乾くまで待つだけでは渡せるとは限らない

乾くまで待つという説明には、途中で状態を確かめる作業や、渡せるかを判断する場面が含まれる場合があります。実際に渡した品物をたどり、その判断を聞き取ります。

  • この資料で決まること 実際に乾かして渡した品物を選び、濡れた原因から渡すまでの聞き取り範囲を決めます。
  • 判断を分けて聞き取る 乾いたと判断する根拠と、次の作業が求める状態を分けて整理します。
  • 支援の範囲を書き分ける 自社が提案する商品で支援できる範囲と人の判断が残る範囲を、未確認の点とともに確認表へ記します。
この資料は商談での聞き取りを扱います。品物の乾かし方を示すものではありません。

聞き取る範囲を定めるには、渡した品物の特定が要る

普段の説明だけでは、どの品物で何が起きたかを区別できません。乾かして次の作業へ渡した品物を、商談先に選んでもらいます。

  • 実際の品物を選ぶ 濡れた場面から渡すまでを説明できる品物を選んでもらい、呼び名を記します。
  • 始まりと渡した先を記す どの場面で濡れ、乾かした後にどの作業へ渡したかを聞き、話の範囲を定めます。
  • 普段の説明と分ける 普段の手順と選んだ品物で実際に行ったことを分け、違いがあれば書き添えます。

聞き取りの対象を定める表

確かめること方法注意
選んだ品物商談先に選んでもらい、呼び名を記します。まだ渡していない品物の話と混ぜません。
濡れた場面濡れたと分かった場面をたどります。濡れた原因は、分かっている範囲で記します。
渡した先品物を受け取った担当者と、その次の作業を記します。渡す予定だった先と区別します。
普段との違い普段の手順と実際の扱いを並べます。別の品物の出来事を混ぜません。
表は編集部作成の例です。

濡れた経緯を知るには、前作業の確認が要る

同じ乾かす作業でも、濡れた経緯やその前に行ったことは異なります。選んだ品物について、濡れた原因と乾かす前の扱いをたどります。

  • 原因と推測を分ける どのような経緯で濡れたかを聞き、確認できた原因と担当者の推測を分けます。
  • 前作業をたどる 水気を取る、分ける、並べるなど、実際に行ったことを順に聞きます。
  • 乾かさない場合も聞く 乾かさずに進めた場合があれば、そのときの状態と進められた理由を別に記します。

濡れた原因と前作業の整理表

区分聞くこと注意
作業で濡れた濡れた作業と、その際に分かっていた状態を聞きます。作業名だけで原因を決めません。
作業の外で濡れた濡れた経緯と、気づいた場面を聞きます。気づいた場面を濡れた場面と同じにしません。
前作業乾かす前に行ったことと、その理由を聞きます。実際に行っていない扱いを補いません。
乾かさず進めたそのときの状態と、進める判断の根拠を聞きます。選んだ品物とは別の例なら区別します。
表は編集部作成の例です。

置き方の理由を知るには、決めた人と根拠の確認が要る

置き場所だけでは、乾かす間に品物がどのような状態だったかは分かりません。場所や向き、周りの品物との間隔を、実際の扱いに沿って聞き取ります。

  • 置いた状態を聞く 置いた場所と向き、他の品物との間隔を聞き、乾かす間の様子を記します。
  • 置き方の理由を聞く 誰が置き方を決め、何を理由にしたかを聞きます。その置き方で実際に確かめた乾き具合も分けて記します。
  • 途中の変更をたどる 途中で置き方を変えた場合は、変える前に見た状態と、変更を決めた人を聞きます。

乾かす間の置き方を捉える表

区分確かめること注意
場所と向き実際に置いた場所と、そのときの向きを聞きます。乾かす間の扱いに範囲を絞ります。
他の品物との間隔周りに何があり、どう離れていたかを聞きます。望ましい間隔をこちらで示しません。
決めた人置き方を決めた人と、その理由を聞きます。置いた人と決めた人を同じとみなしません。
途中の変更変えた箇所と、きっかけになった状態を聞きます。変更後の結果は、確認できた範囲で記します。
表は編集部作成の例です。

途中で把握できる乾き具合は、見る人と見る点で分かれる

乾かしている間に見に行く人と、乾いたと判断する人は同じとは限りません。途中で誰が何を見て、その後にどう扱ったかを分けて聞きます。

  • 見に行く人を聞く 見に行った人と、その役割を聞きます。ほかの作業の途中で見た場合も含めます。
  • 見る点と場面を聞く 何をきっかけに見に行き、品物のどこを見たかを聞いて、その後の扱いを記します。
  • 見に行かない場合を分ける 見に行かなかった場合は、何で状態を把握したかを聞きます。把握していなければ、その旨を残します。

途中の確認を区別する表

区分見分け方扱い
見に行く人実際に見た人と、見る予定だった人を分けます。実際に見た人の役割を記します。
見る点見た箇所と、そこで分かった状態を分けます。途中の確認として記します。
見る場面見に行くきっかけと、その後の動きをたどります。連絡や扱いの変更があれば記します。
見に行かないほかの把握方法があったかを分けます。把握していない場合は推測で埋めません。
表は編集部作成の例です。

乾いたという判断を知るには、根拠の確認が要る

乾いたという結論だけでは、何を手掛かりにしたかが残りません。触る、見る、量るなど、実際に使った手掛かりと判断した人を結び付けて聞きます。

  • 手掛かりを具体化する 触った感触、見た状態、量った結果など、判断に使ったものと確かめた箇所を聞きます。
  • 判断した人を分ける 状態を確かめた人と、乾いたと判断した人を分け、それぞれの役割を記します。
  • 判断の分かれ方を聞く 人によって判断が分かれた例では、手掛かりの違いと、その後の扱いを聞きます。

乾いたと判断した根拠の整理表

区分聞くこと注意
手掛かり実際に触った、見た、量った内容を聞きます。こちらから判断のよりどころを示しません。
確かめた箇所品物のどこで状態を確かめたかを聞きます。確かめていない箇所まで広げません。
判断した人乾いたと判断した人と、使った根拠を聞きます。途中で見た人と区別します。
判断が分かれた例異なる判断の根拠と、最後に採った扱いを聞きます。どちらが正しいかを商談中に決めません。
表は編集部作成の例です。

乾いていても次の作業へ渡せるとは限らない

乾かす側の判断と、受け取る側が求める状態は分けて聞く必要があります。次の作業で乾き具合が関わる場面から、渡すための条件をたどります。

  • 関わる場面を聞く 次の作業で何を行うために乾き具合を気にするのかを聞き、求める状態を記します。
  • 伝わり方を聞く 求める状態を誰が伝え、乾かす側が何を見聞きして把握したかを聞きます。
  • 渡せない場合を分ける 乾いていても渡せなかった例では、足りなかった条件を乾き具合とは別に記します。

次の作業が求める状態の確認表

区分確かめること注意
気にする理由次の作業のどの場面で乾き具合が関わるかを聞きます。乾かす側の説明だけで決めません。
求める状態受け取る側が求めた状態を聞きます。乾いたという言葉だけで済ませません。
伝わり方誰から誰へ、何を伝えたかをたどります。伝えた内容と把握した内容を分けます。
渡せない場合乾き具合以外に足りなかった条件を聞きます。さらに乾かせば済むと決めつけません。
表は編集部作成の例です。

乾かしきれない場合を知るには、決めた人と根拠の確認が要る

乾かしきれないと分かった後の扱いも、乾かして渡す仕事の一部です。原因の見方と対応の判断、次の作業への連絡を分けて聞きます。

  • 状態と原因を分ける どの状態から乾かしきれないと分かったかを聞き、原因については確認済みか推測かを分けます。
  • 対応を決める人を聞く 待つか別の対応を採るかを、誰が何を根拠に決めたか聞きます。
  • 次の作業への連絡を聞く 渡せない状態や決めた扱いを、誰にどう伝えたかを聞き、受け取った側の対応も記します。

乾かしきれない場合の聞き取り表

場面聞くこと注意
乾かないと分かった見つかった状態と、その状態を見た人を聞きます。原因の推測と分けて記します。
原因を考えた原因と考えたこと、その根拠を聞きます。説明がない部分をこちらで補いません。
対応を決めた待つか別の対応かを決めた人と理由を聞きます。乾かし方の提案に進みません。
次の作業へ伝えた伝えた状態、決まった扱い、受け手の対応を聞きます。まだ決まっていないことも区別します。
表は編集部作成の例です。

終了の記録があっても、乾いたと判断した根拠が残るとは限らない

乾かす作業を終えた記録と、乾いたと判断した記録は同じとは限りません。選んだ品物について、何が残り、誰がそれを見たかを聞きます。

  • 始めと終わりを分ける 始めた時点と終えた時点に何を記したかを聞き、それぞれの記録が示す出来事を確かめます。
  • 人と根拠の記録を聞く 判断した人と根拠がどこに残るかを聞きます。口頭で伝えただけの内容とは分けます。
  • 記録を見る人を聞く 誰が何のために記録を見たかを聞き、次の作業への引き渡しで使った内容を記します。

残っている記録の確認表

区分確かめること注意
始めた時点何を始まりとし、何を記したかを聞きます。前作業の開始と区別します。
終えた時点何を終わりとし、何を記したかを聞きます。渡した時点と同じかを確かめます。
判断した人と根拠人と根拠が、どこまで記録に残るかを聞きます。終了の印だけで根拠も残るとみなしません。
記録を見る人見る人と、記録を使った場面を聞きます。見られることと、実際に見たことを分けます。
残っていない内容口頭だけの内容や、後から思い出した内容を聞きます。当時の記録と区別します。
表は編集部作成の例です。

支援を約束するには、確かめた働きとの照合が要る

記録を残すこと、連絡すること、乾いたと判断することは、それぞれ別の働きです。扱う商品で何ができるかを確かめ、商談先に残る判断を書き分けます。

  • 記録の支援を分ける 残せる項目と、実際に記入する人の作業を分けます。商品の説明で確認できた働きだけを記します。
  • 連絡の支援を分ける 伝えられる内容と送り先を確かめます。受け手が内容を確認する扱いは別に聞き取ります。
  • 判断が残る箇所を記す 乾いたか、渡せるかを決める人と根拠を記します。商品が判断を担えるかは別途確かめます。

商品と人の役割を分ける表

区分扱い注意
作業の記録商品が残す内容と、人が入力する内容を分けます。記録が残るだけで判断も済むとみなしません。
次の作業への連絡商品で伝えられる内容と、人が補う内容を分けます。送ったことと、受け手の確認を分けます。
乾いたとの判断商品の働きと、商談先が使う根拠を照らします。判断を担えると推測しません。
渡せるとの判断次の作業の条件を確認し、決める人を記します。乾いたとの判断だけで済ませません。
未確認の働き確認先と、確かめる内容を記します。支援できる範囲に含めません。
表は編集部作成の例です。

提案の前には、未確認の点を分けた確認表が要る

聞き取った内容を品物ごとにまとめると、判断の根拠と渡す条件を読み返せます。分からない箇所は埋めず、次に確かめる相手と記録先を残します。

  • 選んだ品物で通して書く 濡れた原因から渡すまでを、選んだ品物の出来事で記します。別の例は区別して添えます。
  • 根拠と受け渡しを分ける 乾いたと判断した根拠と次の作業が求める状態を別欄に記し、同じ説明で済ませないようにします。
  • 空欄の扱いを決める 未確認の点には確認先を添えます。支援できる範囲には、確かめた商品の働きだけを書きます。

乾かして渡す仕事の確認表

確認項目記入欄確認項目記入欄
選んだ品物品物の呼び名、濡れた場面、渡した先を書きます。濡れた原因と前作業濡れた原因、確認済みか推測か、乾かす前に行ったことを書きます。
置き方置いた場所、向き、間隔、決めた人と理由を書きます。見る人と見る点見た人、見た箇所と場面、見ない場合の把握の仕方を書きます。
乾いたと判断する根拠手掛かり、確かめた箇所、判断した人を書きます。次の作業が求める状態次の作業が求める状態、その理由、伝わり方を書きます。
乾かしきれない場合品物の状態、原因の見方、決めた人、次の作業への連絡を書きます。記録始めと終わりの時点、判断した人と根拠、記録を見る人を書きます。
支援できる範囲商品の働きで扱える内容と、人に残る判断を書きます。未確認の点と記録先未確認の内容、確認先、記録先を書きます。
表は編集部作成の例です。確認表は商談先から聞いた内容を整理するためのものです。乾かす方法や判断のよりどころは示しません。