営業先の地域は近さだけで決まるとは限らない
近い会社を選んでも、訪問したい拠点が近くにあるとは限りません。地域で絞る目的から、所在地の見方と対応できる範囲を考えます。
- 地域で絞る目的を決める 訪問や現地作業など、地域を営業先の条件にする理由を整理します。
- 見る所在地と範囲を決める 本店と拠点を分け、連絡の手段と商談後の対応に合う地域の区切りを選びます。
- 広げる順番と記録を決める 地域を広げる順番と、絞った条件や確認日として残す内容を決めます。
地域の条件は、営業の目的によって見る場所が違う
訪問先、配送先、作業先がどこにあるかで、地域の条件に使う場所が変わります。営業先を減らす前に、地域が提案とどう関わるかを考えます。
- 絞る理由を言葉にする 訪問しやすさ、現地での対応、地域ならではの課題のうち、何のために絞るかを書きます。
- 目的に合う場所を見る 訪問なら会う場所、配送や施工なら届け先や作業先を見ます。本店だけでは分からないこともあります。
- 減らすことを目的にしない 営業先を減らしたいだけなら、提案の合う会社まで営業対象から外していないか考えます。
目的から地域の条件を考える
| 目的 | 地域で見ること | 注意 |
|---|---|---|
| 訪問する | 訪問する拠点まで無理なく移動できるかを見ます。 | 本店が近くても、会う場所が近いとは限りません。 |
| 配送や施工をする | 届け先や作業先が対応範囲に入るかを見ます。 | 発注する会社の所在地だけでは決められません。 |
| 地域に根ざして提案 | 提案に関わる事業を地域内で営んでいるかを見ます。 | 住所が地域内でも、その地域の課題を抱えるとは限りません。 |
| 営業先を減らす | 地域の外を外す理由があるかを考えます。 | 提案との関わりが薄ければ、地域以外の条件も見直します。 |
本店の所在地が活動の場所とは限らない
登記上の所在地だけでは、地域内でどの事業を営んでいるかまで分かりません。公式サイトの拠点案内を読み、提案に関わる場所が地域内にあるかを見ます。
- 本店の住所を読む 登記上の所在地を、本店の住所として記します。訪問先や作業先と同じとは考えません。
- 拠点の住所を読む 公式サイトで営業所、店舗、工場などの所在地を見ます。住所とともに、その場所で営む事業も読みます。
- 目的に合う拠点を探す 本店が地域外でも、提案に関わる拠点が地域内にあれば、営業先に含める余地があります。
本店と拠点から読み取れること
| 見る場所 | 分かること | 注意 |
|---|---|---|
| 登記上の所在地 | 登記されている本店の住所が分かります。 | その場所で商談や現地作業ができるとは限りません。 |
| 公式の拠点案内 | 掲載されている拠点の所在地や事業が分かります。 | 掲載内容が現在も変わっていないかを見ます。 |
| 対応地域内の拠点 | 提案に関わる場所が対応範囲に入るかが分かります。 | 拠点があるだけで、提案の対象になるとは限りません。 |
商談できる地域と、現地作業に対応できる地域は違う
オンラインで商談できても、納品や作業のために現地へ行くことがあります。商談できる地域と、受注後まで対応できる地域を分けて考えます。
- 訪問の範囲を決める 出発する営業所と交通手段から、ほかの営業活動と両立して訪問できる範囲を書きます。
- オンラインの範囲を書く 離れた地域でも商談できるかを考えます。相手がオンラインでの商談に応じられるかも見ます。
- 商談後の対応も確かめる 納品、施工、現地での支援まで含めて対応できるかを見ます。現地へ行く仕事が残るなら、その範囲を反映します。
商談と現地対応を分けて考える
| 対応の種類 | 範囲の決め方 | 確かめること |
|---|---|---|
| 訪問 | 営業所からの移動と訪問後の業務を踏まえて決めます。 | 交通手段や地形によって移動しにくい場所がないかを見ます。 |
| オンライン商談 | 対面で会わずに提案を進められる地域を考えます。 | 現地を見なければ提案できない仕事がないかを見ます。 |
| 納品や作業 | 届け先や作業先まで対応できる範囲から決めます。 | 商談後の支援でも現地へ行くことがないかを見ます。 |
連絡の手段によって、地域を絞る理由が違う
電話やフォームでの連絡に、自社からの近さがそのまま関わるわけではありません。地域を絞る理由と、送付先の住所が正しいかの確認も分けて考えます。
- 送付先と地域を分ける 手紙DMでは、対象地域を決めた後に送付先の住所を確かめます。地域を絞る理由とは分けます。
- 遠方への連絡を考える テレアポやフォーム営業では、遠方にも連絡できます。地域を絞るなら、提案内容との関わりを書きます。
- 訪問の前提を反映する 連絡後に訪問するなら、訪問できる地域を条件に入れます。連絡できることと現地対応は分けます。
手段ごとに地域を見る理由
| 手段 | 地域が意味を持つ場面 | 注意 |
|---|---|---|
| 手紙DM | 対象地域を決めた後に、送付先の住所を確かめます。 | 近い住所でも、現在の連絡先とは限りません。 |
| テレアポ | 地域の課題に対応する商品を提案したり、訪問を案内したりするときに意味を持ちます。 | 電話で話せても、その地域で仕事を引き受けられるとは限りません。 |
| フォーム営業 | 地域に関わる提案や、現地での対応を案内するときに意味を持ちます。 | 本店の住所だけでは、提案に関わる拠点の地域は分かりません。 |
| 訪問を伴う営業 | 商談や作業で現地へ行く範囲を決めるときに意味を持ちます。 | 最初の連絡手段にかかわらず、訪問する場所を見ます。 |
地域の区切りは営業の目的で決まる
都道府県や市区町村の境界と、実際に移動できる範囲が重なるとは限りません。地域を分ける目的に合わせて、行政の区切りか営業所からの範囲かを選びます。
- 広く探す区切りを選ぶ 広い地域で営業先を探すなら、都道府県から考えます。同じ都道府県内でも、対応しにくい場所を見落としません。
- 地域の違いを反映する 市区町村ごとに提案や対応範囲が変わるなら、その区切りを使います。細かく分ける理由も書きます。
- 営業所からの移動を見る 訪問のしやすさを重視するなら、営業所を起点に考えます。境界を越える隣接地域も見ます。
目的に合う地域の区切り
| 区切り | 向く目的 | 注意 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 広い地域から営業先を探すときに向きます。 | 地域内を同じように訪問できるとは限りません。 |
| 市区町村 | 地域ごとに提案や現地対応の範囲が変わるときに向きます。 | 境界の外でも対応できる場所を外していないかを見ます。 |
| 営業所からの範囲 | 移動のしやすさから訪問先を選ぶときに向きます。 | 地図上の近さだけで決めず、道路や交通手段も見ます。 |
所在地の違いだけで移転したとは限らない
登記上の所在地と公式サイトの住所が違っても、移転とは限りません。本店と事業の拠点が分かれている場合もあるため、場所の役割と案内の新しさを見ます。
- 住所の役割を読む 本店、営業所、店舗などの表記を読みます。違う住所を見つけても、すぐに片方を書き換えません。
- 拠点を分けて残す 地域内外に拠点があるなら、提案に関わる拠点名と住所を記します。本店の住所とは分けて残します。
- 移転の案内を読む 移転のお知らせと拠点案内を突き合わせます。現在の所在地が読み取れなければ、確認できていない点を記します。
住所が違うときに見ること
| 場面 | 確かめること | リストへの記し方 |
|---|---|---|
| 本店だけ別の場所 | 公式サイトで本店と事業の拠点がどう記されているかを見ます。 | 本店の住所と、地域の条件に使った拠点の住所を分けて記します。 |
| 拠点が各地にある | 対象地域の拠点で、提案に関わる事業を営んでいるかを見ます。 | 地域の条件に当てはまる拠点名と住所を記します。 |
| 移転の直後 | 移転のお知らせにある住所と移転日を見ます。 | 移転前後の住所と、現在の所在地を確認できたかを記します。 |
| 案内が食い違う | 住所の役割や案内の更新日から違いを説明できるかを見ます。 | 食い違う内容と参照したページを記します。 |
地域を広げる順番は近さだけで決まるとは限らない
隣接する地域でも、訪問しやすさや提案の合う会社の集まり方は違います。今の地域を選んだ理由が次の地域にも当てはまるかを確かめ、広げる方向を決めます。
- 近い地域から考える 訪問が中心なら、今の営業活動と両立して移動できる地域から考えます。地図上の隣接だけで選びません。
- 自社の拠点を起点にする 各地に自社の営業所があるなら、それぞれから対応できる地域を見ます。実際に訪問や作業を担えるかも見ます。
- 提案の合う地域へ広げる 遠方にも対応できるなら、提案の合う業種が多い地域も考えます。その地域を選ぶ理由を書きます。
広げる順番を選ぶ考え方
| 広げ方 | 向く場面 | 注意 |
|---|---|---|
| 近い地域から | 訪問や現地作業を今の営業活動に加える場面に向きます。 | 隣接していても、移動しやすいとは限りません。 |
| 自社拠点の周辺から | 各営業所から訪問や作業に出られる場面に向きます。 | 拠点があるだけで、新たな地域に対応できるとは限りません。 |
| 合う業種が多い地域 | 場所に縛られず、提案に合う会社を探せる場面に向きます。 | 会社が多くても、納品や現地支援ができるかを見ます。 |
見直しには、絞った条件と確認日の記録が要る
地域名だけを残しても、本店と拠点のどちらで絞ったかは伝わりません。選んだ理由と確認日まで記すと、所在地が変わったときに見直す箇所が分かります。
- 所在地の見方も書く 対象地域に加え、本店か拠点か、どの住所で絞ったかを記します。訪問と現地作業の範囲も分けて書きます。
- 確認した日を残す 所在地を確認した日と参照先を記します。ページの更新日が分かる場合も、確認した日とは分けます。
- 変更の理由を残す 地域を広げたり狭めたりしたら、変更前後の条件と変更日、理由を記します。以前の条件も読み返せるようにします。
地域の条件とともに残す内容
| 残すこと | 内容 | 注意 |
|---|---|---|
| 絞った条件 | 目的、対象地域、区切り、使った所在地を記します。 | 地域名だけで終わらず、本店か拠点かも書きます。 |
| 対応範囲 | 訪問、オンライン商談、納品や作業の範囲を記します。 | 地域内でも対応できない場所があれば書きます。 |
| 確認日と参照先 | 住所を確認した日と、その内容を読んだページを記します。 | ページの更新日と確認日を混ぜません。 |
| 条件の変更 | 変更前後の地域、変更日、変更した理由を記します。 | 現在の条件と以前の条件を分けて読めるようにします。 |
営業先の多さだけで、地域の広さが決まるとは限らない
営業先が少ないときも多いときも、地域の広さだけが理由とは限りません。所在地の見方やほかの条件、拠点案内の新しさを見てから地域を変えます。
- 少ない理由を分ける 地域内の拠点を見落としていないか、ほかの条件が狭すぎないかを見ます。そのうえで広げる地域を考えます。
- 多くても急に狭めない 地域で絞る目的に戻り、提案の合う会社を見ます。対応できる地域を、営業先が多いという理由だけで外しません。
- 古い拠点案内を見直す 移転や拠点を閉じた案内がないかを見ます。現在の所在地が分からなければ、連絡前にその点を確かめます。
営業先を絞った後の見直し
| 場面 | 確かめること | 対応 |
|---|---|---|
| 営業先が少なすぎる | 本店だけで絞っていないか、ほかの条件が狭すぎないかを見ます。 | 目的に合う拠点の見落としを確かめ、目的と対応できる範囲から広げるかを決めます。 |
| 営業先が多すぎる | 提案に関わる拠点や事業まで見ているかを見ます。 | 地域の広さを変える前に、提案に合う会社を選ぶ条件を見直します。 |
| 拠点の情報が古い | 公式サイトに移転や拠点を閉じた案内がないかを見ます。 | 確認できた住所と確認日を更新し、不明な点も記します。 |
地域名には、本店と拠点のどちらの住所で絞るかの指定が要る
目的、見る所在地、対応範囲まで書くと、自社で使う地域の条件が具体的になります。まだ分からない点も言葉にして、連絡前に確かめる内容を残します。
- 目的から順に書く 地域名を先に置かず、絞る理由から書きます。その理由に合う所在地と地域の区切りを選びます。
- 連絡後まで考えて書く 連絡の手段だけでなく、商談、訪問、納品や作業まで対応できる範囲を書きます。
- 見直しに使う内容を残す 所在地の見分け方、広げる順番、条件と確認日を記します。分からない点も具体的に書きます。
地域の条件を決める確認表
| 確認する項目 | 記入する内容 | 確認する項目 | 記入する内容 |
|---|---|---|---|
| 絞る目的を書く。 | 地域で絞る理由と、その理由が提案や現地対応にどう関わるかを書きます。 | 見る所在地を書きます。 | 本店と拠点のどちらを見るか、対象にする拠点とその理由を書きます。 |
| 対応範囲を書く。 | 訪問とオンライン商談の範囲を分け、納品や作業ができる範囲も書きます。 | 手段との関わりを書きます。 | 手紙DM、テレアポ、フォーム営業で、地域を条件にする理由の有無を書きます。 |
| 地域の区切りを書く。 | 都道府県、市区町村、営業所からの範囲のどれで区切るかと、その理由を書きます。 | 見分け方を書きます。 | 本店と拠点の違いや移転を何で確かめるか、住所が食い違う場合に何を記すかを書きます。 |
| 広げる順番を書く。 | 次に広げる地域とその順番を決める理由、広げる前に確かめることを書きます。 | 条件と確認日を書きます。 | 対象地域と使った所在地、参照先、確認日、条件を変えた日と理由を書きます。 |
