急ぎの依頼だけで仕事の順番が決まるとは限らない
急ぎの仕事が入ると予定が変わる、という説明だけでは判断の理由は分かりません。実際に仕事を選んだ場面から、順番が決まる事情を聞き取ります。
- 判断した場面を選ぶ 誰が、どの仕事の間で順番を決めたのかを聞き、聞き取る場面を絞ります。
- 理由を具体的に捉える 急ぐ事情と後に延ばす影響から、判断の理由を聞く観点を絞ります。
- 次に確認する点を残す 普段の決まりと今回の判断を分け、記録する内容と未確認の点を残します。
仕事の順番を決める人は作業する人とは限らない
作業を担う人と、先に進める仕事を決める人は同じとは限りません。判断する人と、優先順位を比べた仕事を対応させて聞き取ります。
- 決定者を特定する 順番を提案した人と、最終的に決めた人を分けて記録します。
- 競合する仕事を絞る 抱えている仕事のうち、同じ場面で先に進める候補になった仕事を特定します。
- 両立できない理由を聞く 同じ人の作業や共通の設備など、同時に進められない理由を確認します。
判断する人と競合する仕事の整理
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 順番を決める人 | 提案から決定までの関与をたどります。 | 作業する人を決定者とみなしません。 |
| 競合する仕事 | 同じ場面で着手の候補に挙がった仕事を拾います。 | 抱えている仕事をすべて競合扱いにしません。 |
| 両立できない理由 | 作業に必要な人や設備の重なりを聞きます。 | 忙しいという説明だけで理由を決めません。 |
順番を選んだ理由は、判断した時点の情報と後の情報で分かれる
終わってから分かった事情を含めると、当時の判断を読み違えます。先に進めた仕事と後に延ばした仕事を、判断時点の情報で比べます。
- 選んだ仕事を対にする 先に進めた仕事と、そのために後に延ばした仕事を同じ場面として記録します。
- 当時の情報に戻る 順番を決めたときに分かっていた事情と、決定後に判明した事情を分けます。
- 選択と理由を結ぶ 各仕事の説明だけで終えず、どの事情が先に進める決め手になったかを聞き取ります。
判断した場面の聞き取り方
| 聞くこと | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 先に進めた仕事 | 選ばれた仕事と、そのときの理由を対応させます。 | 重要な仕事だったという説明だけで終えません。 |
| 後に延ばした仕事 | 先に進める候補だった仕事のうち後に延ばした仕事と、延ばした理由を聞きます。 | 不要な仕事だったと解釈しません。 |
| 当時の情報 | 決めた人が判断した時点で知っていた情報と、決めた後に知った情報を分けます。 | 結果を知った後の説明を混ぜません。 |
急ぎという言葉の背景は、業務上の必要性とは限らない
急ぎには、早く終えてほしい希望と、遅れると支障が出る事情が含まれます。伝えた人、必要な完了時点、その根拠を分けて聞き取ります。
- 伝えた人をたどる 急ぐ必要を伝えた人と、その根拠を把握している人を確認します。
- 遅れの影響を具体化する 遅れると進まなくなる作業や、守れなくなる約束を聞き取ります。
- 希望と必要性を分ける 早い完了への希望と、特定の作業に間に合わせる必要性を分けて残します。
急ぎが指す事情の整理
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 伝達の経緯 | 誰が急ぐ必要を伝え、何を根拠にしたかを聞きます。 | 伝言した人を根拠の確認先と決めつけません。 |
| 完了への希望 | 早い完了を望む理由と、遅れた場合の支障を聞きます。 | 希望だから軽いと判断しません。 |
| 業務上の必要性 | 必要な完了時点と、その後に控える作業を聞きます。 | 急ぎという表現だけで必要性を認定しません。 |
後に延ばした仕事に影響がないとは限らない
先に進めた理由だけでは、判断に伴う影響を把握できません。後に延ばした仕事を待つ人と、その先で止まる作業までたどります。
- 待っている人を捉える 結果や完了の連絡を待つ人と、待っているものを記録します。
- 止まる作業をたどる 後に延ばした仕事が終わらないことで、着手や完了ができない作業を聞き取ります。
- 不明な影響を残す 影響がないと確認できた部分と、まだ把握できていない部分を分けます。
後に延ばした仕事への影響
| 確かめること | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 待っている人 | 誰が何を受け取るのを待っているかを聞きます。 | 依頼した人だけが待つとは限りません。 |
| 進まない作業 | 完了を待つ作業と、止まる箇所を聞きます。 | 影響の大きさを営業側で補いません。 |
| 分からない影響 | 把握できていない範囲と、確認できる人を聞きます。 | 不明を影響なしとして記録しません。 |
先に着手した仕事が最優先の仕事とは限らない
優先したい仕事でも、必要な情報や承認を待っている場合があります。先に始めた順番から、重要と考えている順番を推測しないようにします。
- 優先したい仕事を聞く 着手した順番とは別に、先に進めたいと考えていた仕事と理由を記録します。
- 着手条件を見分ける 必要な情報や承認の有無を聞き、着手できる状態だったかを確認します。
- 準備待ちを分けて残す 優先度を下げた仕事と、優先したいまま準備を待つ仕事を区別します。
優先したい仕事と着手できる仕事の区別
| 区分 | 見分け方 | 扱い |
|---|---|---|
| 準備が整っている | 必要な情報や承認があり、作業を始められます。 | 着手可能と記録し、優先する理由は別に残します。 |
| 準備を待っている | 足りないものが分かり、到着や承認を待っています。 | 不足するものと、優先したい意向を併記します。 |
| 着手条件が不明 | 始められない理由や、必要な準備が分かっていません。 | 着手可否を断定せず、確認先を残します。 |
新しい依頼が入っても順番が変わるとは限らない
新しい依頼が届いたことと、先に進めると決めたことを分けます。順番を変えた場面から、変更の条件と判断できる人を聞き取ります。
- 変更のきっかけを聞く 新しい依頼のどの事情を知ったことで、もとの順番を変えたのかをたどります。
- 進行中の仕事を捉える 進行中の作業を中断したのか、次に着手する仕事だけを変えたのかを分けます。
- 変更できる人を特定する 変更を求めた人と、変更を認めた人を記録し、承認が必要な範囲を聞き取ります。
新しい依頼による変更の聞き取り方
| 聞くこと | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 変更した条件 | もとの順番を決めた理由と、新しい依頼を受けて順番を変えた理由を比較します。 | 新しい依頼を常に優先すると一般化しません。 |
| 中断の有無 | 進行中の作業と、次に予定していた作業を分けます。 | 着手順の変更を作業の中断と混同しません。 |
| 変更を認める人 | 変更の提案から承認までの経緯を聞きます。 | 通常の決定者と同じだと決めつけません。 |
優先する理由が競合した場面では、決め手が残るとは限らない
別々の理由で先に進めたい仕事が並ぶと、理由の一覧だけでは決め方が分かりません。最終的な選択と、重視した条件を結び付けて聞き取ります。
- 両方の理由を残す 選ばれた仕事だけでなく、後に延ばした仕事を優先したかった理由も記録します。
- 最終判断をたどる 意見を出した人と最終的に決めた人を分け、決定に至る経緯を聞き取ります。
- 重視した条件を聞く 影響の範囲や約束の内容など、実際に選択の決め手となった条件を残します。
優先する理由が競合した場面
| 場面 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 異なる理由が並ぶ | 各仕事を先に進めたい理由と、選んだ根拠を聞きます。 | 営業側で理由の強弱を採点しません。 |
| 判断が分かれる | 意見が分かれた点と、最終的に決めた人を聞きます。 | 立場が上の人の意向だけで説明しません。 |
| 条件で選ぶ | 比較した条件のうち、何を重視したかを聞きます。 | 今回の決め手を共通の基準とみなしません。 |
その場で選んだ理由が普段の決まりとは限らない
実際の判断が聞けても、そのまま次の仕事に当てはまるとは限りません。普段の決まりが今回も使われたかを確かめ、違う判断をした場合はその理由を分けます。
- 決まりの範囲を聞く どの仕事や条件に当てはまる決まりなのかを聞き、適用する範囲を残します。
- 今回の違いを捉える 普段と違う事情があった場合は、その事情と判断を変えた理由を対応させます。
- 共通の判断と分ける その場の判断しか分からない内容は、普段から使う基準として書かないようにします。
決まりと個別判断の区別
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 普段の決まり | 当てはまる仕事と条件を添えて記録します。 | すべての仕事に適用すると広げません。 |
| 今回だけの判断 | 普段と違った事情と、変更した理由を残します。 | 次も同じ判断になると扱いません。 |
| 区別が未確認 | 共通か個別かを確認する相手を残します。 | 決まりがないと断定しません。 |
場面と理由を対にして記録すれば、別の判断との違いが分かる
人や理由だけを抜き出すと、別の場面の説明が混ざります。同じ判断に関する内容をまとめ、確認できたことと不明なことを分けて残します。
- 場面ごとに記録する 決めた人、競合した仕事、選んだ理由を同じ場面に対応させます。
- 発言と推測を分ける 聞き取った説明と営業側の推測を区別し、説明した人も残します。
- 未確認の点を残す 不明な事情を空欄のままにせず、確認する内容と確認先を記録します。
優先順位の判断を残す記録項目
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 判断した場面 | 依頼が重なった状況と、当時分かっていた情報を書きます。 | 決定後に判明した事情との混同を防げます。 |
| 決める人 | 提案した人、決定した人、説明した人を書きます。 | 判断者と情報の確認先を区別できます。 |
| 競合する仕事 | 先に進めた仕事と後に延ばした仕事を書きます。 | 何と何を比べた判断かが分かります。 |
| 急ぎの事情 | 伝えた人、必要な完了時点、遅れの影響を書きます。 | 急ぎという言葉の根拠を残せます。 |
| 後に延ばす影響 | 待つ人、止まる作業、分からない影響を書きます。 | 先に進めた仕事以外への影響も追えます。 |
| 決め方 | 決め手、変更条件、普段との違いを書きます。 | 今回の選択と普段の決まりを分けて読めます。 |
未確認の点と確認先を残せば、次の商談で聞くことが分かる
聞き取れた説明を判断した場面ごとに記入します。分からない項目には確認先を残し、次に聞く内容を具体的にします。
- 同じ場面で埋める 別の依頼や別の判断を混ぜず、取り上げた場面について記入します。
- 不明な点を明示する 説明を聞けていない項目は未確認とし、確認する相手も書きます。
- 記録先を明らかにする 詳しい説明を記録した場所を添え、判断の根拠を後から確認できるようにします。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 確認項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 決定者と競合仕事 | 順番を決める人:/競合する仕事:/同時に進められない理由: |
| 判断場面と理由 | 順番を決めた場面と理由:/急ぎが指す事情:/判断時点の情報: |
| 影響と着手条件 | 後に延ばす仕事への影響:/優先したい仕事:/着手できる仕事と条件: |
| 変更と理由の競合 | 順番が変わる条件と承認する人:/優先する理由が競合したときの決め方: |
| 普段と今回の判断 | 普段の決まりと当てはまる範囲:/その場だけの判断と理由: |
| 未確認と記録先 | 未確認の点:/確認する相手:/説明した人:/詳しい記録の場所: |
