商品の利用を終えても必要な業務は残る
商品の利用終了と、その商品で進めていた業務の終了は別です。残る仕事と引き受ける人、終える前の準備を分けて説明します。
- 説明する範囲を決める 質問の意図を確かめ、利用を終えた後のどの業務について説明するかを決めます。
- 残る仕事を分ける 商品と人の分担を整理し、引き続き必要な仕事と、引き受ける人が未定の仕事を示します。
- 必要な準備を示す 終える前の準備と未確認の点を書き出し、説明した内容を業務の整理表に残します。
説明する範囲は相手が心配する業務で決まる
使うのをやめた後への質問でも、心配している対象は同じとは限りません。止まる仕事への心配と、別の方法で続けられるかの確認を先に分けます。
- 止まる仕事を特定する 心配している業務名と、どの作業ができなくなると困るのかを整理します。
- 続けたい方法を特定する 以前の手順へ戻したいのか、別の方法に切り替えたいのかを分けます。
- 業務以外の質問を分ける 情報の扱いへの質問は業務の進め方と分け、別途確認する対象として記録します。
質問の意図の分け方
| 意図 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 業務停止の心配 | 止まると困る業務と作業を特定します。 | 商品全体の説明だけで済ませません。 |
| 別の方法で続ける | 続けたい方法と現在の手順を確認します。 | 以前と同じ手順で続くとは決めません。 |
| 情報の扱い | 業務の進め方とは別の質問かを確認します。 | 本資料では扱わず、確認先を案内します。 |
業務の分担は商品の処理と人の判断で分かれる
商品を使う業務にも、人による判断や確認が含まれます。作業の開始から完了までをたどり、商品が処理する範囲を切り分けます。
- 処理の範囲を区切る 入力を受けた後の処理について、商品がどこまで行うかを資料や実際の運用で確認します。
- 人の判断を分ける 内容の承認や例外への対応など、人が決めている部分を商品による処理と分けます。
- 受け渡す箇所を示す 商品による処理の前後に、人の入力や確認が必要な箇所を示します。
仕事の分担の整理
| 区分 | 整理の仕方 | 注意 |
|---|---|---|
| 商品の処理 | 開始条件と処理の終わりを示します。 | 機能名だけで範囲を説明しません。 |
| 人の判断 | 判断する内容と判断する人を示します。 | 商品による処理に含めません。 |
| 商品の処理と人 | 処理の前後に人が行う作業を示します。 | 業務全体が自動で終わるとは扱いません。 |
商品が担っていた処理を終えても業務上の必要は残る
商品による処理がなくなっても、その処理で果たしていた仕事が不要になるとは限りません。業務の目的から、利用を終えた後も必要な作業を見直します。
- 業務の目的から考える 依頼内容の確認など、商品の有無にかかわらず必要な仕事を先に書き出します。
- 省いていた作業を探す 商品が処理を担っていたために省いていた確認や集計について、利用を終えた後も必要かを判断します。
- 代わりの作業を示す 必要な仕事を続けるために、別の手段で何を行うかを具体的な作業名で示します。
残る業務の見分け方
| 区分 | 示すこと | 注意 |
|---|---|---|
| 常に必要な業務 | 利用を終えた後も必要な確認や判断を示します。 | 商品を使わないだけで不要とはしません。 |
| 省いていた作業 | 商品が担っていたために人が省いていた作業を示します。 | 省いた作業をすべて戻すとは限りません。 |
| 別の手段の作業 | 残る仕事を何で行うかを示します。 | 手段が未定なら未定と記します。 |
以前の手順に戻せば業務が続くとは限らない
利用中には、入力や確認の手順を商品に合わせて変えている場合があります。以前の手順を使う前に、現在の業務でも成り立つかを確認します。
- 変えた手順を探す 入力する項目、確認する順番、次の人へ渡す条件を、利用前と利用中で比べます。
- 省いた理由を確認する 商品が補っていたために省いたのか、業務自体で不要になったのかを分けます。
- 戻す手順を試す 現在の業務を想定して手順をたどり、確認漏れや判断できない箇所がないかを調べます。
手順の変更箇所の確認
| 確かめること | 方法 | 注意 |
|---|---|---|
| 入力や確認 | 利用前と利用中の項目と順番を比べます。 | 手順書と実際の作業の違いも確認します。 |
| 省いた手順 | 省いた理由と商品の処理を照合します。 | 不要になった作業まで戻しません。 |
| 戻す手順 | 現在の仕事を想定して実行順をたどります。 | 以前できたことだけを根拠にしません。 |
担当が未定の仕事には決める人の指定が必要だ
残る仕事が分かっても、引き受ける人が決まらなければ実行できません。作業を行う人が未定なら、その担当を決める人まで明らかにします。
- 商品が担っていた仕事を分ける 商品が担っていた作業を、依頼内容の確認など、人に割り当てられる単位で書きます。
- 引き受けられるかを見る 候補者の名前だけで確定せず、作業内容を理解し、実行できるかを確認します。
- 担当を決める人を置く 担当が未定の作業ごとに、担当を決める人と、決定が必要な時点を記します。
担当が未定の仕事の整理
| 区分 | すること | 注意 |
|---|---|---|
| 商品が担っていた作業 | 人が行う場合の作業内容を書きます。 | 部署名だけで割り当てません。 |
| 担当未定の作業 | 担当候補と実行できる条件を確認します。 | 候補者を確定した担当として扱いません。 |
| 担当を決める人 | 決める人と決定する時点を記します。 | 営業側だけで相手の担当を決めません。 |
利用を終える前に残る仕事の準備が要る
業務面では、進行中の作業を誰がどこから続けるかを決める必要があります。引き継いだ後に作業を始められる状態かを確認します。
- 進行中の作業を分ける 利用中に完了する作業と、終了後も続ける作業を分け、次に必要な処理を示します。
- 引き継ぐ内容を決める 作業の進め方、判断の基準、困ったときの確認先を、引き受ける人へ伝えます。
- 終える条件を決める 担当の決定や手順の確認など、業務を続けるために満たす条件を先に定めます。
業務を続けるための準備
| 準備 | 伝えること | 注意 |
|---|---|---|
| 進行中の作業 | 完了した範囲と次の作業を伝えます。 | 商品で処理済みかどうかを曖昧にしません。 |
| 引き継ぎ | 手順と判断基準、確認先を伝えます。 | 説明しただけで準備完了とはしません。 |
| 終える時点 | 業務上必要な準備の完了条件を伝えます。 | 担当未定の作業が残っていないか見ます。 |
利用を終えた後に人が行う作業は次の方法で変わる
同じ業務を続ける場合でも、次の方法によって人が行う作業は変わります。商品の比較ではなく、利用終了後に必要な入力、確認、判断を示します。
- 以前の方法に戻る 利用前の方法へ戻る想定なら、商品が担っていた作業を誰が再び行うかを整理します。
- 別の商品との分担を見る 次の商品が担うと確認できた処理と、人に残る作業を分けます。未確認の処理は含めません。
- 人が行う手順を示す 人の作業に戻す場合は、実行する順番と、結果を確認する箇所を示します。
次の方法ごとに必要な作業
| 場面 | 示すこと | 注意 |
|---|---|---|
| 利用前の方法に戻る | 再開する作業と担当を示します。 | 利用中に変えた手順も反映します。 |
| 別の商品に移る | 処理の前後に人が行う作業を示します。 | 同じ処理ができるとは推測しません。 |
| 人の作業に戻す | 作業の順番と確認する箇所を示します。 | 人が行えば対応できるとは決めません。 |
断定できる範囲は確認できた事実に限られる
自社で確認することと、相手の社内で決めることは別です。確認できた範囲を示し、残る点は未確認または未決定として説明します。
- 自社で確かめる 商品の処理がどこまで行われるかなど、自社の提供条件に関わる点を確認します。
- 相手が決める点を分ける 担当の割り当てや社内の判断基準は、相手が決める事項として記します。
- 答えの範囲を区切る 未確認の理由と確認先を示します。確認の見通しが立たない点は、その状態も伝えます。
確認状況ごとの扱い
| 区分 | 扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 自社の提供条件 | 根拠を確認して回答します。 | 未確認の処理範囲を断定しません。 |
| 相手の社内判断 | 決める人と決定状況を記します。 | 相手が対応できると代わりに約束しません。 |
| 答えられない点 | 未確認の理由と確認先を示します。 | 別の商品の動作を推測で補いません。 |
後の認識違いを確かめるには説明の前提が要る
結論だけを記録すると、どの運用を想定した説明かが分からなくなります。質問の意図と分担、未定・未確認の点を同じ記録に残します。
- 質問と前提を残す 心配していた業務と、利用終了後に想定した方法を記し、説明の対象を明らかにします。
- 分担と残る仕事を残す 商品が担う部分と人が担う部分を分け、利用終了後も必要だと説明した作業を記します。
- 未定と未確認を残す 担当を決める人、確認先、次に確認する時点を記し、確定した内容と区別します。
商談後に残す記録
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 質問の意図 | 心配していた業務と想定した方法を書きます。 | 説明の前提を読み直せます。 |
| 商品が担う仕事 | 処理の範囲と人が行う部分を書きます。 | 説明した分担を確認できます。 |
| 残る業務 | 終了後も必要な作業を書きます。 | 業務自体がなくなるとの誤解を確かめられます。 |
| 未定の担当 | 対象作業と担当を決める人を書きます。 | 誰が決定するかを確認できます。 |
| 未確認 | 確認する内容と確認先を書きます。 | 未確認の内容を確定事項と区別できます。 |
業務ごとに分担を書くと担当未定の仕事が分かる
商談で扱った業務ごとに、商品の処理から利用終了後の作業までを横に並べます。空欄で済ませず、未定と未確認を分けて記入します。
- 業務ごとに記入する 業務名を具体的に書き、商品が担う部分と人が担う部分を同じ行に記入します。
- 準備と担当を記入する 残る業務について、変えた手順、引き受ける人、終える前の準備、次の方法での作業を書きます。
- 未確認と記録先を書く 確かめられていない点と説明内容の記録先を書き、確認できたら更新します。
営業先を絞って実施を依頼する流れ
| 業務 | 商品が担う部分 | 人が担う部分 | 利用を終えても残るか | 商品に合わせて変えた手順 | 引き受ける人 | 終える前の準備 | 別の方法に移る場合の作業 | 未確認の点 | 記録先 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 依頼内容の確認 | 入力漏れを検出します。 | 不足内容を判断します。 | 必要な確認は残ります。 | 目視での漏れ確認を省いています。 | 未定です。商談先の部門長が決めます。 | 確認項目と担当を決めます。 | 人が入力項目を順に確認します。 | 現担当で対応できるか未確認です。 | 商談の業務確認欄に記録します。 |
