料では、書いた人(メールを書いた人)と意向を示した人(意見の持ち主)を分けて確かめ、誰の意見として扱うかを決めます。

  • 書いた人と意向を示した人を分ける 送信元アドレスと書いた人を分け、今回の内容を誰の意見として記録するかを決めます。
  • 返信の方針を決める 宛名にする人と、先方の社内で確認してもらう人を整理し、電話で確かめる必要があるか判断します。
  • 確認する内容を決める 前の返答との関係や未確認の点を確認表に書き、次に誰へ確かめるか決めます。

同じアドレスでも、書いた人が同じとは限らない

送信元が同じでも、前の返答を書いた人と今回書いた人は別かもしれません。すべてを同じ人の意見として読むと、内容の違いを考えの変化と誤解したり、宛名を間違えたりします。

  • 意見を引き継がない 前の返答で示された関心や了承した事実を、今回書いた人の意見として扱わないようにします。
  • 矛盾していると断定しない 内容が違うときは、考えが変わったと判断する前に、書いた人が同じか確かめます。
  • 宛名を使い続けない 前の署名だけを頼りに宛名を決めず、今回の署名と本文を読みます。

アドレスと発言者を混同した場合

取りがちな対応起きること防ぎ方
意見を引き継ぐ別の人の関心を今回の人にも当てはめてしまいます。返答ごとに発言者を確認します。
矛盾と断定する別の人の発言を意見の変更と誤解します。前回と今回の発言者を分けます。
宛名を流用する今回書いた人とは別の人に呼びかけてしまいます。今回の署名と本文で宛名を判断します。
表は編集部作成の例です。

今回の返答を書いた人は、今回の署名と本文で決まる

返答が届くたびに、今回追加された本文と署名を読みます。過去の引用部分にある名前や署名を、今回書いた人の情報と取り違えないようにします。

  • 今回の署名を見る 氏名と部署を確認します。部署共通の署名や部署名だけの場合は、個人を特定しません。
  • 意向を示した人を確かめる 本人の意見か、別の人の意見を伝えているのかを本文から確かめます。
  • 前回との関係を読む 引き継ぎや代理の記載を探します。署名で同じ人と確認できなければ、前回と同じ人とは決めません。

返答ごとに見るところ

確かめること見るところ分からない場合
書いた人今回の署名にある氏名を見ます。発言者を未確認として残します。
所属と立場署名の部署と本文の役割の説明を見ます。今回どの立場で返したか確認します。
意見の持ち主一人称や、他の人の意見を伝える記述を見ます。誰の意向を伝えた返答か確認します。
前回との関係引き継ぎや代理についての記述を見ます。前回の発言者との関係を確認します。
表は編集部作成の例です。

返答の立場は肩書ではなく本文の役割で決まる

署名は所属や肩書の手掛かりになりますが、今回の返答で何を担っているかは本文も読んで確かめます。書いた人と、判断した人が同じとは限りません。

  • 役割を読み取る 商談を進める人か、内容を伝える人かを確認します。相手が商談のどの事項を判断できるかを、肩書だけで決めつけません。
  • 伝達と判断を分ける 他の人の意向を伝えた返答は、書いた人自身が了承した事実として記録しません。
  • 代理の範囲を確かめる 代理で返した場合は、今回の連絡だけを担うのか、今後の対応も担うのか確認します。

署名と本文から読む立場

立場の型読み取れる手掛かり扱い
担当者担当する業務や今後の対応が本文に書かれています。今回答えられる内容と判断できる範囲を確認します。
上長役職の署名と、担当者への指示が書かれています。上長の指示と、担当者自身の判断を区別します。
取り次ぎの人別の人へ伝えることや、その人の意向が書かれています。伝えた人と意向を示した人を分けます。
代理で返した人不在者に代わって返した旨が書かれています。代理で対応する範囲と期間を確認します。
表は編集部作成の例です。

食い違いの扱いは発言者が同じかどうかで決まる

前の返答と今回の内容が違うときは、まず誰の発言かを確認します。別の人の発言なのか、同じ人の考えが変わったのか、取り次ぎで内容が変わったのかを分けて扱います。

  • 別の発言として残す 発言者が違う場合は、前の内容を今回の内容で上書きせず、それぞれの発言として残します。
  • 変更した範囲を聞く 同じ人の返答でも、すべてを撤回したとは限りません。変わった点を確かめます。
  • 伝えた経路を確かめる 取り次ぎを含む場合は、誰の意向を誰が伝えたのかを確認してから次の対応を決めます。

食い違いの確認と対応

場面確かめることすること
別の人が返したそれぞれ誰の立場や意向を示したか確認します。発言を分け、それぞれの意向に基づいて進めてよい内容を確認します。
同じ人が返した前の返答から変更した点を確認します。変更の確認が取れた範囲を記録します。
取り次ぎを含む元の発言者と、伝えられた内容を確認します。必要に応じて元の発言者へ確認を求めます。
表は編集部作成の例です。

返信の宛名は前回の署名ではなく今回の発言者で決まる

宛名は、今回の発言者と、先方で返信に対応する人を確かめて決めます。本文では、前の返答に触れる目的と、今回誰に何を確認してほしいかを明確にします。

  • 宛名の根拠を持つ 今回の署名や返信先の指定を基に決めます。発言者が不明なら、過去の名前を流用しません。
  • 過去の発言を区別する 前の返答に触れる際は、日付と確認できた発言者を示し、今回の人の発言と混ぜません。
  • 確認する人を示す 誰に何を確認してほしいかを明らかにします。取り次いだだけの人に、商談の判断まで求めないようにします。

返信を書く前に決める方針

項目方針注意
宛名今回の署名と、先方で返信に対応する人で決めます。個人を特定できない場合は部署や窓口の名称を使います。
前の返答今回の確認に必要な部分だけに触れます。発言者が不明なら、その旨を明らかにします。
確認する人確認を求める相手と内容を明確にします。返答を書いた人に判断を求めてよいか確かめます。
表は編集部作成の例です。

メールで確かめられない不明点は電話で確かめる必要がある

発言者や返答の意味がメールでは確かめられず、次の対応を決められない場合は電話で確認します。電話に出た人と返答を書いた人も分けて記録します。

  • 対象の返答を特定する 返答の日付と内容の要旨を手元に置き、どの返答について確認するかを明確にします。
  • 答えの出所を確かめる 電話の相手が返答を書いた本人として説明しているか、伝え聞いた内容かを確認します。書いた人を確認できない場合は、記録に推測で氏名を入れません。
  • 急ぎでも受付と了承を分ける 必要な判断と希望する期限を伝えます。受付が連絡を受け付けたことを、商談内容への了承とは扱いません。

電話を使う場面と確認内容

場面すること注意
発言者が不明対象の返答を書いた人と立場を確認します。電話に出た人が書いたとは決めません。
内容が食い違う食い違う箇所と各返答の発言者を確認します。本人の説明か、伝え聞いた内容かを残します。
判断を急ぐ判断できる人への確認方法と返答時期を確かめます。確認できるまでは未確定として扱います。
表は編集部作成の例です。

担当決定後の返信先は先方の指定で決まる

先方の担当者が決まったら、今後の連絡先アドレスと、返答を担当する人を確認します。個人のアドレスが分かっても、共用窓口を使わなくなるとは限りません。

  • 切り替えを確認する 個人のアドレスを使う指定があれば、いつの連絡から切り替えるかを確認します。
  • 共用窓口の役割を聞く 共用アドレスを残す場合は、担当する人の不在時など、誰が返答するかを確かめます。
  • 担当決定後も書いた人を確かめる 担当決定後も、共用アドレスからの返答をその担当者の発言と自動的に扱わないようにします。

担当決定後のアドレスの扱い

場面すること注意
個人へ切り替える先方の指定に従い、切り替え時点を記録します。過去の共用窓口の発言を本人の発言に変えません。
共用を残す今後返答する人と代理対応の有無を確認します。署名や本文の確認を続けます。
両方に送る先方の希望と、返答を担う人を確認します。送信元が個人用か共用かだけで発言者を判断しません。
表は編集部作成の例です。

営業管理表に発言者が残れば返答の取り違えを防げる

営業管理表には、会社やアドレスだけでなく、返答ごとに書いた人と立場を残します。不明な項目は未確認と書き、後から確認できた情報を追記します。

  • 返答を区別して残す 返答の日付とアドレスを記録します。同じアドレスから届いても、前の返答を上書きしません。
  • 氏名と立場を分ける 氏名に加え、書いた人自身の意見か、代理や取り次ぎかを書きます。不明な立場は推測しません。
  • 要旨と出所を残す 内容の要旨と元のメールを確認できる情報を残します。他の人の意向なら、その人も記録します。

返答ごとに残す記録

記録項目書くこと
返答の日付対象のメールを特定できる日付を書き、必要なら時刻も残します。
アドレス今回の返答の送信元アドレスを書きます。
書いた人確認できた氏名を書き、不明なら未確認とします。
立場今回の役割と、署名や本人への確認などの根拠を書きます。
内容要旨と意見の持ち主を書き、元のメールを参照できる情報を残します。
表は編集部作成の例です。

次に確かめる内容は発言者ごとに分かれる

返答の記録を基に、誰が何を言ったかと、まだ分からない点を整理します。未確認の点ごとに、誰へ何を確かめるかを決めます。

  • 発言を人ごとに読む 同じ人と確認できた返答を日付順に読みます。氏名が不明な返答を、名前の分かっている人の発言として扱いません。
  • 不明点を具体化する 書いた人の氏名、代理の範囲、前の返答から意向が変わったかなど、何が未確認かを書きます。
  • 確認先と方法を決める 本人へ確かめるのか、窓口へ取り次ぎを頼むのかを決め、メールか電話かを記録します。

発言者ごとの確認事項

記録項目書くこと
対象の発言者氏名と今回の立場を書きます。不明なら対象の返答を日付で示します。
発言した内容その人の発言として確認できた要旨と、返答の日付を書きます。
未確認の点次の対応を決めるために不足している情報を書きます。
確かめる相手確認を求める人と、必要なら取り次ぎを頼む窓口を書きます。
確認する内容相手に判断や説明を求める点を具体的に書きます。
確認方法と時期メールか電話かを決め、確認する予定と結果を残します。
表は編集部作成の例です。

確認表に書いてから返信すれば宛名の誤りを防げる

今回の返答を見ながら、確認できた事実と未確認の点を書き込みます。分からない欄は推測で埋めず、確認する相手と方法を記入します。

  • 今回の返答で埋める 過去の記録を写すだけで済ませず、今回の署名と本文を根拠に書きます。
  • 不明な点を残す 発言者や立場が分からなければ未確認と記し、誰へ確かめるかを決めます。
  • 返信と記録を確認する 宛名と確認を求める相手が適切か見直し、返答の内容を営業管理表に残します。

共用アドレスからの返答を扱う確認表

確認項目記入欄
日付とアドレス返答の日付: 送信元アドレス:
書いた人と立場書いた人: 意向を示した人: 今回の立場:
前の返答との関係前回の発言者: 同じ人か: 内容の変更点:
宛名と返信先宛名: 返信先: 先方の指定:
未確認の点不明点: 確かめる相手: 方法:
記録今回の要旨: 営業管理表の記録先:
確認表は編集部作成の例です。