名前を尋ねる範囲は取り次ぎの目的で決まる
担当者の名前が分からなくても、部署や役割から取り次ぎ先を探せます。営業の用件を伝え、受付から案内された範囲で名前を聞き、記録します。
- 尋ねる範囲を決める 取り次ぎ先を特定するために尋ね、受付が答えないことは聞き出そうとしません。
- 聞けた内容を残す 名前は聞いた相手とともに残し、名前が聞けなくても部署への取り次ぎを案内されたら、その案内に沿います。
- 次の電話への備えを決める 名前の使い方と社内での共有範囲を決め、次の電話では前回の記録を読みます。
この資料で扱う名前の質問は、取り次ぎ先の特定に限られる
誰に話せばよいかを知るために、名前を尋ねます。名簿の空欄を埋めるために、取り次ぎに要らない人の名前まで尋ねないようにします。
- 営業の用件を先に伝える 何の業務について話したいかを伝え、取り次ぎ先を探してもらいます。
- 話す相手を見つける 担当する部署や窓口が分かれば、個人名がなくても取り次ぎを頼めます。
- 名簿を埋めようとしない 取り次ぎに関わらない人の名前や、部署全員の名前までは尋ねません。
目的と尋ねる範囲
| 目的 | 尋ねること | 尋ねないこと |
|---|---|---|
| 担当部署を知る | 伝えた業務を担う部署を尋ねます。 | 関係のない部署の人名は尋ねません。 |
| 窓口を知る | その業務の相談を受ける窓口を尋ねます。 | 部署全員の名前は尋ねません。 |
| 取り次ぎを頼む | 案内された窓口への取り次ぎを頼みます。 | 取り次ぎに要らない私的な情報は尋ねません。 |
名前を聞ける範囲は、受付の案内で決まる
部署や役割から尋ねると、誰に話したいのかを伝えられます。名前はその案内の中で聞き、取り次ぎ先が分かったところで質問を止めます。
- 担当する業務を伝える 商品名だけで済ませず、どの業務についての営業なのかを伝えます。
- 部署から窓口へ尋ねる 業務を担う部署を尋ね、その部署で話を受ける窓口を案内してもらいます。
- 案内された名前を残す 姓だけの案内なら、姓のまま残します。フルネームを埋めるための質問は重ねません。
取り次ぎ先が分かったところで質問を止める
- 営業の用件を伝える
- 業務を担当する部署を尋ねる
- その業務の窓口を尋ねる
- 案内された名前を記録する
名前を答えないことは営業への拒絶とは限らない
名前を案内しない方針や、受付では答えられない事情もあります。理由を探ろうとせず、名前への返答と営業の用件への返答を分けて記録します。
- 名前の質問を止める 答えがなければ、同じ内容を言い換えて尋ねたり、別の受付に聞き直したりしません。
- 返答を広く解釈しない 名前の案内がないだけで、担当する人がいないとも、営業を断られたとも書きません。
- 営業への返答も残す 部署の窓口を案内されたら記録します。営業自体を断られた場合は、その場で話を終えます。
返答に応じた対応
| 受付の返答 | その場の対応 | 記録 |
|---|---|---|
| 名前は案内しない | 名前の質問を止め、部署への取り次ぎが可能かを尋ねます。 | 名前の案内はなく、部署への取り次ぎについて聞けた内容を書きます。 |
| 受付では分からない | 名前を探してもらうよう重ねて求めません。 | 受付では名前が分からなかったことを書きます。 |
| 部署の窓口を案内 | 案内された窓口へ進めます。 | 部署名と窓口についての案内を書きます。 |
| 営業自体を断る | 名前や別の窓口を尋ね続けず、話を終えます。 | 営業の用件を断られたことを書きます。 |
名前には、誰から聞いたかの記録が要る
名前だけでは、本人から聞いたのか受付から案内されたのかが分かりません。部署、聞いた相手、聞いた日を添え、案内された内容を後から読める形にします。
- 聞こえた名前を残す 読みだけ分かった名前に、推測した漢字を足しません。聞き取れなかった部分は不明と記します。
- 部署と聞いた相手を残す 部署名と、受付からの案内か本人の名乗りかを残します。記録のために受付の個人名は尋ねません。
- 聞けなかったことも残す 聞いた日とともに、漢字や役割など、分からなかったことも書きます。
名前に添える記録
| 記録項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 名前 | 案内された名前と、分かった読みを書きます。 | 姓だけなら姓を残し、漢字は推測で足しません。 |
| 部署 | 案内された部署名と業務上の役割を書きます。 | 聞いていない役職は書き足しません。 |
| 聞いた相手 | 受付からの案内か、本人の名乗りかを書きます。 | 受付の個人名を追加で尋ねません。 |
| 聞いた日 | 名前の案内を受けた日を書きます。 | リストに書き込んだ日と混同しません。 |
| 聞けなかったこと | 読みや漢字、役割など、不明な点を書きます。 | 未確認の内容を事実として埋めません。 |
個人名が聞けなくても、連絡先が無いとは限らない
名前が聞けなくても、業務を担う部署や窓口が案内されることはあります。個人名を探し続けず、伝えた用件を受ける連絡先へ進めます。
- 部署の窓口へ進める 部署への取り次ぎが可能なら、名前を追加で尋ねず、その窓口に用件を伝えます。
- 案内された連絡先を使う 代表の問い合わせ先や、部署あての手紙・フォームを案内されたら、その案内を残します。
- 営業への断りを尊重する 営業を断られた場合は、名前が聞けなかっただけと読み替えて、別の窓口を探しません。
名前がない場合の連絡先
| 場面 | 次の連絡先 | 記録 |
|---|---|---|
| 部署へ取り次げる | 案内された部署の窓口へ進めます。 | 部署名と、個人名の案内がなかったことを書きます。 |
| 代表窓口を案内 | 営業の用件を受ける代表の問い合わせ先へ進めます。 | 案内された連絡先と、誰から聞いたかを書きます。 |
| 部署あてを案内 | 案内に沿って、手紙やフォームで部署あてに連絡します。 | 部署名と、案内された連絡手段を書きます。 |
| 営業を断られた | 別の連絡先へ進めません。 | 営業の用件への断りを記録します。 |
名前の食い違いだけでは担当の変更とは限らない
公式サイトや以前の記録と、受付から聞いた名前が違うことがあります。別の業務を担う人かもしれないため、同じ用件の窓口かを確かめます。
- 名前と業務を突き合わせる 同じ部署でも役割が違うことがあります。どの業務の窓口として案内されたかを見ます。
- 違いだけで判断しない 名前が違うだけで、以前の記録が誤りとも、異動や退職があったとも書きません。聞けた事実だけを残します。
- 名前の出どころを分ける 公式サイト、以前の電話、今回の受付案内を分けて書き、未確認の点も残します。
異なる名前が見つかった場合
| 場面 | 確かめること | リストの直し方 |
|---|---|---|
| 公式サイトと違う | 掲載された人と、案内された人の部署や業務を見ます。 | 掲載先と受付の案内を分けて書きます。 |
| 以前の記録と違う | 以前と今回で、伝えた用件や案内された役割が同じかを見ます。 | 以前の記録を残し、今回聞いた名前と日を追記します。 |
| 複数の名前を案内された | 今回の用件では、どの窓口へ取り次がれるかを尋ねます。 | 今回の取り次ぎ先を書き、他の名前との関係は未確認と記します。 |
名前を聞けたことは自由に使えることとは限らない
取り次ぎのために案内された名前は、聞いた目的と相手の案内に沿う範囲で使います。電話の名指し、手紙の宛名、社内での共有を分けて考えます。
- 名指しの前提を決める 今回の用件を担う窓口として案内されたかを読み、名指しで取り次ぎを頼むかを決めます。
- 宛名への転用を決める 電話で名前を聞けたことだけを理由に、手紙も個人名あてに変えることは避けます。
- 共有する相手を決める その営業に関わる社内の誰まで名前を伝えるかを決め、聞いた背景も一緒に伝えます。
名前を使う場面ごとの決め事
| 使う場面 | 決めること | 注意 |
|---|---|---|
| 電話での名指し | どの案内があれば個人名で取り次ぎを頼むかを決めます。 | 名前を知っていても、面識があるようには伝えません。 |
| 手紙の宛名 | 電話で案内された名前を宛名に使うかを決めます。 | 部署あての案内があれば、その案内に沿います。 |
| 社内での共有 | その営業に関わる誰まで名前を伝えるかを決めます。 | 名前だけを切り離さず、聞いた相手や用件も伝えます。 |
次に尋ねることは前回の記録で決まる
次にかける前に、名前だけでなく前回の案内を読みます。個人名で取り次ぎを頼むか、部署あてにするかを決め、今回の案内に変化があれば追記します。
- 前回の用件を読む どの用件を伝えて名前を聞いたかを読みます。用件が変われば、同じ人が窓口とは考えません。
- 同じ質問を重ねない 部署だけ案内された場合や名前を案内しない返答があった場合は、名前の質問を繰り返しません。
- 今回の案内を書き足す 窓口が変わっていたら、今回の案内を残します。前回の名前にこだわって取り次ぎを求めません。
前回の記録から次の電話を考える
| 前回の記録 | 次のかけ方 | 注意 |
|---|---|---|
| 名前と役割がある | 同じ用件なら、社内で決めた使い方に沿って名指しします。 | 本人と話したことがない場合、話したことがあるようには伝えません。 |
| 部署の案内がある | 案内された部署あてに取り次ぎを頼みます。 | 個人名を埋めるための質問は足しません。 |
| 名前の案内を断る | 部署の窓口も案内されていれば、その案内に沿います。 | 別の受付から名前を聞こうとはしません。 |
| 名前の関係が不明 | 今回の用件を伝え、担当する部署や窓口から尋ねます。 | どちらかの名前を推測で選びません。 |
| 営業を断られた | 名前を尋ねる名目でかけ直しません。 | 名前が不明という記録だけを読んで再開しません。 |
名前を尋ねる前に、営業の用件を伝えることが要る
受付は、営業の用件が分からないと取り次ぎ先を決めにくくなります。名前を尋ねることを切り離さず、何の話を誰に届けたいかを伝えます。
- 営業であることを伝える 名前を聞くために、以前からの知り合いや取引先のように装いません。
- 名前だけの電話にしない リストの名前を埋めるためだけに電話せず、相手に伝える営業の用件を明らかにします。
- 取り次ぎが決まれば止める 部署や窓口が分かれば、さらに名前を集めようとしません。案内に沿って用件を伝えます。
用件から離れない尋ね方
| 避けること | 代わりにすること | 理由 |
|---|---|---|
| 用件を伏せる | 営業であることと、関係する業務を伝えます。 | 用件が分かると、取り次ぐ部署を探せます。 |
| 名前だけを集める | 用件を受ける部署や窓口を尋ねます。 | 名前の収集と、相手に話を届けることは違います。 |
| 知り合いを装う | 受付からの案内か、本人との会話かを区別して伝えます。 | 面識についての思い込みを防げます。 |
| 名前を追加で聞く | 取り次ぎ先が分かったところで質問を止めます。 | 取り次ぎに要らない人名まで尋ねずに済みます。 |
尋ねる範囲と答えがないときの対応には、社内の方針が要る
名前を尋ねる前に、聞く目的から次の電話までを自社の言葉で書きます。答えがない場合の対応も書いておき、通話ではその方針に沿って質問します。
- 目的と順番を書く 営業の用件を伝えてから部署や役割を尋ね、名前は案内された範囲で受け取ると書きます。
- 答えがない時の対応を書く 名前の質問を止めることと、部署あてに進められる場合の連絡先を書きます。
- 記録と次の電話を書く 残す内容、名前を使う場面、共有する相手、次にかける前に読む内容を書きます。
名前を尋ねるときの確認表
| 確認する項目 | 記入する内容 | 確認する項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 尋ねる目的を書く。 | 営業の用件と、取り次ぎ先を特定するために名前を尋ねることを書きます。 | 尋ねる順番を書きます。 | 用件を伝えてから部署、業務の窓口の順に尋ね、名前は案内された範囲で記録することを書きます。 |
| 記録項目を書く。 | 名前、部署、聞いた相手、聞いた日、聞けなかったことを残すと書きます。 | 答えがないときの対応を書きます。 | 名前の質問を止め、営業の用件への返答も記録することを書きます。 |
| 名前の使い方を書く。 | 電話で名指しする場合と、手紙の宛名に使う場合の決め事を書きます。 | 部署あての進め方を書きます。 | 案内された部署や代表窓口へ進め、営業を断られたら話を終えることを書きます。 |
| 共有範囲を書く。 | 名前を伝える社内の相手と、一緒に伝える案内の背景を書きます。 | 次にかけるときの前提を書きます。 | 前回の用件と案内を読み、名指しか部署あてかを決めることを書きます。 |
