営業の頼み方は任せたい仕事で決まる
営業代行・営業支援・派遣では、任せる仕事と自社に残る仕事が違います。呼び名だけで選ばず、指示を出す人、営業で使う名前、受け取るものから比べます。
- 任せる仕事を決める 営業の実施を任せるのか、自社の営業を助けてもらうのか、自社の指示で働いてもらうのかを分けます。
- 自社に残す仕事を決める 営業先を選ぶ仕事、相手の反応への対応、記録を読む仕事のうち、自社で続けるものを決めます。
- 終了後に残すものを決める リストと記録を誰が持ち、途中の営業先を誰へ引き継ぐかまで決めます。
同じ呼び名でも同じ仕事を任せられるとは限らない
営業支援という名前だけでは、助言を受けるのか、作業まで頼めるのかは分かりません。指示を出す人まで思い込むと、仕事が止まったり、指示が食い違ったりします。
- 名前から中身を読まない 紹介文の呼び名よりも、実際にしてもらう仕事と受け取るものを比べます。
- 派遣にも指示役を置く 人が来るだけで営業の進め方まで決まるわけではありません。自社で指示を出す人を置きます。
- 代行には希望を伝える 任せたい仕事や変えてほしい点を依頼先の窓口へ伝え、実施する人への指示と分けます。
呼び名だけで選ぶと起きる食い違い
| 起きること | 原因 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 頼んだ作業が進まない | 営業支援に作業も含むと思っていた。 | 助言と作業のどちらを頼むか決めます。 |
| 派遣に任せきりになる | 営業の進め方も任せられると思っていた。 | 自社で指示を出す人を決めます。 |
| 代行への指示が重なる | 実施する人へ自社からも指示を出していた。 | 希望を伝える窓口を決めます。 |
頼み方の違いは、呼び名ではなく指示を出す人に表れる
仕事の指示を出す人から比べると、営業をどう進めるかが見えてきます。営業で使う名前と受け取るものも重ねて、頼む仕事の中身を読み取ります。
- 指示を出す人を見る 営業代行では依頼先が、派遣では自社が、実施する人へ指示を出します。営業支援では、任せた作業には依頼先が、自社の営業には自社が出します。
- 営業で使う名前を見る 自社名で営業する場合も、依頼先名を伝える場合もあります。名前だけでは頼み方は分かりません。
- 受け取るものを見る 実施の結果、作った資料や助言、自社の指示による仕事の内容を分けて考えます。
営業代行・営業支援・派遣の比べ方
| 区分 | 営業代行 | 営業支援 | 派遣 |
|---|---|---|---|
| 指示を出す人 | 依頼先が実施する人へ指示を出します。 | 自社の営業には自社が、任せた作業には依頼先が指示を出します。 | 自社が働く人へ指示を出します。 |
| 営業で使う名前 | 自社名など、取り決めた名前を使います。 | 自社の営業は自社名で行います。依頼先が相手と連絡する作業があれば、名乗る名前を確かめます。 | 働く人が自社の名前で営業します。名乗り方は自社が伝えます。 |
| 受け取るもの | 営業を実施した結果と記録を受け取ります。 | リストや資料、助言、作業の結果を受け取ります。 | 指示した仕事の結果と記録を受け取ります。 |
営業代行に実施を任せても自社の仕事は残る
営業代行では、取り決めた範囲の営業を依頼先に任せ、実施した結果を受け取ります。何を売るか、誰に届けたいか、反応した相手にどう応じるかは、自社にも仕事が残ります。
- 営業の実施を任せる 相手への連絡など、実施してもらう仕事を決めます。進め方は依頼先の窓口と話します。
- 商材と対応方針を伝える 商材の説明、伝えてよい内容、詳しい相談を自社へ渡す場面を伝えます。
- 結果から次の対応を決める 連絡した内容と相手の反応を読み、詳しい説明や商談を自社で引き継ぎます。
営業代行で任せることと残ること
| 項目 | 内容 | 注意 |
|---|---|---|
| 任せる範囲 | 決めた営業先への連絡などを任せます。 | 相談への回答や商談まで含むとは限りません。 |
| 自社がすること | 商材を説明し、自社で応じる相談を決めます。 | 依頼後も相手からの相談に応じる人を置きます。 |
| 受け取るもの | 実施した内容と相手の反応を受け取ります。 | 営業を実施した結果と、売上が生まれることは分けて考えます。 |
営業支援を受けても自社が営業する仕事は残る
営業支援では、自社の営業を続けながら、作業や助言を受けます。リスト作り、資料作り、相談への助言など、足りない仕事に合わせて中身を選びます。
- 足りない仕事を補う 自社で進めにくい作業を切り出します。営業そのものを続ける人も自社に置きます。
- 助言と作業を分ける 進め方を教えてもらう頼み方と、手を動かしてもらう頼み方では、自社に残る仕事が違います。
- 受け取った後も営業する リストや資料を受け取った後に、誰が連絡し、相手の反応に応じるかを決めます。
営業支援の中身ごとに残る仕事
| 支援の中身 | 自社に残る仕事 | 受け取るもの |
|---|---|---|
| リストを作る | 候補から営業先を選び、連絡します。 | 条件に沿って集めた営業先のリストを受け取ります。 |
| 資料を作る | 内容を確認し、営業で説明します。 | 商材を説明する資料を受け取ります。 |
| 助言を受ける | 助言を取り入れ、営業を実施します。 | 営業の進め方への提案を受け取ります。 |
| 一部の作業を任せる | 前後の仕事と相手への対応を続けます。 | 任せた作業の結果を受け取ります。 |
派遣では、日々の指示と教える仕事が自社に残る
派遣では、自社が仕事の指示を出して人に働いてもらいます。営業してもらうには、日々の仕事を伝え、商材や記録の残し方を教える仕事が自社に残ります。
- 日々の仕事を伝える 連絡する営業先、取り組む順番、相談を受ける人を自社で決めて伝えます。
- 商材と答え方を教える 商材の特徴と、答えに迷ったときに相談する相手を教えます。
- 記録の残し方を教える 連絡した内容と相手の反応を、どこにどう残すかを伝えます。記録を読む人も決めます。
派遣で自社が担う仕事
| 項目 | 内容 | 注意 |
|---|---|---|
| 日々の指示 | 営業先と仕事の順番を伝えます。 | 指示を出す人が不在でも相談できる相手を決めます。 |
| 教える内容 | 商材の特徴と相手への答え方を教えます。 | 営業経験があっても、自社の商材の説明は要ります。 |
| 記録の残し方 | 残す内容と置き場所を伝えます。 | 自社で読める場所に残っているかを確認します。 |
自社に残る仕事は任せる範囲と指示役で決まる
どの頼み方でも、自社の仕事がなくなるとは限りません。指示、営業先の選定、反応への対応、記録を読む仕事を並べると、自社で担える頼み方が見えてきます。
- 指示を出せるかを見る 派遣では日々の指示が自社に残ります。営業代行では依頼先へ希望を伝える仕事が残ります。
- 相手への対応を残す 詳しい相談や商談を自社に戻すなら、受け持つ人を置きます。
- 記録を読む人を置く 記録を書いてもらうことと、その内容を読んで次の対応を決めることは分けて考えます。
頼み方ごとに自社に残る仕事
| 仕事 | 営業代行 | 営業支援 | 派遣 |
|---|---|---|---|
| 指示を出す | 依頼先の窓口へ希望を伝えます。 | 自社の営業を指示し、支援内容を依頼先へ伝えます。 | 働く人へ日々の仕事を指示します。 |
| 営業先を選ぶ | 狙う相手を伝え、任せる選定範囲を決めます。 | 受け取った候補などから営業先を選びます。 | 営業先や選び方を指示します。 |
| 反応に応じる | 自社へ引き継がれた相談に応じます。 | 自社の営業として相手に応じます。 | 答え方を教え、難しい相談を引き取ります。 |
| 記録を読む | 受け取った結果から次の対応を決めます。 | 支援の結果と自社の営業記録を読みます。 | 指示した仕事の記録を読みます。 |
リストと記録の持ち主は、頼み方ではなく取り決めで決まる
リストを作る人、日々使う人、終了後も持つ人は同じとは限りません。営業代行・営業支援・派遣のどれでも、作り手と持ち主、終了後の置き場所を分けて確かめます。
- 作り手と持ち主を分ける 依頼先が作ったリストでも、自社に渡るとは限りません。誰が管理し、自社が何を受け取り、終了後に何を使えるかを取り決めで確かめます。
- リストと記録を分ける 営業先の一覧を持てても、連絡内容や反応の記録まで持てるとは限りません。
- 終了後に読めるかを見る 依頼中に見られることと、終了後も自社に残せることを分け、使い続けられる範囲を確かめます。
誰が作り、持ち、終了後も使うか
| 区分 | 営業代行 | 営業支援 | 派遣 |
|---|---|---|---|
| リストを作る人 | 自社か依頼先かを決めます。 | リスト作りを頼むなら依頼先が作ります。 | 自社で用意するか、作る仕事を指示します。 |
| 記録を書く人 | 依頼先が実施した内容を記します。 | 任せた作業は依頼先、自社の営業は自社で記します。 | 働く人が自社の指示に沿って記します。 |
| 持ち主を決める | 自社が渡した分と依頼先が作った分を分け、それぞれ誰が管理し自社が何を受け取るかを決めます。 | 渡されるリストや資料と、作業の記録を分けます。 | 自社で渡すものと、仕事で作るものを確かめます。 |
| 終了後に残す場所 | 自社へ渡る内容と置き場所を確かめます。 | 受け取ったものを自社で残せるか確かめます。 | 自社で読める場所に記録を残します。 |
引き継ぎ方は営業と記録を誰が持つかで決まる
止めるときには、途中の営業先、記録、相手への説明を引き継ぎます。依頼先が営業していたのか、自社の営業を支えていたのかで、引き継ぐ相手と内容が変わります。
- 途中の話を引き継ぐ 相手の返答を待っている話と、こちらから返す話を分けて、続きを受け持つ人へ渡します。
- 記録を仕事と一緒に渡す 営業先の名前だけでなく、伝えた内容、相手の反応、次にすることも引き継ぎます。
- 窓口の変化を伝える 相手から見た連絡先が変わるなら、誰が知らせるかを決めます。営業で使う名前も確かめます。
頼み方ごとの引き継ぎの違い
| 引き継ぐもの | 営業代行 | 営業支援 | 派遣 |
|---|---|---|---|
| 途中の営業先 | 依頼先から自社などへ、営業先ごとの状況と次の対応を渡します。 | 自社の営業を続けながら、任せた作業の続きを受け取ります。 | 自社の中で、続きを受け持つ人へ渡します。 |
| 営業の記録 | 依頼先にある記録から、取り決めた内容を受け取ります。 | 支援で作ったものと作業の記録を受け取ります。 | 自社に残した記録を次に働く人へ伝えます。 |
| 相手への説明 | 連絡先が変わるなら、知らせる人を決めます。 | 相手との窓口も任せていたなら、変更を伝えます。 | 窓口となる人が変わるなら、自社から伝えます。 |
合う頼み方は任せたい仕事と自社の人手で決まる
任せたい仕事を書き、自社で指示を出せるか、営業を続ける人がいるかを考えます。受け取りたいものまで決めてから、営業代行・営業支援・派遣を比べます。
- 実施を任せたいなら代行 日々の進め方も含めて営業を任せ、実施した結果を受け取りたいなら、営業代行が候補になります。
- 自社で続けるなら支援 営業を担う人がいて、足りない作業を任せたり助言を受けたりしたいなら、営業支援が候補になります。
- 指示して働いてもらう 自社で日々の指示を出し、商材や仕事を教えられるなら、派遣が候補になります。
任せたい仕事から頼み方を選ぶ
- 任せたい仕事を書く
- 指示を出す人を決める
- 受け取るものを決める
- 合う頼み方を選ぶ
任せる仕事と残る仕事を書けば頼み方の違いが分かる
候補の依頼先ごとに、任せたい仕事と自社に残る仕事を書きます。説明を聞いても書けない項目があれば、その内容を依頼先に確かめます。
- 仕事の中身を書く 営業代行などの呼び名だけで終えず、誰が何をするかを書きます。
- 持ち主と引き継ぎを書く リストと記録を誰が持ち、終了後に誰が続きを受け持つかを書きます。
- 依頼先の説明を記す 自社の希望と依頼先に聞いた内容を区別し、確かめた日も残します。
営業代行・営業支援・派遣を選ぶ確認表
| 確認する項目 | 記入する内容 | 確認する項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 任せる仕事を書く。 | 任せたい作業と、どこまでしてもらうかを書きます。 | 指示を出す人を書きます。 | 実施する人へ仕事の指示を出す人を書きます。 |
| 営業の名前を書く。 | 誰の名前で営業し、相手にどう名乗るかを書きます。 | 受け取るものを書きます。 | 実施した結果、資料、助言など、受け取りたいものを書きます。 |
| 残る仕事を書く。 | 自社に残る仕事と、その仕事をする人を書きます。 | 持ち主を書きます。 | 営業リストと記録それぞれの持ち主と、終了後の置き場所を書きます。 |
| 引き継ぐ内容を書く。 | 止めるときに渡す途中の話と記録、続きを受け持つ人を書きます。 | 確かめた日を書きます。 | 依頼先に内容を確かめた日と、説明を受けた相手を書きます。 |
