つなぎの言葉の直し方は、出る理由によって変わる
話の内容と関係なく、間を埋めるために挟む言葉をつなぎの言葉と呼びます。出た場面と理由を整理すると、話す前の準備や話の区切りで変える点が見えてきます。
- 出る場面と理由を分ける どこで出たかを記録し、次の内容が未定なのか、沈黙を避けたいのか、言葉を選んでいるのかを分けます。
- 言葉の代わりに間を置く 文末で間を置き、次に話す内容を先に決めます。考える必要がある場面では、その理由を伝えます。
- 聞き手と変化を確かめる 同僚の指摘と自分で聞き直した気づきを残し、次に試すことを確認表に書きます。
説明の途中に挟む言葉が不要とは限らない
まず、つなぎの言葉が説明のどこに入るかを見ます。条件を補ったり、相手に確認したりする発言まで、まとめて取り除かないことが大切です。
- 話の位置を記録する 話し始め、文と文の間、質問された直後のどこに出たかを書きます。出た理由は後で考えます。
- 発言の役割を見分ける その発言を除いても、説明の意味や条件が変わらないかを見ます。必要な補足や確認は残します。
- 前後の内容も残す 直前に話したことと、次に話そうとしたことを記録すると、言葉が入る位置を振り返れます。
言葉が出る位置の整理
| 場面 | 起きていること | 注意 |
|---|---|---|
| 話し始め | 説明に入る前につなぎの言葉が出ます。 | 挨拶や用件の説明まで不要と扱わないようにします。 |
| 文と文の間 | 文が終わるたびに、つなぎの言葉を挟みます。 | 前後の話のつながりや条件を示す発言は残します。 |
| 質問の直後 | 答えの内容を話す前につなぎの言葉が出ます。 | 質問の意味を確かめる発言と区別します。 |
つなぎの言葉が出る理由は、緊張とは限らない
同じ位置につなぎの言葉が出ても、そのときに困っていることは違います。そのとき考えていたことを手掛かりに、内容が未定だったのか、沈黙を避けたかったのか、言葉を選んでいたのかを分けます。
- 次の内容が決まらない 次の項目そのものを探していたなら、説明の順番と各項目の出だしを準備します。
- 沈黙を避けたくなる 話す内容は決まっていたのに言葉を足したなら、文末で止まり、言葉を足さずに待つことを試します。
- 表現を選び直している 内容は決まっていても表現に迷うなら、条件や用語を事前に整理します。迷った理由も残します。
理由と対応の整理
| 理由 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 内容が未定 | 次に何を説明するかを探していなかったか振り返ります。 | 説明する項目と順番を決めます。 |
| 沈黙を避けたい | 内容は決まっていても、無音を埋めたくなかったか振り返ります。 | 文末の間を説明の区切りとして使います。 |
| 言葉を選びたい | 伝える内容より、用語や言い方に迷っていなかったか振り返ります。 | 意味が変わらない表現を先に決めます。 |
文末で止まれば、次の内容を選ぶ間ができる
文が終わったところで止まると、つなぎの言葉を足す前に次の内容を選べます。間を置く位置は、説明の意味が区切れる場所で決めます。
- 文末でいったん止まる 説明を語尾まで話したら、次の音を足さずに止まります。条件や結論を言い残した途中では区切りません。
- 次の内容を思い出す 止まっている間に次の項目を見ます。確認や検討が必要になった場合は、待ってもらう理由を伝えます。
- 相手の発言を待つ 相手が話し始めたら、説明を足すのをやめて聞きます。間が空いたことだけを理由に説明を再開しません。
間を置く位置と役割
| 場面 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 文が終わった | 言葉を足さず、説明の区切りを作ります。 | 必要な条件まで話してから止まります。 |
| 次を思い出す | 準備した項目を見て、次の内容を選びます。 | 資料の確認が必要なら、その旨を伝えます。 |
| 相手が話し出す | 説明を再開せず、相手の発言を聞きます。 | 用意した順番を優先して話を重ねないようにします。 |
次に話す内容を先に決めれば、項目の移り目で迷わずに済む
内容を理解していても、次にどの項目を話すかが未定だと、移るところで迷います。説明の項目と出だしを準備し、手元の資料で順番を追えるようにします。
- 説明の項目を並べる 相手に伝える項目を、説明する順に並べます。関連する情報を思いつくまま追加しないようにします。
- 項目の出だしを決める 各項目の最初に何を伝えるかを決めます。結論や条件など、内容を示す文から始められるようにします。
- 資料で順番を確認する 手元の資料に説明順を示し、今の項目と次の項目を見分けられるようにします。
説明前の準備
| すること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 項目を並べる | 伝える内容を項目に分け、説明順に置きます。 | 今回の用件に不要な項目は外します。 |
| 出だしを決める | 項目ごとの最初の文で伝える内容を決めます。 | 言葉遣いの暗記より、伝える内容を明確にします。 |
| 順番を示す | 資料の見出しに説明順を示します。 | 質問で順番が変わったら、戻る項目を確認します。 |
文の区切りは、語尾を言い切ったかどうかで分かれる
内容を伝えたつもりでも、語尾が曖昧なままだと、説明が続くのかが伝わりにくくなります。必要な条件を含めて文を終え、その後に間を置きます。
- 語尾まで話す 何がどうなるのかを語尾まで伝えます。確定していない内容は、その不確かさも含めて文を終えます。
- 次の文を継ぎ足さない 文が終わったら、つなぎの言葉で次の文を付け足さず、次の項目を選んでから話し始めます。
- 言い切ってから待つ 必要な説明を終えた後に間を置きます。相手の発言があれば聞き、続ける場合は次の内容から始めます。
文末での区切り方
| 場面 | すること | 避けること |
|---|---|---|
| 説明を終える | 主な内容と必要な条件を語尾まで伝えます。 | 語尾を省き、相手の推測に任せることを避けます。 |
| 次の項目へ移る | 文を閉じてから、次の内容を話します。 | つなぎの言葉で文を延ばし続けることを避けます。 |
| 返答を待つ | 文末で止まり、相手が話せる余地を残します。 | 反応が出る前に補足を重ねることを避けます。 |
考える時間が要るなら、その理由を伝える必要がある
確認や検討が必要な場面では、つなぎの言葉だけで待ってもらうと、何をしているかが伝わりません。必要な作業を明らかにしてから、確認や検討に入ります。
- 確認する対象を伝える 確かでない事実がある場合は、何を確認する必要があるかを伝えます。推測で説明を埋めないようにします。
- 資料を見る理由を伝える 資料を参照する場合は、見る目的を伝えます。説明と資料探しを無理に同時に進めないようにします。
- 検討する内容を伝える 判断が必要な場合は、何を考えるかを伝えます。確認すべき事実と、自分で検討する内容を分けます。
待ってもらう理由の整理
| 場面 | 伝えること | 注意 |
|---|---|---|
| 事実が未確認 | 確認が必要な事項を伝えます。 | 確認できた内容から説明を再開します。 |
| 資料を参照する | 資料を見る目的を伝えます。 | 見つからない場合は、確認できていないことを伝えます。 |
| 判断に迷う | 考える必要がある論点を伝えます。 | その場で判断できない場合は、いつどう返答するかを相談します。 |
電話の無言は、理解の印とは限らない
電話では相手の様子が見えず、間が長く感じられることがあります。無言をすぐにつなぎの言葉で埋めず、説明の区切りを保ちます。手元で確認するときは、その旨を伝えます。
- 無言の理由を決めつけない 相手が黙っていても、理解したかどうかは分かりません。説明を足す前に、相手の発言を待ちます。
- こちらの動きを伝える 資料を見たり確認したりするときは、その作業を伝えます。画面を見ている様子は電話では伝わりません。
- 聞き返された箇所を探す 聞き返しがあれば、不明な箇所を確かめます。文末や項目間の区切りが伝わったかも振り返ります。
電話での間の扱い
| 場面 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 無言が気になる | 文末の区切りを保ち、相手の発言を待ちます。 | 無言だけで理解や関心を判断しません。 |
| 手元で確認する | 何を確認するかを伝えてから資料を見ます。 | 必要な案内まで省かないようにします。 |
| 聞き返される | 聞き取れなかった箇所や不明な内容を確かめます。 | つなぎの言葉だけが原因だと決めつけません。 |
話し方の見直しには、聞き手の指摘が要る
話している最中の感覚だけでは、説明の区切りが伝わったかを判断しにくいものです。同僚の指摘と自分で聞き直した気づき、相手の反応を比べます。
- 同僚に位置を聞く 気になった箇所と、説明を追いにくかった箇所を聞きます。印象だけでなく、どの文の前後かを確認します。
- 自分でも聞き直す 社内の決まりに沿って残した音声で、つなぎの言葉の前後を聞きます。間を置いた箇所や語尾が伝わるかも見ます。
- 反応との関係を見る 聞き返しや相手の話し始めを記録します。反応だけで原因を決めず、同じ箇所の音声や指摘と比べます。
聞き方ごとの確認点
| 方法 | 分かること | 注意 |
|---|---|---|
| 同僚が聞く | 聞き手が気になった位置と理由が分かります。 | つなぎの言葉の有無だけを評価しないようにします。 |
| 自分で聞く | 文末や項目間で、実際にどう話したかが分かります。 | 話したつもりの内容と聞こえる内容を区別します。 |
| 相手の反応を見る | 聞き返しや発言が入った位置が分かります。 | 相手の反応と、推測した理由を分けます。 |
場面と理由を分けた記録で、次に変える点が分かる
つなぎの言葉が気になったという感想だけでは、次の説明で何を変えるかが決まりません。出た場面、考えられる理由、次に試すことを分けて残します。
- 起きたことを記録する どの説明のどこでつなぎの言葉が出たかを書きます。前後の内容も添え、後から位置を探せるようにします。
- 理由の確かさを残す そのとき考えていたことと、後から推測した理由を分けます。理由が不明な場合は未確認と書きます。
- 次の変更を具体化する 間を置く位置や、先に決める項目を書きます。次に同僚に聞いてもらうときの確認点も添えます。
振り返りに残す内容
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 出た場面 | 説明の項目と、文の前後の位置を書きます。 | 次に見直す箇所を特定できます。 |
| そのときの理由 | 覚えている考えと、推測した理由を分けて書きます。 | 原因を決めつけずに対応を選べます。 |
| 次に試すこと | 変更する話し方や準備と、その確認点を書きます。 | 次の説明で試した結果を比べられます。 |
確認表には、試したことと聞き手の指摘を残す必要がある
準備したことと実際の話し方を同じ確認表に残すと、変えた箇所を振り返れます。架電や商談の後に記入し、次に話す前に読み返します。
- 準備と実際を比べる 先に決めた内容と、実際に間を置いた箇所や言い切れた文を記入します。予定と結果を分けます。
- 指摘を場面に結び付ける 同僚の指摘と自分の気づきには、該当する場面を添えます。確認できていない欄は未確認とします。
- 記録先を決める 確認表を保存する場所を決め、記録先に記入します。次に試すことを読んでから説明を準備します。
話し方の確認表
| 確認項目 | 記入欄 | 確認項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 架電・商談の日付と相手 | つなぎの言葉が出た場面 | ||
| そのときの理由 | 代わりに置いた間の位置 | ||
| 先に決めた次の内容 | 言い切れた文 | ||
| 同僚の指摘 | 聞き直した気づき | ||
| 次に試すこと | 記録先 |
