共通の部品の採用には、商品ごとの条件の違いの確認が要る

共通の部品を使っても、取り付け方や作業の手順などが商品ごとに異なる場合があります。共通にする内容と、商品ごとに扱いを分ける内容を分け、採用を決めるまでの仕事を聞き取ります。

  • 共通にする範囲を捉える 共通にする部品と対象の商品を明らかにし、その範囲を決める人を整理します。
  • 判断までの作業を捉える 商品ごとの条件を比べ、共通にできると考える根拠と、採用前に試す作業を整理します。
  • 採用後の扱いを捉える 残す違いの扱い、伝える相手、記録先を整理し、提案する商品で支援できる範囲を分けます。

共通にする範囲の把握には部品と商品の特定が必要だ

部品を共通にしたいという説明だけでは、対象の範囲が分かりません。どの部品をどの商品の間で共通にし、その範囲を誰が決めるかを聞き取ります。

  • 部品の指す範囲を捉える 名称だけで理解を止めず、部品全体を共通にするのか、一部の構成や仕様を共通にするのかを聞き取ります。
  • 対象の商品を結び付ける 共通にする部品と、それを採用する候補の商品を対応させて記録します。
  • 決める人を分けて記す 検討を進める人と、共通にする範囲を決める人を分けます。商品ごとに決める人が違う場合も記します。

部品と決める人の特定

確かめること方法注意
共通にする部品名称と、共通にする範囲の説明を対応させます。同じ呼び方でも、指す範囲が同じとは限りません。
対象の商品部品を採用する候補の商品を記します。話に出た商品を、すべて対象に含めません。
決める人範囲を決める人と、検討を進める人を記します。説明している人が、決める人とは限りません。
表は編集部作成の例です。聞き取れない項目は、未確認として残します。

共通にしたい理由だけで対象の商品が決まるとは限らない

共通にしたい理由と、対象に含める商品の範囲は分けて聞きます。理由を挙げた人と、対象を決めた経緯を記録します。

  • 理由の出どころを聞く どの部署や人から話が始まり、どの作業上の困りごとを変えたいのかを聞き取ります。
  • 対象の内外を分ける 対象に入れる商品と入れない商品を記し、それぞれの理由を結び付けます。
  • 広げる話を分けて残す 今の対象と、今後加える可能性がある商品を分けます。対象を広げる際の判断の進め方も聞き取ります。

理由と対象の聞き分け

区分聞くこと注意
理由の出どころ話を始めた人と、変えたい作業を聞き取ります。伝聞の理由は、誰の説明かも記します。
対象の内外入れる商品と入れない商品、その理由を聞き取ります。対象外と、まだ検討していない商品を分けます。
対象を広げる話商品を加える条件と、範囲を決める人を聞き取ります。将来の候補を、今の対象として扱いません。
表は編集部作成の例です。理由への賛同と、対象への合意は分けて記録します。

同じ部品を使う商品でも求める条件が同じとは限らない

共通の部品を採用する話と、商品ごとの条件が同じという話は別です。部品に求める寸法や性能などを商品ごとに聞き、同じと確かめた条件、違う条件、未確認の条件に分けて記録します。

  • 同じと分かった条件を記す 商品間で同じと確認された条件には、確認した人と参照した情報を添えます。
  • 違いのある箇所を記す 条件が違う箇所を商品に結び付け、共通にする判断へどう関わるかを聞き取ります。
  • 分からない条件を残す 説明や情報が足りない条件は未確認とし、確認する相手と参照先を記します。

条件の違いの整理

区分見分け方扱い
同じ条件商品ごとの説明と参照情報から、同じと確認されています。同じとした人と根拠を記します。
違う条件商品ごとに、求める内容の違いが確認されています。違う箇所と該当する商品を記します。
未確認の条件情報が足りず、同じか違うか判断されていません。確認する相手と参照先を記します。
表は編集部作成の例です。記載がない条件を、同じ条件として扱わないようにします。

別の商品での採用だけで共通にできるとは限らない

別の商品で使っている事実だけでは、今回の対象にも使えるかは分かりません。判断に使う情報と、その情報が今回の対象にも当てはまるかを聞き取ります。

  • 情報と判断を結び付ける 何を参照し、どの条件について共通にできると考えているのかを対応させます。
  • 根拠を確かめる人を記す 参照した情報が対象の商品に当てはまるかを確かめる人と、その確認内容を記します。
  • 判断できない点を残す 根拠が足りない箇所は、追加で必要な情報と、それを確認する人を記します。

共通にできる根拠

区分聞くこと注意
参照する情報どの情報を、どの商品や条件の判断に使うかを聞き取ります。別の商品についての情報を、そのまま当てはめません。
確かめる人根拠の内容と、当てはまる範囲を確認する人を聞き取ります。情報を持つ人と、判断する人を分けます。
判断できない点足りない情報と、追加で確認する相手を聞き取ります。未確認のまま、共通にできると記しません。
表は編集部作成の例です。営業側で技術的な結論を出さず、商談先の判断と根拠を記します。

採用の判断には、試した結果を誰が何に照らすかの確認が要る

採用前に試す作業では、実施する内容だけでなく、結果を判断する流れも聞きます。候補の部品をどの商品で試し、見る項目と採用を決める人を結び付けます。

  • 試す対象を明らかにする 候補の部品をどの商品で試し、その結果をどの商品の採用判断に使う予定かを聞き取ります。
  • 見る項目を条件に結ぶ 結果を見る項目が、どの商品に求められる条件を確かめるものかを記します。
  • 結果からの流れを記す 結果を確認する人と採用を決める人を分け、判断がつかない場合の次の作業も聞き取ります。

試す作業と採用の判断

区分確かめること注意
試す商品試す対象と、結果を使う商品の範囲を聞き取ります。試していない商品まで判断できるかは別に確認します。
見る項目見る項目と、確かめたい条件の対応を聞き取ります。試し方を提案せず、予定されている作業を記します。
採用を決める人結果を受け取る人と、採用を決める人を聞き取ります。作業の終了と、採用の決定を分けます。
表は編集部作成の例です。試す作業が必要かどうかも、商談先の説明に沿って記録します。

共通の部品を採用しても、商品ごとに扱いが分かれる

共通の部品を採用した後も、商品ごとに扱いを分ける事項があるかを確かめます。残すと決めた違いと、まだ扱いが決まっていない違いを分けて聞き取ります。

  • 残す違いを明らかにする どの商品にどの違いを残すかを記し、その扱いを認めた人と理由を聞き取ります。
  • 違いの参照先を聞く 共通にした内容と商品ごとの違いを、作業する人がどこで見分けるかを聞き取ります。
  • 増えた違いの扱いを聞く 新たな違いが出たときの連絡先と、共通にする範囲を見直すかどうかを決める人を記します。

採用後に残る違い

区分聞くこと注意
残す違い残す内容と該当する商品、認めた人を聞き取ります。残すと決めた違いと、未決定の違いを分けます。
違いの管理違いを記す場所と、変更時に更新する人を聞き取ります。共通の内容だけを見て作業しないための伝え方も聞きます。
違いが増えた時連絡先と、共通にする範囲を見直す人を聞き取ります。新たな違いを、以前の判断に含まれるものと扱いません。
表は編集部作成の例です。違いをなくす方法ではなく、残る違いを扱う仕事を聞き取ります。

採用の連絡だけで商品ごとの違いが伝わるとは限らない

共通の部品を採用するという連絡だけでは、残る違いを読み取れないことがあります。伝える相手と内容を結び付け、理解を確認する作業まで聞き取ります。

  • 相手と作業を結び付ける 関係する部署や取引先を挙げ、採用によって確認や変更が必要になる作業を記します。
  • 伝え分けを聞く 共通にする部品、対象の商品、残す違い、参照する記録のうち、相手に伝える内容を聞き取ります。
  • 伝わったかの確認を聞く 受け取ったことと、内容を理解したことをどう確かめるかを分けて聞き取ります。

伝える相手と内容

区分確かめること注意
伝える相手関係する部署や取引先と、影響する作業を聞き取ります。検討に参加した相手だけで足りるかも確認します。
伝える内容共通にする内容と、商品ごとに残す違いを聞き取ります。相手が関わる商品を判別できる内容か確認します。
伝わったか受領と内容の理解を確認する方法を聞き取ります。連絡した事実だけで、理解されたと扱いません。
表は編集部作成の例です。追加の連絡が必要になった場合の伝え手も記録します。

採用の記録には対象の商品と判断の根拠が必要だ

採用したという結果だけでは、どの商品まで共通にできると判断したかをたどれません。対象、根拠、残す違いを結び付けて記録する仕事を聞き取ります。

  • 決定の内容を残す 採用した部品、対象の商品、判断した人、根拠、残す違いをどこに記すか聞き取ります。
  • 記す人と更新する人を聞く 採用時に記録する人と、その後に対象や違いが変わった際に更新する人を記します。
  • 商品から判断をたどる 商品ごとの記録から共通の採用判断を参照でき、採用判断から対象の商品を確認できるか聞き取ります。

採用の記録

場面聞くこと注意
採用を決めた時対象、根拠、判断した人、残す違いの記録先を聞き取ります。決定した内容と、検討中の内容を分けます。
内容が変わる時更新する人と、以前の判断をたどる方法を聞き取ります。どの内容が現在使われているかも確認します。
商品から調べる時商品ごとの記録と採用の記録の結び付け方を聞き取ります。参照先だけでなく、その商品が対象かも確認できるか聞きます。
表は編集部作成の例です。記録の形を指定せず、残す内容と参照する作業を聞き取ります。

約束できる支援は、確かめた機能の範囲に限られる

提案する商品で条件や記録を扱えても、共通の部品を採用する判断まで任せられるとは限りません。確認できた機能と、人が判断する仕事を分けます。

  • 条件を扱う作業と比べる 条件の一覧や比較の記録について、実際の作業と提案する商品の機能を照らし合わせます。
  • 記録を参照できるかを見る 商品ごとの記録から採用の根拠をたどる作業を、提案する商品で支援できるか確認します。
  • 人が決める範囲を残す 共通にする範囲や残す違いを認める判断は、決める人を記します。機能が未確認の作業も分けます。

商品の機能と人の判断

区分扱い注意
条件と比較の記録必要な内容を扱える機能があるか確認します。一覧にできることと、条件の意味を判断できることを分けます。
採用記録の参照対象の商品と根拠をたどれるか確認します。記録が見えるだけで、部品の採用の根拠に使えるとは限りません。
共通にする判断決める人と、その人に渡す情報を記します。記録を扱う機能だけを根拠に、判断まで任せられるとしません。
表は編集部作成の例です。ここでの商品は、営業側が商談先に提案する商品を指します。

次の聞き取りには、未確認の内容と確認する相手の整理が要る

聞き取った内容を確認表にまとめ、決まっていることと未確認の点を分けます。未確認の点には、確認する相手と、分かった内容を残す場所を添えます。

  • 商品との対応を記す 条件、根拠、試す作業、残す違いが、どの商品についての内容かを分かるように記します。
  • 判断の状態を分ける 決定済み、検討中、未確認を区別します。説明された内容が決定済みか検討中かを確かめ、その状態を記録します。
  • 次の確認先を添える 未確認の点ごとに確認する相手と記録先を記し、次の聞き取りで扱う内容を明らかにします。

営業先を絞って実施を依頼する流れ

確認する項目記入欄確認する項目記入欄
部品と決める人共通にする部品:/範囲を決める人:理由と対象理由と出どころ:/対象内外の商品:/今後加える候補:
条件の違い同じ条件(商品名):/違う条件(商品名):/未確認:判断の根拠参照情報(商品名):/確かめる人:/足りない情報:
試す作業試す商品:/見る項目:/採用を決める人:残る違いの扱い残す違い(商品名):/管理する人:/増えた時の扱い:
伝える相手部署・取引先:/伝える内容:/理解の確認:記録残す内容:/記す人:/商品との結び付け:
支援できる範囲確認済みの機能:/人の判断:/機能が未確認の作業:未確認点と記録先未確認の点:/確認する相手:/記録先:
表は編集部作成の例です。空欄を推測で埋めず、確認できていない内容を明記します。