手元の動画だけで相手の疑問に答えられるとは限らない

商品の紹介動画を求められても、手元の動画だけで疑問に答えられるとは限りません。相手が知りたいことと映っている内容を照らし合わせ、渡し方を決めます。

  • 見せる場面を決める 相手が動画で見たいことを聞き、質問に対応する場面をどう選ぶかを決めます。
  • 添える説明を決める 実際の動作と説明用の表現を区別し、省かれた作業や現在との違いをどう補足するかを決めます。
  • 視聴後の対応を決める 相手が見た範囲と理解した内容をそれぞれ確かめ、残る質問と渡した内容を記録する方法を決めます。

動画で見たい内容は商品の概要とは限らない

動画の希望だけでは、相手が知りたい内容までは分かりません。概要を知りたいのか、動作を見たいのか、相手の業務に当てはまるかを判断したいのかを聞き分けます。

  • 知りたい内容を聞く 動画を見た後に何を判断したいのかを聞きます。操作への疑問がある場合は、対象の作業も確かめます。
  • 業務の条件を聞く 自社で使えるかを知りたい場合は、利用する人や作業の流れを聞きます。
  • 答えられる範囲を分ける 動画で見せられる内容と、相手の条件を聞いて説明する内容を分けます。

見る目的の整理(架空の例)

見たいこと確かめること注意
商品の概要何に使う商品かを知りたいのかを聞きます。概要の紹介だけでは具体的な動作は分かりません。
操作や動きどの作業の動きを見たいのかを聞きます。結果だけが映る場面では操作を確認できません。
相手の業務誰がどの作業で使う想定かを聞きます。動画と利用条件が同じとは限りません。
表は編集部作成の例です。見る目的が複数ある場合は、質問ごとに対応する場面を探します。

動画で答えられる範囲は該当する場面に限られる

商品の紹介動画があっても、相手の質問に答える場面があるとは限りません。質問と場面を対応させ、映っている部分と映っていない部分を分けます。

  • 質問ごとに場面を探す 質問に関係する操作や結果が実際に映っているかを見ます。動画の題名だけでは判断しません。
  • 一部だけなら範囲を示す 確認できる部分を特定し、質問のどの部分には答えられないのかを明らかにします。
  • なければ別に説明する 該当する場面がない場合は、その質問を動画で解決できるものとして扱わず、個別に説明します。

質問と場面の対応(架空の例)

場面の有無すること注意
場面がある章名や画面の特徴で該当箇所を示します。質問に答えるうえで前提となる条件まで映っているかを見ます。
一部だけある答えられる部分と残る部分を示します。一部の動作だけで工程全体を説明しません。
場面がない動画にない内容として個別に説明します。似た場面を質問への回答として扱いません。
表は編集部作成の例です。場面の指定には、章名や表示される見出しなど、見つける手掛かりを使います。

動画に映る動きが実際の動作とは限らない

動画には、実際の動作を映した場面と、仕組みを説明するための表現が混在することがあります。見た目の動きを、そのまま商品の動作として説明しないことが必要です。

  • 実際の動作を見分ける 商品が動く様子を記録した場面かを確かめます。実際の映像でも、映っていない条件までは分かりません。
  • 説明用の表現を分ける 図や動く矢印は、流れを説明する表現として扱います。商品の画面や動作と同じものとは扱いません。
  • 合成の範囲を確かめる 別々の画面や説明を重ねた場面では、どこまでが実際の動作なのかを確かめます。

場面から分かる内容(架空の例)

場面の種類確認できること注意
実際の画面撮影時の条件で起きた画面の変化を確認できます。相手の利用条件で同じ結果になるかは、別に確かめます。
図や説明用の表現説明されている仕組みや順序を把握できます。実際の画面や操作を示す証拠にはなりません。
合成された場面重ねられた説明と動作の関係を把握できます。重ねられた表示が実際にも同時に起きるかは、別に確かめます。
表は編集部作成の例です。種類を判別できない場面は、確認できるまで実際の動作だと断定しません。

動画で続けて見える動作でも間に別の作業が要る場合がある

操作から結果へ場面が切り替わると、途中の作業が見えないことがあります。準備や別の画面で行う作業を含め、映像の前後に何があるかを確かめます。

  • 切り替わる前後を見る 場面が切り替わる前の状態と、次の状態を比べます。間に必要な操作が省かれていないかを確かめます。
  • 動画の外の作業を探す 別の画面での入力や人による確認など、映っていない作業が必要かを確かめます。
  • 準備の条件を補う 登録や設定が済んだ状態で始まる場合は、事前に必要な準備を説明に加えます。

省略された工程の確認(架空の例)

省かれたもの確かめること補足の仕方
省略された操作画面の切り替わりの間に入力や確定が必要かを見ます。前後の場面と、省かれた操作を対応させて示します。
動画の外の作業別画面の作業や人による確認が必要かを見ます。どの段階で誰の作業が必要かを示します。
事前の準備開始時点で登録や設定が済んでいるかを見ます。映像の開始前に済ませる作業を示します。
表は編集部作成の例です。自動で進んでいるように見えても、人の作業が不要だとは判断しません。

撮影時の紹介が現在の提供内容とは限らない

動画が公開されていても、画面や機能、利用できる条件が変わっていることがあります。相手に見せる場面を、現在の商品情報と照らし合わせます。

  • 画面の違いを見る 名称や配置が変わっている場合は、動画の表示が現在のどこに当たるかを確かめます。
  • 機能の違いを見る 映っている機能を現在も使えるか、その動作が変わっていないかを確かめます。
  • 提供条件の違いを見る 映っている機能を利用できる範囲や、追加の申し込みが要るかを確かめます。現在の説明と食い違う部分には補足が必要です。

撮影時と現在の照合(架空の例)

違いの種類確かめること伝え方
画面表示名や操作する場所が変わっていないかを見ます。動画の表示と現在の表示を対応させます。
機能映っている動作を現在も利用できるかを見ます。変わった動作や利用できない部分を示します。
提供条件映っている機能を利用するための条件を見ます。動画の説明と異なる現在の条件を示します。
表は編集部作成の例です。質問に関係する機能や条件が現在も同じか確認できない場合は、その場面で現在の商品を説明しません。

動画に添える説明は相手の質問に沿って選ぶ必要がある

動画だけでは、見るべき場面や説明の範囲が伝わらないことがあります。見る目的、該当する場面、動画にない内容を、相手の質問に沿って添えます。

  • 見る目的を示す 相手のどの疑問について見る動画なのかを明記します。概要を知りたい相手には、その旨を書きます。
  • 該当する場面を示す 場面を見つける手掛かりと、そこで確認できる動作や結果を示します。
  • 不足する内容を示す 説明用の表現、省かれた作業、現在との違いを補足し、現時点で答えられない質問は確認が必要な事項として明記します。

添える説明の整理(架空の例)

添える説明中身注意
見る目的相手の質問と、動画で確認できる内容を書きます。動画で判断できる範囲を広げて書きません。
該当する場面章名や画面の特徴と、注目する動作を書きます。場面の場所だけでなく、見る理由も示します。
動画にない内容省略や変更点、個別説明が必要な内容を書きます。確認済みの補足と未確認の内容を混ぜません。
表は編集部作成の例です。添える説明は、映像だけでは誤解が生じる部分を中心に決めます。

動画を見た後に質問できる連絡先を示す必要がある

動画を見ても、利用条件や映っていない作業への疑問が残ることがあります。受付先と回答の範囲を決め、個別の説明が必要な場合の進め方も示します。

  • 受付先を明らかにする どこへ質問すればよいかを示します。質問に関係する場面や作業も伝えてもらえるようにします。
  • 回答の範囲を分ける 映像から答えられることと、商品の仕様の確認や相手の業務条件の聞き取りが必要なことを分けます。
  • 相談する内容を決める 商談を提案する場合は、そこで何を説明するかを示します。商談を申し込まなければ質問に答えないという形にしません。

質問への対応(架空の例)

場面すること注意
質問を受ける受付先を示し、該当する場面と疑問を確認します。動画内の用語を使えなくても質問を受けます。
回答を調べる映像で分かる内容と追加確認が必要な内容を分けます。映っていない動作を推測で答えません。
商談を提案する個別に確認したい条件と説明する内容を示します。視聴したことだけで商談を希望したと扱いません。
表は編集部作成の例です。その場で答えられない質問は、確認する内容と回答の担当を記録します。

動画を見たことは内容を理解したこととは限らない

見終えたという返事だけでは、何を理解したかまでは分かりません。見た範囲、理解した内容、残る疑問を分け、説明との食い違いを確認します。

  • 見た範囲を分ける 質問に関係する場面を見たかを確かめます。動画全体を見たという返事があっても、該当する場面で何を確認したかを聞きます。
  • 理解した内容を聞く どの作業ができると理解したかを聞きます。自動で進む範囲や準備の有無に食い違いがないかを見ます。
  • 残る疑問を分ける 分からなかった内容と、自社で使うために追加で知りたい内容を分けて記録します。

視聴と理解の区別(架空の例)

区別する点確かめること確認結果に応じた対応
見た範囲質問に対応する場面を見たかを聞きます。該当する章名や画面の特徴を改めて示します。
理解した内容何ができ、どんな作業が必要だと理解したかを聞きます。映像と補足説明を対応させて説明し直します。
残る疑問不明な内容と追加で判断したい内容を聞きます。動画で説明できる質問と個別に答える質問を分けます。
表は編集部作成の例です。質問が出ないことも、内容を理解したという判断の根拠にはしません。

提案書には渡した動画と添えた説明と未確認の点を残す必要がある

動画を渡した後に説明が変わると、相手が何を前提に検討したか分からなくなります。渡した動画と補足、未確認の点を残し、提案書の説明に反映します。

  • 渡した動画を特定する 題名だけでなく、渡した時点の版と案内した場面を記録します。公開内容が更新されても区別できるようにします。
  • 添えた説明を残す 省略された作業や現在との違いについて、何を補足したかを残します。提案書でも同じ条件を明記します。
  • 未確認の点を引き継ぐ 未回答の質問と理解を確認できていない内容を残します。提案書では合意済みの条件として扱いません。

提案書に反映する記録(架空の例)

記録項目書くこと理由
渡した動画題名、版を識別できる情報、案内した場面を書きます。相手が見た内容を後から特定できます。
添えた説明説明用の表現、省略、現在との違いへの補足を書きます。提案書の説明との食い違いに気づけます。
未確認の点残る質問、相手の理解で確認できていない点、確認する担当を書きます。確認していない条件を提案の前提にせずに済みます。
表は編集部作成の例です。提案書で説明を変更する場合は、動画に添えた説明から何が変わったかも示します。

確認表を書くと動画に補う説明が分かる

相手が見たいことから視聴後の質問までを書き出すと、動画に何を補うべきかが分かります。分からない欄には未確認と記し、確認する内容を残します。

  • 質問と場面を対応させる 相手が見たいことごとに該当する場面を記入します。場面がない場合も、そのまま記録します。
  • 映像の限界を書き込む 説明用の表現、省かれた作業、撮影時と現在の違いを記入し、添える説明を決めます。
  • 質問と記録の場所を決める 質問の受付先と記録先を記入します。視聴後に分かった疑問や理解の食い違いも追記します。

紹介動画の確認表(架空の例)

確認項目記入欄確認項目記入欄
相手が見たいこと添える説明
該当する場面質問の受付
実際の動作か説明用か未確認の点
省かれた作業記録先
撮影時と現在の違い視聴後の疑問と理解の食い違い
表は編集部作成の例です。未確認の点には、確認する内容と担当も書きます。