必要な数量は計算の決まりだけで決まるとは限らない
計算方法が分かっても、結果をそのまま作業に使っているとは限りません。使う値から作業前の調整までをたどり、商品で支援できる範囲を整理します。
- 計算の対象を決める 何の数量を、どの仕事の前に、誰の求めで計算しているかを整理します。
- 判断の所在を捉える 計算に使う値と決まりを、人が加える調整や計算を省く判断と分けて記録します。
- 支援する範囲を決める 商品の仕様と照らし、支援できる作業と人の判断が残る作業を分けます。
聞き取る計算は、対象の数量と使う場面で分かれる
必要量という呼び方だけでは、何を計算しているかは分かりません。実際の仕事を取り上げ、計算の対象と、その数量が必要になる場面を特定します。
- 計算の対象を絞る 材料の使用量や配置する人数など、計算によって決めている対象を記録します。
- 仕事の前後をたどる どの仕事を始めるための計算かを整理し、結果が必要になる場面を記録します。
- 求めた人を分ける 数量の算出を求めた人と計算する人を分け、何を決めるための依頼かを整理します。
計算の対象と場面を特定する型
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 何の数量か | 計算で決める対象を記録します。 | 必要量という呼び方だけで終えません。 |
| どの仕事の前か | 結果が必要になる仕事を記録します。 | 同じ数量でも使う場面を分けます。 |
| 誰の求めか | 依頼した人と依頼の目的を記録します。 | 依頼した人と計算する人を混同しません。 |
一つの計算に使う値でも、出どころは同じとは限らない
計算に使う値は、記録から取る場合も、その都度受け取る場合もあります。値ごとに入手経路をたどり、計算に使える状態になるまでを整理します。
- 値ごとに経路をたどる 使う値を列挙し、どの記録や連絡から取り出しているかを対応させます。
- 見込みの使用を分ける まだ決まっていない値を見込みで補う場合は、誰の判断で採用するかを記録します。
- 値がない場合を残す 必要な値が届かない場合に、計算を待つのか、別の値で進めるのかを記録します。
計算に使う値の入手経路を整理する型
| 出どころ | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 記録 | 参照する記録と取り出す値を特定します。 | 記録の名称だけで終えません。 |
| 相手先からの連絡 | 受け取る値と計算する人への渡し方を整理します。 | 連絡が届く前の扱いも残します。 |
| 担当者の見込み | 見込みを使う場面と採用を決める人を特定します。 | 確定した値と分けて記録します。 |
文書の手順が実際の計算と同じとは限らない
手順が文書になっていても、実際には別の順序や条件で計算している場合があります。実際の計算をたどり、共通の決まりと人による違いを分けます。
- 計算の順序をたどる どの値にどの計算を行うかを順に確認し、条件によって手順が変わる箇所を記録します。
- 手順の違いを分ける 人による違いがある場合は、条件の違いなのか、独自の手順なのかを整理します。
- 文書と実務を比べる 文書にない処理や使われていない手順を残し、現在の決まりを誰が説明できるかを記録します。
計算の決まりを把握する型
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 決まった手順 | 処理の順序と条件による分岐をたどります。 | 手順名だけで理解したと判断しません。 |
| 人による違い | 異なる処理と、それを使う条件を記録します。 | 違いをすぐに誤りと扱いません。 |
| 文書の有無 | 参照する文書と実際の処理を比べます。 | 文書があるだけで共通の運用と判断しません。 |
計算後の数量が、そのまま使われるとは限らない
計算した数量に、不足に備えた上乗せや、経験に基づく調整を加えてから使う場合があります。調整前後を分け、変更の理由と、その変更を決める人を記録します。
- 調整前後を分ける 計算で出た数量と実際に採用した数量を分け、どの段階で変更したかを記録します。
- 調整の理由を残す 不足への備えや作業上の都合など、何に対応するための変更かを整理します。
- 決まりと判断を分ける 条件が決まっている調整と、その都度考える調整を分け、判断する人を記録します。
調整の理由と判断を整理する型
| 調整 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 余裕を持たせる | 備える事態と余裕を加える条件を記録します。 | 常に同じ調整をするとは限りません。 |
| 切り上げる | 切り上げる段階と適用する決まりを記録します。 | 計算途中と最後の処理を分けます。 |
| 経験で直す | 変更の根拠となる経験と判断する人を記録します。 | 経験による判断を共通の決まりと扱いません。 |
どの結果を使うかは、計算する人と時点で分かれる
同じ手順でも、計算する時点によって使える値が変わる場合があります。計算を始める条件と計算し直す条件を分け、どの結果を作業に使うかまで整理します。
- 役割を分ける 計算を行う人と、結果を採用する人を分け、不在時の扱いも記録します。
- 開始の条件を残す 依頼の受領や必要な値の到着など、何をきっかけに計算を始めるかを記録します。
- 再計算の条件を残す 値や仕事の条件が変わった際に、誰が再計算を決め、結果を差し替えるかを整理します。
計算の担当と実行時点を整理する型
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 誰が計算するか | 計算する人と採用を決める人を記録します。 | 同じ人が担うと決めつけません。 |
| いつ計算するか | 開始のきっかけと結果が必要な時点を記録します。 | 定期的な計算だけを対象にしません。 |
| 計算し直す場面 | 再計算の条件と結果の差し替え方を記録します。 | 再計算前の結果が使われる場面も残します。 |
数量に過不足があっても、計算の誤りとは限らない
数量が余ったり不足したりしても、計算後に仕事の条件が変わった可能性があります。その場の対応と、原因を調べて次回の計算方法を見直すかどうかを分けます。
- 比較する数量を分ける 計算結果、調整後に採用した数量、実際に必要だった数量のどこに差が出たかを整理します。
- その場の対応を残す 余りや不足が分かった後に、誰がどの作業を変更するかを記録します。
- 次の計算への反映を見る 原因を調べる条件と、使う値や計算の決まりを変更する判断を分けて記録します。
過不足が生じた後の扱いを整理する型
| 場面 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 多かった場合 | 余った数量への対応と次回の変更を記録します。 | 余った分をそのまま次回から減らすと考えません。 |
| 少なかった場合 | 不足を補う対応と再計算の有無を記録します。 | 追加の手配と計算方法の変更を分けます。 |
| 原因を調べる場合 | 調べる条件と計算の変更を決める人を記録します。 | 計算後の条件変更も対象に含めます。 |
計算結果がそのまま作業の数量になるとは限らない
計算が終わっても、確認や承認を経てから作業に使う場合があります。結果を受け取る人から作業の開始までをたどり、数量を決め直す箇所を整理します。
- 使う作業を特定する 計算結果が手配、指示、確認のどこで使われるかを記録します。
- 採用の判断を残す 結果を受け取った後に、その数量で進めるかを誰が判断するかを整理します。
- 変更の伝え方を残す 採用する数量が変わった場合に、作業する人へ変更を伝える手順を記録します。
計算結果から作業までをたどる型
| 作業 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 手配 | 計算結果から手配する数量を決める過程をたどります。 | 計算結果と手配する数量を混同しません。 |
| 指示 | 採用した数量を誰が作業する人へ伝えるかを記録します。 | 伝達後に変更する場合も含めます。 |
| 確認 | 結果を使う前の確認内容と保留する条件を記録します。 | 確認が済む前に作業が始まる場合も残します。 |
数量を決めるたびに計算しているとは限らない
前回の数量を使ったり、急ぎのため計算を省いたりする場合があります。通常の手順だけでなく、省略を認める条件と、その後の扱いを記録します。
- 省く処理を特定する 計算全体を省くのか、手順の一部を省くのかを分け、代わりに何で数量を決めるかを残します。
- 認める条件を残す 前回の数量を使える条件や、計算を省いてよいと判断する人を記録します。
- 省略後の扱いを残す 後から計算や確認を行うのか、省いたまま作業を終えるのかを整理します。
計算を省く場合を整理する型
| 場面 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 前回と同じ場合 | 前回の数量を使える条件と使えない条件を記録します。 | 仕事の名称が同じだけで同条件と扱いません。 |
| 担当者が判断する | 省略を認める範囲と数量の決め方を記録します。 | 個人の判断と共通の決まりを分けます。 |
| 急ぎの場合 | 省く処理と後から行う計算や確認を記録します。 | 急ぎでも省けない処理を残します。 |
商品で支援できる範囲は、計算の可否だけで決まるとは限らない
計算ができても、値の参照や調整の判断まで支援できるとは限りません。聞き取った作業を商品の仕様と照らし、対応できる範囲と未確認の範囲を分けます。
- 作業ごとに照合する 値の参照、計算、調整、作業への受け渡しに分け、必要な条件と商品の仕様を比べます。
- 判断の担当を残す 商品で処理できる箇所でも、条件の選択や結果の採用を誰が判断するかを記録します。
- 未確認を区別する 確認できた対応範囲と、仕様や運用の確認が必要な範囲を分けて記録します。
商品の支援と人の判断を分ける型
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 値の参照 | 必要な値を参照できる条件を仕様と照合します。 | 値を選ぶ判断まで任せられるとは限りません。 |
| 決まりに沿う計算 | 手順と条件による分岐への対応を確認します。 | 通常時の計算に対応できることだけを根拠に、例外の条件まで対応できるとは判断しません。 |
| 調整の判断 | 決まりで処理する調整と人が決める調整を分けます。 | 調整量を入力できても判断を代替できるとは限りません。 |
| 結果の受け渡し | 採用した数量を作業する人へ伝える方法と、商品の機能を照らします。 | 計算できるだけで作業まで完了すると考えません。 |
数量計算の確認表には、判断の記録も要る
確認表には、計算の手順だけでなく、調整や省略を認める条件も残します。数量と使う場面ごとに記入し、未確認の内容を後から追えるようにします。
- 場面ごとに記入する 同じ名称の数量でも、使う仕事や決め方が異なる場合は、別の確認表に記入します。
- 未確認の内容を残す 分からない欄には未確認と記し、確認する相手と記録の保存先を残します。
- 支援の境界を書き添える 各欄に商品で支援できる作業と人が決める内容を書き添え、未確認の仕様も残します。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 確認項目 | 記入欄 | 確認項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 計算する数量 | 計算する人と時点 | ||
| 計算する場面 | 計算結果・採用した数量・実際が合わなかったときの扱い | ||
| 使う値の出どころ | 結果を使う作業 | ||
| 計算の決まり | 省く場合の条件 | ||
| 人が加える調整 | 未確認の点と記録先 |
