染み込ませる仕事の聞き取りには、理由と必要な状態の確認が要る
浸しているという説明だけでは、中まで入れる目的は分かりません。実際に扱った品物をもとに、必要な状態と判断の根拠を分けて聞き取ります。
- この資料で決まること 聞き取りの対象にする品物を選び、中まで液体を入れる理由を商談先に確かめます。
- 必要な状態を捉える 処理の前後や途中で見る内容と、染み込んだと判断する根拠を整理できます。
- 提案する範囲を分ける 次へ渡す条件まで聞き取り、商品で支援できる範囲と人の判断が残る範囲を分けられます。
工程の聞き取りには、実際に扱った品物の選択が要る
同じ説明でも、品物の用途が違えば聞く内容は変わります。相手に実際に染み込ませた品物を選んでもらい、その品物の処理に沿って話を進めます。
- 相手に品物を選んでもらう 処理の経緯を説明できる品物を選んでもらいます。名前だけでなく、どの品物の話か分かる特徴も残します。
- 使われる先を押さえる 選んだ品物が、何のために使われるかを聞きます。用途が分からない部分は、そのまま記録します。
- 今回の処理に話を戻す 普段の説明と今回行った処理を分けます。ほかの品物の話は、対象が違うと分かるように残します。
聞き取りの対象を定める表
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 選んだ品物 | 相手に実際に扱った品物を選んでもらいます。 | 説明できる範囲も聞きます。 |
| 品物の用途 | 使われる先と役割を聞きます。 | 用途を見た目で推測しません。 |
| 今回の処理 | 選んだ品物に行った内容を聞きます。 | 普段の説明と分けます。 |
浸すという説明だけで、染み込ませる理由が分かるとは限らない
液体に浸す行為と、中まで入れる理由は別に聞く必要があります。選んだ品物に液体を染み込ませなかった場合、使われる先で何に支障が出るかをたどります。
- 用途への支障を聞く 染み込ませないと果たせない役割や、次の作業で困る内容を聞きます。浸す行為そのものを理由にしません。
- 理由の出どころを残す 使う側から伝わった理由か、作業する側の経験による説明かを分けます。伝えた人や記録先も残します。
- 不明な理由を補わない 理由を説明できない部分は未確認とします。別の品物で聞いた理由を、そのまま当てはめません。
理由とその出どころを分ける表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 染み込ませる理由 | 染み込ませないと何に支障が出るか | 浸す行為を理由に置き換えません。 |
| 理由の出どころ | 誰から伝わり、何に残っているか | 伝達された内容と推測を分けます。 |
| 分からない部分 | 誰なら理由を説明できるか | 未確認として残します。 |
処理後に必要な状態は、次の作業や用途で決まる
染み込ませる理由が分かっても、処理後に必要な状態まで分かったとは言えません。どの部分がどうなっている必要があるかを、伝えられた内容に沿って整理します。
- 必要な状態を具体化する 中まで入っているという説明を、必要な箇所とその状態に分けます。次の作業や用途との関係も聞きます。
- 伝わった経路をたどる 誰が誰に、どのように必要な状態を伝えたかを残します。途中で説明が変わった部分も分けます。
- 確かめる人を押さえる 必要な状態を確かめる人を聞きます。処理する人と同じかどうかも記録します。
必要な状態と伝達を整理する表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 必要な状態 | どの部分がどうなっている必要があるか | 染み込ませる理由とは分けます。 |
| 伝えた経路 | 誰が誰にどう伝えたか | 元の説明と補足を分けます。 |
| 確かめる人 | 誰が処理後の状態を確かめるか | 処理する人と同じと決めつけません。 |
処理前の状態は、品物ごとに同じとは限らない
処理後の話だけでは、染み込ませる前に見ている違いを聞き落とします。選んだ品物で見た箇所と、その状態を理由に扱いを変えたかどうかを聞き取ります。
- 前に見る箇所を聞く 液体を入れる前に、品物のどこを見ているかを聞きます。何を見分けようとしているかも残します。
- 扱いを変えた例を残す 見つかった状態と、それを受けて変えた扱いを組にします。変更のやり方をこちらから指示しません。
- 判断した人を記録する 状態を見た人と、処理を始めるか決めた人を聞きます。判断を別の人に求めた場合も残します。
処理前の状態と扱いを聞く表
| 区分 | 見分け方 | 扱い |
|---|---|---|
| 前に見る箇所 | どこを見て何を確かめたかを聞きます。 | 見た状態を品物と結び付けて残します。 |
| 扱いが変わる状態 | 変更のきっかけとなった違いを聞きます。 | 実際に変えた内容を残します。 |
| 確かめる人 | 誰が状態を見分けたかを聞きます。 | 始めるか決めた人も残します。 |
途中で変化が見えても、必要な箇所まで染み込んだとは限らない
途中で見る内容と、染み込んだとして処理を終える根拠は分けて聞きます。同じ変化を見ていても、経過を見るためか、終えるためかで意味が違います。
- 途中で見る意味を聞く 見ている箇所と変化を聞き、作業の継続や終了の判断に使う内容と、経過の把握に使う内容を分けて残します。
- 終えた根拠を聞く 選んだ品物で、何を根拠に染み込んだと判断したかを聞きます。予定どおり終えた説明だけで済ませません。
- 判断する人を分ける 途中を見た人と、終えると決めた人を記録します。判断に迷った場合の相談先も聞きます。
途中の確認と終了の根拠を分ける表
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 途中の確認 | どこを見て、何の変化を捉えたか | 変化を見た目的も残します。 |
| 終えた根拠 | 何をもって染み込んだと判断したか | 途中の変化と同じとは限りません。 |
| 判断する人 | 誰が根拠を見て終えると決めたか | 見た人と決めた人を分けます。 |
外から見える変化が、中まで届いた根拠とは限らない
外側の変化を見た事実と、中の状態についての判断は別に残します。見えない部分を何から推し量り、どこまで確かめているかを聞き取ります。
- 見えた事実を分ける 外から見えた変化を、そのまま記録します。中まで届いたという説明とは、同じ欄にまとめません。
- 推し量る根拠を聞く 外側の変化と中の状態を結び付けている手掛かりを聞きます。その関係を何で確かめたかも残します。
- 分からない範囲を残す 別の方法でも確かめているかを聞きます。中を確かめていない箇所について、外側の様子から状態を推測して記入しません。
見えた事実と中の判断を分ける表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 外側の変化 | 外から何が見えたか | 中の状態の説明と分けます。 |
| 中への手掛かり | 何をもとに中の状態を推し量ったか | 結び付ける根拠も聞きます。 |
| 別の確かめ方 | ほかに何で、どこまで確かめたか | 分からない範囲を残します。 |
染み込みが足りない品物には、扱いを決める人の確認が要る
染み込みが足りないと分かった後の扱いも、聞き取りの対象です。品物の扱いと、余った液体や垂れた液体の扱いを分けて整理します。
- 分かった場面をたどる どの場面で、何から足りないと分かったかを聞きます。最初に終えたと判断した根拠との違いも残します。
- 品物の扱いを聞く その後に品物をどう扱ったかと、決めた人を記録します。再び染み込ませると決めつけません。
- 液体の扱いを分ける 余った液体と垂れた液体を、それぞれどう扱ったか聞きます。同じ扱いにしてよいとは推測しません。
足りなかった場合と液体の扱いを聞く表
| 場面 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 足りないと判明 | どこで何を見て分かったか | 先に終えた根拠との違いを残します。 |
| 品物の扱い | 誰がその後の扱いを決めたか | 決まっていない扱いも残します。 |
| 余った液体 | 残った液体を誰がどう扱ったか | 扱いを決めた根拠も聞きます。 |
| 垂れた液体 | 品物から垂れた液体をどう扱ったか | 余った液体と分けて聞きます。 |
次の作業へ渡す判断には、追加の条件の有無の確認が要る
染み込んだと判断することと、次の作業へ渡してよいと判断することを分けます。染み込みの根拠がどう伝わり、ほかに何を確かめて渡すかを聞き取ります。
- 渡せる根拠を分ける 中まで入った根拠に加え、渡す前に求められる状態を聞きます。余った液体の扱いとの関係も残します。
- 判断の記録先を聞く 選んだ品物について、何を誰がどこに記録したかを聞きます。次の作業でその記録を見る人も押さえます。
- 渡せない場合を残す 渡す条件を満たさない品物の扱いを聞きます。扱いを決める人と、次に確かめる内容も記録します。
染み込みの判断から引き渡しをたどる表
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 渡す根拠 | 染み込んだと判断した根拠と、受け渡しに追加の条件があるかを聞きます。 | 処理を終えた判断と分けます。 |
| 記録と伝達 | 誰が何を記録し、次の作業の誰がその記録を見るかを聞きます。 | どの品物の記録か分かるようにします。 |
| 渡せない品物 | 渡せない品物のその後の扱いと、それを決める人を聞きます。 | 次に確かめる内容も残します。 |
商品で支援できる範囲は、確かめた機能に限られる
聞き取った困りごとを、そのまま商品で解決できるとは言えません。記録や伝達を支える機能と、中まで染み込んだと判断する機能を分けて検討します。
- 記録を支える範囲を示す 処理した内容や確かめた結果を残せるか、商品の機能と照らします。残せる内容だけを提案に書きます。
- 伝達を支える範囲を示す 必要な状態を誰が誰に伝えたか、記録できる範囲を確かめます。記録があれば伝わったとは扱いません。
- 人が判断する部分を残す 商品が判断の根拠を記録して示せるかと、染み込んだかの判定まで行えるかを分けて確かめます。判断を支える機能が未確認なら、人の判断を残します。
商品の機能と人の判断を分ける表
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 処理と確認の記録 | 残せる内容を商品の機能と照らします。 | 記録できることを中の状態の裏付けにしません。 |
| 状態の伝達の記録 | 伝えた内容と相手を残せるか確かめます。 | 記録と相手の理解を分けます。 |
| 染み込んだ判断 | 根拠を記録して示せるかと、判定する人を分けて記します。 | 未確認の機能を提案に含めません。 |
提案前の確認表には、未確認の点の記載が要る
聞いた内容を選んだ品物に結び付けると、理由から渡す条件まで見返せます。空欄を推測で埋めず、未確認の点と次に聞く相手を残します。
- 同じ品物で表を埋める 理由、必要な状態、判断の根拠を同じ品物の話として残します。別の品物の説明は混ぜません。
- 根拠のありかを残す 聞いた相手や元の記録先を添えます。外から見えた事実と、中の状態の判断を分けて書きます。
- 未確認の点に次の相手を添える 未確認の点ごとに、次に聞く相手と回答の記録先を書きます。支援を提案する前に確認する内容が分かる形にします。
染み込ませる仕事の確認表
| 確認項目 | 記入する内容 | 確認項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 選んだ品物 | 品物を見分ける特徴と用途を書きます。 | 染み込ませる理由 | 液体を染み込ませない場合に生じる支障と、理由の出どころを書きます。 |
| 必要な状態 | 必要な箇所と状態、伝えた人と確かめる人を書きます。 | 前の確認 | 見た箇所と状態、変えた扱い、確かめた人を書きます。 |
| 途中と終えた根拠 | 途中で見た内容と終えた根拠、判断した人を書きます。 | 外から不明な内容 | 見えた変化、推し量る根拠、別の確かめ方を書きます。 |
| 不足と余った液体 | 足りないと分かった場面、品物と液体の扱いを書きます。 | 渡す条件と記録 | 渡してよいと判断する根拠、記録する人と記録先、渡せない品物の扱いを書きます。 |
| 支援できる範囲 | 確かめた商品の機能と人が判断する範囲を書きます。 | 未確認の点と記録先 | 未確認の内容、次に聞く相手、記録先を書きます。 |
