依頼後に何が分かるかの説明は相手の判断に合わせて変わる
依頼後の状況は、知りたい理由によって説明すべき内容が変わります。途中と完了後に分かることを分け、表示から判断できる範囲を伝えます。
- 説明する情報を決める 相手が次に何を判断したいかに合わせて、説明する情報を決めます。
- 確認の条件を決める 段階の意味、確認できる単位と場所、情報が反映される条件をどう説明するかを決めます。
- 説明の範囲を決める 表示で分かる事実と未確認の点を分け、作業の完了と営業先の反応を区別して説明すると決めます。
必要な情報は、相手が下す判断で決まる
進み具合を知りたいという要望だけでは、必要な情報を選びにくい場合があります。次の作業、依頼内容との照合、報告のどれに使うかを聞きます。
- 判断の目的を聞く 何を決めるために状況を知りたいのかを聞きます。目的によって、伝える情報が変わります。
- 判断の条件を聞く 何が分かれば判断できるかを聞きます。依頼全体の完了が必要か、一部の結果で足りるかも分けます。
- 説明する範囲を決める 判断に必要な情報と、サービスで確認できる情報を照合します。サービスで確認できない情報と、まだ調べていない情報を分けて残します。
判断の目的と必要な情報
| 相手の判断 | 必要な情報 | 確かめること |
|---|---|---|
| 次の作業の開始 | 前提となる作業の完了状況が必要です。 | 何の完了が開始条件かを聞きます。 |
| 依頼内容との一致 | 対象と行った作業の記録が必要です。 | 依頼内容と照合できる項目を調べます。 |
| 報告への使用 | 報告の対象範囲と情報の基準時点が必要です。 | 誰への何の報告に使うかを聞きます。 |
完了の表示は営業先の反応を示すとは限らない
受付、着手、完了という言葉だけでは、何が済んだかは伝わりません。それぞれが指す状態と、その状態に含まれないことを説明します。
- 言葉の定義を示す 受付なら何を受け付けた状態か、着手なら何を始めた状態かを示します。実際の定義に沿って説明します。
- 完了の範囲を示す どの作業が終われば完了になるかを示します。依頼全体と個別の作業で意味が違う場合は分けます。
- 含まない意味を伝える 受付は作業の開始を示すとは限らず、完了は営業先の返答まで示すとは限りません。表示に含まれない出来事も伝えます。
段階の言葉と定義
| 段階の言葉 | 指す状態 | 注意 |
|---|---|---|
| 受付 | 依頼を受け付けた状態を指します。 | 作業が始まったとは限りません。 |
| 着手 | 定義された作業を始めた状態を指します。 | 対象すべてへの着手とは限りません。 |
| 完了 | 定義された範囲の作業が終わった状態を指します。 | 営業先の確認や返答を示すとは限りません。 |
依頼全体の表示で個々の状態まで分かるとは限らない
依頼全体の状態が分かっても、個々の対象の状態まで分かるとは限りません。どのまとまりで状況を確認できるかを示します。
- 全体の範囲を示す 依頼全体の表示が、どこまでの作業をまとめて示すかを説明します。一部が残る場合の扱いも調べます。
- 対象の呼び方を示す 営業先ごとという説明では、依頼した作業の対象となる会社を指すことを明示し、作業を請け負う側と混同されないようにします。
- 作業の区切りを示す 対象ごとに複数の作業がある場合は、どの作業の状態かを示します。全体の状態と混同しない説明にします。
確認の単位と分かる範囲
| 確認の単位 | 分かること | 注意 |
|---|---|---|
| 依頼全体 | 依頼した作業全体の進み具合が分かります。 | 個々の対象の状態は分からない場合があります。 |
| 営業先ごと | 依頼した作業の対象となる会社別に状態が分かります。 | 誰を指すかが伝わる呼び方にします。 |
| 作業ごと | 区切られた作業それぞれの状態が分かります。 | どこからどこまでを指すかの説明が必要です。 |
表示の時点は作業を行った時点とは限らない
作業を行うこと、記録されること、確認できることは別の出来事です。表示される条件と、日時が何を指すかを分けて説明します。
- 出来事を分ける 作業の実施と記録の保存を区別します。表示が変わらないことだけで、作業が行われていないとは判断できません。
- 反映の条件を示す 保存や内容の確認など、表示に必要な条件を調べます。確認できていない条件を、確認済みのように伝えないようにします。
- 日時の意味を示す 日時があれば、作業日時か記録日時かを説明します。表示の更新日時だけで作業日時を推測しません。
出来事と確認できる時点
| 時点 | 説明すること | 注意 |
|---|---|---|
| 作業を行う | 実際に作業を行った時点を指します。 | その時点で表示されるとは限りません。 |
| 記録される | 作業の内容が記録された時点を指します。 | 作業を行った時点と同じとは限りません。 |
| 確認できる | 必要な条件を満たし、情報を閲覧できる時点を指します。 | 表示に使われる日時の意味も確認します。 |
状態の表示だけではその理由が分かるとは限らない
画面にある状態は、記録された事実を知る手がかりです。その状態になった理由や経緯まで、表示だけで分かるとは限りません。
- 表示された事実を読む 表示項目の定義に沿って、何が記録されているかを説明します。理由の記載がなければ、状態の説明までにとどめます。
- 理由の有無を分ける 理由の記載があるかを確認します。記載があっても、そこにない背景や営業先の意図までは断定できません。
- 空欄を推測で埋めない 結果が空欄でも、未実施や反応なしとは決めません。空欄が何を意味するかは、表示の定義を確認します。
表示と読み取れる事実
| 表示の内容 | 読み取れること | 表示だけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 状態:着手 | 着手として記録されています。 | 現在の細かな作業内容までは分かりません。 |
| 状態:保留 | 保留として記録されています。 | 理由の記載がなければ、保留の事情は分かりません。 |
| 結果:空欄 | 結果欄に記載がありません。 | 未実施か未記録かは、この表示だけでは分かりません。 |
通知の内容は、確認できる情報のすべてとは限らない
画面、通知、報告では、確認できる内容や対象範囲が異なる場合があります。どこで何を確認するかを対応させて説明します。
- 場所と内容を結ぶ 状態を見る場所、結果を読む場所、経緯を確認する場所を示します。場所によって見られる内容が違う場合は、その違いを説明します。
- 通知の役割を示す 通知だけで分かる内容と、別の場所で確認する内容を分けます。通知が出る条件も確認します。
- 情報の基準を示す 報告がどの時点までの情報を含むかを示します。表示と報告が異なる場合は、対象範囲と基準時点を調べます。
確認する場所と内容
| 確認する場所 | 確認できる内容 | 注意 |
|---|---|---|
| 画面 | 閲覧時点で表示されている状態を確認します。 | 実際の作業状況と一致するかは反映条件によります。 |
| 通知 | 通知の対象となった出来事を確認します。 | 詳細な結果が含まれるとは限りません。 |
| 報告 | 定められた範囲の作業や結果を確認します。 | 対象範囲と情報の基準時点を読み取ります。 |
結果が未確認でも、作業が未着手とは限らない
作業がどこまで進んだかと、結果の確認が終わっているかは、分けて説明する必要があります。結果がまだ分からない場合も、何が未確認なのかを明示します。
- 作業と結果を分ける 未着手は作業の段階を、結果を確認中は結果の確認状況を示します。同じ意味の段階として並べないようにします。
- 未確認の対象を示す 作業の実施、記録の内容、営業先の返答のうち、何を確認しているかを説明します。未確認を失敗とは扱いません。
- 確定する範囲を示す 結果が確定した場合も、何の結果が確定したかを示します。営業先の反応まで確定したと広げて説明しません。
作業の状態と結果の確認状況
| 状態 | 意味 | 注意 |
|---|---|---|
| 未着手 | 定義された作業を始めていない状態です。 | 結果が悪かったという意味ではありません。 |
| 結果を確認中 | 対象となる結果の確認が終わっていない状態です。 | この状態だけでは作業の段階を判断できません。 |
| 結果が確定 | 必要な確認を終え、結果として記録された状態です。 | その後の営業先の判断まで示すとは限りません。 |
作業の完了は営業先が確認したことを示すとは限らない
依頼した作業が終わっても、営業先が内容を確認したかは別の情報です。営業先が確認することと、返答することも区別して説明します。
- 完了した作業を示す 依頼した範囲のうち、どの作業が終わったかを説明します。完了という言葉を、営業先の反応の説明に使いません。
- 営業先の確認を分ける 営業先の確認を示す記録があるかを調べます。作業の完了記録だけでは、内容を見たかどうかは分かりません。
- 返答の内容を分ける 返答があれば、その内容に沿って説明します。返答の有無だけで、関心や商談の希望までは判断しません。
作業と相手の行動の区別
| 出来事 | 説明すること | 注意 |
|---|---|---|
| 作業が終わる | 定義された作業の終了を説明します。 | 相手が内容を見たことまでは示しません。 |
| 営業先が確認する | 確認を示す根拠がある場合に説明します。 | 内容への賛同や関心までは示しません。 |
| 営業先が返答する | 記録された返答の内容を説明します。 | 返答があっても、商談の希望とは限りません。 |
説明した確認範囲は提案書にも残す必要がある
商談で説明した確認範囲は、提案書にも残す必要があります。見本で示した項目と、実際に確認できる項目を区別して記録します。
- 説明した範囲を残す 何を、どの単位で、どこから確認できると説明したかを残します。情報が反映される条件も併記します。
- 見本の項目を示す 見本の画面で示した項目は架空の例と明記し、実際に表示される項目とは区別します。
- 未確認の点を残す 表示だけでは分からない事情と、仕様を確認していない点を分けます。確認後は提案書の該当箇所を更新します。
提案書に残す説明内容
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 確認できる内容 | 状態の定義と、実際に確認できる項目を書きます。 | 何が分かると説明したかを読み返せます。 |
| 単位と場所 | 確認の単位、場所、反映条件を書きます。 | 説明した範囲と条件を照合できます。 |
| 分からないこと | 表示では分からない事情と未確認の仕様を書きます。 | 未確認の内容と説明した内容を分けて読み返せます。 |
説明表には分かることと未確認の点を並べて書く必要がある
相手が知りたいことを起点に、依頼後の説明を表にまとめます。確認済みの内容だけを書き、サービスで確認できない情報と、まだ調べていない情報を分けて残します。
- 判断ごとに記入する 相手が下したい判断ごとに記入します。必要な情報を確認できない場合は、その点も明記します。
- 条件を省かず記入する 内容だけでなく、単位・場所・反映条件も書きます。未確認の条件は、推測で埋めないようにします。
- 提案書と対応させる 作業の完了と営業先の反応を分けて書きます。説明を残した提案書の箇所も記入し、後から照合できるようにします。
依頼後に確認できる内容の説明表
| 相手が知りたいこと | 確認できる内容 | 確認できる単位 | 確認する場所 | 情報が反映される条件 | 表示だけでは分からないこと | 作業の完了と営業先の反応の区別 | 未確認の点 | 記録先 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
