教える仕事の支援範囲を決めるには、実践への対応の確認が要る
顧客に技能を教える仕事には、決まった説明と、受講者の実践を見て変える対応があります。その違いを聞き取り、提案する商品の支援範囲を考えます。
- 教える仕事を分ける 教える技能と人を特定し、説明する作業と実践を見る作業を分けます。
- 対応を変える理由を知る 受講者の経験や動作から何を読み取り、どこで教え方を変えるかを整理します。
- 提案する範囲を決める 記録と判断の扱いを確認表にまとめ、商品で支援する範囲を分けます。
同じ技能でも教える人と受講者で作業が違う
まず、顧客が自分で行うどの動作を教えているかを整理します。教える人と受講者の組み合わせまで押さえると、聞き取る作業を具体的に定められます。
- 教える技能を定める サービス全体の説明から、顧客が自分で動作を行う場面を取り出します。
- 教える人を押さえる 説明、手本の提示、実践の観察を誰が担うかを分けて記録します。
- 受講者を押さえる 誰が誰に教える場面かを確かめ、その組み合わせについて聞き取る作業の範囲を定めます。
技能と人を特定する整理表
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 教える技能 | 顧客が実際に行う動作と、その前後を整理します。 | サービス名だけで技能を特定しません。 |
| 教える人 | 説明、手本、観察を担う人を対応づけます。 | 窓口の人と教える人を同じとみなしません。 |
| 教わる人 | 誰がどの場面で実践するかを整理します。 | 申し込む人と受講者を分けて扱います。 |
説明する仕事と実践を見る仕事は変える内容が違う
決まった内容を伝える場面と、受講者の動作に応じて対応する場面を分けます。説明と観察の比重が変わる理由まで聞くと、共通に扱える作業が見えてきます。
- 説明する内容を分ける 受講者が変わっても同じ内容を伝える部分と、補足が変わる部分を整理します。
- 実践への対応を分ける 動作を見た後に、伝える内容や手の貸し方を変える作業を取り出します。
- 比重の理由を押さえる 説明と観察のどちらに重きを置くか、その理由を技能や受講者の状態と対応づけます。
説明と実践への対応を分ける表
| 区分 | 見分け方 | 扱い |
|---|---|---|
| 説明で伝える | 実践を見る前から伝える内容が決まっているかを見ます。 | 共通部分と変わる補足を分けます。 |
| 実践を見て対応 | 動作を見た後に対応が選ばれるかを見ます。 | 観察した内容と選んだ対応を組にします。 |
| 比重を決める | 説明や観察を増やす理由を確認します。 | 作業量だけでなく、変わる条件を残します。 |
受講者の経験は開始前の申告だけで分かるとは限らない
受講者が申告した経験と、指導者が実際の動作から確かめた技能の状態を分けて聞きます。予想と実際に違いがあった場合に、教える内容のどこを変えるかまで追います。
- 開始前の情報を押さえる 経験した内容と取り組んだ条件を、どのような方法で知るかを整理します。
- 動作で知る内容を分ける 実践を見て初めて分かることを、開始前に聞いた内容と分けて記録します。
- 教え方への影響を追う 経験の違いが、説明の補足、手本の見せ方、練習の内容のどこに及ぶかを押さえます。
経験を知る方法と使い道の整理表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 開始前に知る | 経験した内容と条件を知る方法を聞き取ります。 | 経験があることと、自分でできることを分けます。 |
| 実践で知る | どの動作から経験の違いを読み取るかを聞き取ります。 | 申告との違いを、申告の誤りと決めつけません。 |
| 教え方に使う | 経験によって変更する箇所を聞き取ります。 | 経験の情報を集めるだけで終えません。 |
手本の内容は見せる動作だけとは限らない
手本を見せる作業には、動作の選択、見せる順序、言葉による補足が含まれます。何を見せて何を言葉で伝えるかを分け、提示する内容を把握します。
- 見せる動作を押さえる 一連の動作のうち、全体を見せる部分と、取り出して見せる部分を整理します。
- 見せる順序を押さえる 動作を行う順序と、受講者に見せる順序を分け、順序を変える条件を聞き取ります。
- 言葉の補足を分ける 動作だけでは伝わらない判断や感覚を、どこで言葉にして伝えるかを整理します。
手本で伝える内容の整理表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 見せる動作 | 見せる範囲と、部分を取り出す理由を確認します。 | 技能全体をそのまま見せると決めつけません。 |
| 見せる順序 | 提示する順序と、それを変える条件を確認します。 | 実際に行う順序と混同しません。 |
| 言葉で伝える | 見せずに伝える内容と、補足する場面を確認します。 | 何を言葉で補い、どの場面で伝えるかを記録します。 |
実践からの読み取りには判断の根拠が必要だ
動作を見ているという説明だけでは、何を判断しているかは分かりません。見る箇所、できているとみなす根拠、判断できない場合の対応を分けて聞き取ります。
- 見る箇所を具体化する 実践のどの部分に注目し、動作の前後や途中の変化をどう見ているかを整理します。
- 判断の根拠を押さえる 観察した事実と、そこからできていると判断した理由を分けて残します。
- 分からない場合を残す 見えない箇所や判断が定まらない動作について、追加で確かめる内容を押さえます。
観察と判断を分ける整理表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 見る箇所 | 注目する動作と、見る位置や場面を聞き取ります。 | 動作の結果だけに絞りません。 |
| 判断の基準 | できていると判断する動作の状態を聞き取ります。 | 見えた事実と、その解釈を分けます。 |
| 読み取れない | 追加の観察や受講者への確認の扱いを聞き取ります。 | 読み取れない状態を、できていない状態と混同しません。 |
手を貸す場面の把握には、待つ理由の確認が要る
手を貸した場面だけでは、介入する境目を把握できません。同じように見える動作でも、手を貸す場合と待つ場合を分け、その判断を担う人まで確認します。
- 手を貸す条件を押さえる 何を見て手を貸すと決め、どこまで補うかを、観察した状態と対応づけます。
- 待つ理由を押さえる 手を貸さずに見守る条件と、待つ間に何を見ているかを聞き取ります。
- 判断する人を押さえる その場で決める人と、迷ったときに相談する相手を分けて記録します。
手を貸す場合と待つ場合の整理表
| 場面 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 手を貸す | 介入する条件と、補う動作の範囲を確認します。 | 手を貸した事実だけでなく、判断の理由を残します。 |
| 手を貸さず待つ | 待つ条件と、見守る間に注目する変化を確認します。 | 待つことを、何もしていない状態と扱いません。 |
| 判断に迷う | 判断する人と、相談や中断の扱いを確認します。 | 当時の判断に使った情報と、後から分かった情報を分けて記録します。 |
練習の変更理由は内容の違いだけで分かるとは限らない
変更後の練習の内容だけでは、変えた理由までは分かりません。きっかけとなった状態、変更した範囲、受講者への伝え方を対応づけて聞き取ります。
- 変更のきっかけを押さえる 動作の様子、受講者からの申告、練習する条件のどれを受けて変更したかを分けます。
- 受講者ごとの差を残す 練習する動作、順序、条件のうち、受講者ごとに変える部分と共通部分を整理します。
- 伝える作業を押さえる 変更点と理由を誰がどの場面で伝え、伝わったことをどう確かめるかを押さえます。
練習の変更を追う整理表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 変えるきっかけ | 変更前に見た状態や受け取った申告を聞き取ります。 | 変更後の内容から理由を推測しません。 |
| 変える範囲 | 動作、順序、条件のどこを変えたかを聞き取ります。 | 受講者ごとに変える部分を、共通部分と分けます。 |
| 受講者へ伝える | 伝える人、場面、理解を確かめる方法を聞き取ります。 | 変更点と理由を伝える人、場面、理解を確かめる方法を記録します。 |
受講者の様子の記録は、次に教える内容の手がかりになる
教えた内容だけを残しても、受講者がどう動いたかは読み取れません。動作の様子と変更の理由が、次の練習や別の指導者にどう伝わるかを追います。
- 内容と様子を分けて残す 教えた内容、実際の動作、手を貸した場面、練習を変えた理由の記録を確認します。
- 記録する人を押さえる 観察する人と記録する人が異なる場合に、何をどう伝えて記録するかを押さえます。
- 次に使う場面を追う 次に教える人がどの記録を読み、不明な点を誰に確かめるかを聞き取ります。
教えた内容と様子の記録表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 記録する内容 | 教えた内容、動作の様子、対応と理由の記録先を確認します。 | 観察した事実と、教える人の判断を分けます。 |
| 記録する人 | 記録を担う人と、観察内容を受け取る方法を確認します。 | 教える人が記録も担うと決めつけません。 |
| 次へ引き継ぐ | 次に読む人と、読み直す場面を確認します。 | 記録があることと、参照されることを分けます。 |
記録を参照できても教え方を決められるとは限らない
記録を残す作業と、記録や目の前の動作から教え方を選ぶ判断を分けます。提案する商品の機能を作業ごとに照合し、支援できる範囲を具体的に示します。
- 記録する作業を照合する 教えた内容と動作の様子を、必要な形で残せるかを商品の機能と照合します。
- 参照する作業を照合する 受講者ごとの記録を、教える人が必要な場面で探して読めるかを確認します。
- 人が判断する範囲を残す 動作の読み取りや教え方の変更について、人が判断する箇所を明記します。
商品と人の役割を分ける整理表
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 内容と様子の記録 | 残す項目と入力する作業を、商品の機能と照合します。 | 入力できることだけで、現場で記録できると判断しません。 |
| 受講者ごとの参照 | 必要な記録を探して読む流れを確認します。 | 参照できる人と、使う場面まで確認します。 |
| 教え方の変更判断 | 観察、解釈、対応の選択を担う人を明記します。 | 記録する機能から、判断も任せられると推測しません。 |
確認表に未確認の点を残すと、提案前に確かめる事項が分かる
聞き取った作業と、その場で行われる判断を確認表にまとめます。分からない点と確認結果の記録先も残し、提案の前提を読み返せるようにします。
- 同じ技能の作業を記す 対象の技能と受講者を固定し、説明から実践への対応までを同じ仕事として記入します。
- 観察と判断を分けて記す 見た動作、そこからの読み取り、選んだ対応を混ぜずに記入します。
- 未確認の点も記す 未確認の点、確かめる相手、確認結果を残す場所を記入し、推測で埋めません。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 技能と教える人 | 技能、教える人、受講者を記します。 | 説明と実践の区分 | 共通の説明と動作に応じた対応を記します。 |
| 経験を知る方法 | 開始前と実践中の確認方法を記します。 | 手本の内容 | 動作、提示順、言葉の補足を記します。 |
| 実践から読み取ること | 見る箇所と判断の根拠を記します。 | 手を貸す判断 | 介入と待機の条件、判断する人を記します。 |
| 練習を変える理由 | きっかけと受講者ごとの変更箇所を記します。 | 記録と引き継ぎ | 内容、記録する人、次に読む場面を記します。 |
| 支援できる範囲 | 商品の支援と人が行う判断を記します。 | 未確認の点と記録先 | 不明点、確認する相手、記録先を記します。 |
