法人向けセミナーの配信方法を決める

ライブ配信と録画配信では、参加者ができることと運営の作業が違います。参加者にしてほしいことと、自社で担当できる作業から選びます。

  • 参加者の行動から選ぶ その場での質問や後からの視聴など、参加者にしてほしいことを整理し、配信方法を決めます。
  • 運営の役割を決める 進行・質問対応・収録・編集・配信の操作を誰が担当するか決めます。
  • 視聴と記録の扱いを決める 視聴期間と案内先を決め、開催の結果を営業管理表に残します。

参加者ができることは配信方法と運営の準備で変わる

ライブでは決まった時間に進行し、録画では用意した映像を届けます。質問・後からの視聴・資料の受け取りは、配信方法とは別に設計します。

  • 質問できる場を決める ライブでも質問の時間と回答役が必要です。録画でも受け付け先を用意できます。
  • 見る時間を決める 録画は日時を指定して流す方法と、視聴期間内に自由に見てもらう方法があります。
  • 資料の受け取りを決める どちらの方法でも、資料を渡す場所と受け取れる期間を決めます。

参加者ができることの比較

観点ライブ配信録画配信
その場の質問質問を受け付け、回答する時間を設けます。質問時間と受付・回答の手段を用意し、回答役がその時間に対応します。
時間の指定開催日時に参加してもらいます。配信日時の指定か、期間内の自由視聴を選びます。
後から視聴録画を公開する場合に、公開期間内に視聴できます。配信後も録画を公開する場合に、公開期間内に視聴できます。
資料の受け取り受け取り先と期間を案内します。映像とは別に受け取り先と期間を案内します。
表は編集部作成の例です。参加者ができることは、運営の設計や配信環境によって変わります。

参加者にしてほしいことから選ぶ

参加者に最もしてほしいことを、先に言葉にします。その行動ができる方法を選び、必要な運営作業を確かめます。

  • その場で質問してもらう 説明を聞いた直後に質問し、その場で回答を聞いてほしいなら、ライブを候補にします。
  • 都合に合わせて見てもらう 空いた時間に見てほしいなら、期間内に自由に視聴できる録画を候補にします。
  • 参加者の同僚にも見てもらう 参加者の同僚にも見てほしいなら、参加者が録画の案内を共有できる相手の範囲を決めます。

してほしいことと配信方法

してほしいこと向く方法決めること
その場で質問するライブ、または録画にライブの質問時間を付けます。質問時間と、その場で回答する人を決めます。
都合に合わせて見る期間内に自由に視聴できる録画配信を選びます。視聴開始日と終了日を決めます。
参加者の同僚も見る録画配信を選ぶか、ライブ配信後に録画を公開します。共有できる範囲と、各視聴者の受付方法を決めます。
表は編集部作成の例です。複数の希望がある場合は、してほしい行動の優先順位を決めてから、配信方法を組み合わせます。

自社で担当できる運営作業を確かめる

ライブでは当日の進行と操作が必要です。録画では映像を用意し、公開前に内容・音声・画面を確認して、必要に応じて編集します。作業ごとに担当者の名前を書き、同じ時間に無理なく担当できるか確かめます。

  • 必要な作業を割り当てる 進行・質問対応・配信の操作を分けて考え、担当する人を決めます。
  • 収録と編集の時間を取る 録画は、収録だけでなく修正と公開前の確認まで予定に入れます。
  • 兼任できるか試す 進行しながら質問を読み、配信を操作できるか試します。難しければ役割を分けます。

配信方法ごとに必要な作業

作業ライブで必要なこと録画で必要なこと
進行開会を案内し、説明と質疑応答を進め、閉会を案内します。映像内の進行を収録前に決めます。
質問対応質問を確認し、回答役へ渡します。窓口に届いた質問を確認し、決めた方法で質問者に回答します。
配信の操作接続・音声・画面共有を確認します。映像を公開し、再生と公開範囲を確認します。
収録と編集後日公開するなら録画し、音声・映像・質問部分を確認して必要に応じて編集します。収録・編集・音声や画面の確認を行います。
案内と受付参加方法を案内し、当日の問い合わせに対応します。視聴方法を案内し、期間中の問い合わせに対応します。
表は編集部作成の例です。日時指定の録画配信では、当日の開始・終了の操作も確認します。

録画でも質問の受け付けと回答を決める

録画を見た人が質問できるように、映像の近くに受け付け先を示します。公開前に、回答の方法・担当・期日を決めます。

  • 受け付け先を示す 視聴ページから質問先へ進めるようにし、いつまで送れるかを表示します。
  • 回答の届け方を決める 個別に返すか、視聴者向けに公開するかを決め、回答する人を割り当てます。
  • 回答の期日を示す 質問の受付期限と回答の期日を分けて決め、視聴終了後も回答を受け取れるようにします。

録画公開前に決める質問対応

決めること内容注意
受け付け先質問用のフォームやメール窓口を決めます。映像だけを見ても質問先が分かるようにします。
回答の方法個別に送るか、回答を公開するか決めます。公開する場合は、質問者にも事前に知らせます。
回答の担当窓口を確認する人と回答する人を決めます。受付開始から回答完了までに担当者が不在となる場合の代役も決めます。
回答の期日受付期限と回答を届ける期日を決めます。視聴期間が終わった後も、質問者が回答を受け取れる送信先か公開場所を確認します。
表は編集部作成の例です。この表で、質問の受付方法と回答の担当・期日を決めます。

ライブは中断時の対応と代役を決める

ライブ中に接続が切れたり、講師が参加できなくなったりする場合に備えます。再開・延期の判断、参加者への案内、代役への引き継ぎを決めます。

  • 中断時の動きを決める 何を確認して再開するか、再開できない場合にどう案内するかを決めます。
  • 別の案内経路を持つ 配信画面が使えない場合にも連絡できるよう、参加登録時の連絡先を確認します。
  • 代役が操作できるか試す 進行と配信操作の代役を決め、必要な資料と操作権限を確認したうえで、開催前に実際に操作を試します。

中断時の対応と役割

起きることすること決めておく担当
接続の不具合音声と映像を確認し、再開できるか判断します。配信の操作役と、再開・延期の判断役を決めます。
講師の不在判断役が、代理で進めるか、内容を変更するか、延期するかを判断します。判断役と、代理で説明する人を決めます。
画面で案内できない登録時の連絡先へ状況と次の案内予定を知らせます。参加者へ連絡する人を決めます。
運営役が対応できなくなる当人か周囲の運営者が、代役へ進行状況を伝え、操作と連絡を引き継ぎます。進行・操作・連絡それぞれの代役を決めます。
表は編集部作成の例です。代役が必要な操作を実行できるか、開催前に試します。

配信後の視聴期間と案内先を決める

ライブ配信や日時指定の録画配信が終わった後も映像を公開するか、開催前に決めます。欠席者への案内と資料の受け取りも、視聴できる期間に合わせて設計します。

  • 公開する期間を決める いつからいつまで見られるかを決め、終了後に公開を止める作業も割り当てます。
  • 案内する相手を決める 参加者・欠席者・社内の紹介先など、録画を案内する範囲を決めます。
  • 資料の期限を確かめる 映像を見られても資料を受け取れない状態にならないよう、それぞれの期限を確認します。

配信後の視聴と資料の扱い

決めることライブ配信録画配信
視聴できる期間録画公開の有無と、公開する期間を決めます。視聴期間と、日時指定の配信後も見られるかを決めます。
公開前の確認録画の音声・映像・質問部分を確認します。視聴先と、公開開始・終了の設定を確認します。
欠席者への案内申込者のうち誰に録画を案内するか決めます。日時指定なら、欠席者へ後日視聴を案内するか決めます。
資料の渡し方録画を案内するメールや視聴ページに、資料を受け取るためのリンクを載せます。視聴ページに資料の受け取り先と期限を示します。
表は編集部作成の例です。ライブの録画は、質問者の名前や質問内容を公開してよいか確認し、必要に応じて該当部分を編集します。

案内に配信方法とできることを書く

「オンライン開催」だけでは、参加する時間や質問の方法が分かりません。配信方法と参加条件を明記し、申し込む前に判断できるようにします。

  • 映像と回答の方法を書く ライブか録画かに加え、質問にその場で答えるか、後から答えるかを書きます。
  • 日時と期間を区別する 指定の時間に見るのか、期間内なら自由に見られるのかを明記します。
  • 参加前の準備を書く 必要な端末や音声環境、事前登録の有無を書き、参加できるか確認してもらいます。

案内に記載する配信条件

案内の要素書くこと
配信方法ライブか録画か、組み合わせる場合はどの部分が録画かを書きます。
日時か視聴期間開始・終了の日時、または自由に視聴できる期間を書きます。
質問の方法受け付け先と、その場で回答するか後日回答するかを書きます。
必要な環境端末・音声環境・事前登録など、視聴に必要な条件を書きます。
後からの視聴後日視聴の可否と、対象者・公開期間を書きます。
資料の受け取り資料を受け取れる場所と期間を書きます。
表は編集部作成の例です。この表で、申込前に伝える配信方法と参加条件を確認します。

組み合わせるときは役割を分けて決める

ライブ配信後に録画を公開する方法や、収録した説明映像にライブの質疑応答を組み合わせる方法があります。必要な作業が増える部分を確認してから採用します。

  • 後日公開の作業を見込む ライブ後に録画を公開するなら、公開前の確認と編集を担当する人も決めます。
  • 質問の時間を確保する 録画を流して質問だけライブにするなら、映像の再生と配信を操作する人と回答役を決めます。
  • 参加者へ区別して伝える 録画の部分と、その場で質問できる時間を案内に書きます。

ライブと録画の組み合わせ

組み合わせ向く場合先に決めること
ライブ後に録画公開当日に質問を受け、欠席者や参加者の同僚にも見てもらう場合に向きます。録画・編集の担当、質問部分の扱い、公開期間と案内先を決めます。
録画+ライブで質問説明は収録しておき、指定の時間に質問へ答える場合に向きます。再生と配信の操作役、回答役、質問時間、再生が止まった場合の対応を決めます。
表は編集部作成の例です。組み合わせる場合も、各作業の担当と中断時の対応を確認します。

開催の記録を営業管理表に残す

どの会社がどの方法で参加し、何を質問したかを営業管理表に残します。視聴できる期限と次の連絡も記録し、後から確認できるようにします。

  • 参加の事実を分けて書く 申し込みと参加を区別し、録画を案内しただけの場合は視聴済みと記録しません。
  • 質問と回答を対応させる 質問内容と回答の状況を残し、未回答なら回答する人と期日も書きます。
  • 次に連絡する人を決める 次に伝える内容・連絡する日・連絡する人を記録します。

営業管理表に残す項目

記録項目書くこと
配信方法ライブ・録画・組み合わせの別と、開催日または公開期間を書きます。
参加した会社会社名と参加者名を書き、申込・参加・視聴の確認状況を区別します。
質問と回答質問内容、回答済みかどうか、未回答の場合の担当と期日を書きます。
視聴期間録画の視聴期限と、案内した相手を書きます。
次の連絡連絡する内容・日付・担当を書きます。予定がなければ、その旨を残します。
表は編集部作成の例です。視聴したか確認できない場合は、「未確認」と記録します。

配信方法と運営の決定事項を書き出す

ここまでに決めた配信方法・担当者・期限を表に記入します。決まらない欄には確認する人と期限を書き、案内を出す前に見直します。

  • 参加者の行動を起点にする してほしいことを書いてから、その行動ができる配信方法を選びます。
  • 担当を名前で書く 作業ごとに担当する人を書き、ライブでは中断時の代役まで決めます。
  • 案内前に読み合わせる 質問・視聴期間・案内先の決定事項を確認し、案内に書く内容と一致させます。

配信方法を決めるメモ

記入する項目自社で決めた内容
してほしいこと参加者にしてほしいと考えます。特に優先するのはです。
担当できる作業進行は、質問対応は、操作は、収録・編集は、案内・受付はが担当します。
配信方法と質問配信方法はにします。質問はで受け付け、がの方法でまでに答えます。
中断時の対応が起きたらします。判断は、参加者への案内は、代役はが担当します。
視聴期間と案内先配信後の録画は(公開する/公開しない)。公開期間はからまで、案内先は。資料はで配布し、受取期限はです。
記録先開催の記録はの営業管理表に残し、が更新します。
表は編集部作成の例です。該当しない作業には「不要」と書き、空欄と区別します。