資料があるだけでは作業に使えるとは限らない
手元に原稿やデータがあっても、そのまま作業に使えるとは限りません。資料の使い道と中身を照らし合わせ、対応できる範囲を整理します。
- 使う作業の示し方を決める 原稿やデータを使う作業と、その作業に必要な材料をどう説明するかを決めます。
- 中身を確認する観点を決める 資料の位置づけ、項目の意味、情報のまとまり、空欄の事情の何を確認するかを決めます。
- 対応範囲の伝え方を決める 確認した範囲と不足・未確認の点を記録し、根拠のある範囲で対応可否を伝える方法を決めます。
必要な材料は、資料を使う作業で決まる
資料の中身を見る前に、何の作業に使うかを説明します。作業に必要な内容と、今回求めない情報を分けます。
- 使う作業を示す 掲載するのか、照合するのかなど、資料を使って行う作業を具体的に示します。
- 必要な内容を示す 作業のどこで何を使うかを説明すると、必要な材料の有無を判断しやすくなります。
- 求めない情報を分ける 今回の作業に使わない情報は、確認対象から外す理由も含めて整理します。
作業と材料の対応
| 作業 | 必要な材料 | 注意 |
|---|---|---|
| 商品情報の掲載 | 掲載する商品名と確定した説明文 | 検討中の説明文を完成原稿として扱いません。 |
| 拠点情報の表示 | 表示する拠点名と所在地 | 本社の所在地だけで代用しません。 |
| 一覧の照合 | 照合する対象を見分ける情報 | 今回照合しない項目まで求めません。 |
原稿と参考資料には、異なる扱いが必要だ
文章が載っていても、そのまま使うための原稿とは限りません。完成した原稿か、内容を理解するための参考資料かを分けます。
- 完成原稿かを確認する 内容が確定していて、今回の作業にそのまま使うものかを確認します。
- 参考資料を区別する 背景や事実を参照する資料は、完成原稿とは別に記録します。掲載文をそのまま使う前提にしません。
- 不明なまま使わない 位置づけが分からない場合は未確認とし、作業に使えるという判断を保留します。
資料の位置づけと扱い
| 資料の位置づけ | 確かめること | 扱い |
|---|---|---|
| 完成した原稿 | 内容が確定し、そのまま使う想定か | 使用する箇所と作業を記録します。 |
| 参考にする資料 | 何の情報を参照するための資料か | 完成原稿の有無を別に確認します。 |
| 位置づけが不明 | 完成原稿か、参考資料か | 位置づけが分かるまで使用判断を保留します。 |
資料名が合っても必要な項目があるとは限らない
必要な内容が、別の資料に分かれている場合もあります。資料の名称で判断せず、必要な項目がどこにあるかを確認します。
- 資料をまたいで探す 必要な内容が見当たらない場合は、別の資料に含まれていないかも確認します。
- 名称だけで決めない 資料名や見出しが一致していても、必要な内容が記載されているとは限りません。
- 所在を記録する 内容を見つけたら、資料名と該当箇所を記録します。項目があることの記録と、中身を確認済みという記録は分けます。
必要な項目の探し方
| 確認の仕方 | 確かめること | 注意 |
|---|---|---|
| 別資料も見る | 必要な項目が別の資料にあるか | 見当たらないだけで、無いとは決めつけません。 |
| 中身を開いて見る | 見出しに対応する内容があるか | 項目名だけがあり、中身が空の場合もあります。 |
| 所在を残す | どの資料のどの箇所にあるか | 所在の記録だけで内容確認済みにしません。 |
同じ項目名でも内容が同じとは限らない
同じ名称の項目でも、指している場所や人が異なる場合があります。何を表す情報かと、いつの情報かを確認します。
- 場所の意味を確認する 住所が本社を指すのか、実際に作業する拠点を指すのかを区別します。
- 人と窓口を区別する 担当者という項目が個人名なのか、部署や共通窓口の名称なのかを確認します。
- 情報の時点を確認する 現在の情報か、過去の時点の情報かを確認します。記載があるだけで最新とは判断しません。
項目名と意味の違い
| 項目名 | 起こり得る違い | 確かめること |
|---|---|---|
| 住所 | 本社の所在地か、作業する拠点の所在地か | 今回必要なのはどちらの場所か |
| 担当者 | 個人名か、部署名や共通窓口名か | 誰を、または何を指す項目か |
| 商品名 | 現在の名称か、過去に使っていた名称か | いつの情報で、今回使う名称と一致するか |
会社ごとの情報が拠点ごとに使えるとは限らない
情報が会社ごと、拠点ごと、商品ごとのどの単位でまとまっているかを確認します。一覧の1行や原稿の一区切りが何を表すかを、作業で扱う単位と比べます。
- まとまりを見分ける 一覧の1行や原稿の一区切りが何を表しているかを確認します。会社名があるだけでは会社単位と判断しません。
- 作業の単位と比べる 拠点ごとの作業なら、各拠点に必要な内容を対応させられるかを確認します。
- 単位の違いを残す 会社共通の情報と拠点固有の情報を区別し、単位が合わず使えない部分を記録します。
情報の単位と作業の関係
| まとまりの単位 | 作業との関係 | 注意 |
|---|---|---|
| 会社ごと | 会社共通の情報を扱う作業の候補になります。 | 拠点ごとに異なる内容まで共通とみなしません。 |
| 拠点ごと | 各拠点の情報を扱う作業の候補になります。 | 同じ会社の拠点を重複と決めつけません。 |
| 商品ごと | 各商品の情報を扱う作業の候補になります。 | 同じ商品名でも別商品を指していないか確認します。 |
空欄の意味は不明・対象外・記入待ちで分かれる
空欄には、不明、対象外、後から記入する予定などの違いがあります。見た目が同じでも、作業上の扱いは事情によって変わります。
- 分からない場合を分ける 情報が分からず空欄なのかを確認します。不明な内容を推測で補いません。
- 当てはまらないかを見る その項目が対象に当てはまらないなら、記入漏れとは分けて記録します。
- 記入待ちかを確認する 後から入れる予定なら、現在は未記入と残します。記入された前提で対応可否を決めません。
空欄の事情と扱い
| 空欄の事情 | 確かめること | 扱い |
|---|---|---|
| 分からない | 内容が不明で記入できないのか | 不明と記録し、作業への影響を確認します。 |
| 当てはまらない | その対象では項目が不要なのか | 対象外と記録し、記入漏れと区別します。 |
| 後で入れる | 記入する予定の内容は何か | 未記入と記録し、記入される前提で対応可否を決めません。 |
見本で判断できる範囲は、確認した部分に限られる
実際の資料の一部を見本として確認し、使えると分かっても、資料全体が同じ状態とは限りません。確認した部分と、まだ見ていない部分を明示します。
- 確認した部分を残す どの資料のどの部分を見て、何を確認できたかを記録します。
- 見ていない部分を分ける 確認していない資料や項目は、未確認と明記します。見本の結果をそのまま当てはめません。
- 全体との差を確認する 見本と他の部分で、項目、まとまりの単位、空欄の扱いが異ならないかを確認します。
見本と全体の確認範囲
| 確認の範囲 | 記録すること | 注意 |
|---|---|---|
| 見本で確認済み | 見た箇所と確認できた内容 | 資料全体を確認済みと表現しません。 |
| まだ確認していない | 見ていない資料や項目 | 問題がないという意味にしません。 |
| 全体との差 | 他の部分との違いと確認状況 | 違いが不明なら、その点も未確認と残します。 |
対応できる範囲の判断には、不足内容の確認が必要だ
使える部分があっても、すべての作業に対応できるとは限りません。不足する内容と、現時点で対応できる範囲を分けて伝えます。
- 使える範囲を明示する 使えると確認した材料について、対応する作業と確認した範囲を示します。
- 不足と未確認を示す 何の作業に必要な、どの内容が不足・未確認なのかを具体的に記録します。
- 保留と不可を分ける 判断材料が足りない場合は保留します。対応できないと確認した作業とは区別します。
確認結果と対応範囲
| 確認の結果 | 伝えること | 注意 |
|---|---|---|
| 使えると確認した | 使える材料と対応する作業 | 確認した条件と範囲を添えます。 |
| 追加確認が必要 | 不足する内容と意味が未確認の項目 | 材料が整った後の対応可否まで言い切りません。 |
| 対応できない | 確認した条件では扱えない作業と理由 | 単なる未確認を対応不可に含めません。 |
確認結果は提案する作業の前提として提案書に残す必要がある
確認結果は、提案する作業の前提として記録します。必要な材料、確認済みの内容、不足・未確認の点を提案書にも反映します。
- 作業と材料を対応させる 提案する各作業に、どの材料を使うかを記載します。資料名だけの一覧で終わらせません。
- 確認の根拠を残す 確認した資料と箇所、項目の意味、判断した範囲を記載し、後から見直せるようにします。
- 未確定の範囲を示す 不足・未確認の点と、それにより判断を保留している作業を分けて記載します。
提案書に反映する記録
| 記録項目 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 必要な材料 | 作業に必要な内容と使用箇所 | 作業と材料の対応を読み取れるようにします。 |
| 確認できた内容 | 資料名、確認箇所、確認結果と範囲 | 判断の根拠を後から確認できるようにします。 |
| 不足と未確認 | 不足内容、未確認事項、判断を保留する作業 | 未確定の作業と確約した作業を分けて読み取れるようにします。 |
確認表では不足と未確認を分けて書くと混同せずに済む
必要な材料ごとに、確認結果を記入します。足りないと分かった内容と、まだ確認していない内容を分けて残します。
- 材料ごとに記録する 必要な材料と使う作業を対応させ、手元のどの資料にあるかを書きます。
- 意味と単位も残す 項目の有無だけでなく、項目の意味、まとまりの単位、空欄の意味も記録します。
- 未確認を空欄にしない 未確認の欄には未確認と書きます。確認できた範囲と、提案書などの記録先も残します。
原稿やデータの確認表
| 必要な材料 | 使う作業 | 手元の資料の名称 | 確認できた内容 | 項目の意味と単位 | 空欄の意味 | 不足の点 | 未確認の点 | 記録先 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
