商品を使う条件と確認方法を決める

話が進んでから使えないと分かる事態を避けるため、商談の早い段階で利用環境を確認します。条件の根拠と確認結果を、商品と利用場所にひもづけて残します。

  • 確認する対象を決める 提案する商品と利用場所を特定し、資料に基づいて必須と推奨の条件を分けます。
  • 確認の頼み方を決める 商談先の担当者が調べられる言葉で条件を伝え、項目ごとに誰が確認できるかを商談先に尋ねます。
  • 結果の残し方を決める 現在の状態と変更予定を分け、未確認の条件と、満たさない条件について自社で確かめた対応方法を記録します。

利用環境は商談の早い段階で確認する

設置場所や通信環境を確かめないまま進めると、後から利用条件を満たさないと分かることがあります。提案を具体化するときに、確認する項目も商談先に伝えます。

  • 設置場所を確かめる 置けるかどうかだけでなく、搬入や操作に必要な空間も資料に沿って確認します。
  • 周辺の環境も調べる 通信や接続先の設備など、商品単体では判断できない条件も確認します。
  • 窓口の回答だけで決めない 窓口の担当者が把握していない項目は、その場で推測せず、商談先の誰が確認できるかを尋ねます。

確認を後回しにしたときの影響

起きること相手に起きること防ぎ方
設置できない予定した場所を見直す必要が生じます。設置場所と必要な空間を先に確認します。
通信が使えない通信の設定や利用許可を調べ直します。必要な通信条件を管理者に確認します。
設備が合わない接続先の設備を調べ直します。周辺設備の名称や接続条件を確認します。
回答が推測になる別の人への確認をやり直します。項目ごとに確認できる人を尋ねます。
表は編集部作成の例です。

確認する商品と利用場所を特定する

同じ商品でも、構成や提供形態によって確認する条件が変わる場合があります。どの商品をどこで使う予定か、条件を調べる前に特定します。

  • 提案内容を特定する 商品の名称・型式・構成と提供形態を、提案内容に合わせて記録します。
  • 利用場所を特定する 拠点名だけで済ませず、設置する部屋や使用する区画まで確かめます。
  • 場所ごとに確認する 同じ拠点でも部屋によって環境が違う場合があります。別の場所の確認結果を、確かめていない場所に当てはめません。

条件を調べる前に特定すること

特定すること確かめ方記録
商品と構成今回提案する内容を自社の商品担当と確認します。名称・型式・構成を記入します。
提供形態商談先に機器を設置するか、ネットワーク経由でサービスを使うかなどを確認します。今回の提供形態を記入します。
利用場所使う予定の部屋や区画を尋ねます。拠点名と具体的な場所を記入します。
場所による違い場所ごとに設備や通信環境を尋ねます。違いがある項目を場所別に記入します。
表は編集部作成の例です。

利用条件は適用される資料で確かめる

利用条件は、仕様書や公式の設置・利用資料で確かめます。資料の対象が、今回提案する商品や提供形態と一致するかも確認します。

  • 参照資料を残す 資料名・版・該当箇所を記録し、条件の根拠を後から見直せるようにします。
  • 資料の対象を確かめる 似た商品や異なる構成の条件を、そのまま今回の提案に当てはめません。
  • 不明点を商品担当に聞く 資料に記載がない条件や解釈が分かれる条件は、商品担当に確認して回答を残します。

条件と根拠資料の対応

条件の種類根拠にする資料資料で分からない場合
設置の条件仕様書や公式の設置資料を参照します。設置場所の情報を添えて商品担当に聞きます。
通信の条件公式の利用環境・接続資料を参照します。必要な設定や制限を商品担当に聞きます。
周辺設備の条件公式の接続・対応設備資料を参照します。接続先の設備情報を添えて確認します。
運用上の条件公式の操作・保守資料を参照します。利用予定を伝えて必要な作業を確認します。
表は編集部作成の例です。資料間で記載が異なる場合も商品担当に確認します。

必須と推奨を分けて扱いを決める

必須か推奨かは、根拠資料や商品担当への確認に基づいて分けます。推奨を満たさないことだけを理由に、使えないと判断しません。

  • 必須を明確にする 利用に必要とされる条件を明示します。満たさない場合は、追加の設定や構成の変更で使えるようになるかを自社の商品担当に確認します。
  • 推奨の意味を伝える 満たすことが望ましい条件として商談先に伝え、満たさない場合の影響を資料や自社の商品担当に確かめます。
  • 前提付きで使える場合の制約を残す 追加の設定などを前提に使える場合は、その前提と、使ったときに残る制限を併記します。

条件の区分と確認後の扱い

条件の区分意味満たさない場合の扱い
必須利用に必要とされる条件です。使えると伝えず、追加の設定や構成の変更で使えるようになるかを自社で確認します。
推奨満たすことが望ましい条件です。それだけで不可とせず、影響や制約を確認します。
前提付きで可指定された前提の下で使えます。前提と制限を確認し、前提から外れる場合の扱いを商品担当に調べます。
区分が不明資料だけでは必須か推奨か分かりません。自己判断で分けず、商品担当に確認します。
表は編集部作成の例です。条件を満たすことだけで、問題なく使えるとは判断しません。

確認する対象と単位を具体的に伝える

十分な広さ、安定した通信といった言い方だけでは、商談先は何を調べればよいか分かりません。確認項目の正式な名称と単位を伝え、確認に使える表示や資料も示します。

  • 調べる対象を示す どの場所の何を確認してほしいかを、項目ごとに伝えます。
  • 名称と単位を残す 根拠資料に記載された確認項目の正式な名称と単位を使い、必要に応じて意味を補足します。
  • 確認に使う資料を示す 設備の表示、図面、設定資料など、商談先が回答の根拠にできるものを具体的に案内します。

確認できる言葉への言い換え

避ける聞き方代わりの聞き方理由
広さは十分か設置予定場所の幅・奥行き・高さを、指定した単位で測る方向と回答する単位が伝わります。
通信は安定するか根拠資料が指定する通信の項目(回線の種類や接続方式など)を、設定資料で印象ではなく、必要な項目を調べてもらえます。
設備は対応するか接続予定の設備の名称と型式を、本体表示や仕様書で調べる設備を特定でき、自社で追加の設定や構成の変更で使えるかを照合できます。
表は編集部作成の例です。実際の名称・単位・条件は、提案商品の根拠資料に合わせます。

項目ごとに確認できる人を尋ねる

窓口で分かることと、設備や通信の管理者でなければ分からないことがあります。項目ごとに確認できる人を商談先に尋ね、回答をどう受け取るかも決めます。

  • 窓口に確認先を尋ねる その場で答えられない項目は、社内の誰に確認できるかを尋ねます。
  • 外部への確認も相談する 保守業者などへの確認が必要なら、窓口を通じて依頼先と確認範囲を相談します。
  • 回答の根拠も受け取る 回答と一緒に、確認した人・日付・参照資料を受け取り、対象項目に記録します。

項目別の確認先と受け渡し

項目の例確認できる人受け渡し
設置場所施設や設備を管理する人に確認します。場所を明記した図面や測定結果を受け取ります。
通信環境通信や情報システムを管理する人に確認します。指定項目の回答と参照資料を受け取ります。
周辺設備設備の管理者や外部の保守業者に確認します。設備の名称・型式と確認結果を受け取ります。
変更予定変更を進める部署や依頼先に確認します。変更内容・予定時期・完了の確認方法を受け取ります。
表は編集部作成の例です。確認できる人は商談先の体制に合わせて尋ねます。

現在の環境と変更予定を分けて記録する

変更する予定だという回答は、現在その条件を満たしている根拠にはなりません。今の状態と予定を分け、変更後に何を確かめるかも記録します。

  • 現在の状態を残す 確認した日付と根拠を添え、その時点の設備や設定を記録します。
  • 変更予定を別に書く 変更する内容・予定時期・確認先を、現在の状態とは別の欄に書きます。
  • 完了後に確かめ直す 予定だけで満たしたとはせず、変更後の状態を資料や測定結果で確認します。

現在の状態と変更予定の書き分け

状態記録の仕方注意
現在を確認済み確認日・現在の状態・根拠を記入します。確認後に変更がないかも確かめます。
変更を予定変更内容・予定時期・確認先を別欄に記入します。変更後に実現する予定の状態を、現在の事実として扱いません。
変更を実施中完了していない内容と再確認の予定を記入します。作業中の項目を完了として扱いません。
完了の連絡あり完了の連絡日と変更後の確認状況を記入します。条件を満たしたかは、根拠を得て判断します。
表は編集部作成の例です。変更が延期された場合は、予定欄と再確認の予定を更新します。

未確認を残し、追加の設定や構成の変更で使えるかは社内で確かめる

根拠が不足している条件は、未確認のまま残します。満たさないと分かった条件は、対応方法と残る制約を社内で確かめます。

  • 根拠がある項目だけ判定を書く 確認した条件を満たすと根拠から判断できる項目だけに、適合と書きます。
  • 推測を事実にしない たぶん使えるという回答は未確認とし、確認方法と確認先を残します。
  • 対応後の制約も調べる 条件を満たさない場合は自社の商品担当に相談し、追加の設定や構成の変更で使えるか、必要な変更と残る制限を記録します。

確認状況に応じた処理

場面すること記録
根拠で確認できた条件と環境の状態を照合します。項目の判定と根拠を記入します。
回答が推測だった表示や資料で確認できる人を尋ねます。未確認とし、確認方法・確認先を記入します。
情報が食い違った対象の場所や確認時点を確かめ直します。未確認とし、食い違いの内容を残します。
必須を満たさない社内で追加の設定や構成の変更で使えるかと必要な変更を確認します。満たさない内容と社内の回答を残します。
推奨を満たさない利用への影響や制約を社内で確認します。推奨未達と、確認した影響を記入します。
対応案が出た対応が認められる条件と残る制約を確認します。対応案・制約・対応後の確認方法を残します。
表は編集部作成の例です。対応案があるだけでは、対応済みや適合とは記録しません。

確認結果は商品・場所・時点を添えて伝える

確認結果を伝えるときは、対象の商品・場所・確認時点を明記します。確認済みの結果に加え、未確認の項目、変更待ちの内容、使うときの制限を分けて伝え、条件を満たすことと導入の効果は別だと伝えます。

  • 対象の範囲を明記する 確認した商品と構成、利用場所を示し、別の商品や場所まで確認済みとは伝えません。
  • 未確認・変更待ち・制限を分けて伝える 未確認の項目、変更待ちの内容、使うときの制限を、確認結果と一緒に、それぞれ分けて伝えます。
  • 導入効果と区別する 条件を満たすと確認できても、それは利用に必要な前提が整っているという意味です。問題なく使えることや業務上の成果を示すものではありません。

確認結果に添えて伝える内容

伝えること内容注意
商品と構成今回確認した名称・型式・構成を伝えます。構成が変わった場合は再確認します。
利用場所確認した拠点・部屋・区画を伝えます。他の場所へ結果を広げません。
確認した状態確認日と、その時点の環境を伝えます。変更予定を確認済みの状態に含めません。
未確認・変更待ち・制限未確認の項目、変更待ちの内容、使うときの制限を伝えます。確認先と次の確認方法も添えます。
確認の意味どの条件を満たすと確認できたか伝えます。利用環境の確認から導入効果を断定しません。
表は編集部作成の例です。商品・場所・環境が変わった場合は、該当する条件を再確認します。

条件ごとに根拠と確認状況を記録する

条件ごとに1行ずつこの確認表に記入し、表の先頭に商品と利用場所を明記します。根拠がない項目は未確認と書き、次に確認する方法と担当を残します。

  • 条件と根拠を書き写す 必須・推奨の区分と、参照した資料の版・該当箇所を記入します。
  • 状態と判定を分ける 現在の環境と変更予定を分け、根拠に基づく項目ごとの判定を残します。
  • 次の確認を具体化する 未確認の条件には確認方法と担当を書き、社内への相談事項には回答と制約を追記します。

利用環境の確認表

記入項目記入欄
商品と利用場所商品・型式・構成:/提供形態:/拠点・部屋・区画:
条件と根拠資料条件・名称・単位:/区分(必須・推奨・前提付きで可・不明):/資料名・版・該当箇所:/前提と制限:
環境の状態現在の状態・根拠:/確認者・確認日:/変更内容・予定時期・確認先:/変更後の確認方法:
適合状況記入した条件の判定(適合・満たさない・未確認):/判定の根拠:
未確認の条件未確認の内容:/確認方法:/確認先・依頼担当:/回答予定:
社内の対応確認満たさない条件:/自社の確認先:/追加の設定や構成の変更で使えるか・回答根拠:/必要な変更・残る制限:
確認表は編集部作成の例です。条件ごとに1行使います。適合は記入した条件についての判定で、商品の利用全体について述べるものではありません。