予備があっても使い始められるとは限らない
予備の物や代わりの手順があっても、必要な仕事を始められるかは別です。普段の方法が使えなかった場面から聞き取り、提案の前提を整理します。
- 場面と仕事を結び付ける 普段の方法が使えなかった場面と、その場面でも続ける必要があった仕事を明らかにします。
- 使い始める条件を分ける 使うと決める人、始める前の準備、引き受けられる仕事を分けて整理します。
- 提案の範囲を定める 使用経験と予備の状態を踏まえ、商品で支援できる範囲と人の判断が残る範囲を分けます。
経験した場面と想定では確認できる事実が違う
普段の方法が使えなかった場面を、相手に挙げてもらいます。実際の経験か想定かを分け、その場面で使えなかった物や手順を聞き取ります。
- 相手の経験から始める こちらで場面を決めず、相手が経験した出来事を起点にします。経験がなければ、その旨を記録します。
- 使えなかった対象を絞る 使えなかった物や手順と、それによって進められなかった作業を結び付けて記録します。
- 想定には印を付ける 経験した場面と想定している場面を分けます。想定だけで、代わりの方法を使えるとは扱いません。
場面を聞き取る整理表
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 実際の場面 | 相手が挙げた出来事に沿って経過を聞きます。 | こちらで用意した場面に当てはめません。 |
| 使えない対象 | 使えなかった物や手順と作業を対応させます。 | 仕事全体が止まったと広げて解釈しません。 |
| 経験と想定 | 経験の有無を場面ごとに分けて記録します。 | 想定した動きを実際の行動として扱いません。 |
続けたい仕事と、代わりの方法でできる仕事とは違う
普段の方法が使えなくても、すべての作業を続けようとしたとは限りません。続ける必要があった仕事と、いったん止めた仕事を分けます。
- 続けようとした作業を聞く その場面で続けようとした作業と、止めずに進める必要があった理由を聞き取ります。
- 止めた作業も残す いったん止めた作業を記録します。必要がなかったのか、続けたくてもできなかったのかを分けます。
- 任せる範囲を区切る 続ける仕事のうち、代わりの方法に任せようとした作業の始まりと終わりを整理します。
続ける仕事と止めた仕事の整理表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 続ける作業 | 続けようとした作業と、その必要性を聞きます。 | 普段の作業をすべて対象に含めません。 |
| 止めた作業 | 止めた作業と、止めた理由を聞きます。 | 止めてもよかった作業と、できなかった作業を分けます。 |
| 担う範囲 | 代わりの方法に任せようとした作業の区切りを聞きます。 | 任せる予定と実際にできた範囲を混ぜません。 |
使い始めるには、決める人と判断に使う情報の確認が要る
代わりの方法を知っている人と、使うと決める人は同じとは限りません。判断する人、判断前の確認、作業者が自分で決められる範囲を聞き取ります。
- 決める人を特定する 聞き取った場面で使用を判断した人と、その人が決めた内容を確認します。役職名だけで終えません。
- 判断前の確認を聞く 使用を決める前に、何を、誰に確かめたかを聞きます。判断に必要だった情報も記録します。
- 作業者の判断を区切る 作業者が自分で決められた内容と、別の人の判断を待った内容を分けます。
使用を決める人と条件の整理表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 判断する人 | 使用を決めた人と、決めた内容を対応させます。 | 使い方を知る人を判断する人とみなしません。 |
| 判断前の確認 | 判断前に確かめた内容と確認先を聞きます。 | 決められた手順と、その場で行った確認を分けます。 |
| 自分で決める範囲 | 作業者が判断できた範囲と条件を聞きます。 | その場面の扱いを他の場面にも広げません。 |
予備の場所が分かっていても、使う準備が済んだとは限らない
予備がどこにあるかだけでは、代わりの方法を始められる条件は分かりません。必要な物、必要な情報、使い方を知っている人を分けて聞き取ります。
- 物の用意先を聞く 必要な物をどこから用意し、誰が使う場所へ持ち込んだかを聞きます。保管場所だけで終えません。
- 情報の入手先を聞く 始める前に必要だった情報と入手先を聞きます。その場面で実際に入手できたかも分けます。
- 使い方を知る人を聞く 使い方を知っていた人と、実際に作業した人を聞きます。説明や手助けが必要だった範囲も残します。
開始前の準備を見分ける整理表
| 区分 | 見分け方 | 扱い |
|---|---|---|
| 必要な物 | 所在の説明と、実際に用意した経過を分けます。 | 用意先と、使う場所へ届けた人を記録します。 |
| 必要な情報 | 入手先を知っていたことと、入手できたことを分けます。 | 情報の内容、入手先、入手できたかを記録します。 |
| 使い方を知る人 | 知っていた人と、実際に作業した人を分けます。 | 説明や手助けを受けた範囲を記録します。 |
使える方法でも普段と同じ仕事ができるとは限らない
代わりの方法を使えたことと、普段と同じ仕事ができたことは別です。同じように行えた作業、行えなかった作業、追加の確認を分けます。
- 同じようにできた作業を聞く 普段と同じように行えた作業を聞きます。作業を始められたのか、終えられたのかも分けます。
- 行えなかった作業を聞く 代わりの方法では行えなかった作業を聞きます。別の人や方法で引き受けた範囲も記録します。
- 追加の確認を聞く 普段にはない確認の内容と、確認した人を聞きます。その確認を含めてできた仕事として扱います。
代わりの方法でできた仕事の整理表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 行えた作業 | 普段と同じように行えた作業と到達した状態を聞きます。 | 着手できたことを完了できたことに置き換えません。 |
| 行えない作業 | 行えなかった作業と、別に引き受けた先を聞きます。 | 別の方法で補った作業は、代わりの方法でできた作業に含めません。 |
| 追加の確認 | 追加で確認した内容と確認した人を聞きます。 | 確認を省いても同じ仕事ができると解釈しません。 |
進めていた仕事を続けられるかは、引き継ぐ内容の確認で分かれる
代わりの方法で新しく始める仕事と、すでに進めていた仕事では扱いが違う場合があります。どこまで引き継ぎ、どこからやり直したかを聞き取ります。
- 進行中の仕事を拾う 移る時点ですでに進めていた仕事と、その状態を聞きます。完了した部分と途中の部分を分けます。
- 引継ぎとやり直しを分ける そのまま引き継げた内容と、やり直した内容を記録します。仕事全体を引き継いだとは扱いません。
- 途中を確かめる人を聞く 途中の状態を誰が何に基づいて確かめたかを聞きます。続きから始めると決めた範囲も残します。
移る途中に残った仕事の整理表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 進行中の仕事 | 移る時点の作業と、済んでいた部分を聞きます。 | 新しく始めた仕事と混ぜません。 |
| 引継ぎとやり直し | 引き継いだ内容と、やり直した内容を分けます。 | 一部を引き継げても全体を引き継げたとは扱いません。 |
| 状態の確認 | 途中の状態を確かめた人と、その根拠を聞きます。 | 使用を決める人と同じだと推測しません。 |
過去に使えた方法でも、条件が違う場面で使えるとは限らない
実際に使えた経験は、使った場面や準備と結び付けて読み取ります。予定どおりにできたことと、できなかったことから、当時必要だった条件を整理します。
- 経験の中身を聞く 実際に使った場面、任せた仕事、関わった人を聞きます。使ったことがあるという説明で終えません。
- 予定との差を拾う 予定どおりにできたことと、できなかったことを分けます。追加の準備や手助けがあれば記録します。
- 未経験は想定として残す 使った経験がなければ、説明された使い方を想定として残します。実際にできた仕事には含めません。
使用経験から条件を拾う整理表
| 場面 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 予定どおり使えた | 実際の仕事と、その場面で満たしていた条件を聞きます。 | 条件が違う場面でも使えると広げません。 |
| 予定と違った | できなかったことと、追加で必要になった作業を聞きます。 | 最終的にできたという結果だけでまとめません。 |
| 使った経験がない | 想定する仕事と、前提にしている条件を聞きます。 | 使用経験がないことを明記します。 |
予備が置いてあっても使える状態とは限らない
予備の有無と、必要なときに使える状態かを分けて記録します。使える状態に保つために行っている作業と、状態を確かめた事実を聞き取ります。
- 予備の有無と所在を聞く 何がどこに置いてあるかを聞きます。置いてあるという説明だけで、使用できるとは記録しません。
- 保つための作業を聞く 使える状態に保つため、誰が何を行っているかを聞きます。決めている作業と実施した作業を分けます。
- 未確認の状態を残す 状態を確かめていなければ未確認と残します。過去に使えたことだけで、現在も使えるとは扱いません。
予備の有無と状態の整理表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 置いてある予備 | 予備の対象と所在を聞きます。 | 存在していることと使用できることを分けます。 |
| 状態を保つ作業 | 行っている作業、行う人、直近の実施内容を聞きます。 | 実施予定を実施済みとして扱いません。 |
| 状態が未確認 | 最後に何を確かめたかと、未確認の範囲を聞きます。 | 説明がない部分を使えると推測しません。 |
作業を支援できても、切り替えの判断まで担えるとは限らない
普段の作業を支援できる商品でも、代わりの方法に関わる範囲は別に確認します。商品の機能と聞き取った作業を対応させ、人が決める内容を分けます。
- 普段の支援範囲を区切る 商品の確認済みの機能が、普段のどの作業を支援するかを記します。仕事全体へ広げて説明しません。
- 代わりの方法と照合する 代わりの方法で行う作業にも使えるかを分けます。未確認の機能や使用条件は提案の根拠に含めません。
- 人が決める内容を残す 使用開始や途中の仕事の扱いなど、人が決める内容を明記します。商品で支援する作業と区別します。
商品による支援と人の判断の整理表
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 普段の方法 | 確認済みの機能と、支援する作業を対応させます。 | 普段使えることだけで代わりの方法にも使えるとしません。 |
| 代わりの方法 | 支援できる作業と、その使用条件を記します。 | 確認できていない範囲は未確認と残します。 |
| 切り替えの判断 | 誰が何を決めるかを、商品の支援範囲と分けます。 | 作業の支援を使用判断の代行と説明しません。 |
場面ごとの確認表で使える条件と未確認の点が分かる
聞き取った内容を、同じ場面にひも付けて確認表へ記入します。経験した事実、想定、未確認の点を分けると、提案に使える根拠が分かります。
- 同じ場面でまとめる 別の場面の判断や準備を混ぜずに記入します。場面が変わる場合は、確認表を分けます。
- 事実と想定を区別する 各欄で経験した事実か想定かが分かるように記します。聞けなかった内容は未確認と書きます。
- 次に聞く点を残す 未確認の内容、次に確かめる相手、関連する記録先を残します。空欄を問題がないという意味にしません。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 確認項目 | 記入する内容 | 確認項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 使えなかった場面 | 場面、対象、経験か想定かを記します。 | 続ける必要があった仕事 | 続ける作業と止めた作業を記します。 |
| 決める人 | 判断する人と判断前の確認を記します。 | 始める前の準備 | 物、情報、使い方を知る人を記します。 |
| 引き受けられる仕事 | できる作業、できない作業、追加の確認を記します。 | 移る途中の仕事 | 引き継いだ内容、やり直した内容、確認した人を記します。 |
| 使用経験 | 経験の有無と予定との差を記します。 | 予備の状態 | 所在、状態を保つ作業、確認済みの内容を記します。 |
| 支援できる範囲 | 商品が支援する作業と人の判断を分けて記します。 | 未確認の点と記録先 | 未確認の内容、確認する相手、記録先を記します。 |
