営業リストに要る項目は使う手段で決まる
営業リストは、会社名と連絡先だけで使えるとは限りません。共通の項目を土台に、手紙・電話・フォームで足す列を考えます。
- 共通の項目が決まる 会社を見分ける情報・連絡先・選んだ理由・接触の記録を、どの手段でも使う項目として整理できます。
- 手段ごとの列が決まる 手紙の郵送先と宛名、電話の番号と受付の情報、フォームのあるページと送信の記録を分けて考えられます。
- 除外と埋める人が決まる 除外の印と連絡停止の欄を設け、列の意味と埋める人を決めたうえで、項目を足せます。
連絡先の列は会社名ではなく使う手段で決まる
同じ会社への営業でも、手紙と電話では使う連絡先が違います。先に使う手段を決めると、集める項目の範囲が見えてきます。
- 手段から列を選ぶ 使う手段に合わせて、郵送先の住所・電話番号・フォームのあるページから集める項目を選びます。
- 連絡先の役目を分ける 本社の所在地が郵送先とは限りません。会社について知る情報と、実際に連絡する先を分けます。
- 併用する列を足す 同じ会社に複数の手段を使うときは、会社の情報を共通にし、連絡先と接触の記録を手段ごとに持ちます。
手段で変わる項目
| 手段 | 要る項目 | 理由 |
|---|---|---|
| 手紙 | 郵送先の住所と宛名、発送と返送の記録を持ちます。 | 届ける場所と宛名にする相手を分けて知るためです。 |
| 電話 | 電話番号と受付で聞けたこと、架電の記録を持ちます。 | かける先と、電話で分かったことを残すためです。 |
| フォーム | フォームのあるページと送信の記録、返信先と確認する人を持ちます。 | 送る場所と、送信後に返答を確認する場所を知るためです。 |
| 複数の手段 | 使う手段ごとの連絡先と接触の記録を持ちます。 | どの手段で連絡したかを混ぜずに残すためです。 |
連絡先だけでは、営業先に選んだ理由は残らない
連絡先があっても、なぜその会社へ営業するのかは伝わりません。会社を見分ける情報・連絡先・選んだ理由・接触の記録を共通の項目にします。
- 会社と連絡先を分ける 会社を見分ける情報には社名や所在地を、連絡先には実際に使う住所や番号などを記します。
- 選んだ理由を残す 地域や業種など、自社の提案と結び付く点を記します。集めた会社情報をすべて理由の欄へ移すことは避けます。
- 接触の記録を持つ 使った手段と接触日、分かったことを記します。詳しく書く項目は、手紙・電話・フォームで変わります。
共通に持つ項目
| 区分 | 項目 | 書くこと |
|---|---|---|
| 会社を見分ける情報 | 社名・所在地・業種・規模の区分を設けます。 | どの会社かを見分け、自社が狙う会社像と比べられる情報を記します。 |
| 連絡先 | 郵送先・電話番号・フォームのあるページを手段に応じて設けます。 | 実際に連絡する場所と、その場所が指す部署や拠点を記します。 |
| 選んだ理由 | 営業先として選んだ理由の欄を設けます。 | 提案したいことと、その会社を選んだ理由とのつながりを記します。 |
| 接触の記録 | 接触日・使った手段・結果の欄を設けます。 | いつ、どの手段で連絡し、何が分かったかを記します。 |
社名が同じでも同じ会社とは限らない
社名だけでは、同名の会社や似た名前の会社を見分けにくくなります。所在地を添え、業種と規模の区分には何を指すかが伝わる名前を付けます。
- 社名の表記を残す 法人の種類を含む社名を記します。普段使う略称だけにすると、似た名前の会社と混ざりやすくなります。
- 所在地の意味を決める 本社と支店など、どの場所を記す欄かを決めます。郵送先が異なるときは、手紙の連絡先として分けます。
- 業種と規模を分ける 業種には事業の内容を、規模には売上高や従業員数など、何をもとにした区分かを記します。
会社を見分ける列
| 項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 社名の表記 | 法人の種類を含む社名を記します。 | 略称と正式な社名を同じ列へ混ぜません。 |
| 所在地 | 本社や支店など、列で決めた場所の住所を記します。 | 郵送先と同じ場所かどうかは分けて考えます。 |
| 業種 | 主な事業や、営業先に選ぶ理由に関わる事業を記します。 | 社名の印象だけで事業の内容を埋めません。 |
| 規模の区分 | 売上高や従業員数など、区分のもとにした指標と、その会社が入る区分を記します。 | 何についての大小なのかが分かる列名にします。 |
会社の所在地が手紙の郵送先とは限らない
手紙では、会社を見分ける住所に加えて、届ける先と宛名の項目が要ります。発送した記録と戻ってきた記録も分けて持ちます。
- 郵送先を分けて持つ 郵便番号・住所・建物名など、郵送先に関わる項目を持ちます。本社の所在地をそのまま使えるとは限りません。
- 宛名の相手を記す 宛名にする部署か人を記します。部署名と氏名は分け、分からない内容を推測で埋めません。
- 発送と返送を分ける 発送日と宛先に加え、戻ってきた日と分かった理由を残します。発送済みだけでは到着したかは分かりません。
手紙で足す列
| 項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 郵送先の住所 | 郵便番号・住所・建物名と、届ける拠点を記します。 | 会社の所在地と郵送先が異なるときは分けて残します。 |
| 宛名の部署か人 | 宛名にする部署名や氏名を記します。 | 部署宛てか個人宛てかが分かるようにします。 |
| 発送の記録 | 発送した日と、そのときの郵送先・宛名を記します。 | 後から連絡先が変わっても、送った先が分かる形にします。 |
| 戻ってきた記録 | 戻ってきた日と、返送から分かったことを記します。 | 住所の問題か宛名の問題かを、分かる範囲で残します。 |
電話番号だけでは、かけた後の状況は残らない
電話では、番号に加えて受付で聞けたことを残す欄が要ります。かけた記録と次にかける予定を分けると、過去の接触と今後の予定が混ざりません。
- 番号の相手を示す 代表番号か部署の番号かを記します。番号だけでなく、どこへつながる連絡先なのかを残します。
- 受付の情報を残す 受付で聞けた部署名や窓口、取次ぎについて分かったことを記します。聞いていないことは補いません。
- 記録と予定を分ける かけた日と結果は接触の記録へ、次にかける予定とその理由は予定の欄へ記します。
電話で足す列
| 項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 番号 | 電話番号と、代表・部署などの連絡先の区分を記します。 | 会社名だけでなく、番号が指す窓口も残します。 |
| 受付で聞けたこと | 受付で分かった部署名や窓口、取次ぎの結果を記します。 | 聞けた事実と、こちらの推測を混ぜません。 |
| かけた記録 | かけた日、かけた番号、つながった相手と結果を記します。 | 受付で終わったか、目的の相手と話せたかを分けます。 |
| 次にかける予定 | 次にかける予定と、その予定を決めた理由を記します。 | 連絡停止の希望があれば、予定を取り消して停止の欄に記します。 |
フォームのあるページを控えても、送ったかどうかは残らない
フォームでは、送るページの場所と送信の記録を分けて持ちます。送った内容の区分と返信先と確認する人も残すと、何を送り、どこで返答を待つかが分かります。
- 送るページを記す 会社のウェブサイトとは分けて、フォームがあるページの場所を記します。窓口の目的や案内も残します。
- 内容と送信を分ける 送った内容は提案の種類で区分し、送信日や完了表示は送信の記録へ残します。
- 返信先と確認する人を持つ フォームに記した返信先と、返答を確認する人を残します。送信の完了と相手からの返答は分けます。
フォームで足す列
| 項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| フォームのあるページ | フォームがあるページの場所と、窓口の目的を記します。 | 営業の連絡を断る案内があれば、送信対象から外します。 |
| 送った内容の区分 | 送った提案の種類やテーマを記します。 | 本文を写す欄とせず、何の提案か分かる区分にします。 |
| 送信の記録 | 送信した日と、完了表示やエラーの有無を記します。 | 完了表示だけで、相手が内容を読んだとは考えません。 |
| 返信先と確認する人 | 返信先として記した連絡先と、返答を確認する人を記します。 | 相手のフォームのあるページと、自社の返信先を混ぜません。 |
除外と連絡停止を分けると外す理由が分かる
既存顧客や取引先であることを示す印と、連絡停止の希望を残す欄は役目が違います。どの手段でも、外す理由と対象の範囲を分けて記します。
- 関係のある会社を示す 既存顧客や取引先には関係が分かる印を付けます。新規営業の対象から外す理由を連絡停止と混ぜません。
- 停止の範囲を残す 連絡停止は、希望があった日と内容、対象となる手段を記します。範囲が不明なまま他の手段へ切り替えません。
- 重複した行を示す 社名と所在地などを突き合わせ、同じ会社の行を見つけます。参照する行を決め、重ねて連絡することを防ぎます。
対象から外すための欄
| 印 | 付ける場面 | 付けた後の対応 |
|---|---|---|
| 既存顧客 | すでに自社の商品やサービスを利用していると分かったときに付けます。 | 新規営業の対象から外し、社内の担当へ確認します。 |
| 取引先 | 仕入先や協力会社など、すでに取引があると分かったときに付けます。 | 取引内容と社内の担当を確認し、新規営業に含めるかを決めます。 |
| 連絡停止 | 相手から連絡を止めてほしいという希望があったときに付けます。 | 希望の内容と範囲を残し、対象となる連絡を止めます。 |
| 重複 | 同じ会社が重ねて載っていると分かったときに付けます。 | 連絡に使う行を決め、ほかの行から重ねて連絡しません。 |
列名だけでは書く内容が伝わるとは限らない
同じ列名でも、記す内容が人によって変わることがあります。項目を増やす前に、列の名前・書き方の決まり・埋める人を決めます。
- 列名に役目を入れる 住所だけでなく、所在地か郵送先かが分かる名前にします。異なる役目の情報を同じ列へ混ぜません。
- 書く範囲を決める 何を記し、何を記さないかを決めます。まだ調べていない状態と、調べても分からない状態も分けます。
- 埋める人を決める 会社情報を集める人と、接触後に記録する人を決めます。追加する列にも同じ決まりを付けます。
列を作る前の決め事
| 決めること | 内容 | 注意 |
|---|---|---|
| 列の名前 | 何について記す列なのかを名前で示します。 | 所在地と郵送先など、役目が違う情報は分けます。 |
| 書き方の決まり | 記す内容の範囲と、分からないときの書き方を決めます。 | 未確認と、確認しても分からなかった状態を混ぜません。 |
| 埋める人 | 情報を集める人と、接触後に記録する人を決めます。 | その情報を知る人が記入できるかを考えます。 |
| 項目を足す場面 | 使う手段や営業先の選び方が変わったときに追加を考えます。 | 使う場面と埋める人が決まってから列を足します。 |
項目を増やしても使えるリストになるとは限らない
知りたい項目をすべて並べると、集められない列が空欄のまま残りがちです。営業先を選ぶことと、連絡することに使う項目から集めます。
- 埋められる列を残す どこで調べるか、誰が記すかを決められる列を残します。接触して初めて分かる項目は、先に埋めようとしません。
- 使わない列を外す 空欄が続き、営業先の選定や連絡にも使わない列は外します。除外と連絡停止の欄は残します。
- 集める順番を決める 共通の項目と使う手段の連絡先を先に集めます。受付で聞けたことや返送の記録は、接触後に足します。
埋まらない列の見直し
| 起きること | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 空欄が続く | 調べる先や埋める人が決まっていません。 | 集め方を決め、使わない項目なら列を外します。 |
| 調査が終わらない | 使う場面が決まらない情報まで集めています。 | 営業先の選定と連絡に使う項目を先に集めます。 |
| 推測が混ざる | 接触しないと分からない内容を先に埋めようとしています。 | 接触後に記す列として分け、分かった内容だけを残します。 |
| 古い内容が残る | 変化する情報を集めても、見直す人が決まっていません。 | 見直す人を決め、確認を続けられる項目に絞ります。 |
使う手段と列の役目を書くと足す項目が分かる
自社で使う手段を起点に、共通の項目と足す項目を書き出します。除外・連絡停止・列の意味・埋める人まで決めると、残す列が見えてきます。
- 使う手段を言葉にする 手紙・電話・フォームのうち、実際に使う手段を記します。複数使うなら、それぞれに足す項目を考えます。
- 列の役目を説明する 各列について、何を書くかと何に使うかを説明します。役目が重なる列はまとめられるかを考えます。
- 埋める人まで決める 誰がいつ記すかを決めます。使う手段が変わったときや空欄が続いたときは、項目を見直します。
営業リストの項目確認表
| 確認する項目 | 記入する内容 | 確認する項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 使う手段を記す。 | 手紙・電話・フォームから、自社で使う手段を記します。 | 共通の項目を記します。 | 会社を見分ける情報・連絡先・選んだ理由・接触の記録に当たる列を記します。 |
| 足す項目を記す。 | 手段ごとに足す項目として、郵送先と宛名、受付の情報、フォームのあるページなどを記します。 | 除外の印を記します。 | 既存顧客・取引先・重複を示す印と、印を付けた後の対応を記します。 |
| 連絡停止の欄を記す。 | 連絡停止の希望を受けた日・内容・対象となる手段を、どの欄に残すかを記します。 | 列の意味を記します。 | 各列に何を書き、何を書かないかと、分からないときの書き方を記します。 |
| 埋める人を記す。 | 会社情報を集める人と、接触後に各項目を記す人を記します。 | 見直す場面を記します。 | 使う手段の変更や空欄の継続など、項目を見直すきっかけを記します。 |
