相談の扱いは所属ではなく誰のための相談かと利用目的で決まる
法人向けの案内への返答でも、会社としての相談とは限りません。誰の相談で、誰が何に使うのかを分けると、案内するか断るかを判断できます。
- 誰の相談かを判断する 相談者・使う人・利用目的を分け、会社としての相談か本人の私的な相談かを本人に確認します。
- 案内するか断るかを決める 自社の商品の提供条件と照らし、案内できる範囲と、対象外として断る場合の理由を確認します。
- 相談の記録先を決める 私的な相談と会社の案件を分け、確認結果と判断の理由を残す場所を決めます。
会社の連絡先からの返答が会社の相談とは限らない
会社のアドレスから、本人の私的な相談が届くこともあります。所属や連絡手段は手がかりにとどめ、誰のための相談かを確認します。
- 会社の連絡先でも決めない 会社名や部署名のある返答でも、勤務先での利用を希望しているとは限りません。会社の相談と決めずに確かめます。
- 個人の連絡先でも決めない 個人のアドレスから、会社で使う商品について相談している場合もあります。私的な相談と決めずに確かめます。
- 所属と用途を分けて読む 勤務先の業種と相談内容に関係がなくても、私的な相談と決めず、実際の利用目的を確認します。
返答の見え方と確認事項
| 返答の見え方 | 実際にあり得ること | 確かめること |
|---|---|---|
| 会社のアドレス | 本人が私生活で使うために相談しています。 | 勤務先の相談か、本人の相談かを確認します。 |
| 個人のアドレス | 会社での利用について相談しています。 | どの会社で、何のために使うのかを確認します。 |
| 勤務先と用途に関係がない | 勤務先とは別の活動で使おうとしています。 | 使う人と利用する場面を確認します。 |
利用の実態を知るには相談者・使う人・目的の区別が必要だ
相談している人と、商品を使う人が同じとは限りません。相談者・使う人・利用目的を別々に記録すると、不明な点が分かります。
- 相談者を切り分ける 自分のための相談か、家族や同僚など別の人のための相談かを確認します。
- 実際に使う人を捉える 使う人が本人でも、会社の業務で使う場合があります。利用者だけでは私的な相談と判断できません。
- 使う目的を具体化する 業務で何に使うのか、私生活のどの場面で使うのかを確認します。分からない項目は未確認と残します。
分けて記録する項目
| 項目 | 確かめること | 分からないとき |
|---|---|---|
| 相談している人 | 本人のための相談か、別の人のための相談かを確認します。 | 誰のための相談かを未確認と記録します。 |
| 実際に使う人 | 本人、社内の人、家族など、誰が使うかを確認します。 | 使う人を未確認と記録し、相談者と同じ人だと決めません。 |
| 利用目的 | 業務や私生活のどの場面で使うかを確認します。 | 所属から用途を推測せず、判断を保留します。 |
会社としての相談かどうかは本人に確かめる必要がある
誰のための相談かは、署名や文章の雰囲気では決められません。会社としての相談か、本人の私的な相談かを区別できる内容で確認します。
- 推測を結論にしない 業務に関係しそうな内容でも、会社として検討しているとは限りません。本人の認識を確認します。
- 確認の目的を伝える 案内できる対象や窓口を判断するために確かめると伝え、誰のための相談かを尋ねます。
- 曖昧なら判断を保留する 会社と本人のどちらの相談か分からない間は、未確認として扱い、会社の案件にはしません。
誰のための相談かを確認する場面
| 場面 | 確かめる内容 | 記録 |
|---|---|---|
| 主体が書かれていない | 会社としての相談か、本人の私的な相談かを確認します。 | 回答された区分と確認日を残します。 |
| 両方の用途がある | 会社での利用と私的な利用を分けて確認します。 | それぞれの用途と未確認事項を残します。 |
| 答えが曖昧である | まだ決まっていないのか、説明が不足しているのかを確認します。 | 判断を保留した理由を残します。 |
案内できる範囲は自社が定める利用対象で決まる
法人向けという呼び方だけでは、個人利用の扱いまで分かりません。自社で定めた利用対象と条件を確認し、答えられる範囲を明らかにします。
- 提供条件を読む 商品の提供条件を読み、会社としての利用が条件なのか、利用者や用途にも条件があるのかを確認します。
- 個人利用の扱いを知る 個人利用も受け付ける場合は、その条件と案内先を確認します。商品名や案内の表題だけで判断しません。
- 未定の条件を約束しない 明記されていない使い方や例外の扱いは、商品の提供条件を決める社内窓口に確認します。
利用対象ごとの確認先
| 利用対象の区分 | 確認先 | 営業担当者が答えてよい範囲 |
|---|---|---|
| 法人利用に限る | 商品の提供条件を読み、不明な点は提供条件を管理する部門に聞きます。 | 明記された対象範囲と、個人利用を受け付けない扱いを説明します。 |
| 個人利用も含む | 個人利用の条件と案内窓口を確認します。 | 確認済みの条件と案内先を説明します。 |
| 条件を満たせば私的な利用も可 | 条件を判断する部門に確認します。 | 確認済みの条件を説明し、未確認の可否は保留します。 |
対象外と断るには自社の提供条件に基づく理由が要る
対象外と判断したら、確認した利用目的と自社の提供条件を結び付けて理由を伝えます。別の案内先がある場合は、案内できる範囲も説明します。
- 対象外の理由を伝える 本人や勤務先への評価ではなく、今回の利用目的が自社の対象に含まれないことを説明します。
- 案内先の有無を伝える 自社に別の案内窓口があれば紹介します。案内先がない場合は、その旨を伝えます。
- 断った理由を残す 確認した利用目的、対象外とした条件、伝えた案内を残し、後から同じ相談を受けたときに経緯をたどれるようにします。
対象外と判断した後の対応
| 場面 | 伝えること | 記録 |
|---|---|---|
| 個人利用が対象外 | 法人利用に限る条件と、今回の相談を受け付けられない理由を伝えます。 | 本人に確認した目的と、該当する条件を残します。 |
| 別窓口を案内できる | 今回の窓口では対象外である理由と、別窓口が扱う範囲を伝えます。 | 案内先と、説明した範囲を残します。 |
| 案内先がない | 対象外の理由と、自社で案内できる別窓口がないことを伝えます。 | 断った日と、伝えた内容を残します。 |
会社の相談を進めるには窓口と決める人の確認が必要だ
会社としての相談で、自社の利用対象にも含まれると確認できたら、会社での進め方を確認します。私的な利用が対象内の場合は、自社で定めた案内先があればそこへつなぎます。
- 会社の連絡窓口を知る 返答した本人が今後も窓口になるのか、社内の別の人が窓口になるのかを確認します。
- 利用を決める人を知る 会社として利用を決める人や部門と、決めるまでに必要な確認事項を聞きます。
- 相手の会社の手順に合わせる 相手の会社で検討を進める手続きと、次に必要な情報を確認し、その内容に沿って案内します。
会社として進めるための確認
| 確かめること | 聞き方の方針 | 分かったら |
|---|---|---|
| 会社の窓口 | 今回の利用について、今後誰と連絡すればよいかを確認します。 | 確認された窓口を会社の案件に記録します。 |
| 利用を決める人 | 利用を決める人や部門を、会社の検討手順に沿って確認します。 | 必要な説明や資料を整理します。 |
| 会社の手続き | 利用を決めるまでに必要な社内確認を把握します。 | 次の手続きに必要な案内を決めます。 |
私的な相談を会社の案件と分けて記録する必要がある
私的な相談を勤務先の案件として載せると、会社が検討していると誤解されます。営業管理表では、誰のための相談かが分かる記録先や区分を設けます。
- 勤務先へ誤って連絡しない 私的な相談を会社の案件として扱うと、相談に関係のない勤務先への営業連絡が起こり得ます。
- 私的な相談は分けて残す 相談履歴として必要な内容を残し、会社の案件一覧や次に連絡する会社の一覧には含めません。
- 法人相談への変化を残す 会社としての相談に変わったら、確認日から会社の案件として扱い、元の私的な相談とは区別します。
相談の種類と記録先
| 相談の種類 | 記録先 | 注意 |
|---|---|---|
| 本人の私的な相談 | 会社の案件と区別した相談履歴に残します。 | 勤務先を営業対象にする根拠にしません。 |
| 主体が未確認 | 判断を保留した相談として残します。 | 会社の検討状況として集計しません。 |
| 会社としての相談 | 利用対象内と確認後、会社の案件として残します。 | 主体と利用目的を確認した結果を添えます。 |
| 法人相談へ変化 | 会社の案件を作り、必要な範囲で元の記録との関係を残します。 | 過去の私的な相談を会社の相談に書き換えません。 |
会社の案件にするには会社の相談に変わったことの確認が要る
本人が社内に紹介する予定でも、まだ会社としての相談が始まったとは限りません。会社としての相談に変わったことを確認し、その時点の内容で扱いを決めます。
- 社内紹介の予定を分ける 社内で話してみるという意向だけでは、会社の案件に変更しません。会社として検討する段階かを確認します。
- 新しい相談内容を確認する 会社の窓口から連絡が来たら、使う人と目的を改めて確認し、自社の利用対象と照らします。
- 最初の相談と区別する 元の相談との関係と、会社としての相談に変わったと確認した日を残します。私的な事情は、会社の案件に必要な内容だけを記録します。
法人相談へ変わる場面
| 変化の型 | 確かめること | 記録 |
|---|---|---|
| 社内へ紹介する予定 | 紹介する意向なのか、会社として検討が始まったのかを確認します。 | 紹介の予定と、会社としての相談はまだ確認できていないことを残します。 |
| 本人が法人相談へ変更 | 会社としての相談に変わったことと、利用目的を確認します。 | 確認日と、会社の相談として新たに確認した内容を残します。 |
| 別の窓口から連絡 | 今回の相談内容と、最初の相談との関係を確認します。 | 会社の窓口と、元の記録を参照するために必要な情報を残します。 |
返答と確認結果と判断を分ければ対応の根拠が残る
対象内・対象外という結論だけでは、後から理由を確認できません。届いた返答、本人への確認結果、自社の判断を分けて残します。
- 届いた内容を残す 返答日と相談内容を残します。返答に書かれていた事実と、こちらの推測を混ぜません。
- 確認済みかを示す 本人に確認できた内容と、まだ分からない内容を区別し、いつ確認したかを残します。
- 判断と対応を残す 利用対象との照合結果、理由、案内先や断った内容を記録し、次に対応する人が経緯を読めるようにします。
判断の経緯を残す記録
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 届いた返答 | 返答日と、相談内容の要旨を残します。 | 最初に何を相談されたかが分かります。 |
| 本人への確認結果 | 誰のための相談か、使う人、利用目的と確認日を残します。 | 本人に確認した事実を区別できます。 |
| 未確認の内容 | 分からない項目と、判断を保留している理由を残します。 | 空欄を確認済みと誤解することを防げます。 |
| 判断と理由 | 対象内外の結論と、照合した提供条件を残します。 | 結論に至った根拠を確認できます。 |
| 実際の対応 | 案内先や断った内容、対応日を残します。 | 次の担当者が同じ説明を繰り返したり、違う説明をしたりせずに済みます。 |
| その後の変更 | 誰のための相談かや目的の変更と、再判断した日を残します。 | 以前と現在の扱いの違いが分かります。 |
確認表を埋めれば判断に足りない情報が分かる
確認表に記入すると、案内の判断に必要な項目が分かります。未確認の項目は推測で埋めず、保留する理由と次に確認する内容を残します。
- 本人の回答を記入する 所属、使う人、利用目的、誰のための相談かを分けて書きます。分からない項目には未確認と記入します。
- 自社の条件と照合する 商品の利用対象と相談内容を照らし、対象内・対象外・保留の判断と理由を書きます。
- 案内と記録の扱いを決める 会社の相談なら窓口と利用を決める人を記入します。私的な相談は会社の案件と分け、会社としての相談に変わったときの確認事項も残します。
個人利用の相談に使う確認表
| 確認項目 | 記入欄 | 確認項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 相談者と所属 | 氏名・所属と、誰のための相談かを書きます。 | 実際に使う人 | 誰が使うかを書きます。 |
| 利用目的 | 何のために、どの場面で使うかを書きます。 | 誰のための相談か | 会社としての相談・私的な相談・未確認の別を書きます。 |
| 自社の利用対象 | 該当する提供条件と確認先を書きます。 | 対象内外と理由 | 対象内・対象外・保留の別と理由を書きます。 |
| 窓口と利用を決める人 | 会社の相談の場合に記入します。該当しない場合はその旨を書きます。 | 記録先 | 相談履歴か会社の案件かと、変更時の扱いを書きます。 |
