提案の範囲を決めるには、固定前後の作業と確認の把握が要る

作業名だけでは、品物を固定する理由や、外すまでに行う確認は分かりません。固定によって可能になる作業から、商品で支援できる範囲を考えます。

  • 固定する理由を捉える どの品物をどの作業のために固定し、固定しないと何に困るのかを整理します。
  • 判断と確認を捉える 方法を決める人と、固定前から外した後までの作業・確認を整理します。
  • 支援する範囲を分ける 伝え方や固定できない場合の扱いも聞き、商品で支援する部分と人が判断する部分を分けます。

同じ作業名でも固定する品物が同じとは限らない

作業名を聞いただけでは、品物を固定する手順や担当者まで把握したとは言えません。どの作業の前に、どの品物を、誰が固定するのかを結び付けて記録します。

  • 作業の前後を捉える 固定の直前に終わる作業と、固定してから始める作業を聞き、対象の場面を定めます。
  • 品物の範囲を絞る 同じ作業でも固定する品物としない品物があるかを聞き、説明が当てはまる範囲を残します。
  • 固定する人を分ける 固定する人と、その後の作業を行う人が同じかを聞き、引き渡しの有無を記録します。

固定する場面の特定

確かめること方法注意
作業の位置固定の前後に行う作業を聞きます。作業名だけで場面をまとめません。
対象の品物固定する品物の範囲を聞きます。同じ作業の品物すべてに広げません。
固定する人固定を行う人と次の作業を行う人を聞きます。説明した人が作業するとは限りません。
表は編集部作成の例です。実際に聞いた作業と品物の組み合わせで記録します。

決まりを聞いても、固定しないと困る理由が分かるとは限らない

固定する決まりがあっても、その理由まで説明されているとは限りません。固定によって可能になる作業と、固定しなかった場合の経験を分けて聞きます。

  • 可能になる作業を聞く 固定した状態だから行える作業を聞きます。固定すること自体を目的としてまとめません。
  • 起きたことを分ける 固定しないで行った経験があれば、起きたことを聞きます。経験がなければその旨を記録し、起こり得ることの説明は経験と分けて記録します。
  • 不明な理由を残す 理由が説明されていない決まりは、そのまま記録します。理由を知る人への確認を残します。

理由と根拠の整理

区分聞くこと注意
可能になる作業固定すると何の作業が行えるかを聞きます。商品の説明に置き換えません。
実際の経験固定しないで行った際の出来事を聞きます。経験した内容と予想を分けます。
理由不明の決まり決まりの内容と説明を受けた経緯を聞きます。理由をこちらで補いません。
表は編集部作成の例です。固定しない状態を試すのではなく、過去の経験を聞きます。

固定する人が方法も決めているとは限らない

実際に固定する人と、固定の方法を決める人は分かれている場合があります。品物による変更と、作業する人が自分で決められる範囲まで聞きます。

  • 決める人を聞く 今の固定方法を誰が決めたかを聞きます。実際に固定する人が決めた人でもあるとは推測しません。
  • 変更時の判断を聞く 品物によって方法を変える場合は、変更を決める人と、その人へ確認する場面を聞きます。
  • 自分で決める範囲を聞く 作業する人が自分で決められる内容と、別の人へ確認する内容を分けて記録します。

固定方法を決める役割

区分確かめること注意
現在の方法方法を決めた人と現在の確認先を聞きます。以前の決定者が今の確認先とは限りません。
品物による変更方法を変える場合の判断者を聞きます。変更があるだけで自由に選べると捉えません。
作業中の判断自分で決められる範囲を聞きます。経験の長さから範囲を推定しません。
表は編集部作成の例です。固定方法の良し悪しではなく、誰が何を決めるかを記録します。

固定が終わっても作業を始めてよいとは限らない

固定してよいかの確認と、固定後に作業を始めてよいかの確認は分けて聞きます。見る内容だけでなく、誰が確かめ、判断できない場合にどう扱うかを残します。

  • 固定前の確認を聞く 固定する前に見ている内容と、固定してよいと判断する人を聞きます。
  • 固定後の確認を聞く 固定後、作業を始める前に何を確かめるかを聞きます。固定の完了と確認の完了を分けます。
  • 判断できない時を聞く 確認を行ったかと、その結果から判断できたかを分けて記録します。判断できなかった場合の扱いと確認先も聞きます。

固定前後の確認の区別

区分見分け方扱い
固定する前固定してよいかを判断するための確認として分けます。見る内容と判断する人を記録します。
固定した後作業を始めてよいかを判断するための確認として分けます。確認する内容と人を記録します。
判断できない時確認しても進め方が決まらない場合を聞きます。その場の扱いと確認先を記録します。
表は編集部作成の例です。判断の基準は商談先の説明を記録し、こちらで設定しません。

固定中の仕事は作業名だけで説明できるとは限らない

固定している間には、作業のほかに引き渡しや状態の確認が含まれる場合があります。固定してから外すまでをたどり、その間に人が行う仕事を聞き取ります。

  • 固定中の作業をたどる 固定した状態で行う作業を順に聞きます。作業が途中で変わる場合も記録します。
  • 引き渡す内容を聞く 固定したまま別の人へ渡す場合は、終えた作業と残る確認をどう伝えるかを聞きます。
  • 状態の変化を聞く 固定中に品物の状態が変わる場合は、変化を見る人と、続けてよいかの確認先を聞きます。

固定中に行う仕事

区分聞くこと注意
固定中の作業固定した状態で行う作業と順序を聞きます。最初に挙がった作業だけで終えません。
別の人へ渡す時伝える内容と受け取る人の確認を聞きます。固定したまま渡しても、終えた作業や残る確認まで伝わっているとは判断しません。
状態が変わる時変化の確認と、その後の判断を聞きます。変化への対応方法をこちらで決めません。
表は編集部作成の例です。固定中に行う作業と、その途中の確認を分けて残します。

作業の終了が固定を外す合図とは限らない

作業が終わっても、固定を外す前に確認や判断が残る場合があります。外してよいと決める状態と、判断する人・実際に外す人を分けて聞きます。

  • 外せる状態を聞く 何が終わり、何を確認したら外してよいと判断するかを聞きます。時刻だけでまとめません。
  • 判断と実作業を分ける 外してよいと決める人と、実際に外す人を聞きます。別の人なら判断の伝え方も残します。
  • 外す時期がずれた経験を聞く 外すのが早すぎた場合や遅れた場合の経験を聞き、困ったことと追加した確認を記録します。

固定を外す判断の整理

区分確かめること注意
外してよい状態外す前に終える作業と確認を聞きます。作業の終了だけを合図と決めません。
外す人判断する人と実際に外す人を聞きます。別の人なら判断の伝達も聞きます。
早すぎた場合実際に起きたことと、その後の確認を聞きます。経験がなければその旨を記し、予想は別に記録します。
遅れた場合待っていた作業や困ったことを聞きます。早すぎた場合と同じ理由にまとめません。
表は編集部作成の例です。外す時点の正解を示すのではなく、実際の判断を聞き取ります。

固定を外しても次の作業へ渡せるとは限らない

固定を外した後に、品物を見る仕事が残っている場合があります。外した直後の確認と、次の作業へ渡してよいかの判断を分けて聞きます。

  • 外した直後を聞く 固定を外した後に何を見ているかを聞きます。確認する人と、結果の残し方も記録します。
  • 跡や影響の確認を聞く 固定の跡や影響を確かめているかを聞きます。見つかった場合の確認先と扱いも残します。
  • 渡す前の判断を聞く 次の作業へ渡す前に残る確認を聞きます。外した人と渡してよいと決める人を区別します。

固定を外した後の仕事

場面聞くこと注意
外した直後見る内容と確認する人を聞きます。固定中の確認で済むと考えません。
跡や影響の確認確認の有無と、見つかった場合の扱いを聞きます。跡があるだけで扱いを決めません。
次の作業へ渡す前渡してよいと判断する内容と人を聞きます。外した時点を引き渡し完了と捉えません。
表は編集部作成の例です。跡や影響の扱いは、商談先で行う確認と判断を記録します。

固定の説明があっても扱える品物が分かるとは限らない

固定の仕方を伝えていても、その説明を使える品物の範囲が示されているとは限りません。新しく入った人への伝え方と、固定できない品物の扱いを聞きます。

  • 伝える場面を聞く 新しく入った人へ誰がどう伝え、理解したことをどう確かめているかを聞きます。
  • 見本や記録を聞く 見本や記録の有無と、その固定方法がどの品物に当てはまるかを聞きます。説明を変えた際の伝え方も残します。
  • 固定できない時を聞く 固定できない品物をどう扱い、誰へ確認するかを聞きます。代わりの固定方法は提案しません。

説明の範囲と範囲外の扱い

区分確かめること注意
新しく入った人伝える人・方法と理解の確認を聞きます。説明しただけで伝わったと捉えません。
見本や記録有無と参照する場面を聞きます。存在するだけで使われていると捉えません。
説明を使う範囲説明が当てはまる品物と変更時の伝え方を聞きます。別の品物にも使えると推定しません。
固定できない品物品物の扱いと判断を求める相手を聞きます。記録がない場合は実際の扱いを聞きます。
表は編集部作成の例です。説明の有無と、その説明で扱える品物の範囲を分けます。

記録を支援できても固定の可否を決められるとは限らない

手順や確認結果を扱える商品でも、固定してよいかの判断まで担えるとは限りません。聞き取った仕事を商品の機能と照らし、人の判断が残る範囲を分けます。

  • 手順の扱いを分ける 既存の手順を伝える支援と、固定方法を決める仕事を分けます。商品でできることを確認します。
  • 記録と判断を分ける 確認結果を残すことと、その結果から進めてよいと決めることを分けて記録します。
  • 提案の範囲を明記する 商品で支援できる仕事、人が判断する仕事、まだ確認できていない仕事を分けて伝えます。

商品と人が担う仕事の区別

区分扱い注意
固定の手順と記録手順の共有や記録を商品で支援できるか照合します。手順を扱う機能と方法の決定を分けます。
確認の記録確認した内容を残せるか照合します。記録の欄や様式があるだけで、確認が実施されたとは捉えません。
固定の可否誰が何を見て判断するかを明記します。商品の機能を根拠なく判断まで広げません。
未確認の仕事支援できるかを判断せず、確認事項に残します。説明できない部分を提案に含めません。
表は編集部作成の例です。商品の支援範囲は、確認できた機能と商談先の運用から整理します。

固定の確認表には未確認の点も記録が必要だ

聞けたことだけを並べると、説明がない部分と確認を終えた部分を区別できません。作業と品物を定めたうえで、判断する人や未確認の点まで確認表に残します。

  • 対象を混ぜずに書く 作業と品物の組み合わせを明記します。別の品物の説明を、同じ条件の話として混ぜません。
  • 判断する人を残す 作業を行う人と判断する人を書き分けます。確認内容には、実施する場面も添えます。
  • 未確認を次に持ち越す 未確認の点、次に確認する相手、記録先を残します。空欄を確認不要の意味で使いません。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認項目記入する内容確認項目記入する内容
作業と品物固定前後の作業、対象の品物、固定する人を書きます。固定する理由可能になる作業、実際に困ったこと、理由不明の決まりを書きます。
方法を決める人決める人、変更時の確認先、自分で決める範囲を書きます。固定前後の確認固定前と固定後に見る内容、確かめる人、判断する人を書きます。
固定中の作業作業の順序、引き渡す内容、状態が変わる場合の確認を書きます。外す時点外してよい状態、判断する人、外す人、早い場合や遅い場合の経験を書きます。
外した後の確認見る内容、跡や影響の扱い、次の作業へ渡す判断を書きます。伝え方と例外伝え方、見本や記録、固定できない品物の扱いと確認先を書きます。
支援できる範囲商品で支援できる仕事と、人の判断が残る仕事を書きます。未確認点と記録先未確認の点、次に確認する相手、追記する記録先を書きます。
表は編集部作成の例です。まだ聞けていない欄には未確認と記し、該当する作業がないと確かめた欄にはその旨を記します。