解体の聞き取りは、対象の特定から作業後の状態に及ぶ

解体という説明だけでは、外す範囲や残す部品は分かりません。この資料では、商談で確認する内容を順に整理します。

  • 対象を特定する 解体する品物、作業する人、その仕事の前後にある作業を区別します。
  • 範囲と部品を分ける 目的に応じた分解範囲と、残す部品、外す部品の違いを整理します。
  • 作業後まで確かめる 聞き取った内容を商品の機能と照らし合わせ、支援できる可能性がある範囲を整理します。

解体の聞き取りには、品物と作業者の特定が要る

同じ名称の品物でも、状態や置かれた場所によって作業は変わります。誰が解体を担当し、解体が一連の仕事のどこに位置するかまで確かめます。

  • 品物を見分ける 名称だけでなく、識別表示、現在の状態、置かれた場所を対応させます。
  • 役割を分ける 実際に作業する人、補助する人、判断を仰ぐ相手を混同しないようにします。
  • 前後関係を捉える 解体の前に行う作業と、解体後に受け渡す相手を確認します。

解体対象を特定する表

確かめること方法注意
品物名称、識別表示、状態、場所を対応させます。同型の品物と取り違えません。
作業する人作業、補助、判断の役割を分けます。所属名だけで特定しません。
仕事の位置解体前後の作業と受け渡し先を並べます。単独の作業と決めつけません。
表は編集部作成の例です。商談内容に合わせて項目を足します。

解体の範囲は、作業の目的に加えて残す物で分かれる

再使用、移設、点検では、外す箇所と解体後に求める状態が違います。目的と終了条件を対応させて聞き取ります。

  • 目的を分ける 複数の目的が含まれる場合は、目的ごとに対象となる箇所を分けます。
  • 終了点を定める どこまで分けた状態を解体の完了とするかを明らかにします。
  • 解体しない箇所を残す 解体せずに残す箇所を明示すると、必要以上に分解する行き違いを防げます。

目的と分解範囲を整理する表

区分聞くこと注意
再使用再び使う部品と残す状態使用先が求める状態まで聞きます。
移設移す単位と移す前に外す箇所移す場所だけで範囲を決めません。
点検見える状態にする箇所と戻す必要点検対象外まで外しません。
表は編集部作成の例です。表は目的ごとに分解範囲を分けて記入します。

残す部品と外す部品は、見た目だけでは分かるとは限らない

外しやすさや外観から扱いを決めると、必要な部品まで外すおそれがあります。各部品の役割と判断条件を確認します。

  • 残す理由を聞く 本体に残す部品は、残す理由と解体後に保つ状態を対応させます。
  • 外した後も見る 外す部品は、取り外した後も使うか、別の判断を待つかを区別します。
  • 判断条件を残す 途中の状態で扱いが変わる部品は、判断する人と条件を記録します。

部品の区別を整理する表

区分見分け方扱い
残す部品本体に残す理由と必要な状態が決まっています。外す部品と区別して示します。
外す部品本体から離す箇所が指定されています。外した後の行き先まで記録します。
確認後に決定途中の状態を見て指定された人が判断します。作業する人だけで決めません。
表は編集部作成の例です。表では部品ごとに区分と判断条件を対応させます。

解体前の確認は、品物の状態と準備の把握に及ぶ

作業前の状態が不明なままでは、解体中に生じた変化と元からあった状態を区別できません。場所と情報の準備も確認します。

  • 元の状態を残す 欠け、変形、部品の不足など、外す前から確認できる状態を記録します。
  • 場所を区分する 作業する場所、外した部品を置く場所、品物を動かす範囲を分けます。
  • 参照情報を探す 部品の対応関係、過去の記録、判断を仰ぐ相手が分かる情報を確認します。

解体前の状態と準備の表

区分確かめること注意
品物の状態外観、部品の不足、すでに外れている箇所解体中の変化と混同しません。
作業場所作業範囲、部品の置き場所、移動範囲作業の途中で場所を変える場合の条件と判断する人も確かめます。
必要な情報部品の関係、過去の記録、判断先情報の所在だけでなく内容も見ます。
表は編集部作成の例です。表には作業を始める前に確認した内容を記入します。

解体の手順は、外す順番に加えて途中の確認に及ぶ

順番が決まっていても、途中で状態を確認しなければ次へ進めるか判断できません。確認箇所と記録方法まで聞き取ります。

  • 順番の理由を聞く 外す順番に理由がある箇所と、状態によって順番が変わる箇所を分けます。
  • 途中で区切る 次へ進む前に見る状態と、予定と異なる場合に止める位置を定めます。
  • 位置関係を残す 外した部品の向き、元の位置、組み合わせが後から分かる形で記録します。

手順と途中確認を整理する表

確かめること方法注意
外す順番順番、理由、順番が変わる条件を並べます。すべてを入れ替え可能と見なしません。
途中の確認節目の状態と次へ進む条件を対応させます。確認前に次の箇所へ進みません。
記録の残し方部品、位置、向き、途中の状態を結び付けます。後から部品を識別できるようにします。
表は編集部作成の例です。表は手順と確認箇所を同じ並びで記入します。

分解できない箇所には、中止後の判断の確認が要る

予定した箇所が外れない場合、現場だけで方法を変えると対象範囲まで変わりかねません。止める条件と判断先を確認します。

  • 外れない状態を示す どの箇所で、どの段階まで進み、何が予定と違うかを記録します。
  • 変化の兆候を見る 壊れるおそれがある状態と、作業を止める条件を事前に区別します。
  • 判断先を定める 判断を仰ぐ相手、渡す情報、回答を待つ間に触れてよい範囲を聞きます。

分解できない場合の扱い表

場面聞くこと注意
外れない止める位置、続けられる別の箇所、判断先現場だけで方法を変えません。
壊れるおそれ変化の兆候、止める条件、残す状態変化を確認せずに続けません。
判断を仰ぐ先相手、渡す情報、回答までの品物の扱い回答前に対象範囲を広げません。
表は編集部作成の例です。表には中止後の品物と部品の扱いも記入します。

解体後の部品の扱いは、置き場所と行き先で分かれる

外した直後の置き場所だけでは、その後の扱いは分かりません。一時保管、次の作業への引き渡し、使わない部品を分けます。

  • 一時保管を分ける 置く場所と移動する条件を決め、元の品物との対応関係を保ちます。
  • 受け渡し先を見る 次の作業、受け取る人、渡す部品、必要な状態を対応させます。
  • 使わない物を分ける 使わないと判断する人と、次の指示まで置く場所を確認します。

解体後の部品の扱い表

区分確かめること注意
一時的に置く場所、識別方法、移動する条件別の品物の部品と混ぜません。
次の作業へ渡す受け取る人、渡す部品、必要な状態置いただけで受け渡し済みにしません。
使わない部品判断する人、分けて置く場所、次の指示作業する人だけで行き先を決めません。
表は編集部作成の例です。表では現在の置き場所と最終的な行き先を分けます。

解体の引き継ぎは、記録を作るだけでは済むとは限らない

記録があっても、次に扱う人が部品との対応を確認できなければ作業は続きません。渡す相手と渡す物まで聞き取ります。

  • 変化を記録する 外した箇所、残した箇所、途中で変わった状態、未判断の点を残します。
  • 相手を特定する 次に作業する人、状態を確認する人、未判断の点を決める人を分けます。
  • 受領まで確かめる 部品、識別情報、参照する記録が相手に渡ったことを確認します。

記録と引き継ぎを整理する表

区分聞くこと注意
記録する内容作業段階、外した部品、状態の変化、未判断の点完了した内容だけを残しません。
引き継ぐ相手次の作業者、確認する人、判断する人部署名だけで相手を決めません。
渡す物部品、識別情報、参照する記録の場所部品と記録の対応を崩しません。
表は編集部作成の例です。表は渡す側と受け取る側で同じ内容を確認します。

商品で支援する作業と、担当者が判断する作業は分かれる

決まった手順の参照や所在の記録と、現物を見て決める行為は性質が異なります。提案前に支援範囲を分けます。

  • 参照を支援する 決まった順番、確認箇所、過去の記録を示す部分は支援候補になります。
  • 部品の所在を記録する 取り外した部品と置き場所、行き先、受け渡し先の対応を、商品で残せる部分を分けます。
  • 人の判断を残す 外せるか、続けるか、どの状態を認めるかは人が決める範囲として残します。

商品による支援範囲の表

区分扱い注意
手順の参照順番や確認箇所を示す支援候補現物との差を人が確認します。
所在の記録部品と置き場所や行き先を対応させる支援候補記録前の識別は人が行います。
分解の可否現物の状態を見て人が判断します。商品だけに判断を委ねません。
表は編集部作成の例です。表では支援候補と人が決める範囲を混在させません。

確認表を使えば、解体の聞き漏らしが分かる

商談中に分かったことと未確認の点を同じ確認表に残します。回答だけでなく、判断する人と記録先も対応させます。

  • 事実を記入する 対象、目的、部品の区分、手順、行き先を聞き取った内容のまま記入します。
  • 判断者を残す 途中で扱いが変わる箇所には、判断する人と判断条件を添えます。
  • 未確認を分ける 回答が得られていない点は空欄にせず、確認先と記録先を残します。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認項目記入する内容確認項目記入する内容
解体する品物と作業者品物、作業する人、どの仕事の一部かを記入します。目的と分解する範囲解体の目的と、分解する範囲を記入します。
残す部品と外す部品残す部品、外す部品、確かめてから決める部品を記入します。解体前の状態と準備品物の状態、作業場所の準備、必要な情報を記入します。
手順と途中の確認外す順番と、途中で確かめる内容と人を記入します。分解できない箇所の扱い中止の判断と、判断を仰ぐ相手を記入します。
部品の置き場所と行き先一時的な置き場所と、次の作業や使わない部品の行き先を記入します。記録と引き継ぎ記録する内容、引き継ぐ相手、渡す物を記入します。
支援できる範囲商品で支援できる作業と、人の判断が残る作業を記入します。未確認の点と記録先未確認の内容、確認先、追記先を記入します。
表は編集部作成の例です。確認表は商談後も未確認の点が分かる状態で残します。