現在の表示だけでは過去が分かるとは限らない
今の内容が表示されていても、以前の内容や変更の経緯まで残っているとは限りません。過去の記録について、確認できる範囲を分けて説明します。
- 確認の目的を決める 相手が過去の何を確認したいのかを聞き、説明する対象を決めます。
- 確認できる範囲を示す 記録される出来事と項目を整理し、確認できる人や条件を示します。
- 説明の根拠を残す 記録では分からないことを伝え、見本で確認した結果を説明表に残します。
必要な記録は相手が確認したいことで決まる
過去を確認したいという要望でも、知りたいことは異なります。誰の操作か、以前の内容か、変更の経緯かを分けて聞きます。
- 対象の出来事を聞く 商品の中のどの情報について、どの時点の出来事を確認したいのかを聞きます。
- 知りたい内容を分ける 操作した人と変更前の内容では、必要な記録項目が異なります。
- 使う場面まで聞く 社内で経緯を調べるのか、顧客に説明するのかを聞き、必要な根拠を整理します。
確認したいことの聞き分け
| 確認したいこと | 聞くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 誰が何をしたか | 対象の情報と操作を聞きます。 | 記録上の利用者名と実際の操作者を区別します。 |
| 以前の内容 | 知りたい項目と時点を聞きます。 | 変更の記録だけで以前の値が分かるとは限りません。 |
| 変更の経緯 | 確認したい変更の順序や理由を聞きます。 | 順序が分かっても理由が残るとは限りません。 |
商品内の操作・変更・閲覧がすべて記録されるとは限らない
情報の変更が残っていても、閲覧や失敗した操作まで記録されるとは限りません。出来事ごとに、記録される範囲を説明します。
- 出来事ごとに分ける 操作、内容の変更、閲覧を分け、それぞれが記録の対象かを調べます。
- 記録される条件を示す 操作を試みた時点か、変更が完了した時点かなど、記録される条件を示します。
- 対象外も明記する 記録されないと確認できた操作や閲覧と、記録の有無が未確認の動きを分けます。
出来事ごとの説明の分け方
| 区分 | 説明の仕方 | 注意 |
|---|---|---|
| 操作 | どの操作が記録されるかを示します。 | 試行と完了のどちらが残るかを区別します。 |
| 変更 | どの情報の変更が対象かを示します。 | すべての変更経路が対象とは限りません。 |
| 閲覧 | 見たことが記録されるかを示します。 | 変更の記録から閲覧の有無は判断しません。 |
| 記録対象外 | 記録されないと確認した動きを示します。 | 未確認の動きは対象外と断定しません。 |
変更の記録があっても変更前の内容が残るとは限らない
変更した事実が残ることと、変更前の内容を読めることは別です。誰が、いつ、何をしたかも、項目ごとに残る内容を示します。
- 項目ごとに示す 記録があるという説明で済ませず、利用者、日時、対象、変更前の内容を分けます。
- 表示の意味を添える 利用者名が何を示すか、日時がどの出来事の時刻かを説明します。
- 空欄を決めつけない 値がない理由を確認し、記録対象外なのか、取得できなかったのかを区別します。
項目ごとの記録範囲の確認
| 項目 | 残るか | 注意 |
|---|---|---|
| 誰が | 利用者を示す情報の有無を調べます。 | 表示名だけで実際の操作者を断定しません。 |
| いつ | 出来事の日時が残るかを調べます。 | 出来事の発生時刻か記録時刻かを確認します。 |
| 何を | 対象と操作内容が残るかを調べます。 | 対象名だけでは変更箇所が分からない場合があります。 |
| 変更前の内容 | 変更前の値が残るかを調べます。 | 変更した事実だけが残る場合と区別します。 |
記録が残っていても誰でも確認できるとは限らない
記録の保管と、利用者が確認できることは別です。相手の会社で商品を使う人、相手の会社で商品を管理する人、販売側の自社が見られる範囲を分けて伝えます。
- 立場ごとに分ける 相手の会社で使う人と管理する人について、確認できる対象や項目を調べます。
- 販売側の範囲も示す 販売側で確認できるかを調べ、提供元への問い合わせが必要な場合は明記します。
- 必要な条件を添える 確認に必要な権限や手続きを示し、権限が変わった場合の扱いも確認します。
立場ごとに確認できる範囲
| 区分 | 確認できる範囲 | 注意 |
|---|---|---|
| 利用者 | 本人が確認できる対象と項目を示します。 | 他の利用者の記録も見られるとは限りません。 |
| 相手の会社で管理する人 | 管理する立場で見られる記録を示します。 | 管理する人でも見られない項目がないか調べます。 |
| 販売側の自社 | 自社で確認できる範囲と手続きを示します。 | 提供元だけが確認できる記録と区別します。 |
過去の記録をいつまで見られるかは、提供条件と設定で分かれる
今見られる記録が、利用をやめた後も見られるとは限りません。保管の条件と、利用者が確認できる条件を分けて調べます。
- 期間の起点を調べる いつから期間を数えるのかを確認し、期間だけを切り離して説明しません。
- 利用終了後を分ける 利用をやめた後の保管と閲覧について、それぞれの条件を確認します。
- 見られない条件を示す 提供条件の変更や、閲覧できる対象の変更で確認できなくなるかを調べ、未確認の条件を明記します。
期間と提供条件の確認
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 保管の条件 | 提供条件で期間の起点と対象を調べます。 | 記録の種類によって条件が異なるかを確認します。 |
| 利用終了後 | 保管と閲覧の扱いを提供元に確認します。 | 保管されていても利用者が見られるとは限りません。 |
| 確認不可の条件 | 閲覧対象や提供条件の変更の影響を調べます。 | 今の表示だけで将来の閲覧を約束しません。 |
記録に残る事実だけでは理由や意図まで分かるとは限らない
変更の日時や内容が読めても、その理由まで記録されているとは限りません。記録に書かれている事実と、別の確認が必要なことを分けます。
- 読み取れる事実を示す 記録にある項目と値を根拠にし、表示されていない内容を補って説明しません。
- 理由は別に確認する 理由の記載がなければ、変更の順序だけで意図を推測せず、必要なら関係者に尋ねます。
- 記録の外を区別する 商品の外で行われた連絡や作業は、商品の記録では確認できないと伝えます。
記録から説明できることの区別
| 区分 | 伝え方 | 注意 |
|---|---|---|
| 残る事実 | 記録された対象、日時、内容を示します。 | 項目の意味を超えて事実を広げません。 |
| 理由や意図 | 記載の有無と、別途確認が必要な点を示します。 | 理由の記載があっても、その正しさは別に確認します。 |
| 記録の外 | 商品の外で行われたことは、商品の記録では確認できないと示します。 | 記録がないことを、出来事がなかった根拠にしません。 |
記録があるだけで説明の根拠にできるとは限らない
記録を見せれば、相手が確認したいことをすべて説明できるわけではありません。使う場面に合わせ、裏付けられる事実と不足する根拠を示します。
- 説明する事実を絞る 何を裏付けたいのかを定め、その事実に対応する記録項目を示します。
- 利用先の条件を聞く 相手の顧客に示す場合は、必要な項目や、根拠として求められる条件を聞きます。
- 不足する根拠を示す 記録だけでは説明できない部分を明記し、別の資料や関係者への確認が要るかを示します。
利用場面ごとの説明範囲
| 場面 | 伝えること | 避けること |
|---|---|---|
| 社内の確認 | 経緯のうち、記録で裏付けられる部分を示します。 | 記録だけで経緯の全体が分かると説明しません。 |
| 顧客への説明 | 示せる事実と、相手の顧客が根拠として求める条件を分けます。 | 顧客が十分な根拠と認めるとは言い切りません。 |
| 使えない場面 | 必要な項目がなく、裏付けられない点を示します。 | 不足する情報を推測で補いません。 |
見本では、項目の意味と目的に合うかを確かめることになる
見本を見せるだけでは、相手が必要とする情報を読めるかは分かりません。架空の内容を使い、知りたいことに対応する項目を一緒に確認します。
- 架空の内容を使う 実際の商品で確認した項目構成を使い、内容が架空であることを明記します。
- 項目の意味を示す 日時や利用者の意味を添え、空欄や省略がある場合は理由を説明します。
- 目的と照らし合わせる 相手が確認したいことごとに、見本で分かったことと不足したことを残します。
見本を使った確認の手順
| 手順 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 見本を用意 | 確認済みの構成に架空の内容を入れます。 | 実際には残らない項目を追加しません。 |
| 意味を説明 | 各項目がどの事実を示すかを説明します。 | 見本にない項目も確認できると思わせないようにします。 |
| 目的と照合 | 必要な情報を読み取れるか確認してもらいます。 | 不足した項目と、別途確認する事項を残します。 |
説明した範囲と条件の記録で、後日の説明の前提が分かる
過去の記録を確認できるとだけ残すと、対象や条件が抜け落ちます。説明した範囲と未確認の事項を、根拠にした資料とともに残します。
- 説明した範囲を残す 相手の確認目的に対し、どの出来事と項目を確認できると説明したかを書きます。
- 根拠と条件を添える 確認できる人、期間などの条件と、参照した資料や提供元の回答、確認日を残します。
- 未確認を区別する 記録では分からないことと、提供元への確認が済んでいないことを分けます。
過去の記録について残す説明内容
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 確認したいこと | 対象、時点、必要な事実を書きます。 | 何への回答だったかを後から確認できます。 |
| 出来事と項目 | 残る範囲と残らない範囲を書きます。 | 説明した範囲を確認できます。 |
| 人と条件 | 確認できる人と期間などの条件を書きます。 | 条件付きの説明として引き継げます。 |
| 分からないこと | 記録の限界と未確認の事項を分けて書きます。 | 未確認の事項と確定事項を区別できます。 |
| 説明の根拠 | 参照資料、確認日、見本の確認結果を書きます。 | 説明の前提を後からたどれます。 |
過去の記録の説明表には対象と条件と限界の記載が必要だ
相手の確認目的から見本の確認結果まで、説明表に記入します。空欄のままにせず、未確認の項目には確認先と確認する内容を書きます。
- 目的から記入する 相手が確認したいことを起点に、対象となる出来事と項目を記入します。
- 条件と限界を添える 確認できる人や期間などの条件を記入し、記録から分からないことを明記します。
- 確認結果を残す 見本で確認できたことと不足したことを書き、説明内容の記録先を記入します。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 記入項目 | 記入欄 | 記入項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 確認したいこと | 対象・時点・知りたい事実を記入します。 | 記録される出来事 | 対象となる出来事と記録条件を記入します。 |
| 記録対象外 | 記録されない出来事を記入します。 | 残る項目 | 残る項目と、それぞれの意味を記入します。 |
| 残らない項目 | 必要でも残らない項目を記入します。 | 確認できる人 | 立場ごとに確認できる範囲を記入します。 |
| 確認できる条件 | 権限・期間・利用終了後の扱いと根拠を記入します。 | 記録で不明なこと | 理由や、商品の外で行われたことなどを記入します。 |
| 見本の確認結果 | 分かったことと不足したことを記入します。 | 記録先 | 説明内容と確認根拠を保存した場所を記入します。 |
