返信先と社内の受け渡し方を決める

担当者の休みや変更があっても、営業への返信に対応し続けるための資料です。会社で受けて対応を引き継ぐために、窓口と社内のルールを決めます。

  • 会社の返信先を決める 手紙DM・テレアポ・フォーム営業の返信を、会社のどこで受けるか決めます。
  • 受け渡し方を決める 受けた返信を誰がいつまでに誰へ渡すか、不在時や担当変更時も含めて決めます。
  • 社内ルールを書き残す 返信の記録項目と連絡不要の申し出への対応を決め、返信先や担当と一緒に社内ルールメモに記入します。

個人の連絡先だと、返信への対応が途切れやすい

私用メールや個人の携帯に届く返信は、社内で確認できないことがあります。休み・異動・退職をきっかけに、連絡を見落とすおそれがあります。

  • 不在で確認が止まる 休みや出張中に返信が届いても、ほかの人が確認できなければ対応を始められません。
  • 交代で履歴が途切れる 異動や退職で連絡先が使えなくなると、返信が届かなくなります。履歴も本人にしか残っていないことがあります。
  • 会社への連絡として扱う 個人宛ての返信でも、会社への業務上の連絡として扱います。会社側で内容を確認して返答できるようにします。

個人宛ての返信を見落とす流れ

  1. 個人の連絡先に返信が届く
  2. 担当が不在になる
  3. ほかの担当者が返信に気づかない
  4. 返答がなく、相手の関心が薄れる

営業の手段ごとに返信が届く経路が違う

営業に使った手段と、返信が届く手段は同じとは限りません。案内した連絡先ごとに、受ける場所と確認する人を決めます。

  • 手紙の返信先を確認する 手紙で案内する電話・メール・FAXの連絡先と、返信はがきの宛先を、社内で確認します。
  • 電話の折り返しを受ける 折り返し先の電話番号を確認し、不在時の伝言も社内で確認できるようにします。
  • 送信後の連絡先も確認する フォームに入力した自社のメールや電話に、相手から連絡が届くことがあります。自動返信と相手からの返答を区別して確認します。

営業手段と返信を受ける場所

手段返信が届く経路受ける場所
手紙DM電話・メール・FAX・返信はがき案内した会社の電話・メール・FAX・郵便の受取先
テレアポ折り返しの電話・不在時の伝言会社の電話と伝言を確認する場所
フォーム営業メール返信・自動返信・電話入力した会社のメール・電話
編集部作成の例。案内する返信経路に合わせて、受ける場所を決めてください。

返信先を会社の窓口にして担当へ渡す

返信先には、会社で管理するメールや電話を使います。担当の名前を載せる場合も、連絡先は社内で確認できるものにします。

  • 会社の連絡先を使う 代表メール・代表電話や、営業用の共有アドレスなど、会社で受けられる連絡先を選びます。
  • 複数人で確認できる 窓口を担当する複数の人が、返信や伝言を同じように確認できるようにします。確認する役割も決めます。
  • 名前と連絡先を分ける 担当の名前は、相手が誰宛ての連絡か伝えられるように載せて構いません。返信先には私用メールや個人の携帯を載せません。

返信先として載せる要素

返信先載せるもの載せないもの
メール会社名・窓口名・会社のアドレス私用メールアドレス
電話会社名・窓口名・会社の電話番号個人の携帯番号
FAX会社名・受取部署・会社のFAX番号個人宅のFAX番号
郵便会社の住所・会社名・受取部署担当個人の自宅住所
編集部作成の例。担当の名前を添えても、返信先は会社の連絡先にします。

返信を誰がいつまでに誰へ渡すか決める

窓口で受けた返信は、内容を確認して記録し、対応する担当へ渡します。渡す期限と受領の確認方法まで決めておくと、対応の抜けを見つけやすくなります。

  • 受けた内容を確認する 相手の連絡先と用件、希望する連絡方法を確認します。その場で答えられない質問も記録します。
  • 渡す先と期限を決める 用件ごとに渡す先を決めます。社内の受け渡し期限と、相手へ返答する期限は分けて管理します。
  • 受領まで確認する 誰へいつ渡したかを記録し、受け取った担当が受領の印を付けます。印が付かないときの相談先も決めます。

受け付けから受領確認までの手順

手順担当残すこと
内容を確認する返信を受けた人相手の連絡先・用件・希望
内容を記録する返信を受けた人受けた日時・経路・内容
担当へ渡す返信を受けた人渡した先・日時・社内の受け渡し期限
受領を確認する渡した人と受け取る人受領の有無・未確認時の相談先
編集部作成の例。期限は自社の受付体制に合わせて決めてください。

不在時に返信を確認する人を先に決める

休みや出張の前に、メールの確認と折り返し電話の受付を頼む相手を決めます。返答を引き継ぐ場合は、相手に伝えた内容も残します。

  • 代わりに見る人を決める 不在中に窓口を確認する人を決め、未対応の返信と対応期限を共有します。
  • 折り返しの用件を残す 折り返し電話では、会社名・名前・用件・連絡先を確認します。希望する連絡方法も記録します。
  • 次の連絡を案内する 「担当から改めて連絡します」と伝え、相手の希望する連絡方法を確認します。担当に確認する前に、具体的な連絡日時を約束しません。

不在の状況と窓口での案内

状況誰が対応相手に伝えること
休み・出張事前に決めた対応者用件を受け付け、担当へ伝えること
折り返し電話会社の電話を受けた人用件を確認し、改めて連絡すること
予定が未確認不在時の対応者返答予定を確認して案内すること
急ぎの相談社内で決めた相談先代わりに対応できるか確認すること
編集部作成の例。返答予定を伝えた場合は、その内容も記録してください。

担当が変わったら、新しい営業担当を相手に案内する

前任の名前で届いた返信も、会社の窓口で受け付けます。新しい担当の名前と会社の連絡先を相手に案内し、新しい担当が過去のやり取りを読めるようにします。

  • 前任宛てでも受け付ける 前任の名前が書かれていても、対応を止めたり放置したりしません。用件を確認し、新しい担当へ渡します。
  • 新しい担当を案内する 担当変更を案内する人を決め、新しい担当の名前と会社の連絡先を伝えます。
  • 返答前に履歴を読む 過去の質問・回答・約束・未対応事項を確認できるようにします。相手に同じ説明を求める前に読みます。

担当変更時に行うこと

場面やること
交代が決まる新しい担当と案内する人を決める
前任宛てに届く会社の窓口で受け付け、新しい担当へ渡す
変更を案内する新しい担当の名前と会社の連絡先を伝える
履歴を引き継ぐ過去のやり取り・約束・未対応事項を共有する
新担当が返答する履歴と対応期限を確認してから連絡する
編集部作成の例。会社の連絡先が変わらない場合も、その連絡先を案内します。

返信の内容を同じ項目で記録する

メールでも電話でも、同じ項目で記録します。受けた内容と次の対応を残すと、別の人でも経緯を確認して引き継げます。

  • 届いた事実を残す 受けた日時・経路・相手の会社名と名前を記録します。返答に使う連絡先も残します。
  • 用件と区分を残す 資料希望・質問・断り・連絡不要などに分けます。区分だけで済ませず、具体的な用件も書きます。
  • 次の対応を残す 渡した先と、相手へ返答する期限を記録します。返答後は対応内容と完了したかどうかを追記します。

返信を記録するときの項目

記録項目書くこと
日時・経路受けた日時と、電話・メールなどの経路
会社名・名前相手の会社名・名前・返答先
内容の区分資料希望・質問・断り・連絡不要など
具体的な内容用件・希望・相手に伝えたこと
渡した先・期限渡した相手・日時・受領の有無・相手への返答期限
対応の結果返答した内容・日時・完了の有無・残る対応
編集部作成の例。不明な項目は推測で埋めず、不明と記録してください。

連絡不要の申し出は窓口で記録して共有する

返信には、質問だけでなく断りや連絡不要の申し出も含まれます。窓口で内容を確認し、今後の連絡が不要なら営業連絡を止めるために社内へ共有します。

  • 申し出の範囲を確かめる 今回の提案への断りか、今後の連絡も不要なのかを確認します。相手の表現を記録に残します。
  • 除外の一覧へ登録する 連絡不要の申し出は、営業連絡を止める会社と、止める連絡の範囲を、社内で共有する除外の一覧に登録します。
  • 独断で連絡を続けない 担当者だけで再連絡を決めません。予定している連絡や外注先への依頼も確認し、その会社への連絡を止めることを関係者に伝えます。

返信の内容に応じた窓口での対応

返信の種類窓口での扱い
今回の提案を断る断りの内容を記録し、担当へ共有する
今後の連絡が不要除外の一覧に登録し、営業連絡の停止を共有する
特定の連絡が不要不要とされた連絡方法や対象を記録し、停止する
範囲が読み取れない営業連絡を保留し、社内の確認先へ相談する
編集部作成の例。除外の一覧の作り方は、別の資料『「連絡しないでほしい」と言われた会社を、どう管理する?』で扱っています。

外注先からの引き継ぎも会社の窓口で受ける

テレアポやフォーム営業を外注するときも、反応の引き継ぎ先を会社の窓口にします。依頼前に連絡先と報告項目を伝え、自社で確認する人を決めます。

  • 会社の連絡先を伝える 外注先へ、引き継ぎ先のメール・電話と窓口名を伝えます。外注先が営業先に案内する返信先も、会社の窓口になっているか確認します。
  • 記録項目を合わせる 自社の返信記録と同じ項目で報告を受けます。相手に伝えたことや返答の約束も含めます。
  • 受領後の担当を決める 窓口で報告を確認し、対応する担当と期限を記録します。連絡不要の申し出があれば、その会社への連絡を止めることを外注先にも伝えます。

外注先から受け取る引き継ぎ項目

引き継ぎ項目自社で確認すること
日時・経路反応があった日時と、営業に使った手段、返信が届いた経路
相手の情報会社名・名前・返答先が分かるか
用件・区分質問・資料希望・断り・連絡不要の内容は何か
伝えたこと案内した内容や返答の約束があるか
次の対応希望する連絡方法と、社内で決める対応期限
引き継ぎ先会社の窓口で受領し、誰へ渡したか
編集部作成の例。外注先への依頼前に、報告先と報告項目を共有してください。

返信窓口のルールを記入して社内で共有する

決めた返信先と受け渡し方を、下のメモに記入します。窓口を担当する人と営業の担当で内容を確認し、両方が見られる場所に保存します。

  • 実際の連絡先を記入する 返信先として案内するメールと電話を記入します。FAXや郵便も使う場合は、別途記録します。
  • 対応者と期限を記入する 一次対応・不在時・担当変更の案内を担う人を記入します。担当へ渡す期限も社内で決めて書きます。
  • 記録先と見直し日を書く 返信を残す場所とルールの見直し日を記入します。人員や連絡先が変わったときも内容を確認します。

返信窓口の社内ルールメモ

決めること記入欄決めること記入欄
返信先のメール返信先の電話
一次対応する人担当へ渡す期限
不在時の対応者担当変更時の案内担当
記録先見直し日
編集部作成の例。窓口を担当する人が確認できる場所で共有してください。