商品情報と相手の公開情報を分けて渡す

AIに文章を頼んでも、説明が薄かったり、事実でないことが混ざったりします。この資料では、渡す情報と書き方の指示を整理します。

  • 渡す情報を決める 自社の商品情報、相手の公開情報、書き方の指示を分けて用意します。
  • 書かせない内容を決める 相手の困りごとは推測させず、情報がない項目は空欄で返させます。
  • 確認と反映を決める 人が事実と表現を確認し、直した点をAIへの指示に反映する方法を決めます。

指示を長くする前に、渡す事実をそろえる

商品の説明が一言だけでは、具体的な紹介文を書く材料が足りません。相手の情報を渡さなければ、その会社に向けた説明のない文になります。

  • 商品の説明を具体化する 「業務を助ける商品」だけでなく、何の業務に使い、何ができるのかを渡します。
  • 相手の情報を加える 会社名だけを差し替えても、内容は変わりません。公式サイトで確認した事業内容などを添えます。
  • 指示と事実を区別する 「丁寧に」「魅力的に」と指示を増やしても、商品の機能や相手の事実は増えません。

材料不足から同じ文ができる流れ

  1. 渡す情報が少ない
  2. 説明が一般論になる
  3. どの会社にも送れる同じ文になる
図は編集部作成の例です。

渡す情報を商品・相手・指示に分ける

自社の事実、相手の事実、文章への要望は、別の欄に書きます。一つの欄に混ぜて渡すと、AIが事実と要望を区別しにくくなります。

  • 商品の事実を先に置く 何を提供できるかを、自社で確認した情報としてまとめます。
  • 相手の事実を続ける 公開情報から確認できた内容を、出所と一緒に記します。
  • 書き方を最後に指定する 文体や構成に加え、推測させない内容と空欄にする条件を指定します。

AIに渡す項目と順番

渡すもの中身出所
自社の商品情報機能、用途、提供範囲を書きます。自社で確認した仕様や資料を示します。
相手の公開情報事業内容などの確認済みの事実を書きます。掲載元のURLと確認日を示します。
書き方の指示文体、構成、推測の禁止を指定します。自社で決めた文章の方針を示します。
表は編集部作成の例です。

商品情報には自社で確認した事実だけを書く

商品をよく見せる言葉より、できることと提供条件を具体的に書きます。提供中の内容と提供予定の内容も分けて渡します。

  • 使う業務を説明する 何をする商品かに加え、誰のどの業務で使うのかを書きます。
  • 範囲と前提を明記する 対応できる範囲と利用条件を渡します。対象外の作業も示すと、対応できない作業まで引き受ける文章を防ぎやすくなります。
  • 誇張と予定を分ける 「業界最高」のような評価の言葉は渡しません。提供予定の機能には、提供中と誤解されない説明を添えます。

商品情報の書き方

項目書き方の例
商品の機能問い合わせ内容と対応状況を記録できます。
使う人と業務営業部門で、問い合わせへの対応状況を確認するときに使います。
提供の範囲記録と一覧表示に対応します。返信の代行は含みません。
利用の前提記録する内容は、利用者が入力します。
提供の状況一覧表示は提供中です。通知機能は提供予定です。
表は編集部作成の例です。架空の商品を使って説明しています。

相手の情報には出所と確認日を添える

公式サイトなど、どこで確認したかを説明できる情報だけを渡します。事業内容や採用情報から、社内の事情まで決めつけないようにします。

  • 公開された事実を選ぶ 事業内容、所在地、採用情報などから、今回の商品説明に関係する事実を選びます。
  • 掲載元を記録する 事実ごとにページ名、URL、確認日を添えます。更新日が分かる場合は、それも記録します。
  • 噂や推測を除く SNSの噂や出所不明の話は渡しません。募集の掲載だけで人手不足だと判断するのも避けます。

公開情報と推測を分ける

渡してよい情報出所渡さない情報
事業内容公式の事業紹介ページを示します。事業紹介だけでは分からない経営課題は渡しません。
所在地公式の会社概要ページを示します。所在地から推測した商圏や顧客層は渡しません。
採用情報公式の採用ページを示します。募集理由や人手不足の推測は渡しません。
発表内容公式のお知らせページを示します。SNSの噂や未確認の評判は渡しません。
表は編集部作成の例です。出所にはURLと確認日も添えます。

相手の困りごとを推測させず、用途を説明する

公開情報から言えるのは、書かれている事実までです。提案では相手の困りごとを決めつけず、自社の商品が使える業務を説明します。

  • 困りごとを決めつけない 「御社はお困りでしょう」と書かせません。忙しさや社内体制も、確認できなければ触れません。
  • 事実の範囲で触れる 採用ページを確認した場合も、募集が掲載されている事実までにとどめます。募集の背景は補いません。
  • 商品の用途を伝える 「この業務で使えます」と説明します。相手に必要かどうかまで断定しません。

決めつけを避ける書き換え

避ける書き方代わりの書き方
人手不足ですね採用ページで営業職の募集を拝見し、応募受付に関わる商品をご案内します。
管理が大変ですね問い合わせ内容と対応状況を記録する商品をご案内します。
御社に必要です問い合わせへの対応状況を確認する業務に使えます。
表は編集部作成の例です。記載する事実や機能は事前に確認します。

確認できない項目は空欄で返させる

情報が足りないまま文章を完成させようとすると、AIがもっともらしい内容で補うことがあります。確認できない項目は、空欄で返すよう指定します。

  • 補完させない項目を示す 担当者名、部署名、数値などは、確認済みの情報として渡した場合だけ使わせます。
  • 推測で埋めさせない 空欄を減らすために、名前や所属を推測させません。商品にない機能も追加させません。
  • 人が扱いを決める 事実を確認できたら人が埋めます。確認できなければ、その記述を削るか、文面の使用を見送ります。

空欄を受け取ったときの対応

空欄にさせる項目人がすること
担当者名氏名を確認できなければ、個人名を使う表現を削ります。
部署名正式名称を確認できなければ、部署名を記載しません。
数値根拠と使用の可否を確認できなければ、記載しません。
提供条件社内で条件を確認できなければ、その条件を含む文面は使いません。
表は編集部作成の例です。空欄を残した下書きは、そのまま使いません。

送る文章の事実と表現は人が確認する

自然に読める文章でも、事実や約束の内容が正しいとは限りません。完成した下書きを元の情報と照らし、誤りや言い過ぎを直します。

  • 元の情報と照合する 相手の社名や部署名、事業内容を出所と照らします。自社の商品説明も、確認済みの仕様や資料と照合します。
  • 約束と表現を点検する 提供範囲を超える約束や、成果の断定を削ります。根拠のない優位性や誇張も残しません。
  • 受付方針と照らす 送信先のフォームに示された受付方針を確認します。営業の連絡を受け付けていない場合は送信しません。

下書きで確認する項目

確認項目問題があったときの対応
事実との違い出所に戻り、正しい内容に直すか削ります。
社名・部署名正式名称に直します。確認できなければ補いません。
範囲外の約束確認済みの提供範囲に書き直します。
断定・誇張根拠のない表現を削り、機能や用途の説明に直します。
受付方針営業の連絡を受け付けていなければ、送信しません。
表は編集部作成の例です。フォームの送信前確認の手順は別資料で扱います。

共通で使う説明と相手ごとに変える文を分ける

同じ文をそのまま多数の相手に送らないようにします。自社の商品説明は共通にし、相手に触れる部分は確認した公開情報から書きます。

  • 商品説明を共通にする 機能、用途、提供条件は、確認済みの商品情報を使います。相手に合わせて、実際にない機能を書き足しません。
  • 相手への言及を変える 事業内容など、相手ごとに確認した事実を使います。会社名だけを差し替えた文にしません。
  • 関係の薄い情報を削る 公開情報でも、商品説明に関係しなければ入れません。接点が見つからないときは、無理に文面を作りません。

書き分ける部分の決め方

部分相手ごとに変える共通
会社への言及社名と、確認した事業内容などを書きます。商品説明は共通の文を使います。
用途の説明公開情報に関係する用途を選びます。確認済みの用途の範囲で説明します。
機能の説明紹介する機能を必要に応じて選びます。機能の内容は変えません。
提供条件条件が異なる場合は社内で確認します。確認済みの範囲と前提を使います。
表は編集部作成の例です。相手ごとの表現も、人が事実と照合します。

人が直した点を次の指示に加える

文章だけを直して終えると、次の下書きでも同じ誤りが出ることがあります。直した理由を残し、繰り返す誤りを防ぐ指示に書き換えます。

  • 修正と理由を記録する 修正前と修正後の文に、「推測だった」「提供範囲を超えた」などの理由を添えます。
  • 同じ誤りを防ぐ条件を加える 同じ直しが続くなら、禁止する表現や使える情報の条件を、書き方の指示に加えます。
  • 下書きで試してから使う 変更した指示は、すぐに全体へ使わず、まず一部の下書きで試します。修正点が反映され、別の誤りが増えていないか確認します。

修正を次の文章作成に生かす流れ

  1. 人が文章を直す
  2. 直した箇所と理由を集める
  3. 同じ誤りを防ぐ条件を指示に加える
  4. 一部の下書きで確かめてから使う
図は編集部作成の例です。試す段階でも、事実と表現を人が確認します。

渡す情報と書かせる条件をメモに書く

下の欄に、自社で使う情報の項目と文章の条件を書き込みます。このメモを基に、商品情報、相手の公開情報、書き方の指示の順でAIへの入力文を作ります。

  • 情報の項目を書き出す 商品情報には確認する社内資料を、相手の情報には掲載元のURLと確認日を添えて管理します。
  • 書かせる条件を決める 推測させない内容、空欄にする項目、相手ごとに変える部分を決めます。文体や構成も記入します。
  • 確認方法を残す 人が確認する項目と、指示を見直した日を記入します。下書きを直したら、このメモも更新します。

AIへの指示を組み立てるメモ

項目記入欄項目記入欄
商品情報の項目相手情報と出所
推測させない項目空欄にする項目
送る前の確認項目相手別に変える部分
指示の見直し日文体と構成の指定
シートは編集部作成の例です。相手情報の出所には確認日も記入します。