テレアポの進め方は確かめる順番で決まる
電話で話す内容だけを決めても、相手の返答に応じた進め方は決まりません。かける前から通話後まで、どこで何を確かめるかを決めます。
- 会話の順番を決める かける前・冒頭・本題・終わり・記録の順に、確かめることを決めます。
- 返答に応じて進める 受付と担当者本人で話す内容を分け、聞けないと言われたときの終え方も決めます。
- 次の対応を書き残す 通話の結果と次の対応を同じ様式に記し、次の担当者が経緯と対応を読めるようにします。
通話の流れを分けると進め方の違いが分かる
続けてよいかを尋ねずに説明を始めたり、次の連絡を確かめずに終えたりすると、相手の意向が残りません。流れに沿って見ると、どこが抜けたか分かります。
- 準備と冒頭を分ける かける前に用件と聞きたいことを決め、冒頭では名乗りと用件を伝えて会話を続けられるか尋ねます。
- 本題と終わりを分ける 本題では相手の状況を聞き、終わりには次の連絡を約束するか、連絡を終えるかを確かめます。
- 通話後まで順番に含める 電話を切った後に結果と次の対応を記録します。話せなかった場合も、止まった箇所を残します。
確認する順番
- かける前
- 冒頭
- 本題
- 終わり
- 記録
電話の用件は相手の会社と聞きたいことで決まる
かけてから話題を探すと、相手に関係の薄い説明が長くなります。公開情報で分かったことと、電話で聞きたいことを分けて準備します。
- 分かったことを分ける 公開情報で確かめた事業や業務を記します。社内の困りごとまで分かったつもりにしません。
- 用件と質問を結ぶ どの業務について電話するかを決め、その業務の何を知りたいかを書き出します。
- 終え方も先に決める 聞けないと言われたら説明を止めることと、連絡を終える際に記す内容を決めます。
かける前に決めること
| 決めること | 内容 | 決まっていないと起きやすいこと |
|---|---|---|
| 相手の会社 | 公開情報で確かめた事業や業務を記します。 | 推測を事実として話すおそれがあります。 |
| 電話の用件 | どの業務について何を伝える電話かを決めます。 | 相手に関係する話か伝わりません。 |
| 聞きたいこと | 公開情報では分からない進め方や困りごとについて、電話で尋ねる内容を決めます。 | 説明だけで会話を終えてしまいます。 |
| 聞けない時の終え方 | 説明を止め、連絡を終えるまでの流れを決めます。 | 断られた後も説明を続けてしまいます。 |
冒頭で要るのは詳しい説明ではなく、続けてよいかの確認だ
冒頭で詳しい説明を始めると、相手が聞けるか分からないまま話が進みます。名乗りと用件を伝え、続けてよいかの返答を待ちます。
- 誰からの電話かを伝える 会社名と名前を伝えます。以前から関係があるように受け取られる言い方は避けます。
- 用件は業務に結び付ける 相手のどの業務に関わる電話かを伝えます。詳しい機能や特徴の説明は始めません。
- 返答を待って進める 続けてよいかを尋ね、返答を待ちます。返事がないまま本題に進めません。
冒頭から本題へ進む順番
| 順番 | すること | 避けること |
|---|---|---|
| 名乗り | 会社名と名前を伝えます。 | 誰からの電話かを曖昧にします。 |
| 用件 | 関係する業務と電話の目的を伝えます。 | 詳しい説明を続けます。 |
| 続けてよいか | 会話を続けられるか尋ねて返答を待ちます。 | 返答を待たず質問を重ねます。 |
受付と担当者本人では、話すことが違う
受付につながった時点では、業務の状況を聞ける相手とは限りません。取り次ぎのための会話と、担当者本人への質問を分けます。
- 受付には用件を伝える どの業務に関わる電話かを伝え、取り次ぎに要る範囲で答えます。社内の困りごとは尋ねません。
- 本人には状況を聞く つながった相手がその業務に関わるかを確かめ、続けて話せる場合に今の進め方を聞きます。
- 聞けた範囲を残す 受付で聞いた内容と本人から聞いた内容を分けます。取り次がれなかったことを本人の断りにしません。
相手によって分ける会話
| 相手 | 話すこと | 記録すること |
|---|---|---|
| 受付 | 取り次ぎに要る用件を伝えます。 | 取り次ぎの可否と受付から聞いた内容を記します。 |
| 担当者本人 | 関わる業務と今の進め方を聞きます。 | 本人から聞いた状況と次の対応を記します。 |
説明する内容は相手の状況と質問で決まる
用意した説明を先に話しても、相手が知りたいことに答えられるとは限りません。今の状況を聞いてから、提案を説明してよいか尋ね、質問があればその内容に答えます。
- 今の進め方から聞く 対象の業務を現在どう進めているかを聞きます。公開情報から想像した進め方を前提にしません。
- 困りごとを決め付けない 困っていることや見直しの検討があるかを聞きます。困りごとがないという返答もそのまま記します。
- 質問に沿って説明する 相手から質問が出たら、その内容に答えます。説明を終えたら、知りたいことに答えられたか尋ねます。
状況を聞いてから説明する流れ
| 聞くこと | 聞く理由 | 説明に移る条件 |
|---|---|---|
| 今の進め方 | 現在の業務の進め方を知ります。 | 今の進め方との違いを聞かれたら答えます。 |
| 困っていること | どこで困っているかを相手の言葉で知ります。 | その困りごとへの対応を聞かれたら答えます。 |
| 検討の有無 | 見直しを考えているかを知ります。 | 検討に向けて知りたい内容を聞かれたら答えます。 |
説明を続けられるかは相手の返答で決まる
聞けないという返答の後に説明を重ねても、会話を続けてよいことにはなりません。説明を止め、返答に応じて終わりへ移ります。
- 忙しい時は説明を止める 説明を切り上げます。相手が再連絡の話に応じられる場合だけ、その希望を確かめます。
- 今は要らないを尊重する 理由を問い詰めず、説明を終えます。連絡を望まない意向があれば、その内容を記します。
- 担当違いは質問を止める 業務についての質問を止めます。案内が得られなければ、担当名を無理に聞き出さず終えます。
聞けないときの対応
| 相手の返答 | その場の対応 | 記録 |
|---|---|---|
| 忙しい | 説明を止め、再連絡の話ができなければ終えます。 | 今は話せなかったことと、再連絡の約束の有無を記します。 |
| 今は要らない | 説明を止め、断る理由を繰り返し聞きません。 | 今回の断りと、今後の連絡について聞けた意向を記します。 |
| 担当が違う | 業務の質問を止め、担当部署や窓口の案内があればその内容を確かめます。 | 担当が違ったことと、案内された内容を記します。 |
電話を終えても、次の連絡が決まったとは限らない
会話が終わっても、次に何をするかが曖昧だと連絡が行き違います。資料送付や再連絡を約束するか、連絡を終えるかを確かめます。
- 資料送付の先を確かめる 送る内容と宛先、送り方を確かめます。資料を送ることだけで、その後の電話まで約束したことにしません。
- 再連絡の約束を決める 相手が再連絡を望む場合は、日時と連絡先、話す内容を確かめます。どちらから連絡するかも決めます。
- 連絡を終える意向を残す 今後の連絡を望まない場合は、連絡を終えると記します。次の連絡が未定の場合と分けて残します。
終え方と次の対応
| 終え方 | 相手と確かめること | 記録 |
|---|---|---|
| 資料を送る | 送る内容、宛先、送り方、その後の連絡の有無を確かめます。 | 送付内容と送る担当、次の連絡の約束を記します。 |
| 再連絡する | 日時、連絡先、話す内容、どちらから連絡するかを確かめます。 | 約束した内容と連絡する担当を記します。 |
| 連絡を終える | 今後の連絡を望まない意向が示されているかを確かめます。 | 連絡を終えることと相手の意向を記します。 |
共通の記録で通話の結果と次の対応が分かる
話した内容だけでは、次に誰が何をするか分かりません。通話後は同じ様式を使い、結果から次の対応までを続けて記します。
- 結果と相手を記す 社内で決めた結果の区分を選び、誰と話したかを記します。受付で終わった電話と本人との会話を分けます。
- 聞いた内容を記す 相手が話した状況と希望を記します。聞けなかったことを推測で埋めません。
- 次の対応と担当を記す 次にすることと担当を記します。連絡を終える場合や、次の約束がない場合も書き残します。
通話後に残す項目
| 記録項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 結果の区分 | 社内で決めた区分から今回の結果を選びます。 | 独自の区分をその場で増やしません。 |
| 話した相手 | 受付か担当者本人かと、分かった所属や名前を記します。 | 分からない所属や名前を推測しません。 |
| 聞いた内容 | 相手の状況、質問、連絡についての希望を記します。 | 相手の発言と自分の推測を混ぜません。 |
| 次の対応と担当 | 約束した内容、対応する担当、連絡を終える意向を記します。 | 約束がない場合も、その旨を残します。 |
順番と変えてよい範囲は、個人ではなく社内で決めるものだ
確かめることまで個人に任せると、聞き漏れや記録の違いが生まれます。順番と確認項目を共通にし、言葉や説明の詳しさを変える範囲を決めます。
- 順番と分かれ道を共有する 基本の順番に加え、受付で止まる場合や聞けない場合の終え方も共有します。
- 確認項目と様式を決める どこで何を確かめ、何を記すかを一覧にします。通話後は共通の様式に記録します。
- 変えてよい範囲を決める 相手に応じて言葉や説明の詳しさを変えます。確認を省くことは含めません。
共通にすることと変えてよい範囲
| 決めること | 内容 | 変えてよい範囲 |
|---|---|---|
| 順番の共有 | 基本の順番と、会話を終える分かれ道を決めます。 | 相手が先に話した内容は確認済みとし、未確認の項目を会話に合わせて確かめます。 |
| 確認項目の一覧 | 各場面で確かめることを決めます。 | 意味を変えず、相手に伝わる言葉に言い換えます。 |
| 記録の様式 | 項目名と結果の区分を共通にします。 | 聞いた内容に応じて記述の詳しさを変えます。 |
| 説明の範囲 | 相手の状況を聞き、質問に答える順番を決めます。 | 聞かれた内容に応じて説明する箇所を選びます。 |
流れを書き出すと社内で決まっていないことが分かる
各場面で何を確かめるかを自社の言葉で書くと、まだ決まっていないことが見えてきます。担当が替わっても同じ順番で進められる内容にします。
- 準備から終わりまで書く 電話の用件だけでなく、受付で止まる場合や聞けない場合も含めて書き出します。
- 決まっていない箇所を探す 書けない項目は、決まりがあるかを社内で確かめ、無ければ未決定と記します。個人のやり方で埋めません。
- 引き継げる内容にする 書いた流れを別の担当者が読み、次に何を確かめ、何を記すかが分かるかを確かめます。
テレアポの流れの確認表
| 確認する項目 | 記入する内容 | 確認する項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 準備内容を記す。 | 公開情報で確かめたこと、電話の用件、聞きたいことを記します。 | 冒頭の確認を記します。 | 会社名と名前、業務に関わる用件、続けてよいかを尋ねる順番を記します。 |
| 受付の用件を記す。 | 取り次ぎに要る業務名と用件の範囲を記します。 | 本人への質問を記します。 | 今の進め方、困っていること、検討の有無について聞きたい内容を記します。 |
| 聞けない時を記す。 | 説明を止める返答と、その後に連絡を終える流れを記します。 | 終え方の選択を記します。 | 資料送付、再連絡、連絡終了を選ぶ際に相手と確かめることを記します。 |
| 記録項目を記す。 | 結果の区分、話した相手、聞いた内容、次の対応と担当の書き方を記します。 | 共通の範囲を記します。 | 担当者間で変えない順番、確認項目、記録の様式と、変えてよい範囲を記します。 |
