自分で調べたい相手にも情報の渡し方で協力できる

自分で調べて検討したいという希望には、必要な情報を選んで渡す形で協力します。説明の機会を増やさずに、確認できる資料と必要な相談先を示します。

  • 必要な情報を分ける 自分で調べたい理由を踏まえ、相手自身で確認できる情報と個別の回答が必要な情報を分けます。
  • 資料と相談先を示す 資料の場所と質問の送り先を示し、調べる途中で困ったときの相談方法を決めます。
  • 自社の関わり方を決める 連絡の希望と検討が止まったときの対応を決め、渡した情報とともに記録します。

必要な協力は自分で調べたい理由で変わる

自分で調べたい理由によって、必要な情報や渡し方は変わります。理由の説明を求めすぎず、すでに分かっている希望から対応を考えます。

  • 時間の負担を減らす 説明を受ける時間が取れない場合は、知りたい項目に直接たどり着ける資料を示します。
  • 自分で判断できる形にする 自分の判断で進めたい場合は、結論を押しつけず、判断に使える条件や制約を示します。
  • 比較したい項目を知る 比較したい場合は、重視する項目が分かる範囲で情報を渡します。他社名の開示は条件にしません。

理由に応じた協力の考え方

理由確かめること対応の方向
時間がない短時間で確認したい項目は何かを確かめます。該当箇所を示し、読む負担を減らします。
自分で判断したい判断に必要な根拠や条件を確かめます。根拠と制約を自分で読める形で渡します。
比べたい比較したい項目を確かめます。同じ項目で比べられる説明を示します。
表は編集部作成の例です。理由が分からない場合は推測で決めず、分かっている希望に沿って情報を渡します。

公開資料だけで相手の疑問に答えられるとは限らない

相手の疑問には、公開資料で確認できる内容と、条件を聞かなければ答えられない内容があります。読めば分かる範囲と、個別の回答が必要な範囲を明示します。

  • 公開情報の範囲を示す 公開資料で確認できる項目を具体的に示します。資料に載っていない内容まで分かるとは案内しません。
  • 条件による違いを示す 条件によって変わる内容には、説明が当てはまる前提を添えます。未確定の内容は確定事項と分けます。
  • 個別回答の入口を作る 相手の状況を聞かないと答えられない質問には、回答に必要な情報と相談先を示します。必要以上の事情は求めません。

情報の種類と示し方

情報の種類扱い示し方
公開している資料相手自身で確認できる情報として扱います。確認できる項目と掲載箇所を示します。
条件で変わる情報共通の説明と条件ごとの差を分けます。前提条件と、個別確認が必要な部分を示します。
相手の状況で決まる情報事情を聞いてから個別に回答します。必要な情報と、その情報が必要な理由を示します。
表は編集部作成の例です。情報が足りない場合は、答えられる範囲と未回答の部分を分けて伝えます。

資料の案内には該当する見出しや場所の指定が要る

資料名やリンクだけでは、疑問に対応する箇所が分からないことがあります。何をどこで確認できるかを示し、閲覧に必要な条件も添えます。

  • 知りたい項目から案内する 資料をまとめて渡すだけでなく、確認したい項目と該当する見出しを対応させます。
  • 閲覧の条件を明記する ログインや利用権限が必要な場合は先に示します。閲覧できない場合の問い合わせ先も添えます。
  • 資料の版を区別する 渡した資料と公開資料で内容が異なる場合は、参照すべき版と変更箇所を示します。

資料の場所を伝える項目

資料示すこと注意
公開資料掲載先のリンクと該当する見出しを示します。リンク先で目的の情報を読めるか確認します。
渡した資料ファイル名、版、該当箇所を示します。古い資料との違いがあれば明記します。
確認できる画面画面の場所と確認までの操作を示します。閲覧権限が要るか、表示に条件があるかを確認します。
表は編集部作成の例です。閲覧できない場合は、共有できる範囲で別の資料や文章による回答を用意します。

相談先の案内には答えられる範囲の明示が必要だ

連絡先だけでは、何を相談できるのか判断しにくくなります。相談できる内容と方法を示し、説明の場への参加を質問の条件にしません。

  • 相談できる内容を示す 条件の確認や資料にない疑問など、窓口で受け付ける内容を示します。対応範囲の違いも明記します。
  • 送り先を迷わせない 窓口が分かれていても、相談先を選べない場合の入口を示します。社内の担当区分を調べさせません。
  • 相談の方法を示す メールや問い合わせフォームなど、利用できる方法を案内します。面談が必要な場合は理由を説明します。

相談先と案内する内容

案内の項目案内すること注意
担当者個別条件について相談できる範囲を示します。担当不在時の問い合わせ先も示します。
問い合わせ窓口受け付ける内容と連絡先を示します。担当が変わっても質問の内容を引き継ぎます。
相談方法使える方法と、回答に必要な情報を示します。不要な入力や面談の予約を求めません。
表は編集部作成の例です。その窓口で回答できない内容は、別の確認先を案内できるか、案内できないかを伝えます。

自社が検討に関わる範囲は相手の希望を聞いて決める必要がある

情報を渡した後も、検討全体への関与を求められているとは限りません。質問への回答、合意した確認、関与しない範囲を分けて決めます。

  • 依頼された範囲で協力する 質問への回答を求められた場合は、その内容に対応します。追加説明や提案を当然の対応に含めません。
  • 確認する内容を絞る 定期的な確認を望まれた場合も、資料の不足など確認してよい内容を決めます。
  • 関与を望まない希望を守る 自社の関与を望まない場合は、その範囲を記録します。質問が来た場合の回答も不要なのかを分けて確かめます。

関わり方の取り決め

関わり方決めること確かめること
求められたときだけ依頼された質問や確認に対応します。対応してほしい内容と回答方法を確かめます。
定期的に確認合意した内容に限って確認します。検討への助言も希望するかを区別します。
関わらない検討中に関与しない範囲を決めます。質問が来た場合の回答を希望するか確かめます。
表は編集部作成の例です。関わる範囲の合意と、個別情報を共有してよい範囲の合意は分けて扱います。

途中の質問は、答えられる範囲と答えられない範囲が分かれる

調べる途中の質問には、公開情報で答えられるものと個別確認が必要なものがあります。受ける方法と回答の形を決め、未回答の部分も残さず示します。

  • 質問を送る方法を決める 利用できる連絡方法を示します。資料のどこへの質問か分かるよう、資料名や見出しも受け取れる形にします。
  • 結論と前提を添える 回答には結論と前提条件を添え、資料を案内する場合も、質問に対応する箇所を示します。
  • 答えられない点を明示する 確認中、情報不足、回答できない内容を区別します。情報を追加すれば回答できるかも伝えます。

質問を受けたときの扱い

場面すること注意
質問を受ける質問の対象と希望する回答方法を確認します。背景の説明を必要以上に求めません。
回答する結論、条件、参照箇所を示します。一部だけ答えた場合は残る質問を明記します。
回答できない理由と、回答に必要な確認を示します。推測を確定した回答として伝えません。
表は編集部作成の例です。文章では説明しにくい場合も、別の方法を使う前に相手の希望を確認します。

自社からの連絡は相手が望んだ範囲に限られる

自分で調べる時間を確保したい相手には、検討中の連絡も負担になり得ます。質問への回答と自社からの確認を分け、相手が望んだ連絡だけを行います。

  • 質問への返信と分ける 届いた質問に回答することを、以後の確認連絡への了承とは扱いません。連絡の希望は別に記録します。
  • 合意した連絡だけを行う 自社からの確認を望まれた場合は、希望する頻度と確認内容に従います。閲覧状況を連絡の合図にしません。
  • 連絡不要を社内で共有する 連絡しない希望を関係者が確認できる場所に残します。担当変更で確認連絡が再開しないようにします。

自主的な検討中の連絡対応

相手の希望自社の対応確かめること
相手から連絡質問や依頼が届いたら対応します。回答に使う方法と相談先を確かめます。
自社から確認希望された頻度と内容で連絡します。その希望が今回の検討中にも当てはまるか確かめます。
連絡しない自社からの確認連絡を控えます。依頼済みの回答も不要かを区別します。
表は編集部作成の例です。連絡の希望が不明な場合は、自社から継続して確認してよいとは扱いません。

反応がないだけでは検討が止まったとは限らない

相手の手元で調べている間は、進み具合が外から見えないことがあります。反応の有無で停止と決めず、困り事が分かったときの対応を決めておきます。

  • 停止と不明を分ける 返事がない状態は、状況が分からない状態として記録します。検討の中断や関心の低下を推測で書きません。
  • 分かった支障に対応する 資料を開けない、条件が分からないなどの相談には、その問題を解消する情報を渡します。
  • 支援を再開する合図を決める 中断が伝えられた場合は、相手からの質問や資料の再依頼など、支援を再開する合図を決めます。

状況に応じた対応の範囲

場面すること避けること
反応がない状況は不明と記録し、合意した関わり方を守ります。停止と決めて確認連絡を追加しません。
調査中に困った相談された問題と必要な情報を確認します。対応する条件として面談を求めません。
中断を知らされた理由は伝えられた範囲で記録し、支援を再開する合図を決めます。再開を促す連絡を自動で予定しません。
表は編集部作成の例です。停止理由の確認は、相談への対応や合意した確認に必要な範囲に限ります。

渡した情報と相手の希望は同じ記録に残す必要がある

資料を送った記録だけでは、どこまで協力してよいか分かりません。案内した内容と相手の希望を同じ記録から確認できるようにします。

  • 渡した内容を特定する 資料名や版、案内した箇所を残します。後から同じ説明を確認できるよう、リンク先だけに頼りません。
  • 希望と推測を分ける 相手が示した希望と、自社の推測を混ぜません。分からない点は未確認と記し、了承済みとして扱いません。
  • 未回答の質問を残す 回答済みの内容と残る質問を分けます。確認する人と次に必要な対応を記し、担当が変わっても引き継ぎます。

協力内容を引き継ぐ記録

記録項目書くこと理由
渡した資料資料名、版、場所、案内した箇所を書きます。相手が参照している内容を確認できます。
相談先案内した窓口と相談できる範囲を書きます。窓口が変わっても同じ案内ができます。
連絡の希望連絡の要否、希望する頻度、方法を書きます。希望に沿った連絡かを確かめられます。
未回答の質問質問、未回答の理由、確認する人を書きます。回答の抜けや重複に気づけます。
関わる範囲協力する内容と関与しない範囲を書きます。依頼の範囲を担当者間で共有できます。
中断時の対応伝えられた理由と支援を再開する合図を書きます。再開してよい条件を引き継げます。
表は編集部作成の例です。相手の希望が変わった場合は、現在の希望と変更の経緯を区別して残します。

協力の範囲を書き出すと未確認の点が分かる

実際の商談先を想定し、資料の場所や相談先まで自社の言葉で記入します。未確認の項目を推測で埋めず、そのまま区別して残します。

  • 具体的な場所まで書く 資料名だけでなく、掲載先や該当箇所を書きます。相談先には、利用できる連絡方法も記入します。
  • 未確認の点を区別する 理由や連絡の希望が分からなければ、未確認と書きます。空欄を埋めるためだけの連絡はしません。
  • 中断時の扱いも書く 自社が関わる範囲には、検討が止まったときの対応と支援を再開する合図も書きます。決まっていなければ明記します。

自分で調べたい相手への協力の確認表

確認項目自社の記入欄確認項目自社の記入欄
相手の理由分かっている理由:自分で確認できる情報項目と確認できる範囲:
個別回答が必要な情報項目と回答に必要な情報:資料の場所資料名・版・場所・該当箇所:
相談先窓口・相談できる内容・方法:自社が関わる範囲協力する内容・中断時の対応・支援を再開する合図:
質問の受け方受付方法・回答の形・回答できない場合の扱い:連絡の希望連絡の要否・希望する頻度・方法:
記録先保存先・更新する人:
編集部作成の例です。空欄や未確認があっても、分かっている希望に沿った協力は始められます。