同じ内容を見る確認でも各人の役割は同じとは限らない

同じ内容を見ているだけでは、確認をまとめられるとは判断できません。各人が見る理由と、判断を持ち寄った後の扱いから聞き取ります。

  • 各人が担う確認 誰が何を確かめ、どの根拠で判断しているかを整理します。
  • 判断を持ち寄った後 判断が一致した後に進める作業と、分かれた箇所の確かめ方を整理します。
  • 商品で支援できる範囲 聞き取った事実をもとに、商品で支援できる範囲と人の判断が残る範囲を分けます。

作業名が同じでも、各人の確認対象が同じとは限らない

作業名が同じでも、別の内容を確認している場合があります。実際の場面を選び、何を誰が見たのかをたどります。

  • 作業の範囲を定める 複数の確認者が関わった場面を選び、対象の内容と確認を始めるきっかけを記録します。
  • 確認者を区別する 確認した人を区別し、同じ内容を見たのか、別の部分を見たのかを聞き取ります。
  • 実際の場面をたどる 決められた手順に加え、その場面で誰から誰へ何が渡ったかを記録します。

対象の作業を特定する整理表

確かめること方法注意
対象の作業実際に確認した内容を特定します。作業名だけで同じ対象と扱いません。
確認者その場面で見た人を区別します。関係者全員を確認者に含めません。
確認の始まり何を受け取って見始めたかをたどります。各人の開始条件を混同しません。
実際の場面渡った内容と相手を記録します。決められた手順との差も残します。
表は編集部作成の例です。以降も、ここで選んだ場面をもとに聞き取ります。

同じ箇所を見ても確かめたい内容は同じとは限らない

見る箇所が重なっていても、そこで確かめたい内容まで同じとは限りません。役職名から役割を決めず、各人の見方を聞き取ります。

  • 見る箇所を分ける 記載や条件のどこを見るかを各人ごとに記録し、重なる箇所と異なる箇所を分けます。
  • 見る目的を分ける その箇所から何を判断したいのかを聞き、見る箇所と確かめたい内容を対応させます。
  • 実際の役割を残す 役職名に加え、その場面で担った確認を記録します。肩書きから確認内容を補いません。

見る箇所と確認の目的を分ける整理表

区分聞くこと注意
見る箇所各人が見た記載や条件を聞きます。同じ資料でも見る箇所を分けます。
確かめたい内容その箇所で何を判断するかを聞きます。同じ箇所でも目的を同じと扱いません。
役職と役割その場面で担った確認を聞きます。役職名から確認内容を決めません。
役割の重なり同じ内容を別々に見る理由を聞きます。重なりだけで不要とは判断しません。
表は編集部作成の例です。見る箇所と、そこで確かめたい内容は分けて記録します。

判断が同じでも使った根拠は同じとは限らない

同じ答えに至っていても、参照した情報や経験が異なる場合があります。答えだけで終わらせず、各人が根拠にした内容までたどります。

  • 参照した内容を残す 参照した書類や情報と、判断に使った記載を対応させます。資料名だけで終わらせません。
  • 根拠の違いを分ける 同じ情報を使った部分と、別の情報を使った部分を各人ごとに記録します。
  • 経験で補う点を残す 情報が足りない場面で、何を経験から補ったかを聞きます。記載された事実とは分けます。

各人の判断と根拠を対応させる整理表

区分確かめること注意
参照した情報判断時に見た書類や情報を特定します。後から得た情報を混ぜません。
使った記載どの記載を根拠にしたかを聞きます。参照しただけの情報と分けます。
情報の共通部分各人が同じ情報を使ったかを比べます。答えの一致から根拠を推定しません。
経験による補足不足した情報をどう補ったかを聞きます。情報に書かれた内容として扱いません。
表は編集部作成の例です。判断と根拠の対応は、確認者ごとに残します。

後の確認者への質問は、先の答えを見る時点で分かれる

先の答えを見て確かめる場合と、自分の答えを出してから比べる場合があります。資料が渡る状態と、答えを見る段階を聞き分けます。

  • 渡る状態を聞く 後の確認者へ渡った資料に、先の人の記入や判断が含まれていたかを記録します。
  • 見える段階を分ける 判断前から答えが見えるのか、自分の判断後に見えるのかを分けて聞き取ります。
  • 渡し方の理由を聞く 先の答えを見せる、または見せない理由を聞きます。見えることと実際に参照したことも分けます。

先の答えが見える段階の整理表

区分見分け方扱い
判断前に見える判断前の資料に答えが載っています。参照した内容と見せる理由を聞きます。
判断後に見える自分の答えを出してから比べます。答えを出す段階と比べる段階を分けます。
一部だけ見える記入や判断の一部が渡ります。見える範囲と伏せる理由を残します。
答えは見えない先の答えを受け取らずに判断します。後で誰が判断を比べるかを聞きます。
表は編集部作成の例です。答えを見せる方法の変更ではなく、現在の渡し方の理由を聞き取ります。

確認者の組み合わせは役職だけで決まるとは限らない

組み合わせには、知識や担当業務の違いが関わる場合があります。毎回同じ確認者が担当する理由と、ほかの人が代わる場合の条件を聞き取ります。

  • 必要な知識を聞く 各人の確認に必要な知識と、担当業務から知っている内容を分けて記録します。
  • 組み合わせを聞く いつも同じ組み合わせなのか、対象の内容によって変わるのかを聞き取ります。
  • 別の人の条件を聞く 別の人が見る場合に必要な知識と、引き継ぐ情報を聞きます。誰が組み合わせを決めるかも残します。

確認者を組み合わせる理由の整理表

区分聞くこと注意
必要な知識各人の確認に必要な知識を聞きます。役職名だけで必要な知識があるとは判断しません。
担当業務担当しているから分かる内容を聞きます。知識と担当上の関わりを分けます。
組み合わせ固定か、対象によって変わるかを聞きます。選ぶ理由と決める人を残します。
別の人の確認代わって見る条件と渡す情報を聞きます。同じ役職なら代われると考えません。
表は編集部作成の例です。人の変更を提案せず、現在の組み合わせが選ばれる理由を整理します。

各人の判断が一致しても次へ進めるとは限らない

答えが一致したことと、次の作業へ進めることは分けて聞き取ります。何の一致が必要で、その後に何が残るかを整理します。

  • 一致の項目を定める 何が同じなら一致と扱うのかを聞きます。結論だけか、条件や根拠も含むのかを分けます。
  • 渡す先をたどる 一致した結果を誰へ渡し、受け取った後にどの作業が進むかを記録します。
  • 残る確認を聞く 一致しても別に確かめる内容や、満たす必要がある条件を聞き取ります。

一致した判断と次の作業を分ける整理表

区分確かめること注意
一致の項目一致が必要な結論や条件を特定します。結論の一致を全項目の一致と扱いません。
一致の扱い誰が何を比べて一致と扱うかを聞きます。各人の返答があるだけで一致としません。
結果の渡し先結果を受け取る相手と次の作業を聞きます。渡した時点と進める条件を分けます。
残る確認一致後も確かめる内容を聞きます。一致だけで確認終了と扱いません。
表は編集部作成の例です。一致した項目と、次へ進むための条件を分けて記録します。

判断が分かれた理由を知るには双方の根拠が必要だ

判断が分かれたときは、結論の違いだけでは確かめる内容が定まりません。分かれた箇所と双方の根拠を対応させ、その後の扱いをたどります。

  • 違いの箇所を絞る どの記載や条件で判断が分かれたかを特定します。対象全体への意見の違いに広げません。
  • 双方の根拠を残す 各人が使った情報と、その情報からどう判断したかを並べて記録します。
  • 確かめ直す先を聞く 追加で確かめる内容と相手、得た情報をもとに最終的に決める人を聞き取ります。

判断の違いから追加の確認をたどる整理表

場面聞くこと注意
記載で分かれる異なる判断になった記載を特定します。結論だけを並べて終えません。
条件で分かれる各人が前提にした条件を聞きます。前提の違いと判断の違いを分けます。
根拠を比べる双方が使った情報と読み取り方を聞きます。片方の説明だけで理由を決めません。
追加で確かめる追加の内容、相手、最後に決める人を聞きます。確かめる人と決める人を分けます。
表は編集部作成の例です。どちらが正しいかを営業側で決めず、判断が分かれた後に誰が何を確かめ、誰が最終判断をするかを記録します。

後から分かった誤りが各人の確認対象だったとは限らない

確認後に誤りが分かっても、その内容が当時どの確認者の担当範囲だったかは別に聞く必要があります。当時の対象と、その後に変えた範囲を分けます。

  • 誤りの内容を定める 後から何が誤りと分かったかを特定し、当時は何を判断していたかと対応させます。
  • 当時の対象と比べる その内容が誰の確認対象に含まれていたかを聞きます。全員が見ていたとは考えません。
  • 範囲の変化を聞く その後に各人が見る内容を変えたかを聞き、以前の分担と現在の分担を分けて記録します。

後から分かった誤りと各人の確認範囲の整理表

区分確かめること注意
誤りの内容誤りと分かった記載や条件を特定します。確認全体の良し悪しに広げません。
当時の対象当時どの確認者の担当範囲に含まれていたかを聞きます。現在の分担を当時に当てはめません。
対象外の内容当時その内容を含めていなかった理由を聞きます。対象外と見落としを同じに扱いません。
その後の範囲各人が見る内容の変更と理由を聞きます。変更があったと決めて聞きません。
表は編集部作成の例です。該当する出来事がない場合は、事例なしと記録します。

支援を約束するには、確かめた機能との照合が要る

聞き取った作業を、記録や共有で支えられる部分と人が判断する部分に分けます。商品の機能は、実際に確認できた内容だけを対応させます。

  • 記録と共有を分ける 各人の確認内容や根拠を残せるか、必要な相手へ必要な段階で見せられるかを調べます。
  • 違いを残せるか見る 判断が分かれた箇所と双方の根拠を記録できるかを調べ、人が判断する内容と分けます。
  • 役割の判断を残す 誰を組み合わせるか、違いをどう扱うかを商品の機能と照らし、人が決める必要がある範囲を明記します。

商品の機能と人の判断を分ける整理表

区分扱い注意
確認の記録各人の確認内容と根拠を残せるか調べます。記録できるだけで人に代わって判断できるとは説明しません。
答えの共有見せる相手と段階を設定できるか調べます。先の答えを見せる理由を踏まえます。
分かれた記録違いと双方の根拠を残せるか調べます。記録の機能と最終的な判断を分けます。
確認者の役割組み合わせや分担を決める人を残します。商品の機能から役割を決めません。
未確認の機能調べる内容を未確認として記録します。支援できると先に伝えません。
表は編集部作成の例です。ここでの商品は提案対象の商品を指し、特定のサービスの機能を示しません。

複数人の確認を整理するには、各人の内容と判断の対応が要る

選んだ作業について、各人の確認と判断後の扱いを記入します。誰の内容か分からない記録を避け、未確認の点も残します。

  • 同じ場面で記入する 作業と実際の場面を定め、各欄に確認者を区別して記入します。別の場面は混ぜません。
  • 答えと根拠を対応させる 各人の答えに根拠を対応させ、一致した後と分かれた場合の扱いを別々に残します。
  • 未確認の点を残す 聞けていない内容には未確認と記入します。追加で聞く相手と記録先も書き添えます。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

項目記入する内容項目記入する内容
作業と確認者対象の場面と、誰が見たかを書きます。各人が見る内容見る箇所と確かめたい内容を書きます。
判断の根拠各人の答えと、使った情報や経験を書きます。先の答えの扱い見える内容と段階、渡し方の理由を書きます。
組み合わせの理由必要な知識と、別の人が見る条件を書きます。一致した後一致の項目、渡す相手、残る確認を書きます。
分かれた箇所双方の根拠、追加の確認、決める人を書きます。後から分かった誤り誤りと当時の対象、その後の変更を書きます。
支援できる範囲確認済みの機能と人に残る判断を書きます。未確認の点と記録先未確認の内容、聞く相手、記録先を書きます。
表は編集部作成の例です。該当なしと未確認は区別して記入します。