早口を直すには速くなる場面と区切る場所を見つける必要がある
ゆっくり話そうと意識しても、用件を一息に話してしまうことがあります。速くなる場面を見つけ、必要な言葉を区切って語尾まで届ける方法を考えます。
- 速くなる場面を見つける 早口になる場面と理由を分け、次の架電で見直す箇所を決めます。
- 言葉の区切りを決める 聞き取ってもらう言葉を選び、区切る場所と相手の反応を待つ場面を決めます。
- 確認の方法を決める 自分での確認と聞き手の指摘を確認票に残し、次に試すことを決めます。
速くなるのは通話全体ではなく一部の場面に限られる
電話全体を早口だったとまとめると、直す場所が曖昧になります。名乗り、断られそうだと感じた後、用件を追加したときなど、速くなった箇所を探します。
- 名乗りの途中を見る 社名と名前を続けた箇所で、言葉の境目が聞き取れるかを確認します。
- 反応の後を振り返る 相手の反応を聞いた後に、残りの説明を急いでいないかを振り返ります。
- 用件が増す箇所を見る 用件や条件を追加したときに、区切りがなくなっていないかを確認します。
早口になる場面を探す表
| 場面 | 起きていること | 注意 |
|---|---|---|
| 最初の名乗り | 社名と名前を続けて言い、境目が消えています。 | 挨拶の内容ではなく、言葉の境目を見ます。 |
| 断られそうなとき | 相手の反応の後で、残りの説明を急いでいます。 | 断られるという予想と、実際の発言を分けます。 |
| 用件が多いとき | 用件に条件を重ね、続けて話しています。 | 話す内容の多さと、速くなった箇所を分けます。 |
早口への対応は急いだ理由によって変わる
同じように速く話していても、急ぐ理由まで同じとは限りません。そのときの気持ちと話し方を照らし、試す対応を選びます。
- 時間への不安を見る 相手の時間を取る不安から、言葉の区切りまで省いていないかを考えます。
- 原稿への意識を見る 覚えた順番を守ることに意識が向き、途中で止まれなくなっていないかを考えます。
- 断られる不安を見る 断られる前に説明を終えようとして、相手の反応より発話を優先していないかを考えます。
急ぐ理由と対応を分ける表
| 理由 | 確かめること | 対応 |
|---|---|---|
| 時間を取る不安 | 早く終えるために、区切りを省いていないか。 | 必要な言葉の前後では区切ると決めます。 |
| 原稿を言い切りたい | 原稿の終わりまで、止まらず読もうとしていないか。 | 意味のまとまりが終わる場所に印を置きます。 |
| 断られる前に伝えたい | 相手が話し始めても、説明を続けていないか。 | 反応があれば説明を止めて聞くと決めます。 |
聞き取ってもらう言葉は相手の判断に要る情報から選べる
すべての言葉を同じように目立たせると、何を覚えてほしいのかが曖昧になります。誰から何の連絡があり、何を求められているかを判断できる言葉を選びます。
- 社名と名前を選ぶ 相手が連絡元を確認できるように、社名と名前を、聞き取ってもらう言葉に含めます。
- 用件の中心を選ぶ 何についての連絡かを示す言葉を選び、判断に必要な条件も落とさず伝えます。
- 頼む内容を選ぶ 相手に何をしてほしいかが分かる言葉を選び、用件の説明と区別します。
聞き取ってもらう言葉を選ぶ表
| 言葉 | 理由 | 注意 |
|---|---|---|
| 社名と名前 | 誰からの連絡かを識別するために必要になります。 | 社名と名前を続けすぎず、それぞれの境目を残します。 |
| 用件 | 何について判断するのかを知るために必要になります。 | 用件と、その用件に付く条件を続けて一息に言いません。 |
| 相手に頼むこと | 返答や対応の内容を判断するために必要になります。 | 説明の続きに埋めず、頼む内容を区別して伝えます。 |
区切る場所は意味のまとまりを目安に選べる
区切る場所を決めずに読むと、社名も用件も続けて話しがちです。伝える内容が切り替わる場所を、原稿の上で見つけます。
- 社名の後で区切る 社名を言い終えてから名前へ進み、連絡元の情報を聞き分けられるようにします。
- 用件の前で区切る 名乗りから用件へ移る前に区切り、話題が変わることを伝えます。
- 頼みごとの前で区切る 用件の説明を終えてから頼む内容へ進み、説明と依頼を区別します。
区切る場所を決める表
| 区切る場所 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 社名の後 | 社名を言い終え、名前との間に区切りを置きます。 | 社名そのものを途中で分断しません。 |
| 用件の前 | 名乗りを終えてから、用件へ移ります。 | 用件と、その意味を絞る条件を切り離しすぎません。 |
| 頼みごとの前 | 説明を言い終えてから、頼む内容へ移ります。 | 頼む内容の途中では、不自然に区切りません。 |
説明と質問の区別には、語尾まで聞こえることが必要だ
文の途中まで聞こえていても、語尾が聞き取りにくいと、説明なのか質問なのかが伝わりにくくなります。最後の言葉まで伝わっているかを見直します。
- 文を終えてから進む 一つの文を最後まで言い終え、区切りを置いてから次の文に進みます。
- 語尾を聞き取れるか見る 文末だけ聞こえにくくなったり、最後の言葉が曖昧になったりしていないかを確認します。
- 質問の形を残す 返答を求める箇所は質問として言い終え、続けて別の説明を足さないようにします。
語尾の伝え方を見る表
| 場面 | すること | 避けること |
|---|---|---|
| 説明を終える | 最後の言葉まで言い終えてから、次の文へ進みます。 | 文末を省き、次の説明へ移ること。 |
| 条件を伝える | 条件を示す言葉まで、はっきり言い終えます。 | 条件の途中で語尾を曖昧にすること。 |
| 質問を終える | 質問の形で言い終え、返答を待ちます。 | 質問の語尾を省いたり、説明を付け足したりすること。 |
意味の区切りとは別に反応を待つ場所が要る
言葉を区切っても、すぐに話し始めると相手の返答に重なることがあります。反応を待つ場所を、意味を区切る場所とは別に決めます。
- 名乗った後に待つ 名乗りを終えたところで反応を待ち、相手が話し始めたら用件を重ねずに聞きます。
- 用件の後に待つ 用件を伝えた後は、相手が確認したいことを話せるように発話を止めます。
- 質問の後に待つ 質問を言い終えたら返答を待ち、沈黙だけを理由に説明を足さないようにします。
反応を待つ場所を決める表
| 待つ場面 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 名乗った後 | 話すのをやめ、相手が何か言うかを待ちます。 | 反応があっても、原稿の続きを優先しません。 |
| 用件を伝えた後 | 相手から確認や質問が出るのを待ちます。 | 相づちだけで、用件を理解したと決めつけません。 |
| 質問した後 | 相手が返答を終えるまで聞きます。 | 返答を考えている途中に、質問を重ねません。 |
原稿は区切りと待つ場所が見える書き方にする必要がある
内容が整理されていても、文字が続く原稿では止まる場所を見失うことがあります。ここでは話す内容を変えず、区切りや待つ場所が見える書き方に直します。
- 文の終わりを見せる 意味が完結するところで文を分け、文末を見つけやすくします。
- 区切りを書き込む 言葉を区切る場所と、相手の反応を待つ場所に別の印を付けます。
- 読む部分を分ける 社名や条件など正確に読む必要がある文は全文を残し、用件を思い出すために見る部分は項目にします。
読み進め方を見直す表
| 見直すこと | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 一文を短くする | 意味が完結する場所で文を分け、改行します。 | 条件と結論の関係が分からなくなる分け方はしません。 |
| 区切りを書き込む | 区切る場所と、反応を待つ場所を見分けられる印にします。 | 印を増やしすぎて、必要な言葉を見失わないようにします。 |
| 読む文と見る項目 | 正確に読む文は全文を残し、思い出すために見る部分は項目にします。 | 省略によって条件や頼む内容を落とさないようにします。 |
自分の声の聞こえ方と相手への伝わり方は同じとは限らない
内容を知っている自分には、曖昧な言葉でも分かったように聞こえることがあります。自分での確認に加えて、聞き手が何を聞き取れたかを確かめます。
- 自分で聞き直す 自分の声を聞き直せる場合は、必要な言葉の境目と語尾に注目します。
- 同僚に聞いてもらう 架空の用件を使って話し、原稿を見ていない同僚に、聞き取れた用件や条件を挙げてもらいます。
- 聞き返された箇所を見る 聞き返された言葉を振り返ります。ただし、早口が原因だったとは断定しません。
確認方法を選ぶ表
| 方法 | 分かること | 注意 |
|---|---|---|
| 自分で聞き直す | 区切りの有無や、語尾が曖昧になる箇所が分かります。 | 知っている内容を、聞こえたつもりで補わないようにします。 |
| 同僚に聞いてもらう | 用件と条件を聞き分けられたかが分かります。 | 速さの感想だけでなく、聞き取れなかった言葉を聞きます。 |
| 聞き返しを見る | 確認を求められた言葉や箇所が分かります。 | 回線の状態や言葉のなじみにくさも原因として考えます。 |
場面と理由を分けて記録すると次に変える場所が分かる
早口だったという感想だけでは、次の架電で何を変えるかが決まりません。起きたことと理由の推測を分け、試す変更を具体的に残します。
- 起きた場面を書く どの言葉の前後で速くなったかを、後から原稿上で探せる形で書きます。
- 理由は推測として書く 急いだ気持ちを振り返り、実際に起きたこととは分けて書きます。
- 次の変更を書く 区切りや待つ場所など、次に試す変更を絞り、確認する箇所も書きます。
振り返りを記録する表
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 早口になった場面 | 用件から条件へ移る箇所で、区切らず話した。 | 原稿のどこを見直すかが分かります。 |
| 理由 | 条件を言い忘れないように急いだ可能性があります。 | 理由を断定せず、次の架電でも確かめられます。 |
| 次に試すこと | 条件を伝える前に区切り、条件が聞き取れたか確認します。 | 変更した箇所と、確認する内容を対応させられます。 |
確認票には自分の確認と聞き手の指摘を並べて残す必要がある
区切ったつもりでも、聞き手には用件の境目が伝わっていないことがあります。架電前に決めたこと、架電後の振り返り、練習を聞いた同僚や架電先からの指摘を同じ確認票に残します。
- 架電前に決める 聞き取ってもらう言葉と、区切る場所、語尾まで言い切る文、反応を待つ場面を決めます。
- 架電後に書き足す 速くなった場面と理由の推測を書き、決めた話し方を試せたか振り返ります。
- 指摘から次を決める 聞き手の指摘と自分の確認を比べます。確認していない場合は未確認と記し、確認して問題がなかった場合と分けます。
テレアポの話し方の確認票
| 架電 | 早口になった場面 | 理由 | 聞き取ってもらう言葉 | 区切った場所 | 語尾まで言い切る文 | 待った場面 | 聞き手の指摘と誰からか | 次に試すこと |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
