掘る仕事の聞き取りには、作業前・途中・終了時の区別が要る

指示どおりという説明だけでは、掘り始めてから分かったことが見えません。この資料の確認項目を使い、聞き取りの対象と提案できる範囲を整理します。

  • 聞く場所を決める 実際に掘った場所を選び、掘る目的から、その場所で次に行う作業までを聞く対象にします。
  • 判断の変化を追う 掘る前の見込みと途中で見えた状態を分け、誰が何を見て判断を変えたかを整理します。
  • 提案する範囲を決める 記録を支援できる部分と人の判断が残る部分を分け、未確認の点を確認表に残します。

聞き取りには、実際に掘った場所と対象の作業の特定が要る

実際に掘った場所を相手に選んでもらいます。依頼を受けたところから掘った後まで、同じ場所について説明できる例を扱います。

  • 場所を選んでもらう 最近の例に限らず、掘る前と後の様子を説明できる場所を選んでもらいます。
  • 依頼の出どころをたどる 掘るよう求めた人と、作業する人へ内容を伝えた人を分けて押さえます。
  • その場所の話に戻す 普段の進め方が説明されたら、選んだ場所でも同じだったかを分けて記録します。

聞く対象の決め方

確かめること方法注意
選んだ場所相手の呼び名と、どの部分を掘ったかを記します。近くの別の場所の話を混ぜません。
依頼の出どころ掘る依頼を出した人から、作業する人までをたどります。伝えた人が内容を決めたとは限りません。
説明の対象その場所での出来事と、普段の進め方を分けます。普段の説明を、その場所で起きたこととして残しません。
表は編集部作成の例です。

掘る目的を知るには、掘った後の作業の確認が要る

掘るよう求められた内容と、その場所を何に使うかは分けて聞きます。掘った後に誰が何をするかまで分かると、目的を具体的に捉えられます。

  • 掘る目的を押さえる 掘る作業の説明だけで終えず、その場所をどのような用途に使うためかを記します。
  • 後の作業を押さえる 掘った場所で次に作業する人と作業内容を聞き、求められる状態を把握します。
  • 目的の出どころを分ける 依頼側から伝えられた目的と、作業する側が考えた目的を区別します。

目的の整理

区分聞くこと注意
掘る目的その場所を掘ることで、何をできるようにするかを聞きます。掘るという作業名だけで目的の説明を終えません。
後の作業掘った場所で、誰が何を行うかを聞きます。別の人へ渡す場合は、その人が求める状態も聞きます。
目的の出どころ目的を伝えた人と、伝えられた内容を聞きます。説明のない部分を推測で埋めません。
表は編集部作成の例です。

掘る前の説明だけでは、地中の状態が分かるとは限らない

地上で見たことと、地中について聞いていたことを分けます。掘り始める前には分からなかった点も、そのまま残します。

  • 地上で見た箇所を記す 選んだ場所の表面や周りについて、どこを見て何が分かっていたかを押さえます。
  • 地中の説明をたどる 地中についての説明が、誰の話やどの記録によるものかを聞きます。
  • 確かめた人を分ける 自分で見た人と説明を受けた人を分け、掘る人へ何が伝わっていたかを記します。

掘る前に分かっていたこと

区分確かめること注意
地上の状態見た箇所と、そこで分かった状態を対応させます。地上で見えたことを地中にも当てはめません。
地中の見込み説明の内容と、その出どころを記します。掘ってから分かった内容を混ぜません。
確かめる人見た人、説明を受けた人、掘る人への伝わり方を記します。誰も確かめていない点は、未確認として残します。
表は編集部作成の例です。

途中の確認を知るには、止める判断に使った情報の特定が要る

掘っている途中に見た内容を、場所と結び付けて聞きます。そのうち何が作業を止める判断に関わったかを分けます。

  • 見た箇所を押さえる 地中の見えてきた部分や周りの様子について、何を見ていたかを聞きます。
  • 止めた理由をたどる 止めた場面があれば、見えた状態と、止めると決めた人の理由を分けて記します。
  • 止めた後まで聞く 誰へ伝え、何を確かめて、その後の進め方を誰が決めたかまでたどります。

途中の確認と扱い

区分見分け方扱い
途中で見たこと作業中に見た箇所と、その状態が掘る前の予想とどう違ったかを聞きます。見た内容と、それについての考えを別に記します。
止める判断どの状態が止める理由になったかをたどります。止めると決めた人と、その理由を記します。
止めた後連絡した内容と、その後に決まった内容を分けます。再び進めた場合は、判断した人と根拠も記します。
表は編集部作成の例です。

掘る作業を終えても、依頼された状態に達したとは限らない

指示に沿って掘ったことと、掘り終えたと判断したことを分けます。何を見て誰が終えたとしたかを、選んだ場所に沿って聞きます。

  • 終えた根拠を聞く 掘った場所のどの状態を見て終えたとしたかを、目的や後の作業と対応させます。
  • 判断した人を押さえる 掘る作業をした人と、終えたと判断した人が同じかを確かめます。
  • 判断の違いをたどる 判断が分かれた例があれば、見ていた箇所や求めていた状態の違いを聞きます。

掘り終えた判断の整理

区分聞くこと注意
終えた根拠どの箇所の何を見て、終えたと判断したかを聞きます。作業をやめたことだけで、終えたと扱いません。
判断する人終えたとした人と、その判断の伝え先を聞きます。作業した人の考えと、依頼側の考えを混ぜません。
判断の分かれ異なる判断が出た箇所と、双方の理由を聞きます。違いがなければ、あったことにして補いません。
表は編集部作成の例です。

予想と違う物の扱いには、決める人の特定が要る

地中に予想と違う物があった場合は、見つけた場面からたどります。見つけた人、扱いを決めた人、依頼側へ伝えた人を区別します。

  • 分かった場面を記す どこで何が見え、掘る前の説明と何が違ったかを分けて残します。
  • 扱いを決めた人を追う その物をどう扱うかと、掘る作業をどうするかについて、決めた人と根拠を聞きます。
  • 依頼側への伝達を追う 伝えた内容、依頼側の返答、その後に変えた扱いを順に押さえます。

予想と違う物への対応

場面確かめること注意
見つけた場面場所、見えた物、掘る前の説明との違いを記します。見たままの説明と、物についての推測を分けます。
扱いを決めた場面その物と掘る作業の扱いを、誰が決めたかを聞きます。見つけた人が、その後も決めたとは限りません。
依頼側への伝達伝えた内容と返答が、現場へどう伝わったかを聞きます。連絡したことと、扱いが決まったことを分けます。
表は編集部作成の例です。

掘り出した物が、すべて処分する物とは限らない

掘り出した物は、元の場所で使う物、別の場所へ運ぶ物、処分する物に分けて扱いを聞きます。現在の置き場所に加えて、その後の行き先や用途まで押さえます。

  • 行き先まで聞く 掘った場所から出した後、元の場所で使うのか、別の場所へ運ぶのかを聞き、運ぶ場合は行き先と用途を確かめます。
  • 残す理由を聞く 残す物は用途を、処分する物はその判断の根拠を聞き、誰が分けたかを記します。
  • 置き場所の決定を追う 置き場所を決めた人と、掘った場所で次に行う作業との関わりを押さえます。

掘り出した物の整理

区分聞くこと注意
行き先現在の置き場所と、その後の行き先を聞きます。置いた場所を、最終的な行き先と取り違えません。
残す物と処分する物分けた理由と、残す物の用途を聞きます。掘り出したという理由だけで、処分する物と扱いません。
置き場所場所を決めた人と、後の作業との関わりを聞きます。置き場所を変えた場合は、変更の理由も残します。
表は編集部作成の例です。

記録があっても、次の担当者が作業を始められるとは限らない

記録があることと、次の担当者が作業を始められることを分けます。記録がどの場所の状態を示し、現場の状態と引き継ぐ情報について何を確かめて渡したかを聞きます。

  • 場所と記録を結び付ける 記録だけを見た人にも、掘った場所のどの部分を示すかが分かるかを確かめます。
  • 実際の状態と照らす 記録を残した後に状態が変わった場合は、その変化が伝わる形で残っているかを聞きます。
  • 渡す条件を押さえる 次の担当者が求める状態と照らし、誰が何を根拠に始めてよいとしたかを記します。

記録と渡す条件

区分確かめること注意
記録する内容場所、掘った後の状態、残した物の位置を押さえます。現地を見ていない人にも、示す箇所が伝わるかを見ます。
実際との対応記録が示す状態と、渡す際の状態を照らします。記録後の変化があれば、その伝え方も聞きます。
渡す条件次の担当者に必要な状態と、渡す判断の根拠を聞きます。掘り終えた判断と、渡してよい判断を混ぜません。
表は編集部作成の例です。

支援を約束するには、確かめた機能との照合が要る

聞き取った作業を、記録する部分と判断する部分に分けます。提案する商品の機能を確かめ、支援できると説明する範囲を絞ります。

  • 前の情報を残せるか見る 掘る前の説明と出どころを、場所ごとに記録できるかを商品の機能と照らします。
  • 途中の変化を残せるか見る 途中で分かったことと、その後の判断を区別して記録できるかを確かめます。
  • 判断する人を残す 掘り終えたか、次へ渡せるかを決める人と根拠は、記録の支援とは分けて整理します。

商品で支援する範囲の整理

区分扱い注意
掘る前の情報場所、説明、出どころを残せるか、商品で確かめます。記録できることと、説明が正しいことを分けます。
途中で分かった点見た内容、判断した人、変えた扱いを残せるか確かめます。追記した内容が、掘る前の情報と混ざらないかを見ます。
掘り終えた判断人が決める内容と、商品に残せる内容を分けます。記録の機能だけで、終えたかも決められると説明しません。
表は編集部作成の例です。

確認表には、未確認の点と記録先の記入が要る

選んだ場所について聞けたことを、確認表に書き込みます。分からない点は推測で埋めず、確かめる相手と記録先を添えます。

  • 同じ場所の内容を書く 目的から渡す条件まで、同じ場所の出来事を書きます。別の場所の例は混ぜません。
  • 前と途中を分けて書く 掘る前に分かっていたことと途中で分かったことを分け、判断を変えた人も記します。
  • 未確認の点を残す 空欄のまま終えず、分からない内容、確かめる相手、追記する記録先を残します。

掘る仕事の確認表

確認する項目記入する内容確認する項目記入する内容
選んだ場所場所の呼び名、依頼の出どころ、今回聞く作業を記します。目的と後の作業何のために掘るか、掘った後に誰が何をするかを記します。
前の確認地上で見た箇所、地中について分かっていた情報の出どころ、確かめた人を記します。途中の確認途中で見た箇所、止める判断と人、止めた後の扱いを記します。
終えた根拠見た状態、判断した人、判断が分かれた例を記します。予想と違う物の扱い分かった場面、扱いを決めた人、依頼側への伝え方を記します。
掘り出した物の扱い行き先、残す物と処分する物の区別、置き場所を決めた人を記します。記録と渡す条件記録に残した内容、記録と実際の状態の対応、渡す根拠を記します。
支援できる範囲商品で扱える内容と、人が判断する内容を記します。未確認の点と記録先未確認の点、確かめる相手、記録先を記します。
表は編集部作成の例です。