複数拠点への提案は、共通の条件と拠点ごとの違いで変わる
本社から複数拠点への導入を相談されても、同じ提案をそのまま使えるとは限りません。拠点ごとの仕事と条件を整理し、共通にできる範囲を判断します。
- 対象と仕事を整理する 今回の対象拠点と、各拠点で商品を使う仕事を整理します。
- 確認の進め方を決める 本社の回答が当てはまる範囲を区別し、未確認の点を誰にどう聞くかを決めます。
- 提案の示し方を決める 共通の提案と拠点ごとの条件を分け、追加拠点で何を確かめるかを書きます。
全拠点と言われても、対象の拠点は確かめる必要がある
本社からの相談でも、全拠点への導入を検討しているとは限りません。今回含める拠点と、将来の候補にとどまる拠点を分けます。
- 対象を拠点名で残す 全拠点という回答でも、対象になる店舗や営業所を一覧で確認します。
- 一部なら範囲を区切る 今回含める拠点と含めない拠点を記録し、導入を検討する理由も添えます。
- 将来の候補を分ける 今後増える可能性のある拠点は、今回の対象と区別します。条件の確認前に適用を決めません。
検討に含まれる拠点を整理する
| 確かめること | 理由 | 分からないとき |
|---|---|---|
| 全拠点の範囲 | 全拠点に何が含まれるかを明らかにするためです。 | 対象拠点の一覧を窓口に確認します。 |
| 一部拠点の範囲 | 今回の提案を適用する範囲を区切るためです。 | 対象かどうかが未定の拠点を分けて残します。 |
| 今後増える拠点 | 将来の候補を今回の対象に混ぜないためです。 | 追加が決まった時点で条件を確認する扱いにします。 |
同じ法人でも、商品を使う仕事が同じとは限らない
同じ商品を導入しても、使う仕事や手順が拠点によって異なる場合があります。業務の名前だけで判断せず、何を行う場面で使うかを確認します。
- 使う場面を具体化する 誰が、どの作業で、何のために商品を使うかを書きます。作業の始まりと終わりも確認します。
- 似た仕事の手順を比べる 仕事の呼び方が同じでも、作業の順序や引き継ぎ方に違いがないかを見ます。
- 別の仕事は分けて考える 使う目的が異なる場合は、それぞれの仕事で必要な使い方を整理します。
仕事の共通点と違いを記録する
| 拠点の仕事 | 確かめること | 記録 |
|---|---|---|
| 同じ仕事 | 使う目的と作業の流れまで同じかを確認します。 | 共通する作業と商品の使用場面を書きます。 |
| 手順が違う仕事 | 順序や引き継ぎの違いを確認します。 | 共通する作業と異なる手順を分けて書きます。 |
| 別の仕事 | それぞれの目的と必要な使い方を確認します。 | 仕事ごとに商品の使用場面を書きます。 |
比べる条件は、提案に影響するものに絞る必要がある
拠点の情報をすべて集めても、提案の判断に使うとは限りません。商品の使い方や導入の準備が変わる条件に絞り、同じ項目で比較します。
- 利用環境を比べる 設備や端末など、商品を使うために必要な環境だけを確認します。
- 担当する体制を比べる 専任か兼任か、不在時に誰が対応するかなど、運用に関係する違いを書きます。
- 情報の扱いを比べる 扱う情報の種類や閲覧できる範囲を確認します。提案に不要な情報の中身までは集めません。
提案に関係する条件を並べる
| 条件の種類 | 並べ方 | 注意 |
|---|---|---|
| 利用環境 | 必要な設備や端末の有無を、同じ項目で書きます。 | 導入に影響しない設備情報は含めません。 |
| 担当者の体制 | 担当する役割と不在時の対応を書きます。 | 役職名だけで対応できる仕事を判断しません。 |
| 取り扱う情報 | 情報の種類と閲覧・更新できる範囲を書きます。 | 各拠点で同じ情報を扱うとは決めつけません。 |
本社の回答が全拠点に当てはまるとは限らない
本社の回答には、把握済みの事実と想定が含まれる場合があります。どの拠点について、何を根拠に答えているかを確認します。
- 回答の対象を残す 回答が当てはまる拠点名を記録します。全拠点への回答なら、その範囲も明記します。
- 把握した方法を添える 拠点からの報告や運用記録など、回答の根拠と確認時点を残します。
- 想定は事実と分ける 本社の想定だけでは、拠点の現状を確認済みにしません。必要な確認を別に記録します。
本社の回答を区別して扱う
| 回答の型 | 確かめること | 扱い |
|---|---|---|
| 本社が把握済み | 対象拠点、根拠、確認時点を確かめます。 | 確認できた拠点と条件に限って使います。 |
| 拠点に確認が必要 | 本社では分からない項目と拠点を確かめます。 | 拠点への確認が必要と記録します。 |
| 本社の想定 | 実際の状況か、想定した条件かを確かめます。 | 想定と明記し、確認済みの回答と分けます。 |
拠点への確認方法は、商談先の窓口との相談で決まる
拠点への確認が必要になったら、確認項目と聞き方を商談先の窓口と決めます。仕事の実態が分かる人から回答を得られる方法を選びます。
- 確認項目を先に絞る 本社では分からなかった点を整理し、何の判断に使う回答かを添えます。
- 回答できる人を定める 商品を使う仕事や利用環境を把握している人を、窓口と確認します。
- 回答の共有方法を決める 誰が聞くかに加え、回答の記録方法と窓口への共有方法、確認の予定を決めます。
商談先の窓口と相談して拠点への聞き方を決める
| 聞き方 | 決めること | 注意 |
|---|---|---|
| 窓口が聞く | 渡す確認項目と回答の記録方法を決めます。 | 回答の意味が曖昧なら、窓口を通じて補足を求めます。 |
| 自社が同席する | 窓口が拠点に確認する場に自社が同席する形にし、役割分担を決めます。 | その場で分からない点は、確認済みにしません。 |
| 拠点に直接聞く | 窓口と確認相手、聞く範囲、共有方法を決めます。 | 得た回答は、対象拠点を明記して窓口に共有します。 |
条件が違っても、提案の変更が必要とは限らない
拠点ごとの違いが見つかったら、商品の利用や導入の準備にどう影響するかを判断します。違いがあるだけで、拠点別の提案に分ける必要はありません。
- 変更の要否を判断する 違いがあっても必要な使い方ができるなら、共通の提案を使える理由を書きます。
- 変える部分を絞る 設定や準備の変更で対応できる場合は、その拠点で変える部分だけを示します。
- 提案できない理由を残す 必要な条件を満たせない場合は、対象拠点と理由を明記し、再検討に必要な条件を書きます。
条件の違いが提案に与える影響を分ける
| 影響 | 確かめること | 提案での扱い |
|---|---|---|
| 提案は変わらない | 違いがあっても必要な使い方ができるかを確認します。 | 共通の提案を使えると判断した理由を添えます。 |
| 一部が変わる | 設定や準備を変えれば使えるかを確認します。 | 拠点名と変更する部分を示します。 |
| 提案できない | 満たせない条件と、その解消が可能かを確認します。 | 現状では適用できない拠点と理由を示します。 |
回答のない拠点は、条件が同じとは限らない
ほかの拠点から同じ回答が続いても、未回答の拠点の状況は分かりません。未確認の点を残し、確認する予定と、提案でどう扱うかを明記します。
- 空欄を未確認に変える 回答がない項目には未確認と書きます。空欄のままにして、問題がないと読まれないようにします。
- 想定を別に記録する 本社の想定がある場合も、実際の回答とは分けます。他拠点の回答で補いません。
- 確認の予定を残す 確認先と予定日を窓口と決めます。予定が未定なら、そのことと次に調整する人を書きます。
未回答を確認済みに変えない
| 場面 | すること | 避けること |
|---|---|---|
| 回答がない | 該当する拠点と項目を未確認と記録します。 | ほかの拠点と同じ条件として扱いません。 |
| 本社の想定がある | 想定した条件と未確認の項目を分けて残します。 | 想定を拠点からの回答として記録しません。 |
| 確認を待っている | 確認先と予定を書き、適用の判断を保留します。 | 回答前に共通の提案が使えると断定しません。 |
提案書には共通部分と拠点別の条件を分けて示す必要がある
共通の提案を示すだけでは、どの拠点でそのまま使えるかが伝わりません。共通部分、拠点別の条件、未確認の拠点を分けて書きます。
- 共通部分に条件を添える 共通する使い方と必要な条件を書き、その条件を確認できた拠点を示します。
- 拠点別の変更を示す 共通部分から変わる設定や準備を、拠点名とともに書きます。変える理由も添えます。
- 判断が残る拠点を示す 未確認の点と確認後に判断する内容を書きます。現状では適用できない拠点は、未確認の拠点と分け、理由を添えて示します。
提案書で共通部分と拠点別の扱いを示す
| 提案書の項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 共通部分 | 共通する使い方、必要な条件、適用する拠点を書きます。 | 全拠点で使えるとは書かず、確認した拠点の範囲を示します。 |
| 拠点別の条件 | 変更する部分や適用できない理由を、拠点別に書きます。 | 条件の違いと提案への影響を対応させます。 |
| 未確認の拠点 | 未確認の点、確認予定、判断を保留する内容を書きます。 | 確認済みの拠点と同じ扱いで示しません。 |
追加の拠点には、既存の提案が使えるとは限らない
検討する拠点が増えたら、追加された拠点の仕事と条件を確認します。既存の提案を使えるかに加え、ほかの拠点への影響も判断します。
- 追加する範囲を残す 今回の対象に加える拠点を窓口と確認し、提案書の対象一覧を更新します。
- 同じ項目で確認する 追加拠点でも、仕事や利用環境などを確認します。本社の回答が当てはまるかも見直します。
- 既存部分への影響を見る 追加分だけの変更で済むか、共通の運用や本社の対応にも変更が必要かを整理します。
追加拠点の条件と変更点を記録する
| 場面 | 確かめること | 記録 |
|---|---|---|
| 追加の連絡がある | 今回の対象に加える拠点を確認します。 | 追加する拠点名と対象が変わった日を書きます。 |
| 追加分を確認する | 仕事、利用条件、本社の回答の範囲を確認します。 | 既存拠点と同じ項目で、回答と未確認の点を書きます。 |
| 提案を見直す | 追加による共通部分と拠点別部分への影響を確認します。 | 変更する箇所と、影響を受ける拠点を書きます。 |
拠点別の記録を照らすと、判断が残る拠点が分かる
確認した内容を拠点ごとに記録すると、共通の提案を使える範囲と判断が残る点が分かります。自社の商品と商談先の仕事に合う言葉で記入します。
- 対象拠点ごとに記入する 今回の対象を拠点ごとに記入します。追加が決まった拠点にも記入欄を設けます。
- 必要な条件を補う 情報の種類や閲覧範囲など、提案に関係する条件があれば列を追加します。
- 回答と判断を分けて残す 確認状況には根拠と確認日、未確認の点には確認予定も添えます。提案への影響は判断できた範囲で書きます。
複数拠点への提案をまとめる拠点別確認表
| 拠点 | 商品を使う仕事 | 利用環境 | 担当者の体制 | 本社の回答が当てはまるか | 拠点への確認状況 | 提案への影響 | 未確認の点 | 確認先 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 拠点名を記入 | 作業と使用場面を書きます。 | 必要な設備や端末の状況を書きます。 | 担当する役割と不在時の対応を書きます。 | 当てはまる項目と根拠を書きます。 | 確認した項目と確認日を書きます。 | 共通のまま使えるか、変更が要るか、適用できないか、保留かを書きます。 | 分からない項目と確認予定を書きます。 | 回答できる人と聞く方法を書きます。 |
