受付への提案には引き渡す情報の把握が必要だ

商談先の受付業務を、顧客の到着から来訪後の記録までたどります。各場面で受付が確認する内容と、担当者へ渡す情報を確かめ、自社商品で支援できる範囲を考えます。

  • 聞き取る対象を決める 来訪する顧客と受け付ける人を特定し、到着時の確認から案内までの作業を聞き取ります。
  • 対応の分かれ目を捉える 予定の有無や担当者の状況によって、取り次ぎ先と待ってもらう間の対応が変わる条件を整理します。
  • 提案の範囲を決める 記録と来訪後の作業まで確認し、商品で支援できる作業と人の判断が残る作業を確認表にまとめます。

受付の作業は、来訪者の目的と受け付ける場所で分かれる

受付という呼び名だけでは、実際に作業する人や場所を特定できません。具体的な来訪をたどり、最初に応対する人と途中で交代する人を整理します。

  • 来訪する顧客を分ける 初めて来る顧客と継続して来る顧客を分け、訪問の目的によって受付の作業が変わるかを聞きます。
  • 受け付ける人を特定する 最初の応対から担当者への連絡までをたどり、兼務や交代がある場合の作業の境目を聞きます。
  • 受付の場所を押さえる 到着する入口と受付の場所を確認し、別の場所に到着した顧客を誰が案内するかを聞きます。

来訪者と受付を特定する整理表

確かめること方法注意
来訪する顧客直近の来訪を、訪問目的と、初回か取引が続く顧客かで分けます。常連の顧客だけで受付全体を捉えないようにします。
受け付ける人到着から連絡までの作業者を順に記します。交代時に引き継ぐ作業も確認します。
受付の場所入口から最初の応対場所までをたどります。入口と受付が離れている場合も扱います。
表は編集部作成の例です。商談先の実際の来訪に沿って整理します。

到着時に確かめる内容は、取り次ぎに要る情報で変わる

名前や会社を聞いていても、取り次ぎに必要な内容が分かるとは限りません。用件をどこまで聞き、訪問先をどう特定しているかをたどります。

  • 名前と会社を確認する 来訪時に確認する項目と、予定の情報との照合方法を聞きます。同行者の扱いも確認します。
  • 用件を聞く範囲を捉える 受付が用件の種類だけを確かめるのか、説明を聞いて記録するのかを分け、追加で聞く条件を確認します。
  • 訪問先の決め方を捉える 担当者名が分かる場合と、部署や用件しか分からない場合で、訪問先の特定方法を分けて聞きます。

到着時の確認項目を分ける整理表

区分聞くこと注意
名前と会社確認項目と、予定に記された情報との照合方法を聞きます。同行者についても確認する範囲を聞きます。
用件最初に聞く範囲と、追加確認が必要になる条件を聞きます。受付で判断できない内容の確認先も押さえます。
訪問先担当者名が不明な場合の特定方法を聞きます。名前が似ている場合の見分け方も確認します。
表は編集部作成の例です。聞き方は確認項目と追加確認の条件で整理します。

予定の記載だけではそのまま案内できるとは限らない

予定が見つかることと、そのまま案内できることを分けて捉えます。予定がない場合に加え、来訪者や用件が予定と違う場合の扱いも聞きます。

  • 予定の照合方法を捉える 何を使って予定を探し、どの項目が一致すれば予定のある来訪として扱うかを聞きます。
  • 予定がない場合を分ける 予定を見つけられない場合の確認先と、受け入れの判断が出るまでの受付の作業を聞きます。
  • 予定との違いを扱う 来訪者や用件が予定と違うときに、変更を確認する人と案内を決める人を確かめます。

予定の状態による扱いの整理表

区分見分け方扱い
予定と一致商談先が定めた照合項目で一致を確認します。案内前に必要な連絡や了承の有無を聞きます。
予定がない予定を探す範囲と、確認済みとする条件を聞きます。受け入れを判断する人と、判断待ちの対応を聞きます。
予定と違う予定と実際の来訪内容の違いを記します。変更の確認先と、案内を決める人を聞きます。
表は編集部作成の例です。予定が見つからない理由も未確認の点として残します。

取り次ぎが済んだかは、担当者が受け取ったかの確認で分かれる

連絡を送るだけで取り次ぎが完了するとは限りません。渡す情報、連絡の手段、受け取ったと判断する根拠を分けて聞きます。

  • 渡す情報を特定する 名前や会社、用件、予定との違いのうち、毎回伝える内容と必要な場合だけ伝える内容を分けます。
  • 連絡の方法を捉える 連絡の手段と連絡先を聞き、不達や返答がない場合に次の手段へ変える条件を確認します。
  • 完了の根拠を押さえる 受領の返答と対応可否の返答を分け、どの返答を得たら受付が次の作業へ進むかを聞きます。

取り次ぎの情報と完了条件の整理表

確かめること方法注意
伝える内容実際の来訪で渡した情報を項目に分けます。受付で確認した情報をすべて渡すとは限りません。
伝える手段最初の連絡方法と、連絡できない場合の方法を聞きます。連絡先を切り替える判断者も確認します。
伝達の確認返答の内容と、その後に進める作業を対応させます。受領の返答だけで案内を始めない運用も確認します。
表は編集部作成の例です。連絡の送信、受領、対応可否を分けて整理します。

待ってもらう間は、担当者の状況を確かめて案内する役割が要る

取り次ぎ後も、待っている顧客への対応は続きます。待つ場所を決める作業と、担当者の状況を確認して案内を更新する作業を聞きます。

  • 待つ場所の決定を捉える 待つ場所を決める人と、利用できない場合の代わりの場所を確認します。移動の案内を担う人も聞きます。
  • 待機中の確認を捉える 対応の見通しを誰から得て、何が分かったら顧客へ案内するかを聞きます。確認中の内容も区別します。
  • 待機が延びる条件を扱う 当初の見通しが変わったときの確認先と、待機の継続や別の対応を判断する人を聞きます。

待ってもらう間の作業の整理表

区分聞くこと注意
待つ場所場所の決定者と、利用できない場合の扱いを聞きます。場所の変更を担当者へ知らせる作業も確認します。
待つ間の案内状況の確認先と、案内を更新するきっかけを聞きます。確定した内容と、まだ確認中の内容を分けます。
待機の延長見通しが変わった場合の再確認と判断の担当を聞きます。受付の交代時に待機状況を引き継ぐ方法も確認します。
表は編集部作成の例です。接客表現ではなく、確認と案内の作業を扱います。

担当者が不在や対応中の扱いは、代行できる人の有無で分かれる

不在と対応中では、次に取れる対応が異なります。代わりの人への引き渡し、出直し、用件の預かりを、選ぶ条件と判断者で分けます。

  • 代行できる範囲を捉える 代わりに応対できる人と、その人が扱える用件を聞きます。連絡を受けるだけの場合も分けます。
  • 出直しの決定を捉える 出直しが必要になる条件と、その判断者を確認します。次の訪問について誰が調整するかも聞きます。
  • 預かった後まで追う 用件を預かる際の記録項目と渡す相手を聞き、引き渡しを完了とする条件まで確認します。

担当者が応対できない場合の整理表

場面確かめること注意
代わりがいる代行する人の選び方と、任せられる用件を確認します。不在と対応中で代行の条件が違うかも聞きます。
出直しが必要判断者と、次の訪問を調整する人を確認します。受付が決められる範囲を推測せずに聞きます。
用件を預かる預かる項目、渡す相手、受領の確認方法を聞きます。預かっただけで作業を終えるかどうかも確認します。
表は編集部作成の例です。対応の選択と、選択後の作業を分けて聞き取ります。

受付の記録項目は後で使う作業で決まる

記録の有無だけでなく、誰が何のために使うかを聞きます。到着時に残す内容と、取り次ぎや案内の後に追記する内容を分けます。

  • 記録する項目を捉える 来訪者、用件、訪問先の担当者、対応状況のうち、実際に残している内容と記録先を聞きます。
  • 記録の担当を捉える 記入する人と記入のきっかけを聞きます。受付の交代や担当者への引き渡し後に追記する人も確認します。
  • 使われ方から点検する 引き継ぎや対応状況の確認など、記録を参照する作業を聞き、その作業に必要な項目を特定します。

記録と利用する作業の整理表

区分聞くこと注意
記録する内容残す項目、記録先、追記する内容を聞きます。聞き取るだけの情報と、記録に残す情報を分けます。
記録する人最初の記入者と、その後の更新者を聞きます。交代時や不在時の記入担当も確認します。
記録の利用参照する人と、記録を使って進める作業を聞きます。別の場所への転記が必要な場合は理由も確認します。
表は編集部作成の例です。記録項目を増やす前に、利用する作業を確認します。

受付業務の完了は顧客の退去だけで決まるとは限らない

顧客が帰った後にも、記録の更新や担当者からの報告が残る場合があります。退去を知る方法から、受付の作業が終わったと判断する条件までを聞きます。

  • 退去の把握方法を捉える 見送りを担う人と、顧客が帰ったことを受付へ伝える方法を聞きます。受付を通らず帰る場合も確認します。
  • 記録を終了にする条件を捉える 終了として記録するきっかけと更新する人を聞き、報告待ちや未完了の作業をどう残すかを確認します。
  • 報告後の作業を捉える 担当者から受付へ戻す情報と、その情報を受けて行う作業を聞きます。報告が不要な場合も分けます。

来訪後に残る作業の整理表

区分確かめること注意
見送り見送る人と、退去を受付へ伝える方法を確認します。見送りの作法ではなく、退去を把握する作業を扱います。
記録の終了終了を記入する条件と、未完了の作業の残し方を聞きます。退去済みと、受付の作業完了を分けます。
担当者の報告受付に戻す情報と、報告を受けて行う作業を確認します。報告待ちの場合の確認先も聞きます。
表は編集部作成の例です。来訪の終了と、受付業務の終了を別々に確認します。

商品の支援範囲は確認済みの機能に限られる

聞き取った作業を、そのまますべて商品の提案に含めることはできません。必要な情報と作業を、提案する商品の機能と照らし合わせ、人が決める場面を分けます。

  • 予定と記録を照合する 必要な項目の参照や更新ができるかを確認します。入力元や更新担当が決まっていない点も残します。
  • 連絡の条件を照合する 連絡先の指定、情報の送付、受領の確認を分けて機能を調べます。連絡後の対応を決める人も明記します。
  • 人が決める場面を残す 予定外の受け入れや代行者の選択など、事情に応じた判断を特定します。未確認の機能は提案に含めません。

商品の機能と人の判断を分ける整理表

区分扱い注意
来訪予定と記録必要な参照・記入・更新を、確認済みの機能に対応させます。誰が情報を入力し、変更するかも決めます。
取り次ぎの連絡送付と受領の確認を、それぞれ支援できるか調べます。送付できるだけで取り次ぎ完了とは扱いません。
その場の判断判断者と、判断に必要な情報を記します。支援できる情報整理と、人が下す判断を分けます。
表は編集部作成の例です。提案する商品の仕様と実際の運用を照合します。

確認表には作業の担当と未確認の点の記録が必要だ

聞き取った内容を、来訪の流れに沿って確認表へ記入します。予定外や不在時の分岐も残し、未確認の点には確認先と追記先を記します。

  • 実際の来訪で埋める 具体的な来訪を選び、到着から終了までの作業を書きます。行っていない作業も、その旨を記します。
  • 分かれ目を書き添える 通常の流れと扱いが変わる条件を書き分け、各作業の担当と次に渡す情報を記します。
  • 未確認の点を残す 事実を確認できた欄と、追加で聞く欄を分けます。未確認の点には確認先と記録先を添えます。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認項目記入欄確認項目記入欄
来訪者と受付来訪する顧客、受け付ける人、受付の場所を記入します。/記入:到着時の確認名前と会社、用件の聞き方、訪問先の特定方法を記入します。/記入:
予定による扱い予定の照合方法と、予定がない場合や違う場合の扱いを記入します。/記入:取り次ぎの情報渡す情報、連絡の手段、受領と対応可否の確認方法を記入します。/記入:
待機中の対応待つ場所、状況の確認先、待機が延びた場合の扱いを記入します。/記入:不在時の扱い不在や対応中の代行者、出直し、用件を預かる条件を記入します。/記入:
記録の残し方記録する内容、人、記録先と、記録を使う作業を記入します。/記入:終了後の作業退去の把握、記録の終了、担当者からの報告を記入します。/記入:
支援できる範囲確認済みの機能で支援できる作業と、人が判断する場面を記入します。/記入:未確認点と記録先追加で聞く内容、確認先、回答を追記する場所を記入します。/記入:
表は編集部作成の例です。記入欄には各作業の担当と、扱いが変わる条件も残します。