新規開拓の営業管理表に入れる項目を決める

管理表は、次の連絡を決めるために使います。この資料では、履歴の残し方から週の確認まで、管理表に入れる項目を決めます。

  • 会社を識別する 同じ会社を一社一行で管理するための識別項目を決めます。
  • 履歴と予定を残す 方法ごとの履歴と結果の定義を決め、次の連絡は日付と担当者で記録します。
  • 連絡の可否を見直す 営業連絡を控える会社の条件と、連絡を再開できる条件を決め、項目一覧と週の確認リストを運用に使います。
掲載する管理表と運用例は、編集部作成の例です。

管理表は次の連絡を決めるために使う

連絡件数の集計だけでは、次に連絡する相手や用件は決まりません。担当者は、履歴と相手の状況を読み、次の行動を管理表に残します。

  • 次の行動を書く 件数に加えて、次に連絡する会社・用件・期日を記録します。
  • 状況を共有する 相手の返答と約束を残し、引き継ぐ人が経緯を読めるようにします。
  • 同じ会社をまとめる 連絡方法が変わっても同じ会社の行を使い、履歴を追加します。

管理表を見て次の行動を決める

  1. 会社を特定し、同じ会社の行を開く
  2. 履歴と、連絡してよいかを確認する
  3. 次の用件・方法・期日・担当者を決めて書く

一社一行で会社を識別する

略称や部署名の違いから、同じ会社が別の行に登録されることがあります。法人番号・会社名・所在地を照合してから会社の行を追加します。

  • 法人番号を確かめる 法人番号で同じ会社かを確認し、不明な場合は会社名と所在地を照合します。
  • 正式名と別名を分けて記録する 正式な会社名を記録し、略称や旧社名は別名欄に残します。
  • 部署は会社の行の中に書く 部署名と相手の担当者は、同じ会社の行の中の欄に書きます。

識別項目で会社を照合する

識別項目記録する理由
法人番号会社名の表記が違っても同じ法人かを確認できます。
会社名正式な名称を所在地と照らし、対象の会社かを確認できます。
所在地同名の会社や所在地の違いを確認できます。
別名略称や旧社名でも既存の行を探せます。
部署・窓口会社の行を増やさず連絡相手を区別できます。
管理用番号法人番号が不明な間も、会社の行と履歴を対応させられます。
管理表は編集部作成の例です。管理用番号は社内で重複しない値を使います。

連絡履歴は方法ごとに時系列で残す

手紙・電話・フォームでは、確認できる結果が違います。担当者は、連絡のたびに日付・方法・結果・実施担当者・要点を履歴へ追加します。

  • 過去の履歴を残す 過去の記録を上書きせず、同じ会社への連絡を時系列で追加します。
  • 確認した事実を書く 送付や送信の完了と、相手からの返信を分けて記録します。
  • 会社と履歴を結ぶ 履歴が長くなったら別の履歴一覧に記録し、法人番号などで会社の行と対応させます。

方法に応じた結果と要点を残す

方法残す結果要点に書くこと
手紙発送済み・到着確認・返信ありを別々に記録します。宛先の部署・返送の有無・返信の要点を残します。
電話通電(受付などと会話)・応答(目的の相手と会話)・不在を記録します。話した相手・相手の発言・約束を残します。
フォーム送信済み・返信ありを別々に記録します。送信先ページ・完了表示の有無・返信の要点を残します。
管理表は編集部作成の例です。未完了や確認できない状態も、そのまま記録します。

結果の言葉は確認できた事実で決める

「応答」や「保留」の意味が人によって違うと、次の判断も変わります。方法ごとの結果と、方法共通の結果(断り・保留・アポ)を、管理表の定義欄に明記します。

  • 接触と意向を分ける 方法ごとの結果と、方法共通の結果(断り・保留・アポ)を別欄に記録します。
  • 未確認を区別する 送付や送信だけで相手が読んだと判断せず、未確認の状態を残します。
  • 保留に理由を付ける 保留の理由と再確認の条件を記録し、返事がない状態と区別します。

結果の言葉をこのように定義する

区分・結果この管理表での定義
手紙発送済みは発送の完了を確認した状態です。到着確認は到着を確かめられた状態、返信ありは相手から返答が届いた状態です。
電話通電は受付などと会話できた状態、応答は目的の相手と会話できた状態、不在は目的の相手が不在だと確認した状態です。誰も出なければ「不通」と記録します。
フォーム送信済みは完了表示などを確認した状態です。返信ありは自動受付通知を除き、相手からの返答が届いた状態です。
断り相手が今回の提案を断った状態です。今後の営業連絡も断っているかを記録します。
保留相手が判断を先送りする意向を示した状態です。理由と再確認の条件を記録します。
アポ相手と面談の日時・方法に合意した状態です。合意内容を記録します。
定義は編集部作成の例です。1回の連絡に複数の結果が当てはまる場合は、それぞれ記録します。

次の連絡は日付と担当者で決める

「後で連絡する」だけでは、着手する日も担当者も分かりません。連絡を続ける会社の行に、次の用件・方法・期日・担当者を記録します。

  • 期日を日付で書く 相手が伝えた時期は記録した上で、連絡や状況確認を行う日付を決めます。「来月」「後で」のままにしません。
  • 返事待ちも管理する 返事待ちの会社にも、返信の有無を確かめる日を入れ、その日に連絡するかを判断します。
  • 期日を過ぎた行を放置しない 期日を過ぎた行を見つけたら、対応するか、理由を残して期日を変更します。

次の連絡を実行できる形で記録する

項目何を書くか
次の用件確認したいことや相手に約束した対応を書きます。
次の方法相手の希望と連絡可否を踏まえた方法を書きます。
期日連絡または状況確認を行う日付を書きます。
次の担当者その対応を実施する人の名前を書きます。
実施条件相手の指定時期など、連絡前に満たす条件を書きます。
終了理由連絡を終える場合に「連絡終了」と理由を書きます。
管理表は編集部作成の例です。期日の到来だけで再連絡してよいとは判断しません。

引き継ぐ担当者が経緯と約束を読めるようにする

「感触がよい」だけでは、引き継いだ後の対応を決められません。相手の言葉と約束を、自分の推測と区別して記録します。

  • 担当者の役割を分ける 責任者は、会社を受け持つ主担当、実際に連絡した担当者、次の対応を行う担当者を区別します。
  • 相手の言葉を残す 相手の誰が何を話したかを残し、自分の見立てには「担当者所感」と付けて書きます。
  • 約束を確認する 引き継いだ担当者は、相手との約束と連絡条件を読み、引き受けた日を記録します。

引き継ぐときに読む欄

読む欄確認すること
主担当会社を受け持つ人と、引き継ぎの相談先を確認します。
相手の窓口部署・氏名・役割を確認します。
連絡履歴いつ、誰が、どの方法で連絡したかを確認します。
相手の発言相手の要望・断り・保留の理由を確認します。
約束と予定約束した対応・期日・次の担当者を確認します。
除外・条件連絡を控える理由と再連絡の条件を確認します。
管理表は編集部作成の例です。

除外と再連絡の条件を先に決める

断りや連絡制限を履歴だけに残すと、別の担当者が再び連絡するおそれがあります。責任者は、営業連絡を控える会社の条件と、再連絡の条件を全員に共有します。

  • 除外理由を共有する 除外の理由・対象範囲・確認日を記録し、方法を変える前にも確認します。
  • 日付と条件を残す 相手が示した再連絡の時期と条件を残し、不明な場合は再連絡を控えます。
  • 既存対応を確認する 既存顧客や商談中の会社を新規開拓から除外し、主担当へ対応を確認します。

状況に応じて連絡の扱いを変える

状況扱い再連絡の条件
断り断られた提案について、追加の営業連絡を控えます。相手が認めた時期と条件を確認できる場合に限り再検討します。
営業連絡お断り相手が示した範囲の営業連絡から除外します。相手が連絡の再開を認めた場合に、認められた方法と用件を記録して連絡します。
既存顧客新規開拓の対象から除外します。主担当による顧客対応の必要性と窓口の確認後に連絡します。
商談中別経路の新規開拓から除外します。商談担当が決めた予定と役割に沿って連絡します。
時期指定の保留指定時期まで営業連絡を控えます。指定時期を迎え、相手が示した条件も満たした場合に連絡します。
管理表は編集部作成の例です。除外を解除した根拠も記録します。

必要な項目を管理表の列にする

下の一覧を表計算ソフトや管理ツールの項目として使えます。会社の行には現在の状況を置き、連絡の詳細は履歴として追加します。

  • 会社の行を保つ 識別項目を使い、方法や担当者が変わっても同じ会社の行を使います。
  • 履歴を追加する 連絡ごとの記録を残し、別の履歴一覧を使う場合は会社の行と対応させます。
  • 現在の判断を示す 最新の結果・次の連絡・除外を更新し、連絡を終えるときは終了理由を書きます。

この項目一覧から管理表を作る

区分列名何を書くか
識別法人番号/会社名/所在地/別名/部署・窓口/管理用番号会社を特定し、相手の窓口を区別できる情報を書きます。
連絡履歴連絡日/方法/実施担当者/要点/履歴参照先連絡ごとの事実・相手の発言・約束を時系列で残します。
結果方法別の結果/方法共通の結果/判断理由定義に沿った結果と、その根拠や保留理由を書きます。
次の連絡次の用件/次の方法/期日/実施条件/終了理由次に行う対応と日付、必要な条件を書きます。
担当主担当/次の担当者/引き継ぎ確認責任者は、会社を受け持つ人と次の対応を行う人を明記します。
除外除外の有無/理由/範囲/確認日/再連絡条件連絡を控える根拠と、再開を判断できる条件を書きます。
管理表は編集部作成の例です。「/」で区切った名称は列名です。

週の確認で連絡の漏れと重複を直す

責任者は、週の確認で、対応が止まった行と連絡が重なる行を探します。見つかった行の対応・期日・担当者は、その行の担当者が更新します。

  • 対応が止まる行を見る 期限超過の行・返事待ちの行・次の連絡が空欄の行を確認し、次の判断を記録します。
  • 連絡前の条件を見る 除外・重複・再連絡条件を確認し、不要な連絡を防ぎます。
  • 担当と用語を直す 責任者は、担当が不明な行と、定義に合わない結果を確認し、記録を直します。

週に次の項目を責任者と担当者で確認する

確認対象確認すること
期日・返事待ち□ 期日を過ぎた行の対応を決めます。 □ 返事待ちの行の状況確認日を見直します。
空欄・除外□ 継続中で次の連絡が空の行に予定を入れます。 □ 断りや営業連絡お断りが除外欄に反映されているか確認します。
重複・再連絡□ 重複行の履歴を確認して会社の行をまとめます。 □ 再連絡予定の行が相手の指定時期と条件を満たすか確認します。
担当・結果□ 主担当や次の担当者が不明な行の担当を、責任者が決めます。 □ 結果の言葉が定義どおりかを、責任者が確認します。
確認リストは編集部作成の例です。未解決の項目にも対応日を決めます。

週の運用に確認と更新を組み込む

連絡のたびに管理表を更新すると、次の判断に使えます。週の始め・連絡のたび・週の終わりに、確認の時間を設けます。

  • 月曜に予定を読む 今週が期日の行と期限超過の行を読み、連絡可否と担当を確認します。
  • 連絡後に更新する 連絡のたびに履歴と次の対応を記録し、断りがあれば除外欄も更新します。
  • 金曜に共通点を見る 責任者は、返答があった会社の業種や用件を比べ、翌週に試す条件を残します。

運用例として週の確認時点を決める

いつすること
月曜今週の期日と期限超過の行を確認し、対応順を決めます。
毎日の開始時今日が期日の行と期限超過の行を読み、除外や担当変更が無いかも見ます。
連絡の直後履歴・結果・次の用件・期日・担当者を更新します。
金曜責任者が週の確認リストを使い、返答があった会社の共通点と翌週の確認事項を記録します。
編集部作成の運用例です。反応があった先の共通点を成功要因と断定しません。