商品情報と相手の公開情報を分けて渡す
AIに文章を頼んでも、説明が薄かったり、事実でないことが混ざったりします。この資料では、渡す情報と書き方の指示を整理します。
- 渡す情報を決める 自社の商品情報、相手の公開情報、書き方の指示を分けて用意します。
- 書かせない内容を決める 相手の困りごとは推測させず、情報がない項目は空欄で返させます。
- 確認と反映を決める 人が事実と表現を確認し、直した点をAIへの指示に反映する方法を決めます。
指示を長くする前に、渡す事実をそろえる
商品の説明が一言だけでは、具体的な紹介文を書く材料が足りません。相手の情報を渡さなければ、その会社に向けた説明のない文になります。
- 商品の説明を具体化する 「業務を助ける商品」だけでなく、何の業務に使い、何ができるのかを渡します。
- 相手の情報を加える 会社名だけを差し替えても、内容は変わりません。公式サイトで確認した事業内容などを添えます。
- 指示と事実を区別する 「丁寧に」「魅力的に」と指示を増やしても、商品の機能や相手の事実は増えません。
材料不足から同じ文ができる流れ
- 渡す情報が少ない
- 説明が一般論になる
- どの会社にも送れる同じ文になる
渡す情報を商品・相手・指示に分ける
自社の事実、相手の事実、文章への要望は、別の欄に書きます。一つの欄に混ぜて渡すと、AIが事実と要望を区別しにくくなります。
- 商品の事実を先に置く 何を提供できるかを、自社で確認した情報としてまとめます。
- 相手の事実を続ける 公開情報から確認できた内容を、出所と一緒に記します。
- 書き方を最後に指定する 文体や構成に加え、推測させない内容と空欄にする条件を指定します。
AIに渡す項目と順番
| 渡すもの | 中身 | 出所 |
|---|---|---|
| 自社の商品情報 | 機能、用途、提供範囲を書きます。 | 自社で確認した仕様や資料を示します。 |
| 相手の公開情報 | 事業内容などの確認済みの事実を書きます。 | 掲載元のURLと確認日を示します。 |
| 書き方の指示 | 文体、構成、推測の禁止を指定します。 | 自社で決めた文章の方針を示します。 |
商品情報には自社で確認した事実だけを書く
商品をよく見せる言葉より、できることと提供条件を具体的に書きます。提供中の内容と提供予定の内容も分けて渡します。
- 使う業務を説明する 何をする商品かに加え、誰のどの業務で使うのかを書きます。
- 範囲と前提を明記する 対応できる範囲と利用条件を渡します。対象外の作業も示すと、対応できない作業まで引き受ける文章を防ぎやすくなります。
- 誇張と予定を分ける 「業界最高」のような評価の言葉は渡しません。提供予定の機能には、提供中と誤解されない説明を添えます。
商品情報の書き方
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 商品の機能 | 問い合わせ内容と対応状況を記録できます。 |
| 使う人と業務 | 営業部門で、問い合わせへの対応状況を確認するときに使います。 |
| 提供の範囲 | 記録と一覧表示に対応します。返信の代行は含みません。 |
| 利用の前提 | 記録する内容は、利用者が入力します。 |
| 提供の状況 | 一覧表示は提供中です。通知機能は提供予定です。 |
相手の情報には出所と確認日を添える
公式サイトなど、どこで確認したかを説明できる情報だけを渡します。事業内容や採用情報から、社内の事情まで決めつけないようにします。
- 公開された事実を選ぶ 事業内容、所在地、採用情報などから、今回の商品説明に関係する事実を選びます。
- 掲載元を記録する 事実ごとにページ名、URL、確認日を添えます。更新日が分かる場合は、それも記録します。
- 噂や推測を除く SNSの噂や出所不明の話は渡しません。募集の掲載だけで人手不足だと判断するのも避けます。
公開情報と推測を分ける
| 渡してよい情報 | 出所 | 渡さない情報 |
|---|---|---|
| 事業内容 | 公式の事業紹介ページを示します。 | 事業紹介だけでは分からない経営課題は渡しません。 |
| 所在地 | 公式の会社概要ページを示します。 | 所在地から推測した商圏や顧客層は渡しません。 |
| 採用情報 | 公式の採用ページを示します。 | 募集理由や人手不足の推測は渡しません。 |
| 発表内容 | 公式のお知らせページを示します。 | SNSの噂や未確認の評判は渡しません。 |
相手の困りごとを推測させず、用途を説明する
公開情報から言えるのは、書かれている事実までです。提案では相手の困りごとを決めつけず、自社の商品が使える業務を説明します。
- 困りごとを決めつけない 「御社はお困りでしょう」と書かせません。忙しさや社内体制も、確認できなければ触れません。
- 事実の範囲で触れる 採用ページを確認した場合も、募集が掲載されている事実までにとどめます。募集の背景は補いません。
- 商品の用途を伝える 「この業務で使えます」と説明します。相手に必要かどうかまで断定しません。
決めつけを避ける書き換え
| 避ける書き方 | 代わりの書き方 |
|---|---|
| 人手不足ですね | 採用ページで営業職の募集を拝見し、応募受付に関わる商品をご案内します。 |
| 管理が大変ですね | 問い合わせ内容と対応状況を記録する商品をご案内します。 |
| 御社に必要です | 問い合わせへの対応状況を確認する業務に使えます。 |
確認できない項目は空欄で返させる
情報が足りないまま文章を完成させようとすると、AIがもっともらしい内容で補うことがあります。確認できない項目は、空欄で返すよう指定します。
- 補完させない項目を示す 担当者名、部署名、数値などは、確認済みの情報として渡した場合だけ使わせます。
- 推測で埋めさせない 空欄を減らすために、名前や所属を推測させません。商品にない機能も追加させません。
- 人が扱いを決める 事実を確認できたら人が埋めます。確認できなければ、その記述を削るか、文面の使用を見送ります。
空欄を受け取ったときの対応
| 空欄にさせる項目 | 人がすること |
|---|---|
| 担当者名 | 氏名を確認できなければ、個人名を使う表現を削ります。 |
| 部署名 | 正式名称を確認できなければ、部署名を記載しません。 |
| 数値 | 根拠と使用の可否を確認できなければ、記載しません。 |
| 提供条件 | 社内で条件を確認できなければ、その条件を含む文面は使いません。 |
送る文章の事実と表現は人が確認する
自然に読める文章でも、事実や約束の内容が正しいとは限りません。完成した下書きを元の情報と照らし、誤りや言い過ぎを直します。
- 元の情報と照合する 相手の社名や部署名、事業内容を出所と照らします。自社の商品説明も、確認済みの仕様や資料と照合します。
- 約束と表現を点検する 提供範囲を超える約束や、成果の断定を削ります。根拠のない優位性や誇張も残しません。
- 受付方針と照らす 送信先のフォームに示された受付方針を確認します。営業の連絡を受け付けていない場合は送信しません。
下書きで確認する項目
| 確認項目 | 問題があったときの対応 |
|---|---|
| 事実との違い | 出所に戻り、正しい内容に直すか削ります。 |
| 社名・部署名 | 正式名称に直します。確認できなければ補いません。 |
| 範囲外の約束 | 確認済みの提供範囲に書き直します。 |
| 断定・誇張 | 根拠のない表現を削り、機能や用途の説明に直します。 |
| 受付方針 | 営業の連絡を受け付けていなければ、送信しません。 |
共通で使う説明と相手ごとに変える文を分ける
同じ文をそのまま多数の相手に送らないようにします。自社の商品説明は共通にし、相手に触れる部分は確認した公開情報から書きます。
- 商品説明を共通にする 機能、用途、提供条件は、確認済みの商品情報を使います。相手に合わせて、実際にない機能を書き足しません。
- 相手への言及を変える 事業内容など、相手ごとに確認した事実を使います。会社名だけを差し替えた文にしません。
- 関係の薄い情報を削る 公開情報でも、商品説明に関係しなければ入れません。接点が見つからないときは、無理に文面を作りません。
書き分ける部分の決め方
| 部分 | 相手ごとに変える | 共通 |
|---|---|---|
| 会社への言及 | 社名と、確認した事業内容などを書きます。 | 商品説明は共通の文を使います。 |
| 用途の説明 | 公開情報に関係する用途を選びます。 | 確認済みの用途の範囲で説明します。 |
| 機能の説明 | 紹介する機能を必要に応じて選びます。 | 機能の内容は変えません。 |
| 提供条件 | 条件が異なる場合は社内で確認します。 | 確認済みの範囲と前提を使います。 |
人が直した点を次の指示に加える
文章だけを直して終えると、次の下書きでも同じ誤りが出ることがあります。直した理由を残し、繰り返す誤りを防ぐ指示に書き換えます。
- 修正と理由を記録する 修正前と修正後の文に、「推測だった」「提供範囲を超えた」などの理由を添えます。
- 同じ誤りを防ぐ条件を加える 同じ直しが続くなら、禁止する表現や使える情報の条件を、書き方の指示に加えます。
- 下書きで試してから使う 変更した指示は、すぐに全体へ使わず、まず一部の下書きで試します。修正点が反映され、別の誤りが増えていないか確認します。
修正を次の文章作成に生かす流れ
- 人が文章を直す
- 直した箇所と理由を集める
- 同じ誤りを防ぐ条件を指示に加える
- 一部の下書きで確かめてから使う
渡す情報と書かせる条件をメモに書く
下の欄に、自社で使う情報の項目と文章の条件を書き込みます。このメモを基に、商品情報、相手の公開情報、書き方の指示の順でAIへの入力文を作ります。
- 情報の項目を書き出す 商品情報には確認する社内資料を、相手の情報には掲載元のURLと確認日を添えて管理します。
- 書かせる条件を決める 推測させない内容、空欄にする項目、相手ごとに変える部分を決めます。文体や構成も記入します。
- 確認方法を残す 人が確認する項目と、指示を見直した日を記入します。下書きを直したら、このメモも更新します。
AIへの指示を組み立てるメモ
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
|---|---|---|---|
| 商品情報の項目 | 相手情報と出所 | ||
| 推測させない項目 | 空欄にする項目 | ||
| 送る前の確認項目 | 相手別に変える部分 | ||
| 指示の見直し日 | 文体と構成の指定 |
