定例の仕事の始まりには、人と条件の確認が要る
定例の仕事でも、毎回の依頼を受けて始めるのか、あらかじめ決めた条件に従って始めるのかは仕事ごとに違います。始める人と条件、前回から引き継ぐ内容をたどります。
- 始まりを捉える 誰がどの仕事を始め、何をきっかけに着手するのかを聞き取ります。
- 前回との関係を分ける 引き継ぐ内容と決め直す内容を分け、回ごとの違いや見送る場合を整理します。
- 支援の範囲を見定める 記録の使い方を捉え、商品で支援できる作業と人が判断する部分を確認表に残します。
定例という説明だけでは、始める人が分かるとは限らない
定例という呼び名だけでは、仕事の範囲も着手の役割も分かりません。実際に行った回を取り上げ、最初の作業とそれを始めた人をたどります。
- 対象の仕事を区切る 仕事の名称だけでなく、何を始めて何を届ける仕事なのかを聞き取ります。
- 着手する人を特定する 仕事全体を受け持つ人と、実際に最初の作業へ着手する人を区別します。
- 誰のためかを捉える 成果を使う相手と用途を押さえ、毎回の依頼を受けて始めるのか、依頼がなくても始めるのかを聞き取ります。
仕事と始める人の整理
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| どの仕事か | 実際の回の最初の作業と成果をたどります。 | 同じ名称でも作業範囲が違う場合を分けます。 |
| 誰が始めるか | 最初に着手した人と役割を特定します。 | 仕事全体を受け持つ人が着手するとは限りません。 |
| 誰のためか | 成果を使う相手と用途を聞き取ります。 | 利用する相手と依頼する人を混同しません。 |
次の回の開始は、予定の日時を迎えただけでは決まるとは限らない
決まった時点が来ても、それだけで始める仕事とは限りません。前の回の完了や外からの合図との関係を、開始の条件として聞き分けます。
- 予定の日時を分ける 予定の日時を迎えたら始めるのか、ほかの条件がそろうまで待つのかを整理します。
- 前の回との関係を見る 前回の完了をきっかけに次回の予定が決まるのか、前回の完了とは関係なく予定が決まるのかを分けます。
- 合図の意味を捉える 外から届く合図が開始を決めるのか、すでに決まった開始を知らせるだけなのかを聞き取ります。
次の回が始まる条件の整理
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 予定の日時 | 予定の日時のほかに、何がそろえば始めるのかを聞きます。 | 予定と実際の開始を同じものとしません。 |
| 前の回の完了 | 完了によって次の回が始まるか | 前回が未完了の場合も聞き分けます。 |
| 外からの合図 | 何を受け取ると開始が決まるか | 条件を満たす合図と単なる連絡を分けます。 |
開始条件を満たしても始める人が知るとは限らない
開始条件が満たされることと、その事実を知ることは別です。始める人に情報が届くまでをたどると、知らせる役割の有無が分かります。
- 自分で気づく根拠を見る 何を見て開始条件が満たされたと分かるのか、実際の行動に沿って聞き取ります。
- 知らせる役割を捉える 誰が何を受けて知らせるのかと、その知らせを誰が受け取るのかを押さえます。
- 記録を見る場面を捉える 開始を示す記録の所在だけでなく、始める人がそれを見るきっかけまで聞き取ります。
始まりを知る経路の整理
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 自分で気づく | 何を見て開始を知るか | 覚えているだけの場合はその旨を残します。 |
| 誰かが知らせる | 誰が誰に、何をきっかけに開始の条件がそろったと知らせるのかを聞きます。 | 連絡する人と開始を決める人を分けます。 |
| 記録で分かる | 着手する人が、開始を示す記録をどの場面で見るのかを聞きます。 | 記録があっても読まれるとは限りません。 |
前回と同じ内容でもそのまま使えるとは限らない
今回の内容が前回と同じでも、決め方まで同じとは限りません。そのまま引き継いだのか、確認や判断を経て同じ内容になったのかを分けて聞きます。
- そのまま使う内容を分ける 前回から引き継ぐ項目と、引き継いでよいとされる条件を聞き取ります。
- 決め直す内容を分ける 毎回新しく決める項目と、その判断に使う今回の情報を押さえます。
- 確認後に使う内容を分ける 前回の内容を見直してから使う項目は、無条件に引き継ぐ項目と分けて記録します。
前回の内容の扱いの整理
| 区分 | 見分け方 | 扱い |
|---|---|---|
| 引き継ぐ | 今回の判断を挟まず前回の内容を使います。 | 引き継ぐ項目と適用条件を記録します。 |
| 新しく決める | 今回の情報を基に内容を決めます。 | 必要な情報と決める人を記録します。 |
| 確認して決める | 前回の内容が今回も使えるか見直します。 | 見直す箇所と判断の根拠を記録します。 |
回ごとに内容が変わる場合は、決める人と根拠の確認が要る
同じ定例の仕事でも、対象や作業内容が回ごとに変わることがあります。変わった箇所から判断の根拠と伝わり方をたどり、決め方を捉えます。
- 変わる箇所を絞る 内容が異なる回を比べ、何が変わり、その違いがどの情報から生じたのかを聞き取ります。
- 決める役割を捉える 決まった基準で選ぶ部分と、その場で人が判断する部分を分けます。
- 決定の伝わり方を見る 決めた内容が始める人にどう届き、どの内容を採用したと分かるのかをたどります。
回ごとに変わる内容の決め方
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 違いが出る箇所 | どの項目が、何の情報に基づいて変わるのかを聞きます。 | 違いがない回だけで決め方を推測しません。 |
| 決める人 | 誰が何を根拠に変更を決めるのかを聞きます。 | 提案する人と決定する人を分けます。 |
| 内容の伝え方 | 誰にどの経路で伝え、決めた内容をどう見分けるのかを聞きます。 | 変更前の内容との区別も聞き取ります。 |
今回を飛ばしても次の回まで止めるとは限らない
今回だけ見送る場合と、定例の仕事そのものを止める場合では、次の開始の扱いが違います。実施しない判断に加え、その後をどう扱うかまで聞き取ります。
- 今回だけの見送りを分ける 飛ばす条件と判断する人を押さえ、見送った内容を次の回へ持ち越すかも聞き取ります。
- 継続を止める判断を見る 今回の中止なのか、以後の開始も止めるのかを分け、判断が伝わる相手を押さえます。
- 再開の扱いを捉える 何をもって再開し、誰が始めるのかを聞き取ります。停止前の内容を使うかも分けます。
飛ばす場合と止める場合の整理
| 場面 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 今回を飛ばす | 誰がどの条件で今回を見送り、何を次回へ持ち越すのかを聞きます。 | 次の回も見送るとは限りません。 |
| 継続を止める | 誰がどの範囲で止めると決め、誰に伝えるのかを聞きます。 | 今回だけの中止と区別します。 |
| 再開する | 誰がどの条件で再開し、停止前のどの内容を使うのかを聞きます。 | 停止前の内容を使えると決めつけません。 |
開始予定があっても未着手に気づけるとは限らない
始まるはずの回が始まらなかった場合に絞って、気づき方を聞き取ります。意図した見送りとの区別と、気づいた後の着手判断までをたどります。
- 気づく人を特定する 始まっていないと最初に分かる人を押さえます。始める人自身とは限りません。
- 気づく場面をたどる 開始予定と何を照らして未着手と分かるのか、見送りの記録も含めて聞き取ります。
- 気づいた後を追う その回を始めるのか見送るのか、誰が判断し、始める人へどう伝えるのかを捉えます。
始まらなかった回の把握と扱い
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 気づく人 | 誰がどの業務の中で、未着手に気づくのかを聞きます。 | 始める人と同じとは限りません。 |
| 気づく場面 | 開始の予定と、どの事実や記録を照らして気づくのかを聞きます。 | 意図した見送りと区別します。 |
| 気づいた後 | 誰が着手か見送りかを決め、誰に伝えるのかを聞きます。 | 気づいた人が決めるとは限りません。 |
前回の記録があっても次回に使えるとは限らない
記録の有無だけでは、次の回で何を参照できるかは分かりません。どの回の記録かを見分ける方法と、次の開始時に使う内容を聞き取ります。
- 残している内容を見る 開始の判断、今回の変更、見送りの理由など、実際に残している内容を押さえます。
- 前回との対応をたどる 今回がどの回を引き継いだのか、参照した記録と今回の記録の関係を聞き取ります。
- 次回で使う場面を見る 次の開始時に誰が何を読み、引継ぎや判断に使っているのかを捉えます。
次の回で使う記録の整理
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 記録する内容 | 開始の判断、変更、見送りについて何を記録するのかを聞きます。 | 残していない内容も区別します。 |
| 前回との対応 | どの回の記録かをどう見分け、参照元をどうたどるのかを聞きます。 | 飛ばした回と実施した回を混同しません。 |
| 次回で使う場面 | 誰が、どの場面で、記録のどの内容を使うのかを聞きます。 | 保管しているだけか実際に使うかを分けます。 |
開始を支援する商品でも、着手の判断まで扱えるとは限らない
予定や記録を扱えることと、始めるべきかを判断できることは別です。聞き取った作業を商品の確認済みの機能と照らし、人に残る判断を分けます。
- 参照する作業を照らす 開始時に見る予定と前回の記録について、必要な情報を商品で参照できるか確認します。
- 記録する作業を照らす 回の見分け方や残す内容を、商品の記録機能で扱えるか確認します。
- 人が決める部分を残す 着手、見送り、内容変更の判断は、商品が担うと推測せず、判断する人を明記します。
商品の機能と人の判断の整理
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 予定と記録の参照 | 必要な情報と確認済みの機能を照らします。 | 情報を見られるだけで着手できるとは限りません。 |
| 回ごとの記録 | 残す内容と回の区別を扱えるか見ます。 | 未確認の機能を支援範囲に含めません。 |
| 始める判断 | 判断する人と必要な根拠を残します。 | 見送りや変更の判断も分けて記します。 |
確認表には、開始の根拠と未確認の点が要る
聞き取った内容を、対象の仕事ごとに確認表へ記入します。説明で分かったことと記録で確認できたことを区別し、不明な点は未確認として残します。
- 開始までを記入する 仕事、始める人、開始条件、始まりを知る方法を記し、着手までの関係を整理します。
- 回をまたぐ扱いを記す 引継ぎ、変更、見送り、未着手の扱いと、次の回で使う記録を記入します。
- 未確認を分けて残す 支援できる作業と人の判断を分け、未確認の点には確認相手と記録先を添えます。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 確認項目 | 記入欄 | 確認項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 仕事と始める人 | 仕事:/始める人:/誰のため: | 始まる条件 | 条件:/組合せ: |
| 始まりを知る方法 | 知る方法:/知らせる人: | 引き継ぐ内容と新しく決める内容 | 引き継ぐ:/新しく決める:/確認して決める: |
| 回ごとの違い | 変わる箇所:/決める人:/伝え方: | 飛ばす・止める場合の扱い | 条件:/判断する人:/再開の扱い: |
| 未着手の気づき方 | 気づく人:/場面:/気づいた後: | 記録の残し方 | 内容:/前回との対応:/次回の用途: |
| 支援できる範囲 | 商品で支援:/人が判断: | 未確認の点と記録先 | 未確認:/確認相手:/記録先: |
