運搬の負担は物の移動だけで決まるとは限らない
運ぶのが大変という説明だけでは、どの作業に手間がかかるか分かりません。運び始める前から渡し終えるまでをたどると、支援を検討する範囲が分かります。
- 運ぶ仕事の範囲を決める 運ぶ物と人、始めるきっかけ、運ぶ前の状態を整理し、聞き取りの対象を決めます。
- 負担を調べる箇所を決める 経路と途中の作業、受け渡しをたどり、待ちや変更が生じる箇所を洗い出します。
- 提案前の確認事項を決める 商品で支援できる作業と人の判断が残る作業を分け、未確認の点を確認表に残します。
運ぶ人は物を使う人と同じとは限らない
物の名前だけでなく、どの仕事の途中で移動が必要になるかを聞き取ります。依頼する人、実際に運ぶ人、受け取る人の役割を分けて整理します。
- 物を具体的に特定する 品名や呼び名に加え、運ぶ対象に含める物と含めない物を記録します。
- 実際に運ぶ人をたどる 所属だけで済ませず、普段誰が運ぶかと、途中で別の人に物を渡すことがあるかを整理します。
- 前後の仕事を結ぶ 直前の仕事と運んだ先で始まる仕事を記し、移動が必要になる理由を押さえます。
運ぶ対象と役割の整理
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 運ぶ物 | 実際に運んだ物を起点に、対象の範囲を記します。 | 同じ呼び名でも扱いが違う物は分けます。 |
| 運ぶ人 | 依頼する役割と運ぶ役割を対応させます。 | 物を使う仕事の担当者と、運ぶ担当者は同じとは限りません。 |
| 仕事との関係 | 移動の前後に行う仕事を並べます。 | 部署名だけで移動の目的を判断しません。 |
運搬が始まるきっかけと、担当者が依頼を知る方法は分かれる
運ぶ必要が生じても、そのことが運ぶ人に伝わらなければ動き出せません。仕事が発生するきっかけと、運ぶ人がそれを知る方法を分けて整理します。
- きっかけを分ける 依頼を受ける場合、決まった時点で始める場合、自分で気づく場合を分けます。
- 伝わるまでをたどる 誰がどの方法で依頼を伝え、運ぶ人が依頼内容をどう確認するかを記録します。
- 開始の判断を押さえる 必要な情報や物の準備が欠けているときに、開始を判断する役割を整理します。
運び始めるまでの整理
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 依頼を受ける | 依頼元、伝える方法、伝える内容を聞き取ります。 | 依頼を出した状態と、運ぶ人が知った状態を分けます。 |
| 決まった時点 | 開始の合図となる仕事の完了や予定を聞き取ります。 | 予定が変わった場合の伝わり方も記します。 |
| 自分で気づく | 何を見て運ぶ必要があると判断するかを聞き取ります。 | 気づいた人がそのまま運ぶとは限りません。 |
必要な準備は、物の状態と入れ物で変わる
同じ物でも、運ぶ前の状態によって必要な準備が変わります。物そのものの状態と、入れ物に入れるなど移動のために行う作業を分けて整理します。
- 開始前の状態を記す ばらの状態か、束ねてあるかなど、運ぶ人が引き継ぐ時点の姿を記録します。
- 入れ物との関係を記す 入れ物の有無に加え、入れる人、運ぶ人、取り出す人の作業を分けます。
- 準備の終わりを聞く 商談先が準備完了と判断する条件を記し、準備が終わっていない場合の扱いを残します。
運ぶ直前の状態の整理
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| そのまま運ぶ | 持ち出す直前に行う準備を整理します。 | 入れ物がなくても準備がないとは限りません。 |
| 入れ物を使う | 入れる作業と、渡した後の入れ物の扱いを整理します。 | 入れ替えや返却が運ぶ仕事に含まれるかを記します。 |
| まとめて運ぶ | まとめる単位と、まとめ終えたと判断する条件を記します。 | まとめる作業を運ぶ人が行うとは限りません。 |
運搬の経路は、出発地と行き先に加えて通る場所に及ぶ
出発場所と受け渡し場所の名前だけでは、途中の通り方を捉えきれません。実際に通る順序と、経路が変わる条件をたどって記録します。
- 出発地点を具体化する 部屋や部署の名前に加え、どの位置から物を持ち出すかを記します。
- 通る順序を記す 通過する場所を順に並べ、分かれ道でどちらを選ぶかの条件を添えます。
- 渡す位置までたどる 行き先への到着と受け渡しを分け、実際に物を渡す位置まで記録します。
経路の聞き取りの整理
| 区分 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 出発場所 | 物を持ち出す位置と、そこを離れる条件を聞き取ります。 | 同じ場所でも物によって出発位置が違う場合があります。 |
| 通る場所 | 実際に通る順序と、経路を選ぶ条件を聞き取ります。 | 普段の経路と変更時の経路を混ぜません。 |
| 受け渡し場所 | 物を渡す位置と、その位置までの動きを聞き取ります。 | 行き先に着くだけで運搬が終わるとは限りません。 |
途中で止まる理由は、立ち寄る場所ごとに分かれる
運ぶ途中には、物を分けたり、置いたり、別の物を加えたりする作業があります。立ち寄る場所ごとに、止まる理由と再び動き出す条件を整理します。
- 手を加える作業を拾う 移し替えや仕分けがある箇所を記し、作業前後で物のまとまりがどう変わるかを追います。
- 一時置きの理由を記す 置く目的と、置いた後に誰が何を確認して運び始めるかを記録します。
- 別の物との合流を追う 途中で加える物と、加えるために必要な立ち寄りや待ちを整理します。
立ち寄りと作業の整理
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 仕分け・移し替え | 作業する場所、役割、作業後の行き先を記します。 | 運ぶ人が作業を兼ねるかを分けて記します。 |
| 一時置き | 置く理由と、再開の合図を受ける役割を記します。 | 置いた時点で誰の作業が終わり、その後は誰が運ぶかを分けます。 |
| 別の物を加える | 加える場所と、一緒に運ぶ条件を記します。 | 別の物が未準備のときに待つかを記します。 |
運搬の完了は到着だけで決まるとは限らない
受け渡し場所に着いても、相手の確認や記録が終わるまで運ぶ人の作業が続く場合があります。到着、受け渡し、完了の記録を分けて整理します。
- 渡す相手を聞く 誰が物を受け取れるかと、別の人が代わりに受け取る場合の扱いを記します。
- 照合の動きをたどる 何をもとに数や状態を照合し、違いがあれば誰へ伝えるかを整理します。
- 完了の根拠を残す 何が済めば運ぶ仕事が終わるかと、その事実をどこへ記録するかを記します。
運搬を終える条件の整理
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 受け取る人 | 受け取る役割と、相手を確認する方法を記します。 | 近くにいる人へ渡せるとは限りません。 |
| 数や状態 | 照合する内容と、違いがあった場合の対応を並べます。 | 照合が終わる前に運ぶ人が離れられるかを記します。 |
| 記録の残し方 | 記録する役割、内容、記録先を対応させます。 | 到着の記録と受け渡し完了の記録を区別します。 |
運搬が止まる場面には、待機と再開の確認が要る
運べない理由だけでは、止まった後の物と依頼の扱いが分かりません。待つ場所、関係者への連絡、再開を判断する役割まで続けて聞き取ります。
- 止まる条件を分ける 人が足りない場合、経路を使えない場合、受け渡せない場合を分けて記します。
- 待つ間の扱いを記す 物を置く場所と、その状態を誰が把握し、依頼元へどう伝えるかを整理します。
- 再開の担当を聞く 誰が再開を判断し、運ぶ人へどう知らせるかを記録します。
停止から再開までの整理
| 場面 | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 運ぶ人がいない | 代わりを頼む役割と、決まるまでの物の扱いを聞き取ります。 | 依頼が未着手であることの伝え方も記します。 |
| 経路が使えない | 待つ場所と、別の経路を選ぶ判断を聞き取ります。 | 運ぶ人だけで経路を変えられるとは限りません。 |
| 受け取る人が不在 | 持ち帰る、待つ、別の人へ渡す場合の条件を聞き取ります。 | 物を置くだけで完了にできるかを区別します。 |
運ぶ量が変われば、まとめ方と役割の確認が要る
運ぶ量や頻度が変わると、普段と同じ運び方を続けられない場合があります。変化に気づく方法と、運び方を変える判断を結び付けて整理します。
- 変化を知る方法を聞く 事前に予定で分かる場合と、その場で気づく場合を分け、変化を把握する人と運び方の変更を判断する人を記します。
- 変更の条件を残す まとめ方や運ぶ頻度を変える条件と、変えた結果生じる準備や待ちを記録します。
- 役割の変化を追う 別の人に頼む範囲と、経路や受け渡し条件をその人へ伝える方法を整理します。
運び方を変える対応の整理
| 区分 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| まとめて運ぶ | まとめる条件と、運び始める判断を記します。 | まとめるために待つ物が生じるかを記します。 |
| 回数を増やす | 追加で運ぶ判断と、依頼の振り分け方を記します。 | 同じ物の運搬を重複して依頼しないための確認方法を聞きます。 |
| 別の人に頼む | 頼む役割と、引き継ぐ作業や情報を記します。 | 受け渡しや記録まで任せるかを区別します。 |
商品で支援できると示せる範囲は、確認できた作業に限られる
聞き取った作業を、そのまま商品で支援できると判断することはできません。商品の説明や実際の動作と照らし、支援できる作業と人の判断が残る作業を分けます。
- 作業と機能を照合する 必要な情報を商品に入力できるかと、関係する人が使う場面で参照できるかを確かめます。
- 記録と現場を分ける 記録を共有できても、物を運ぶ、置く、渡す作業を誰が担うかは確認表に記録します。
- 判断の担当を残す 順番や経路の変更条件を整理し、商品で扱えるか未確認の判断は、今の判断者と商品の確認先を記します。
商品との照合の整理
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 依頼・受け渡し | 必要な内容を記録し、関係者が確認できるかを照合します。 | 記録できることと、実作業の完了を見届けることは分けます。 |
| 運搬中の所在 | 出発、途中の停止、到着を共有できるかを照合します。 | 共有した内容がいつの状態か分かる必要があります。 |
| 順番・経路 | 決まった条件で扱う部分と、その場で判断する部分を分けます。 | 例外時の判断を誰が担うかまで記します。 |
運搬の確認表には、未確認の点と記録先が要る
聞き取った内容は、同じ運搬について前後のつながりを追える形で残します。分からない点を空欄のままにせず、次に確認する相手と記録先も記します。
- 同じ運搬で記入する 対象となる物と仕事を定め、その物が出発して受け渡されるまでを記入します。
- 変更時の扱いを添える 普段の作業に加え、運べない場合や量が変わる場合の対応を対応する欄へ残します。
- 未確認を明示する 支援できる根拠が未確認の作業には、その点と確認先を書き、提案の断定を避けます。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 確認項目 | 記入する内容 | 確認項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 運ぶ物と人 | 物の範囲、運ぶ役割、前後の仕事を記入します。 | 開始のきっかけ | 始める条件と、運ぶ人が依頼を知る方法を記入します。 |
| 状態と入れ物 | 運ぶ前の状態、入れ物、準備する役割を記入します。 | 経路 | 出発位置、通る順序、受け渡す位置を記入します。 |
| 途中の作業 | 立ち寄る場所、行う作業、再開の条件を記入します。 | 確認と記録 | 渡す相手、数や状態の照合、記録の残し方を記入します。 |
| 運べない場面 | 止まる条件、待つ間の扱い、再開する役割を記入します。 | 量や頻度の変化 | 運び方を変える条件と、依頼や役割の変更を記入します。 |
| 支援できる範囲 | 商品で支援できる作業、根拠、人に残る判断を記入します。 | 未確認点と記録先 | 未確認の内容、確認する相手、確認後の記録先を記入します。 |
