担当の振り分けは依頼の種類だけで決まるとは限らない

内容を見て担当を決める仕事でも、相手先や取引の範囲によって担当が変わることがあります。判断の条件と例外を分けて聞くと、提案で支援する範囲を考えられます。

  • 対象を決める 振り分ける仕事と、その担当を決める人・時点を特定します。
  • 条件と例外を分ける 担当を決める条件と、条件だけでは決まらない場合の扱いを記録します。
  • 提案する範囲を決める 商品で支援できる作業と、人が判断する場面を確認表にまとめます。

振り分けの基準を聞くには仕事と決める人の特定が必要だ

受付から担当の確定までを一括りにすると、誰の判断を聞くべきかが曖昧になります。対象の依頼と、担当を決める場面を対応させます。

  • 対象の仕事を区切る どの依頼を扱う話なのかを定め、別の仕事の振り分けと混ぜずに聞きます。
  • 決める役割を分ける 依頼を受け取る役割と、担当を決める役割が同じかを整理します。
  • 決まる時点を押さえる 受付時に決まるのか、内容を確認してから決まるのかを記録します。

対象と決定の場面を整理する表

確かめること方法注意
何の依頼か実際に扱った依頼をもとに対象の仕事を区切ります。名称が同じでも内容が異なる依頼は分けます。
誰が決めるか受付から担当の確定までの役割をたどります。連絡を渡す人を、決める人と同一視しません。
いつ決めるか仮の担当と正式な担当が決まる時点を分けます。最初に渡した先が正式な担当とは限りません。
表は編集部作成の例です。ここでは依頼の担当を決める場面に絞り、会社全体の承認経路には広げません。

担当を決める人が使う情報は、依頼の名称だけとは限らない

同じ名称の依頼でも、相手先や内容の記述によって扱いが変わることがあります。担当を決める際に実際に見ている情報を取り出します。

  • 種類の分け方を聞く 依頼の種類を、何の情報から見分けているかまで聞き取ります。
  • 相手先との関係を見る 取引の範囲や既存の担当との関係を、判断に使っているかを整理します。
  • 記述と解釈を分ける 依頼に書かれた内容と、読んだ人が補って判断した内容を分けて記録します。

判断に使う情報を整理する表

情報聞くこと注意
依頼の種類分類に使う項目と、種類を見分ける根拠を聞きます。受付時の名称をそのまま分類に使うとは限りません。
相手先取引の範囲や既存の担当との関係が影響するかを聞きます。会社名だけで担当が決まると考えません。
内容の記述判断に使う記述と、不足時に補う情報を聞きます。記述の読み取りに判断が必要かを残します。
表は編集部作成の例です。依頼の受け付け方ではなく、受け取った情報のどこを判断に使うかに絞ります。

担当の決定は、情報と条件の当てはめ方で分かれる

見ている情報が分かっても、その情報から誰に決めるかは別に聞く必要があります。担当の区分ごとに、当てはまる条件を並べます。

  • 担当の区分を押さえる 部署・チーム・個人のうち、どの単位まで決めているかを明らかにします。
  • 条件の組み合わせを聞く すべて満たす必要がある条件と、どれかを満たせばよい条件を分けます。
  • 文書と運用を比べる 文書にある基準と実際の決め方を照らし、違う部分を残します。

担当と条件を対応させる表

条件確かめること注意
担当の区分担当の区分ごとに、受け持つ依頼の条件を整理します。部署が決まっても個人まで決まるとは限りません。
条件の組み合わせ条件を同時に満たす必要があるかを確かめます。条件を並べるだけでは判定方法が分かりません。
明文化の有無文書の記載と実際に使う条件を照合します。文書がなくても共通の条件がある場合は記録します。
表は編集部作成の例です。条件は、判断に使う情報と結び付けて記録します。

複数の候補が挙がると、担当は条件だけでは決まるとは限らない

条件に当てはめた結果、担当の候補が重なることがあります。候補を選ぶのか、相談するのか、依頼を分けるのかを区別します。

  • 優先する条件を聞く 条件が重なったときに、どの条件を担当の決め手にするかを記録します。
  • 相談が必要な場面を聞く 条件では選べず相談する場面と、相談後に担当を確定する役割を押さえます。
  • 分けて渡す範囲を聞く 依頼を分ける場合は、それぞれの担当範囲と依頼全体を確認する役割を残します。

担当の候補が重なる場合の表

場面確かめること注意
条件を優先する重なった条件のうち、何を決め手にするかを聞きます。仕事の処理順ではなく、担当を選ぶ条件を扱います。
相談して決める相談が必要になる条件と、確定する役割を聞きます。相談の参加者全員が担当になるとは限りません。
分けて渡す作業の境界と、依頼全体を確認する役割を聞きます。同じ依頼を複数へ渡すだけでは分担が決まりません。
表は編集部作成の例です。候補が重なる理由と、その重なりを解消する扱いを対応させます。

該当する担当がいない依頼には別の扱いが必要だ

どの条件にも当てはまらない依頼を、通常の振り分けに押し込むと実態を見誤ります。保留・相談・仮の担当への受け渡しを分けて整理します。

  • 保留の理由を分ける 情報が足りない場合と、内容は分かるが担当が決まらない場合を分けます。
  • 判断を求める先を聞く 通常の条件で決まらない依頼について、誰が担当を決めるかを押さえます。
  • 仮の担当の範囲を聞く 仮に渡す先が行う作業と、正式な担当を決め直す条件を記録します。

該当する担当がいない場合の表

扱い確かめること注意
保留する保留の理由と、判断を再開できる条件を聞きます。情報不足と、担当の区分にない依頼を分けます。
判断を求める担当を決める人と、その人に渡す情報を聞きます。相談先が正式な担当になったかを確認してから記録します。
仮に渡す仮の担当の作業範囲と、正式に決める条件を聞きます。仮の受け渡しを担当の確定と扱いません。
表は編集部作成の例です。担当が未確定の間も、依頼の状況を誰が確認するかを残します。

最初に決めた担当が最後まで担当するとは限らない

担当を決めた後に、新しい情報や受け持ちの状況によって変更することがあります。最初の条件とは分けて、変更のきっかけと決め直し方を聞きます。

  • 内容が判明した後を見る 追加で分かった内容によって、最初の分類や担当が変わる場面を記録します。
  • 受け持ちの状況を見る 不在や現在の受け持ち状況による変更を、担当者の能力評価と混ぜずに聞きます。
  • 相手先の希望を分ける 担当変更の希望が出た場合に、変更を認める条件と決める役割を押さえます。

担当を変更する場面の表

場面聞くこと注意
内容が分かった後追加情報と、担当を決め直した理由を聞きます。当初の情報不足か、依頼内容の変更かを分けます。
担当の都合不在や受け持ち状況による変更の条件を聞きます。一時的な代行と、担当そのものの変更を分けます。
相手先の希望希望を受けて変更する条件と、決める役割を聞きます。希望が出ればいつでも変更するとは限りません。
表は編集部作成の例です。変更前後の担当に加え、変更理由と担当を決め直した人の役割を残します。

基準の文書が同じでも担当の決め方が同じとは限らない

同じ条件を使っていても、言葉の解釈や例外の扱いが異なる場合があります。同じ依頼情報をもとに、判断が分かれる箇所を比べます。

  • 同じ情報で比べる 判断時に見ていた情報を合わせてから、担当を選ぶ根拠の違いを整理します。
  • 代理の判断を分ける 代理者が同じ条件で決められる範囲と、通常の決定者による確認を待つ範囲を聞き取ります。
  • 解釈が分かれる点を残す 基準の言葉がどの内容を指すかを比べ、合意していない点を記録します。

人による判断の違いを調べる表

確かめること方法注意
複数人の判断同じ依頼情報に対する担当と、その根拠を比べます。結果の違いが情報の違いによるものかも見ます。
代理での判断代理で決める範囲と、確認が必要な場面を比べます。代理の決定が仮の扱いかを分けます。
基準の解釈同じ条件に含める依頼と、含めない依頼を比べます。決め方の違いを能力の優劣として扱いません。
表は編集部作成の例です。違いが残る条件は、共通の基準として確定した扱いにしません。

条件を書き出せても担当を自動で決められるとは限らない

情報の読み取りや例外の扱いに判断が残るなら、条件の記録だけでは自動化を約束できません。提案する商品の仕様と照らし、支援する作業を分けます。

  • 情報の整理を分ける 判断に使う情報を集める作業と、記述の意味を読み取る作業を区別します。
  • 条件の判定を分ける 条件への当てはめが可能かを確認し、候補の提示と担当の確定を分けます。
  • 人が決める場面を残す 候補が複数になる場合、候補が出ない場合、決定者の間で基準が一致しない場合を整理し、人の確認が必要な範囲を示します。

商品と人の役割を分ける表

区分扱い注意
情報の整理必要な情報を表示・記録できるか仕様で確かめます。情報を表示できても、その意味を判断できるとは限りません。
条件の当てはめ記録した条件を使って候補を示せるか確かめます。候補を示すことと、担当を確定することを分けます。
最終の判断人の確認が必要な場面と、確定する役割を明記します。例外や変更まで商品で扱えると推測しません。
表は編集部作成の例です。確認できていない機能は提案の前提にせず、未確認として残します。

振り分けの記録には条件と判断の根拠が必要だ

担当名だけを残しても、別の依頼で同じ決め方ができるかは分かりません。対象の仕事から変更までを対応させ、確認済みの内容と推測を分けます。

  • 判断の経緯を残す 見ていた情報、当てはめた条件、決まった担当を対応させて記録します。
  • 確認元を残す 説明した人・参照した文書・確認した時点を残し、後から照合できるようにします。
  • 未確認の点を明記する 判断が分かれた条件や推測は、確認済みの基準と区別して記録します。

聞き取った内容の記録表

記録項目書くこと理由
仕事対象の依頼と、対象に含めない依頼を書きます。別の仕事の基準との混同を防げます。
決める人担当を決める役割と、確定する時点を書きます。誰のどの判断を記録したかが分かります。
見ている情報判断に使った項目と、不足時に補う情報を書きます。担当を決める前提が分かります。
条件担当の区分と条件の組み合わせ、人による違いを書きます。共通の基準と、合意していない点を分けられます。
例外の扱い複数に該当する場合と、該当しない場合の扱いを書きます。条件だけでは担当が決まらない場面を参照できます。
変更変更のきっかけ、変更後の担当、担当を決め直した人の役割を書きます。最初の振り分けとの違いが分かります。
表は編集部作成の例です。各項目に確認元と確認時点を添え、未確認の内容を明示します。

振り分けの確認表に確認状況を記すと、提案前の不足が分かる

通常の条件だけでなく、例外・変更・人による違いまで記入します。分からない欄は未確認と書き、確認する相手や資料を残します。

  • 対象の仕事ごとに書く 異なる仕事の条件が混ざらないように、対象の依頼を明記して使います。
  • 例外まで記入する 経験がない場合と、扱いが決まっていない場合を分けて残します。
  • 提案の前提を見直す 商品の仕様で確認できた支援範囲と、人の判断が残る場面を照合します。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認項目記入欄確認項目記入欄
振り分ける仕事対象の依頼と範囲を書く。決める人と時点決める役割と確定する時点を書く。
見ている情報判断に使う情報と、不足時の扱いを書く。担当を決める条件担当の区分と条件の組み合わせを書く。
複数に当てはまる優先する条件・相談・分担の扱いを書く。当てはまらない場合保留・判断を求める先・仮の担当を書く。
決めた後の変更変更のきっかけと、決め直す役割を書く。人による違い共通の条件と判断が分かれる箇所を書く。
商品の支援範囲仕様で確認した範囲と、人が決める範囲を書く。未確認点と記録先未確認事項・確認先・記録の保存先を書く。
表は編集部作成の例です。別紙に詳しく記録した場合は、この表から参照できるように記録先を記入します。