測定の聞き取りは、準備から値の利用と再測定の判断に及ぶ

測った結果を記録していると聞いただけでは、仕事の流れまで分かりません。準備から記録、値の利用、測り直しの判断までを聞き取ります。

  • 聞き取りの対象を決める 測る物と測る人、測る場面と条件を、商談で聞き取る対象として整理します。
  • 記録の前後を捉える 準備から記録の利用、想定と違った値の扱いまで、確認する範囲が分かります。
  • 提案の範囲を分けられる 商品で支援できる仕事と人の判断が残る仕事を分け、未確認の点を確認表に残します。

測る仕事の範囲は、対象と担当で分かれる

物の呼び名だけで済ませず、どの物の何を測る仕事かを聞き取ります。測る人と記録する人が同じかも確かめます。

  • 測る対象を特定する 扱う物と、測って記録する項目を結び付けます。似た物を扱う別の仕事と混ぜません。
  • 役割を分けて聞く 測る役割、記録する役割、結果を見る役割を分けて把握します。
  • 仕事の中に位置付ける 測る直前と直後の作業を聞き、どの仕事の中で測っているかを整理します。

対象と役割の整理

確かめること方法注意
測る物物の呼び名と測る項目を対応させます。同じ呼び名でも扱う物が違う場合を分けます。
測る人測る人から結果を見る人まで役割をたどります。測る人が記録も行うとは決め付けません。
仕事の位置測る前後に行う作業を聞き取ります。部署名だけで仕事の範囲を決めません。
表は編集部作成の例です。

同じ物でも、測る場面が違えば条件の確認が要る

受け入れ時、作業の途中、出荷や引き渡しの前では、測る目的が異なることがあります。場面ごとに、そのときの物と周囲の状態を聞き取ります。

  • 場面ごとに分ける 同じ物を測っていても、仕事のどこで測るかを分けて記録します。
  • 条件を具体化する 物の状態、測る場所、周囲の状態について、仕事で決めている条件を聞き取ります。
  • 普段との違いを残す 普段の条件で測れない場面と、その場合に相談する相手を確かめます。

場面ごとの条件整理

区分聞くこと注意
受け入れ時受け取った物を、どの状態で測るかを聞きます。受け取った直後に測るとは限りません。
作業の途中作業がどこまで進んだ状態で測るかを聞きます。作業の前後で条件が変わる場合を分けます。
出荷・引き渡し前何を終えた状態で測るかを聞きます。受け入れ時と同じ条件とは決め付けません。
表は編集部作成の例です。

測る前の準備は、現場で使う決まりで変わる

測る作業に入るまでの準備を、実際の仕事の順に聞き取ります。支援の方法を検討する前に、参照する決まりと確認先を把握します。

  • 準備の仕事をたどる 測る位置や物の状態を確認する仕事と、その準備を担う役割を聞き取ります。
  • 道具の選び方を聞く 測る物や場面に応じて、使う道具を何に基づいて選ぶかを確かめます。
  • 決まりの出どころを聞く 参照する決まりの所在と、記載がない場合の確認先を記録します。

準備と決まりの整理

区分確かめること注意
位置や状態測る前に確認する位置や状態の決まりを聞きます。営業側の推測で測り方を補いません。
道具の選択選ぶ根拠と、選択に迷う場合の確認先を聞きます。手元にある道具を自由に使えるとは限りません。
決まりの所在参照する文書や指示と、その管理者を聞きます。口頭で伝わる決まりも分けて残します。
表は編集部作成の例です。

値の記録があっても、どの物を測ったかが分かるとは限らない

測った値が、どの物をどの場面で測った結果か分かる形で残るかを聞き取ります。測定から記録までに、人や記録先が変わる箇所を確かめます。

  • 記録までの流れを聞く 測った直後に残す内容と、後で正式に記録する内容を分けて聞き取ります。
  • 値と対象を結び付ける 物の識別情報や測った場面を、値と一緒にどう残しているかを確かめます。
  • 受け渡しをたどる 別の人が記録する場合は、渡す内容と、読み取れない場合の確認先を聞き取ります。

記録方法の整理

区分聞くこと注意
その場で記録値と対象の情報を、どこに残すかを聞きます。記録場所だけで対象との対応を判断しません。
後でまとめる記録まで値をどう残し、対象と結び付けるかを聞きます。一時的な記録から移す仕事も含めます。
別の人が入力測った人から何を受け取り、どこへ入力するかを聞きます。不明な値を推測で埋める前提にしません。
表は編集部作成の例です。

記録に必要な内容は、値を使う先と使い方で分かれる

記録した後に、誰が何のために値を使うかをたどります。渡す値だけでなく、測った物や条件について必要とされる情報も聞き取ります。

  • 次の作業を特定する 記録した値を受け取った後に、何を進めるか、何を決めるかを確かめます。
  • 照合の目的を聞く 何と照らし合わせ、結果に応じてどの仕事が変わるかを聞き取ります。
  • 伝える範囲を聞く 社内外の相手へ渡す値と、併せて伝える対象や条件の情報を整理します。

値を使う作業ごとの整理

区分確かめること注意
次の作業受け取る役割と、値を使って進める仕事を聞きます。記録が終わった後に、誰が何に使うかまで聞き取ります。
照合照らし合わせる基準や別の記録と、結果を使う仕事を聞きます。照合した結果と、その後の判断を分けます。
社内外の相手へ伝達伝える内容と、伝える前に確認する役割を聞きます。記録した内容をすべて渡すとは限りません。
表は編集部作成の例です。

想定と違う値でも測り直すとは限らない

値が想定と違ったときに行う仕事を、普段の流れと分けて聞き取ります。測り直し、記録と連絡、作業の停止を、現場の決まりに沿って整理します。

  • 想定の根拠を聞く 何を基に想定と違うと気付くかを聞き、気付いた後の最初の行動を確かめます。
  • 扱いの違いを分ける 測り直し、記録して知らせる、作業を止めるを行う条件と、複数を行う場合の順序を残します。
  • 連絡後までたどる 知らせる相手と、返答を待つ間の物や作業の扱いを聞き取ります。

想定と違う値の扱い

区分見分け方扱い
測り直す測り直しに進む条件が決まっているかを聞きます。誰が測り直しを判断するかと、測り直す前の値の記録を整理します。
記録して知らせる値を残して連絡する場面を聞きます。記録先、連絡先、返答を待つ間の扱いを整理します。
作業を止める停止が必要とされる条件を聞きます。止める作業の範囲と、再開を判断する役割を整理します。
表は編集部作成の例です。

測り直した値だけでは判断の経緯が分かるとは限らない

どの条件で測り直し、その実施を誰が決めるかを聞き取ります。前の値をどう残し、どの値を後の仕事に使うかまで確かめます。

  • 条件と判断を分ける 決まりに従って測り直せる場合と、相談して決める場合を区別します。
  • 決める役割を特定する 測る人、測り直しを決める人、後の仕事で使う値を決める人を整理します。
  • 前後の値をたどる 前の値、測り直した値、測り直した理由をどう対応させて残すかを聞き取ります。

測り直しの判断整理

確かめること方法注意
測り直す条件実施に進む条件と、相談が必要な条件を聞きます。想定と違えばいつでも測り直すとは決め付けません。
判断する人実施の判断から使う値の決定まで役割をたどります。測る人がすべて決めるとは限りません。
前の値の扱い前後の値と理由の記録方法を聞きます。後の値で置き換えるか、両方残すかを確かめます。
表は編集部作成の例です。

道具が置いてあっても使える状態とは限らない

道具を取り出してから戻すまでの管理の仕事を聞き取ります。使えると判断する決まりと、確認する担当者、相談先を把握します。

  • 保管の流れを聞く 置き場所、持ち出すときの扱い、使った後に戻す役割を確かめます。
  • 使用前の確認を聞く 使える状態と判断する根拠、確認する役割、判断できない場合の相談先を聞き取ります。
  • 道具の変更を聞く 同じ道具を使う決まりの有無と、別の道具を使う場合の連絡や記録を確かめます。

道具を管理する仕事

区分聞くこと注意
置き場所保管先と、持ち出しから返却までの役割を聞きます。置き場所を知る人だけで管理が完結するとは限りません。
使える状態状態を確認する決まりと、その確認を担う役割を聞きます。状態が分からない道具の扱いも確かめます。
同じ道具の使用同じ道具を使い続ける決まりと、別の道具に替える手続きを聞きます。別の道具で測ったことを記録するかも確かめます。
表は編集部作成の例です。

支援できると示せる範囲は、確認できた機能と運用条件に限られる

聞き取った仕事を、記録、照合、判断に分けて商品と照らし合わせます。商品でできると確認した内容と、人が決める内容を分けて示します。

  • 記録の支援を分ける 値と対象の情報を残せるかを確認し、入力や受け渡しで人が行う仕事を明らかにします。
  • 照合の条件を分ける 想定との照合を支援する場合は、照合の根拠を誰が決めて更新するかも確かめます。
  • 判断する担当者を明記する 測り直しや作業の継続を決める担当者を明記し、商品の表示だけで決められると約束しません。

支援と判断の切り分け

区分扱い注意
値の記録必要な情報を残せると確認した範囲で提案します。記録できることだけで測った値の正しさは判断できません。
想定との照合根拠と条件を設定できると確認した範囲で提案します。照合結果の表示と、その後の判断を分けます。
測り直しの判断判断に必要な情報の提示を支援できるか確認します。実施を決める担当者と、判断を記録する担当者を明記します。
表は編集部作成の例です。

測定と記録の確認表には、未確認の点の記載も要る

聞き取った内容を、測る仕事から値を使う仕事まで確認表にまとめます。分からない点を推測で埋めず、確認先と追記する場所を残します。

  • 仕事ごとに記入する 測る物や場面で扱いが違う場合は、どの仕事についての記録か分かるように分けます。
  • 確認の根拠を残す 説明した担当者と参照した決まりを添え、後から確認先をたどれるようにします。
  • 未確認の点を残す 未確認の内容、次に確認する相手、結果を追記する記録先を記入します。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認項目記入欄確認項目記入欄
測る物と人測る物・項目:/測る人:測る場面と条件場面:/物や周囲の条件:
準備と決まり準備:/測り方の決まりと参照先:記録の方法記録先・時点:/記録する人:
使う先と使い方受け取る人:/使う仕事:想定と違ったときの扱い気付く根拠:/対応・連絡先:
測り直しの判断条件・判断する人:/前後の値の扱い:道具の管理保管先:/状態の確認・変更時の扱い:
支援できる範囲確認した機能:/人が判断する仕事:未確認の点と記録先未確認の内容・確認先:/追記先:
表は編集部作成の例です。