仕事の場所を選ぶ理由は所在地だけでは分からない

事務所や現場という呼び名だけでは、そこで仕事を行う理由は分かりません。見る物、話す相手、行う判断から、その場所で作業に必要な条件を整理します。

  • 場所ごとの仕事を捉える 仕事と担当者を場所ごとに分け、その場で必要な物や相手、判断を特定します。
  • 場所への依存を捉える 場所を変えても続けられる作業と、見られない物や会えない相手によって止まる作業を分けます。
  • 支援できる範囲を捉える 移動を挟む仕事と記録の扱いを整理し、商品で支援できる範囲と人の判断が残る範囲を分けます。

仕事を行う場所は、所属先の所在地とは限らない

所属先の住所と、実際に作業する場所は分けて扱います。同じ仕事でも、どこで誰がどの部分を行うかを整理すると、場所を選ぶ理由を聞く対象が定まります。

  • 実際の作業場所を拾う 事務所、現場や店舗、移動中や外出先に分け、実際に行っている作業を書き出します。
  • 仕事を作業単位に分ける 受付から完了までをまとめず、場所が変わるところで作業を区切ります。
  • 作業する人を特定する 所属や役職だけで判断せず、各場所で実際に作業する人と、その人がいる条件を記録します。

場所ごとの仕事の整理

確かめること方法注意
事務所での仕事事務所にいる間に行う作業と、作業する人を記録します。所属先をそのまま作業場所にしません。
現場や店舗の仕事現場や店舗に着いてから行う作業を切り出します。仕事全体を現場作業としてまとめません。
移動中や外出先移動中と、外出先で立ち止まって行う作業を分けます。連絡を受けることと、作業を進めることを分けます。
表は編集部作成の例です。場所の呼び名だけで判断せず、実際の作業と対応させて記録します。

その場所で得る情報は、どの作業に要るかで分かれる

その場に物があり人がいるというだけでは、そこで働く必要性は分かりません。何を見て、誰から何を聞き、それをどの作業に使うかを対応させます。

  • 見る内容を具体化する 物や設備の名前に加え、状態、変化、表示など、作業に使う情報を記録します。
  • 対面が必要な理由を聞く 同じ物を一緒に見る場合と説明を受ける場合のそれぞれで、対面が要る理由を聞きます。
  • 資料の参照箇所を絞る 手元の資料のどの内容を使うかと、別の場所でも同じ内容を確認できるかを整理します。

場所で得る情報の整理

区分聞くこと注意
見る物や設備その場で見ている状態と、その情報を使う作業を聞きます。物の名前だけで聞き取りを終えません。
話す相手話す内容と、同じ場所にいる必要がある理由を聞きます。相手が近くにいることだけを理由にしません。
手元に置く資料参照する内容と、別の場所で参照できる範囲を聞きます。資料を持ち出せることと、内容を参照できることを分けます。
表は編集部作成の例です。物の準備方法ではなく、その場所で得る情報と作業の関係を扱います。

判断する場所は作業を行う場所とは限らない

現場で作業していても、そこで結論を出しているとは限りません。判断に必要な情報が得られる場所と、実際に決める場所を分けて整理します。

  • その場の判断を絞る その場で得た情報から何を決めるかを記録し、判断せずに確認だけで終わる作業と分けます。
  • 持ち帰る理由を分ける 資料の参照、人への相談、落ち着いて比較する必要など、場所を変える理由を整理します。
  • 相談相手の場所を追う 相談相手が同じ物を見る必要があるか、情報を伝えれば判断できるかを分けます。

判断する場所の整理

区分確かめること注意
その場で決める何を根拠に、どこまでその場で決めるかを確かめます。その場にいる人が判断するとは決めつけません。
持ち帰って決める移った先で加わる情報や、判断に必要な条件を確かめます。持ち帰ることを単なる習慣として片づけません。
誰かに聞いて決める相談相手の居場所と、判断のために共有する情報を確かめます。相談することと、判断を任せることを分けます。
表は編集部作成の例です。判断の内容、判断する人、判断する場所を対応させます。

別の場所で進められる作業は、条件を満たせる場所で分かれる

いつも同じ場所で行う作業でも、その場所が必須とは限りません。物、設備、相手への接触が必要な部分を切り出し、場所を変えられる条件を整理します。

  • 必要な接触を切り出す 実物に触れる、設備を操作する、状態を直接見るなど、その場で必要な行為を特定します。
  • 相手との関係を分ける 相手が同席する必要と、説明や確認を受けられればよい場合を分けます。
  • 移せる条件を記録する 別の場所でも情報を参照でき、必要な操作や確認ができる場合に限り、別の場所でもできる作業に分けます。

場所に依存する作業の整理

区分見分け方扱い
物や設備が要る実物への接触や、その設備の操作が必要かで見分けます。直接扱う部分を、その場所で行う作業として残します。
相手がそこにいる同席して同じ対象を確認する必要があるかで見分けます。同席が必要な部分と、連絡で進む部分を分けます。
条件を満たす別の場所でできる参照、操作、確認の条件が別の場所でも満たせるかで見分けます。別の場所でもできると判断した根拠と条件を記録します。
表は編集部作成の例です。現在の習慣と、作業を成立させるために必要な条件を分けます。

場所を移る間も仕事が続いているとは限らない

移動の前後では、同じ仕事でも進められる作業が変わります。移る前に終える部分、移った先で再開する部分、移動中に扱う部分を分けます。

  • 移る前の区切りを聞く その場を離れる前に済ませる作業と、済んでいない場合に移動できるかを記録します。
  • 再開できる条件を聞く 移った先で何があれば続けられるかを整理し、到着だけでは再開できない場合を残します。
  • 移動中の扱いを分ける 情報を受け取るだけか、確認や記録まで行うかを分け、扱えない作業の保留方法も記録します。

移動前後の作業の整理

区分聞くこと注意
移る前に済ませる離れるとできなくなる作業と、完了を確認する方法を聞きます。未完了でも移動する場合を別に記録します。
移った先で続ける再開する作業と、その場で必要になる情報や物を聞きます。再開待ちの仕事をどこで把握するかも残します。
移動中に行う実際に扱う内容と、対応できない場合の保留方法を聞きます。移動中と、立ち止まって対応する場合を分けます。
表は編集部作成の例です。移動そのものの評価ではなく、作業が進む条件と止まる条件を扱います。

場所を変えられるかは、代わりの手段が条件を満たすかで分かれる

別の場所で同じ仕事ができるかは、失う情報や操作を補えるかで変わります。見られない物、会えない相手、使えない道具から、止まる作業を具体化します。

  • 止まる作業を特定する 物が見られないこと自体ではなく、そのためにできなくなる確認や判断を記録します。
  • 代わりの手段を確かめる 別の場所で得られる情報や連絡によって、元の作業に必要な条件を満たせるかを整理します。
  • 判断できない点を残す 別の場所でもできると判断した根拠を確かめ、条件を満たせるか不明な点は確認が必要な条件として残します。

場所変更で止まる作業の整理

区分確かめること注意
見られない物直接見られないことで失う情報と、できなくなる作業を確かめます。説明や記録だけでは分からない状態を残します。
会えない相手会えないことでできなくなる確認と、連絡で補える範囲を確かめます。連絡が取れることだけで解決したと判断しません。
使えない道具使えなくなる操作と、別の場所で代わりに行える操作を確かめます。道具があるだけで同じ作業ができると判断しません。
表は編集部作成の例です。実際に確認した結果と、まだ試していない想定を分けて記録します。

場所をまたぐ仕事には、次の場所で使える情報が要る

情報を送っただけでは、別の場所で仕事を続けられるとは限りません。持ち運ぶ物、連絡、記録について、次の場所で作業に使える状態を整理します。

  • 現物が必要な理由を聞く 次の場所で現物を使うのか、その物に含まれる情報を使うのかを分けます。
  • 連絡できる条件を聞く 各場所で使える連絡の手段と、連絡が届かない場合に止まる作業を記録します。
  • 記録の対応を保つ 別の場所でも同じ仕事の記録だと分かる目印と、参照する記録の所在を整理します。

場所を移る際の物・情報・記録の受け渡し

区分聞くこと注意
持ち運ぶ物次の場所で使う物と、現物を運ぶ必要がある理由を聞きます。移動中に現物を参照できない場合も扱います。
連絡の手段それぞれの場所で連絡を受け、内容を確認できる条件を聞きます。送信できることと、作業に使えることを分けます。
記録の受け渡し次の場所で参照する記録と、同じ仕事だと識別する方法を聞きます。場所ごとの記録が食い違う場合の参照先を残します。
表は編集部作成の例です。人の交代手順ではなく、場所が変わることで生じる条件の違いを扱います。

作業した場所と記録した場所は同じとは限らない

その場で作業していても、記録は別の場所で行う場合があります。作業の発生場所と記録する場所を分け、記録されるまで何を参照するかを整理します。

  • 記録する場所を分ける 作業が起きた場所、記録を入力する場所、記録を参照する場所を分けて残します。
  • 記録前の情報を追う 後で記録する場合は、情報を何に残し、正式な記録まで何を根拠に作業を進めるかを整理します。
  • 確認できる人を残す 別の人が記録する場合は、その場の事実を知る人と、不明点を確認する方法を記録します。

場所ごとの記録の整理

区分確かめること注意
その場で記録その場で残す内容と、別の場所から参照できる範囲を確かめます。記録済みでも、別の場所で見えるとは限りません。
後でまとめて記録記録前の情報の置き場所と、記録する場所を確かめます。記録される前の情報を使う作業も残します。
別の人が記録記録する人の居場所と、現地の事実を確認する方法を確かめます。直接見た事実と、伝えられた内容を区別します。
表は編集部作成の例です。記録がないことと、作業が行われていないことを同じ意味で扱わないようにします。

情報を共有できてもその場で行う判断は残る

場所を問わず参照や記録ができても、現物を見て決める仕事まで置き換えられるとは限りません。商品の機能と利用条件を確認し、支援できる作業を絞ります。

  • 作業と機能を対応させる 参照、記録、連絡のどの作業を支援するかを分け、各場所で使えることを確認します。
  • 現地の判断を残す 実物の状態を見て決める部分は、情報共有だけで代わりになると考えず、商品の機能を確かめた上で、人が行う範囲として記録します。
  • 未確認の機能を分ける 説明を受けた機能と、実際の作業条件で使えると確認した機能を分け、提案に含める範囲を定めます。

商品で支援する範囲の整理

区分扱い注意
参照や記録場所ごとに必要な情報を参照し、記録できるかを確認します。利用できる人や通信の条件も確認します。
場所どうしの連絡次の場所で必要な内容を伝え、確認できるかを確かめます。連絡したことを作業の完了とみなしません。
その場の判断直接見て決める内容と、判断する人を残します。情報が見える機能を、判断を代行する機能と扱いません。
表は編集部作成の例です。商品の機能だけでなく、商談先の各場所で利用できる条件まで確認します。

場所と作業を対応させると未確認の条件が分かる

確認表は、対象の仕事を決めてから記入します。場所ごとの事実と未確認の点を分けると、提案前に追加で聞く内容が明確になります。

  • 対象の仕事を定める 仕事の名前と対象の範囲を書き、各欄の内容に場所名を添えて、場所どうしを比較できるようにします。
  • 理由まで記入する その場所で必要な物、相手、判断を根拠として、別の場所でもできる作業と区別します。
  • 未確認の点を残す 分からない欄は推測で埋めず、確認する相手と記録先を添え、商品の支援範囲の判断に使います。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認項目記入欄確認項目記入欄
仕事と担当者場所:/仕事:/担当:見る物と話す相手場所:/物・資料:/相手:
その場の判断場所:/決める内容:/判断する人:その場所だけの作業作業:/場所:/必要な条件:
場所不問の作業作業:/別の場所でもできる条件:移る間の扱い移る前:/移動中:/移った先:
できなくなる作業移る先:/止まる作業:/理由:場所どうしのつなぎ方場所の組合せ:/運ぶ物・連絡・記録:
記録の残し方発生場所:/記録する場所・人:未確認の点と記録先未確認の点:/確認相手:/記録先:
表は編集部作成の例です。対象の仕事:____ 記入する内容には、確認済みか未確認かを添えます。